……おはよう、ございます。眠い、まだ寝ようかな。今何時だろ、このあたりにスマホが、あったあった。8時か… 結構な時間じゃん、二度寝はやめとこう。でも起き上がるのも面倒くさい、ふかふかの布団でもう少しだけ…
あんまり、ふかふかじゃないな。そういえば床に布団敷いて寝てるんだった、お母さんのベッドで寝ればよかったな。ゴロゴロしようには床が硬いし、布団も動きやすくないし、壁も近い。起きよ、寝てても何にもならないや。葵が朝ご飯作ってくれてるといいなー。
「おはよー」
…リビングが真っ暗、まだ起きてないのかな。仕方ない、電気点けて僕が作ろう。目玉焼きとベーコンにしようかな、軽く済ませちゃいましょう。葵は寝起きで揚げ物とか嫌いそうですし、僕もお腹空いてるので。早く作って食べようっと。
「ピンポーン」
え、この時間に誰だろ。朝8時だよ、宅配とかも頼んでないはずだし、見当もつかないや。とりあえず扉少しだけ開けてみますか。
「どなたですか?」
「ゆかりです、お邪魔していいですか?」
「どうぞ! 入ってください!」
知り合いでちょっと安心ですけど、こんな時間にゆかり
「お邪魔します、まだ起きたばかりですか?」
「えっ、はい。まだ起きたばかりですけど…」
「寝癖がついてるので、直してきたほうがいいですよ。朝ごはんは私が作りましょうか?」
「お願いします! 何でも使っていいですけど、軽めのでお願いしますね!」
「はい、任せてください」
洗面所で顔洗って髪
「はい、目玉焼きとベーコンにしてみました」
「えっ」
「嫌い、でした?」
「そんな、大好きですよ! ちょうど食べたかったんです、朝も作ろうと思ってました」
「それならよかったです、必要ならもう
「私は大丈夫ですけど、葵の分もお願いしていいですか?」
「はーい、作っときますね」
…葵、まだ起きてこないのかな。確かに寝るのは早くなかったけど、特別遅いわけでもなかったはず。日付変わる頃だったかな、いつもよりは遅いけどね。それに今って、朝が弱いゆかり
ちょっと起こしに行こう、女性の部屋に勝手に入ると怒られるかもだけど、今まで同じ部屋で寝てたんだし大丈夫だと思う。それに今葵が寝てるのって元は僕が使ってた部屋だし、癖で入っちゃったって言えば許される、はず。
…寝てる、お疲れだったのかな? 寝息を立てて気持ちよさそうに眠ってますし、起こすのはやめときますか。ゆかり
「ゆかりさん、葵はまだ寝てるみたいです。起きてきたら食べると思います」
「わかりました、もう出来てるのでフライパンに蓋しときますね。多分、これでいけるので」
「…余熱で焼けすぎないんですか?」
「柔らかめに焼いてるので、ちょっと固くなるかもですけど大丈夫、だと思います」
「なら、それでお願いします」
恥ずかしながら、料理の保存法なんて詳しくないので、ゆかり
それからは、ゆかり
それでも時間はどんどんと過ぎていくもので、朝ごはんを食べてから1時間は経っていると思うのですが、葵が起きてこないのです。疲れてるだけなら寝かせてあげたいんですけど、流石に心配になります。
もうすぐ10時ですよ、普段の葵を考えたらあまりにも遅いです。ただ疲れてるだけだったら悪いですけど、起こさせてもらいましょう。部屋の扉をノックしても反応はないので、直接声をかけて起こしましょうか。
「あーおーいー! もう朝だよー、お昼近いよー!」
「ん… なんじ…?」
「10時前だよ、起きよー」
「じゅうじ… 10時!? ごめん、寝すぎた!」
「休みなんだから幾ら寝てもいいんだけど、生活リズムを乱すのはだめだよ」
「わかってる、すぐ支度してリビング行くから、戻ってて」
「はーい、じゃあね」
葵はただ寝てただけっぽいので、安心… ですかね? 10時過ぎまで葵が寝てるなんてこと、僕が知る限りでは初めてなので不安ではあるんですよね。熱が出てたりしたら、それが原因なのかなぁって思えるんですけど、体調が悪そうには見えなかったですし…
「ごめん、寝すぎちゃった。ゆかりちゃんも来てたんだ、何か待たせちゃった?」
「何も待ってないですよ、勝手に私が遊びに来ただけですから、気にしないでください。ご飯も作っておきました」
「あぁ、ありがとう。
「それにしても、こんな時間まで寝てるなんて何があったんですか? 日付変わった頃に寝たはずですし、10時間も寝てますよ」
「あー、気にしないで。あか… 蕾ちゃんが寝てから、ちょっと勉強してたら遅くなっちゃって」
「勉強熱心なのはいいことですけど、体は壊さないように気をつけてくださいよ?」
葵が朝ごはんを食べてる間はゆかり
「あ、蕾ちゃんってあかりと同じアカウント使ってるんですね」
「あ、はい! そうです! 兄に使わせてもらってます」
「パーティーゲームは良いですけど、RPGとかノベルゲームは困りません? 作っといたほうがいいですよ、今やります?」
「今度やっとくから気にしないで、今やると時間かかるでしょ」
「わかりました、お願いしますね」
そういえば、僕が性転換してからこのゲーム機って一度も起動してないんだった… 蕾名義のセーブデータとか1つもないけど、ツッコまれませんように… それと、『あかりが普段どんな名前でゲームしてるか気になるんですよね』とか言いだして、僕が1人でやってるゲームを起動されませんように…
「あ、これ自由にキャラ作れるやつじゃないですか。あかりもやってたのかな、ちょっと見てみません?」
「見てみません! だめです!」
「わ、わかりました。すいません」
ふぅ、これでよし。
「…今度見よ」
「見せない!」