30日後にデビューするTS猫耳Vtuber   作:黒寝 こはく

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二話

「ふっひっひっ・・・俺は殺戮マシーンだ」

 

キーボードの上で指が踊り、俊敏にマウスを振る。

ディスプレイの中の敵は、成す術もなくたった一人の主人公に蹂躙されていく。

 

『カタカタカタ・・・』

 

TSした?猫耳少女になった?

よく考えれば、部屋に引きこもってゲームをするなら、どんな姿でも関係ないじゃん。

そんなわけで魔王を倒して世界の平和を守るため、頑張って素材集めをしている。

 

「おはよ、こはく!」

 

一時間の周回にも飽きて、一旦休憩でもしようとした丁度その時、ノックもなく豪快に扉が開かれた。

俺の部屋の扉をこんなにも乱雑に扱う人物は一人しかいない。幼馴染の遥だけだ。

 

「もうちょっと静かに扉を開けられない?」

 

「それより!お買い物に行こ!」

 

「あっそう。いってらっしゃい」

 

「こはくの物を買いに行くのに、本人が行かないとどうしようもないよ」

 

何を買いに行くのか知らないけど・・・イヤだ!俺は孤高の自宅警備員だよ?安息の地を守るっていう非常に大事な役目があってだね。

それにお外は危険がいっぱいなんだよ?俺みたいな引きこもりが陽の光を浴びたら、一瞬で灰になるんだよ?

 

「あのね遥。今の時代にはね、ネット通販って便利なものがあってね」

 

「実際に見て買った方が、後で後悔しないと思わない?」

 

「うっ・・・で、でも!買い物に行けるような服とか持ってないし!」

 

もちろん服なら何着か持ってる。けど全部男だった時の服で、どれを着てもサイズが合わない。

現に今だって、パンツにブカブカのシャツを肩に引っ掛けてるだけ。こんな服で遥と一緒に買い物に行ったら、ポリスメンに捕まるよ。たぶん遥が。

 

「こはくがマトモな服を持ってないだろうから、私の中学の制服持ってきてあるよ。これなら今のこはくでも、ギリギリ着れるサイズのはずだよ」

 

「え、ヤだ」

 

何が悲しくて幼馴染の中学の制服を着ないといけないんだ。

今の姿がどうであれ、俺の心は健全な男だし。女装趣味なんてない。

 

「遥のお下がりなんて絶対に着ないって!」

 

「ほーら、文句ばっかり言ってもしょうがないよ。覚悟決めて行こ」

 

「行かないから!制服も着ないっ!」

 

「えーー?似合うと思うんだけどなぁ」

 

「そういう問題じゃない!っていうか、ジリジリこっちに近づいてくるな!」

 

男としての尊厳の危機を感じる!だって遥が捕食者の目をしてるんだもん!何とかして遥から逃げないと!

 

「えい!捕まえた!」

 

「このぉ!放せぇ!」

 

「女の子になって、力も弱くなってるんだねー」

 

「うるさいっ!」

 

「さー、お姉ちゃんが手伝ってあげるから、お着替えしましょうねー」

 

「あ、ちょ!やめっ・・・」

 

 

 

 

――――――――――

 

 

 

 

「ひぃん・・・もうお婿に行けない・・・」

 

汚された・・・遥に汚されちゃったぁ・・・

 

「女の子なんだから、お嫁に行けばいいよ。責任取って、私が結婚してあげようか?」

 

「誰のせいだと!?誰の!?」

 

くしょぉ!いくら幼馴染とは言え、嫌がる少女の服を無理矢理剥ぎ取るのは犯罪じゃない!?

この鬼!悪魔!ロリコン!

 

「さっ、こはくの着替えも済んだことだし。お買い物に行きますかー」

 

「ええーー・・・」

 

買い物なんか行きたくないんだけどなぁ・・・だってお店には店員と他の客が生息してるじゃん。ヤツらは俺の天敵。

 

「うーー・・・あっ、そうだ!ほら、俺の頭に猫耳生えてるから、外に行ったら騒ぎになるよ!」

 

「それなら大丈夫。はい、これ。制服の上にこれを着ればいいから」

 

遥が綺麗に折りたたんだ布の塊を手渡される。広げてみると黒いパーカーだった。

 

「パーカーくらいじゃ、俺の猫耳隠せなくない?」

 

「ただのパーカーじゃないんだよ。フードのところをよく見てみて」

 

パーカーに付いているフードを手繰り寄せると、謎の布が左右に一つずつ縫い付けられているのに気が付いた。

更によく見てみると、その布は三角の形になっており、内側は可愛らしいパステルピンクになっている。

 

俺の頭に付いている猫耳とそっくりだ。

 

「・・・なにこれ」

 

「可愛くない?猫耳パーカー」

 

「そういう問題じゃなくない?」

 

確かにね?俺も可愛いと思うけどね?俺の猫耳をどうにかするって話だったのに、なんで猫耳パーカーが出てくるわけ?

 

「フードの裏側に穴を開けておいたから、そこにこはくの猫耳を隠せるよ」

 

遥の言う通りにフードの裏を覗くと、確かに遥の言う通り不自然な穴があった。穴に指を入れて動かしてみると、パーカーに付いている猫耳がピコピコと動く。

この穴に俺の猫耳を入れても、他人からは可愛らしい猫耳パーカーにしか見えない。まさか、中に本物の猫耳が入っているとは思わないだろう。

 

「・・・いや待って。なんか普通に納得しかけたけど、俺はこんな可愛いヤツ着たくない」

 

だって俺は男だし。体は猫耳少女かもしれないけど、心は立派な男だし。

男のプライド的に、猫耳パーカーなんて着たくない。

 

「一応、首輪も用意して来たんだけど・・・こはくが駄々をこねるんだったら、これ着けて無理矢理引っ張って行くけど」

 

「はあ!?そんなのダメに決まってるじゃん!」

 

「だからこはくに選ばせてあげる。私と一緒にお買い物に行くか、私に首輪を着けられて引きずられるか」

 

「どっちにしろ、買い物に行かせられるじゃん!」

 

「そうだけど?」

 

ぐうっ・・・外に出なくて済む方法はないのか?

きっと何かあるはず。この窮地を乗り越える。起死回生の一手が!

 

「・・・しょうがないなぁ。首輪も着けてあげるから、こはくはじっとしててね」

 

「ちょぉ!?タンマ!」

 

「なに?」

 

色々おかしいでしょ!?こんな純粋で可愛い猫耳少女に、首輪を着けて引き回すとか、人の心はないんか!?

 

ん?純粋で、可愛い・・・?

はっ!ひらめいた!

 

「ねぇー、遥ぁ。こはくねー、今日はお外行きたくない、にゃー」

 

猫耳幼女がこんなに可愛くオネダリしてるんだよ?可愛すぎて、何でも言うこと聞いちゃうだろぉ!

 

「んーーー、そっかぁ。お外イヤかぁ」

 

「そうにゃ。お外は危険がいっぱいにゃ」

 

どうだこの天才的な作戦!自分で言っててキツくなってくる以外は完璧!

 

「そっか。私もついてるし、ちょっと頑張ってみようねー」

 

「いや、なんでだよ!そこは『じゃあ今日はお家に居ようね』って言うところでしょ!?」

 

「あんまり遊んでる時間もないし、そろそろ首輪着けるね」

 

「あっ、待て!ちょっと待ってぇ!」

 

「もう時間切れでーす」

 

くっ、こうなったら実力行使で・・・あ、でもさっき力ずくで着替えさせられたな。正面からやり合うのは止めておこう。

それなら逃げるか。トイレにでも逃げ込んで鍵をかければいい。・・・でも、部屋から出るには、遥の横をくぐり抜けないと。

 

あれ?もしかして詰んでない?

 

「うぐぐ・・・行くよ!俺も買い物行けばいいんでしょ!」

 

「最初からそう言えばよかったのに」

 

「行くから、首輪はナシ!」

 

「・・・わかってるってば。始めから冗談だったし」

 

本当かぁ?遥ならマジでやりかねない気がするんだけど。

 

 

 

 

――――――――――

 

 

 

 

「や、やっとついた・・・」

 

やっぱり外は危険だ。

最寄りのショッピングモールに着くまで、ずっと殺人的な陽の光に焼かれたし、すれ違う人はチラチラ俺を見てきたような気がする。

 

やはり外は危険に溢れてる。

 

「さっさと買い物を済ませて、早く帰ろ・・・」

 

「せっかくここまで来たんだから、色々見て回らない?」

 

「ヤだ。一刻も早く家に帰る」

 

こうしてる間にもドンドン寿命が縮んでる。早く家に帰ってアニメ見ながらソシャゲのデイリーを消化したい。そうしたい。

 

「聞きそびれてたけど、何買いに来たの?」

 

「こはくの服と下着だけど」

 

「よし、帰ろう」

 

「なんで?」

 

必要ないからに決まってるじゃん。シャツとパンツさえあれば、問題なく生活できる。なのにわざわざ買いに来るは必要ない。

 

「ちゃんと女の子の服も何着か持ってないと、いつか困るよ」

 

「すぐ男に戻るもん。だから買わなくても平気だし」

 

「強情なんだから。・・・ところで、こはく」

 

「・・・なに?」

 

「首輪着けながら試着できると思う?」

 

そう言った遥はポケットから何かを取り出す。しっかりとした革製のそれは、家に置いてこさせたはずのペット用の首輪だった。

 

「ひ、卑怯だ!この鬼!悪魔!ロリコン遥!」

 

「へぇーー、ふぅーーん。そんなこと言っちゃっていいんだ」

 

わざとらしく音を立てながら首輪の留め具を外す。俺の目の前で首輪を広げて、穏やかな口調で続ける。

 

「あんまり酷いこと言うと、手が滑っちゃうかもよ?」

 

「・・・行くから、とりあえずそれ仕舞って」

 

「やっと素直になってきたね」

 

遥の方が力あるからって調子の乗りやがって・・・これは後で仕返しをしてやらないと。首を洗って待ってろよ。

 

「はい、着いたよ。服の前に、まずはここで下着を買っちゃお」

 

淡い色合いで統一された店内に、所狭しと可愛らしい女物の下着が並んでいる。

それはある意味聖域であり、男だった俺には足を踏み入ることが出来ない禁断の場所。

 

「もっとこう・・・無難な店はないの?」

 

「別に普通じゃない?」

 

いやぁ・・・ちょっとハードル高すぎですって。こっちは女の子初心者なんだし、もうちょっと緩い雰囲気の方が・・・ね?

 

「いらっしゃいませー、何かお探しでしょうか?」

 

「ぴぃっ!?」

 

店員 が 勝負を仕掛けてきた!▼

こはく の 攻撃!▼

 

「えっ、あっ、その・・・」

 

こはく は 混乱している!▼

 

「今日はこの子の下着を買いに来たんです。この子に合うサイズの下着は、どこに置いてありますか?」

 

「それでしたら、こちらの辺りですね。妹さんですか?」

 

「・・・まあそんな感じです。ねぇー、こはくちゃん?」

 

妹じゃないし。なんなら俺の方が数ヶ月先に生まれてるから、遥が妹なんだが?

 

「そうだ、奥の試着室使ってもいいですか?」

 

「もちろん構いませんよ。他にも何かありましたら、お声がけください」

 

そう言い残して、恐ろしい店員はゆっくりと店の奥へと消えて行った。

 

「こはくってば、私の後ろに隠れちゃって。かーわいー」

 

「うるさい」

 

誰だって、いきなり襲われたらビックリするでしょ。俺はちょーーっとビックリの度合いが大きいだけだから。

決して、コミュ障じゃない。

 

「それじゃあ、こはくは先に試着室に行ってて。私が何着か選んで持っていくから」

 

「えーー?遥に任せて大丈夫なの?ヘンなの持ってきたりしない?」

 

「そんなことしないよ。それよりも、こはくのセンスで選んだ方が・・・やっぱり何でもない」

 

なにその言い方?バカにしてない?俺のことバカにし過ぎじゃない?

 

「・・・まあいいし。とにかく!絶対にヘンなの持ってこないでよ!」

 

「それってフリ?」

 

「違うっ!」

 

絶対にわかってて言っている。間違いなくヘンなのを持ってくる。遥はそういう事をする。

 

遥のウザ絡みは今の俺じゃあ止められないし、諦めて試着室で待ってよ・・・

 

「はぁ・・・」

 

一度遥と別れて、店の奥にあるらしい試着室に向かう。

右側に並んでいる下着の壁に気まずくなって、視線を左側に逃がしても更にワンサイズ大きいブラに圧倒されて、行き場を失った視線は、床へと追いやられる。

 

「・・・・・・」

 

やっと見つけた試着室に逃げ込むように入り、カーテンを閉め切る。

一人きりで人気のない空間に、気が抜けて思わず溜め息が一つ零れた。

 

「ふぅ・・・やっぱり他に人がいないと、楽でいいな」

 

正直、もう帰りたい。

ていうか、なんだよあの店員!いきなり話しかけてきてさ!俺にだって心の準備が必要なのに!おかげで、遥にからかわれたじゃん。

 

「どのくらい待ってればいいんだろ」

 

そりゃあ、遥がすぐに下着持ってくるとは思ってないけど・・・女の買い物は長いって言うし。遥が来るまで待ってるだけっていうのも、結構ヒマだなぁ。

 

・・・そういえば、ここって女性下着の試着室でしょ?つまり俺の居るこのスペースで、女の人が服を脱いでたってわけだよね・・・

 

「・・・・・・ごくり」

 

そう思ったら、なんかドキドキしてきたかも。女子更衣室に忍び込んだみたいな、イケないことをしてる気分。

 

ここで綺麗な女の人が、服を脱いでスカートを下ろして・・・そして下着に手を掛けて生まれたままの姿に・・・

 

「こはくー、居るー?」

 

「みにゃぁーー!?」

 

こ、このっ遥めぇ!脅かすなよ!心臓が止まるかと思ったじゃん!

 

「あ、いたいた。どうしたのこはく?顔赤くなってるけど」

 

「べっ、別に!?何でもない!」

 

「なーんか怪しい。・・・もしかして、エッチなことしてた?」

 

「してない!」

 

「じゃあ、エッチな妄想?」

 

「・・・し、してない」

 

「こはくってば、ムッツリスケベなんだからー」

 

「だから妄想してないっ!」

 

まだ肝心なところを想像してないから、四捨五入すれば何も妄想してないのと同じだし!

 

「こはくがムッツリスケベなのは今更だよね。それは一旦置いといて、下着を数着持って来たから、試着してみて」

 

ずい、と押し付けてきた遥の手には、折りたたまれた布の束。試しにその一つをつまんでみると、少し歪な三角の形に広がった。

その三角形の布は、白一色のパンツだった。

 

「・・・割と無難なやつだね」

 

「私はもっと可愛い下着の方がよかったんだけどねー。それだと、こはくが履いてくれないでしょ?」

 

「そりゃそうだよ」

 

俺が女物の下着を身につける時点で十分屈辱的なのに、フリフリがついてたり、布面積が小さかったら絶対に履かないもん。

百歩譲って女物の下着にするなら、こういう無地で飾り気がないのがいい。

 

「じゃあ、試着してみるから」

 

「うん」

 

「・・・」

 

「・・・どうしたの、こはく?」

 

「いや、遥が外に出るの待ってるんだけど」

 

『どうしたの?』じゃないが。なんで、さも当然のように試着室の中に残ってるわけ?

 

「試着するのを手伝ってあげようかと思って」

 

「別にいらない。俺だって試着くらい一人で出来るし」

 

「じゃあ、こはくは一人でブラ着けられるの?」

 

「・・・気合で何とかするもん」

 

「ヘンな意地張らなくていいよ。遥お姉ちゃんが手伝ってあげるからねー」

 

「誰がお姉ちゃんだ!あ、ちょ、こっち来るな」

 

「大丈夫、天井のシミを数えてるうちに終わるから」

 

「みぎゃあーーー!」

 

 

 

 

――――――――――

 

 

 

 

「しくしく・・・しくしくしく・・・」

 

「うんうん。よく似合ってるよ」

 

あっという間に服を全部剝かれた・・・ムリヤリ下を着着せられたぁ・・・

男のプライドが・・・どんどん崩れていく・・・

 

「ていうかさぁ!?俺をイジメて楽しんでるでしょ!?」

 

「・・・ソンナコトナイヨー」

 

「なんで目を逸らしてるの?ねぇ、遥?」

 

「ブラのサイズも大丈夫そうだね」

 

露骨に話を逸らしやがって。でも確かにブラの着け心地は悪くないかも。無駄な隙間はないし、変に圧迫されてる感じもしない。パンツと同じで、シンプルなデザインだし、これなら買ってもいいかな。

 

「・・・そういえば、尻尾は尾てい骨の辺りから生えてるんだね」

 

「まあ、うん。そうだけど」

 

俺のお尻の上の辺りに、ふわふわの猫の尻尾が生えてる。遥に着せられた制服の下に隠してたんだけど、何気に窮屈だったんだよね。

 

ちなみに、入れるタイプじゃない。本当に生えてるから。

 

「ねぇこはく。せっかくだからちょっとだけ尻尾触ってもいい?」

 

「え、ダメだけど」

 

「わかった。優しく触ればいいんだね」

 

俺が『ちょっとだけなら』って言った雰囲気で話が進んでるけど、触っていいなんて言ってないからね?

 

「なに勝手に触ろうとして・・・んんっ!?」

 

「おおーー、モッフモフだ」

 

滑り込んできた遥の手が、俺の尻尾を握ると先端に向けて擦り上げる。神経を直接触れられているような、ぞわぞわとした強い刺激が尻尾から腰に伝わり、脊髄と脳に叩きつけられる。

 

「やっ、やめろ!触るにゃぁ!」

 

「触るにゃ、だって。かーわいー。ほら、尻尾の付け根のところもトントンしてあげるね」

 

尻尾からの刺激に頭がいっぱいで、遥を止めることが出来ずに追撃を許してしまう。

 

「あっ、う、うぅ、んぁっ」

 

尻尾の生えている少し上を、トントンとリズミカルに叩かれる。その一回、一回が腰の奥にまで響き、足が勝手に震えて尻を晒すように腰を突き上げてしまう。

 

「あぐ、うっ、うっ、もう・・ム、リぃ!」

 

「うわっ!?」

 

ガクンと大きく腰が跳ねて、ついに限界を迎える。足から力がふっと抜けて、そのまま遥の体にもたれかかる。

 

「びっくりした。・・・えーっと、こはくは大丈夫?」

 

「だいじょうぶな、わけ・・・あるかぁ・・・」

 

あれはヤバい。人間が感じていい刺激じゃない。意識トぶかと思った。

 

「こし、ぬけて・・・たてない」

 

「ホントにごめん」

 

許さん。絶対に許さない。後で絶対に仕返ししてやる。

 

「・・・とりあえず、服着させて」

 

「う、うん。わかった。こはく一人で着替えられる?」

 

「無理に決まってるじゃん。遥のせいで腰抜けてるんだから。責任取ってさっさと着替えさせて」

 

ここは責任取って、遥が誠心誠意俺に服を着せるのが筋だよね。

 

「・・・言っておくけど、また変なことしたら駄目だからね」

 

「はい。それに関してはちゃんと反省してます」

 

 

 

 

――――――――――

 

 

 

 

着替えが終わった後も、俺一人で立つことが出来なかった。

流石に遥も反省したらしく、『もう帰る』の一言で、今日は下着だけ買って家に帰ることになった。

 

家に帰る時に、俺を遥がおんぶすることになったのだが、人目を集めて最悪の一言に尽きる。

 

遥マジ許さん。

俺はこのこと忘れないだろう。

 

 

 

 デビューするまで、あと27日

 

 

 

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