私は陰実の世界で生き延びたい!   作:ちんすこー

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陰の実力者になりたくて!書籍版第6巻を読ませていただきました。

シャドウ様の見せる絶技の数々!
まさかシャドウ様が剣術に体術、糸に核だけでなくトランプにまで精通しているとは……いえ、シャドウ様でしたら当たり前です!その陰の叡智は全てを見通し、自らの物としているのだから!(洗脳済み)

シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!シャドウ様万歳!




↓今回は三人称視点だよ(多分これから多くなる)


アレクサンドリアの戦い

シャドウガーデンの総力をもって、行われたアレクサンドリア拠点移転作戦。

 

これからの組織としての活動基盤に直結する今作戦において、最初に動き出したのはナンバーズを含む一兵戦闘員であった。

彼女らに与えられた最重要作戦目標は戦闘可能な七陰が霧の龍と戦闘するまでの疲弊を最低限にするため、そのルート上に存在する障害の排除である。

作戦上の障害と指定されたのは、山賊や盗賊、教団の施設などである。

 

アレクサンドリアまでの間に広がる深淵の森は深い霧が立ち込めており、入った者は二度と出てこれないと言われている。そのためガーデンは三人一組の小隊を量産、その小隊が5つ集まって中隊、そして各中隊長にはナンバーズを置いた。中隊1つにつき小隊を5つといったがその全てが前線に並ぶわけではない、5つの小隊の内、1つは伝令小隊であり、中隊と作戦本部の情報網を維持している。

 

実に10を数える中隊から送られてくる情報の量は凄まじく、結成からそこまで経っておらず、しかも教団の存在から戦闘要員ばかりを育成していたためガーデンの後方支援をする人員は大きく限られていた。

そのため、作戦本部は各中隊から送られてくる情報の処理と各中隊そして小隊に与える指示の策定に忙殺されていた。

 

「ガンマ様、第7中隊から作戦区域C3の平定が完了したと」

 

「わかりました、では第3中隊が教団のA2にある拠点に苦戦しているようなのでそこの応援に周るように、と伝えて下さい」

 

「はい、了解しました」

 

そのまま走り去るラムダの後ろ姿を見送った、今作戦の総括者ガンマは机に広げられている地図に目を移した。

現在、作戦は順調に推移しており、このままいけばあと1刻とたたずに目標を達成できるだろう。

 

ここ、深淵の森やその外縁は秘境と言わば呼ばれるような場所だ、もちろんそんな場所を通る商人などはなくここにある山賊や盗賊の拠点は大規模盗賊団の元締にあたる。また、深淵の森に広がる霧も毒の霧と呼ばれ、教団が研究目的で多くの拠点を設置していた。

毒の霧とは名前の通り、人にとって有害なものだ。それが立ち込める場所に一般人が来ようものなら即座にあの世に連れていかれることになる。深淵の森に立ち入ることができるのはかなり腕のいい魔剣士でないといけない。

 

「教団も今頃大慌てでしょう、教団の各拠点は情報網が断ち切られ自分たちの周りがどのような状況になっているかわからない。たしかエミ様は戦場の霧と言っていましたか?一方、我々は部隊を効率的に運用し最低限の労力で最大限の戦果を挙げています」

 

「ええ、そのようね。『情報を制す者が世界を制す』やはり彼の言っていたことは間違っていなかった」

 

「はい、アルファさま。ですがそれを行うための人員が不足しているので世界の情報を制すのはかなり時間がかかるでしょう」

 

「わかっているわ、今は力を蓄える時期よ。その時がきたらあなたにもルーナとして頑張ってもらうから」

 

「言われなくても全身全霊で頑張ります」

 

「そういえば、私たちはいつ出れるのかしら?」

 

「現在、盗賊の拠点3つすべての制圧が完了し、教団の拠点も残すところ4つになりました。もう少しすれば魔物に対応している以外の全戦力が到着しますので1時間程度で出れるでしょう」

 

「わかったわ、では私は準備するから。完了したら教えて」

 

「わかりました」

 

 

 

 

 

1時間後

 

この1時間の間は教団勢力にとってはまさに悪夢のような時間であった。

ガーデンは敵拠点の制圧にあたり、最低限の被害での目標達成を目指していた。そのために用意した策は、敵にとって最悪なものであった。

斬首作戦。有名なところでは織田信長が今川義元の本陣を強襲した桶狭間の戦いやドイツの電撃戦などが近いだろう。

ガーデンが行ったことは非常に簡単だ。教団の伝令兵に変装した戦闘員が敵の中枢に忍び込み、指揮官などの教団幹部を潰し敵が混乱している間に本隊が拠点を制圧するというものである。

この作戦は大きな効果を発揮し瞬く間に教団の拠点を制圧することができた。

 

「アルファ様、全障害の排除に成功しました」

 

「そう、下がっていいわ」

 

アルファはそういうと部屋を見渡した。

そこにいるのは、今回霧の龍と戦うメンバーたちだ。

 

「ベータ、デルタ、イプシロン、ゼータ、準備は大丈夫?」

 

「大丈夫です」「はやく狩がしたいのです~」などとアルファの言葉に各々が反応する。

 

「大丈夫そうね。では、いきましょう」

 

 

 

 

 

 

深淵の森の最奥、普段なら小動物や小さな虫すら近づくことがない……否、近づけない魔境でぶつかり合う者たちがいた。

 

一方は世界をわが物とする邪悪を排そうとする組織の最高戦力らが、一方は悠久の時に生きる古龍が。

 

「はぁぁッーーーぁ、チッ」

 

「心の蔵とつながる血管を狙ったか……だが、的外れよ!」

 

人間の尺度で見ればありえない程の力を持つ者たちの攻撃、そこらにいる魔剣士であれば知覚する間もなく首と胴体が分かれるような一撃でも白銀に光る巨体に傷一つつけることはできなかった。

一方、その巨体から繰り出される一撃は彼女らが繰り出すどの攻撃をよりも速く、重かった。霧の龍が虫を払うような動作をするだけでも全てが吹き飛んでいく、そこには確かな絶望が広がっていた。

そして、そんな状況を眺める二つの人影が……

 

「随分と苦戦しているみたいですね」

 

「いや、ほぼ蹂躙だね。このままじゃあじり貧だ」

 

シャドウとエミである。

 

「だったら、早く参戦した方がいいのでは?」

 

「フフフ、わかっていないなエミは。いい、陰の実力者とは味方が絶対絶命の時に駆けつけるもの!」

 

「確かに、そうかも知れないけど……」

 

「ほら、そんなことを言ってる間に早速ピンチだ、では行くぞ!」

 

シャドウがそういうと有無を言わさずエミを抱えて走り出す。

見てみれば、アルファの全力の一撃は大した効果を見せず、逆に霧の龍が激怒する結果にしかならなかった。

 

「強い……」

 

アルファは絶望していた。

龍は強い、この場に踏み込む前から分かっていたはずだった。そのために準備してきたはずだ、しかし悠久の時を生きる龍にはそれすら通じなかった。

 

「そう、強いのだ。お前たちとて強い、並みの生命なら比較にならないほどに……だが、世界には上には上がいるということよ!」

 

「そう、その通りだ」

 

「ッ!……」

 

「この声は!」

 

霧の龍は驚愕した、その者が話しかけてくるまで気づかなかったことに。

アルファは歓喜した。自分達の知る最強の存在が来たことに。

 

「だが、それはこの昏き森の中で無為な時を刻む、哀れな龍にも同じことが言える」

 

「……何者じゃ!」

 

「我が名はシャドウ……陰に潜み、陰を狩るもの。無為の時に生き、戯れに興じる哀れな姿……我が剣が断つ」

 

「シャドウ……!私たちを助けるために、ここまできてくれたの!?」

 

「わ、私もいますよ」

 

おずおずとエミが手を挙げる。シャドウが登場し緊張を孕んでいた空気が一瞬凍り付く。

 

霧の龍は、自分が知覚できない相手が二人に増えたことに。

アルファたちは、自分達が知る人の中で最も弱い存在がこのような修羅場に来たことに。

 

「エミ、なぜ貴方が!?貴方、戦えないでしょ!危ないから早く逃げなさい!」

 

「な、我が知覚できない人間が二人もいるとは!」

 

「「えッ?」」

 

一人と一匹の言葉が被る。

 

「ま、まあ、よい。それよりもシャドウといったな、お前に龍と相対するとはどういうことかその身に刻んでやろう」

 

「やれるものなら、な」

 

霧の龍の頭上に巨大な魔力の塊が生まれる。人では決して出すことのできない途方もない量の魔力、そしてそれを維持し操作する頑丈な魔力回路。そこにはただ暴力があった。

魔力の塊が分裂した。それ一つ一つが城を半壊させることができるであろう魔力を秘めている。それが、シャドウに殺到した。

しかし、シャドウは動かない、ただその剣を一振り。

強大な魔力の塊が光の粒子となり消えていく。

シャドウはまだ終わらない、その瞬間に霧の龍の後ろへ、龍の角を掴み背を取った。

 

「自らの力に飽き、悠久の生命にも飽き、時の流れをただ貪る、古き龍よ……貴様は何を望む?」

 

「貴様は、ただの人間ではない」

 

「ただの人間だとも、だが貴様の想像をはるかに越えた人間だ……『アイ・アム・アトミックチェーン』」

 

シャドウの手からツタのような物が伸びる。魔力で出来た鎖だ。

それは、龍の巨体に巻き付き地面に縫い付けた。

 

「どういうつもりだ!」

 

「なに、古き龍の物語を終わらせるだけだ……エミ、準備を。アルファたちはエミの後ろに」

 

シャドウの言葉を合図にエミはレイピアのような剣を己の前へ突き出す。

剣先に魔力の球体が生まれる、途方もない密度のそれは今にでも破裂しそうに魔力が暴れまわっていた。しかし、それは内なる力を無視しどんどん小さくなっていく。

 

「これが我が最強、その身に刻め!」

 

そして、シャドウの魔力も高まっていく、次第にそれは螺旋状のような青紫の線に可視化されシャドウの周りを描く。

稲妻のように、血管のように。

シャドウの魔力の高まりが最高に達したころ、その刃をエミのレイピアの横に添えた。

 

「これが、人類の作り出した最強の力!」

『ウィー・アー……

 

古き龍は歓喜に震えた。自分を正面から破壊できる力を前に。世界の呪われた己の生命に終止符が打たれようとしているにも関わらず。

 

「世界は連れてきた……我が力、そなたと共にあろう、我が命をを絶てる者よ!そして、それに付き従い盟友たちよ!そなたらに祝福をあt……」

 

ハイドロゲンアトミック』

 

地上に太陽が咲いた。




新しいアトミック(本編のネタバレあり)

アイ・アム・アトミックチェーン
:魔力を極限まで圧縮することで単純なパワーだけでは決して破壊できないようにした鎖。日本編で暴走した西野アカネを拘束したスライムボディースーツ製の鎖以上の性能。また、魔力で出来ている為、吸血鬼や一部七陰メンバーの霧化も拘束可能。

ウィー・アー・ハイドロゲンアトミック
:日本語に直訳すると『私たちは水素原子』になる(アトミック全部名前ダサい定期)。その着想はもちろん水素爆弾から、シャドウ様曰く、いつかツァーリ・ボンバーを越えるとのこと。詳細にかんしては別の回で説明する予定。

カゲマスのオリジナルストーリー、つまりは陰実の本編では絵描かれていないゲームのストーリーの分も書く?書かない?。※作者はカゲマスをやっていません。

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