ガンダムビルドアサシン〜MACHINE&Girls〜 作:龍玖
龍玖です、先にあげていた話のガンダムビルドアサシン.s外伝ナキモノヲオモウヒトの前日談がこのプロローグです。
「どうした〜?」
目の前の声が少しぼやけて聴こえる。無理も無いか、夜遅くまで薄氷の皇女を弄ってたんだ。
「何」
学校の昼休み、昼飯は食べないで寝ていた所にクラス女子ベスト上位のクラスのマドンナとも言える志久絢香が話しかけてきた。
クラスが始まって早二三ヶ月と言った速さでの謎のランク付けは正直私としてはいけ好かない物があるが号に入っては郷に従えという言葉があるようにそこは致し方ない。
「絢香ちゃんもお昼どうよ?」
絢香が話しかけてきた所にもう1人、またこの子もクラスベストの上位。樹城麻夏。志久が清楚でお淑やかとするなら樹城は逆のギャルっぽい子だ。
「麻夏、2人も居たら流石に……」
志久が樹城に言うと、樹城は少し駄々を捏ねて、粘着してきた。
「いいよ……」
そう言うと、私は『皇 氷織』と名札の着いたロッカーの中から財布とスマホを持って志久と樹城の3人で食堂に行った。
食堂は辺り1面女子生徒ばかりだ。それも致し方ない、だってここは女子校だ。
私自身、正直彼氏とかには興味は無く、とりあえず進学したかったというのがあったからここに来ているだけだ。
「氷織は何か食べる〜?」
上を見あげるとオムライス、カレー、焼き魚定食、生姜焼き定食とか色々メニューとして出されていた
「あー、私はいいかな、あんまり食べるタイプでは無いし、あんまり食欲湧かないし」
「そんだけほっそいのに胸それなりにあるの、本当に全女子の憧れの体型だよ!」
麻夏は私の体型が気になるようで、あんまり食べない割に胸はCぐらいある。
それが羨ましいらしい、私にはわからない
食堂のテーブルについて志久は焼き魚定食、樹城はナポリタンを食べていた。私は食堂の購買部で売っている菓子パンとペットボトルの緑茶を
「そういやさ、絢香放課後どうするよ」
「偶には氷織も居るから、氷織が決めていいよ」
2人は選択権を私に渡してきた。
私ひとりで決めようにもそれはそれで少し困る
「2人で決めていい」
「あー、私は気になる物があるんだよね」
「絢香が気になる物って何?!すんごい気になるんだよね!」
志久が気になっていた物。それはGPDと呼ばれる物だった。
GPD、通称ガンダム・プラモデル・デュエルと呼ばれる物だった。
戦えば機体は壊れるし、治せないほどにまで壊れる事もある、でも、私は何も言わなかった。本人達がやりたいと勝手に騒いでいたから。
「GPDか〜、私も気になってはいたんだよね!結構スリリングらしいし!氷織はどうするの?」
「別に、私で良ければだけど」
「じゃあ決まり!放課後!」
氷織は食堂から教室に戻って、少し不安げにスマホの画面を見ていた。
「カイゼリン、ごめんね」
そう小声で虚空に向けて呟くとスマホの液晶の中のプラモデルはスマホが暗くなるにつれて姿を消していった。まるで墓標に立つ亡霊、ファントムが氷を纏った皇女だった。
放課後、樹城と志久のふたりが先に行くと言い、氷織歯1人で向かうことになった。
2人から聞いた話だと、駅前のショッピングモールの中に入ってるショップに居ると連絡を貰っている。
「遅れた」
模型屋の奥にあるバトルルームにはガンプラをスタンバイした志久と樹城がログインしていた。
「筐体5、借ります。」
「あいよ、お友達と一緒かい?」
私が店員に筐体を借りると言うと、店員は私が友達と一緒にやっているのが珍しかったぽい。
私はそんな言葉には耳を貸さずに、筐体の前に立ち、2人に言った。
「壊れるよ?ガンプラ」
「大丈夫だって!氷織いるんだし!」
GPDは怖かった。中学生の時、ファントムを改造した機体でやったけど、粉々になってそれきり怖くて全く触れていなかった。
筐体を起動させ、機体を読み込ませる。
「怖くないように、1人にならないでいいように。」
そうボソッと独り言を呟いた
そう言って、3人で初心者向けのフィールドに向かった。無論氷織は2人のひよっこの保護者のような立ち位置になっていた。
最初はデータ体が初心者向けの的として立ちはだかる。
麻夏はガシガシ動かせるようになのか、HGCEデスティニーガンダム、絢香は普通に謎だが、ムーンガンダムを使っている。
2人は粗方の射撃戦を繰り返しながらミッションを終わらせた。一休み着いてから戻ろうとした時、麻夏のデスティニーが空からの襲撃により、中破してしまった。
「ひ、氷織!なんなの!あれ!」
「初心者狩り……いつの時代も変わらないか。」
「なれないけどっ!!」
ムーンガンダムの特徴的な武装のひとつ、サイコプレートでの防御行動を取り始めたが、さらに横から、高出力のビーム砲がムーンガンダムを包んだ。
「氷織!!!!!!!助けてよ!!!」
正直この2人を助ける通りは全くない、いきなり昼飯の時にだる絡みして来て、この有様だ。
ましてや私は被害者被っても然程罪には問われない
「白いのは的か」
「興味ない。帰ろ」
2人のガンプラは襲撃グループによって破壊され、2人は半べそかいていた。
『なんで私と来たの?』『なんで私を呼んだの?』
そんな空虚な気持ちが心を隙間なく埋めていく。でも何処か、後味悪いなとも思う。
「カイゼリン・ファントム、システム起動、コード、円環のアリス」
氷織は、ガンプラの操縦桿を握り、モニター越しにガンダムダブルエックスとトールギスを捉えた。
「反転式防壁、展開」
「てめぇ、見たならぶっ殺す!」
「っ!」
トールギスが射撃すると、その射撃は虚空に消え、カイゼリンファントムは脚部の大型ブレードで本体を切り裂いた。
「これなら、沈む」
トールギスを軽く蹴り飛ばし、コックピットに当たる部分と頭部にに鉛玉を入れた直後、ダブルエックスの最終兵器、ツインサテライトキャノンの砲身がカイゼリンファントムに向いていた。
「ファントムライト・ノイア、起動。」
カイゼリンファントム、奥の手を何故かすぐに起動させていた。指が勝手に動いて脳みそがわかっていた。本来ファントムライトは全身からIフィールドで放熱する物だが、カイゼリンファントムは脚部の大型ブレード、フレームの放熱効率の加速化を施してある為、背部から大型の炎を発生させるだけに留まっている。
「そんな物で!!」
ガンダムダブルエックスはそのまま、ツインサテライトキャノンを発射した。だが、それはカイゼリンファントムには当たらなかった。
「ごめん、皆消す。」
氷織は蒼空高くに回避し、ファントムライト・ノイアを左手に装備しているバレットドレイクに収束させ、フィールドすらも容易く断ち切る大型のビーム刃を円環のアリスで書き換え、大型のビーム刃をさらに大型化させた。
「な、なんだ……ありゃあ!」
「さようなら、この場のガンプラ。」
氷織はカイゼリンファントムの腕をおろし、マップごと消失させた。
後日、氷織は周りから避けられるようになって行った。
それは私が齢16にして、「氷霊の皇女」、そう呼ばれた、もちろんこの話はこの学校の伝説になり、怪談話にもなるほどだ。
私は独りになるのは不思議と怖くはなかった。もう、元から独りだから。
プロローグ、序章です。始まりの語、それは、少女の孤独。
ローペースですが、お楽しみに、感想等お待ちしております
それでは