さて、調理に取り掛かろう。先ずは溶かしたチョコに梅の果汁を混ぜ、卵などを使って作った梅チョコマフィン。オーブンに入れておいたから、後は待つだけ。その間に次の料理にいこうか。
次は梅のステーキさ。まな板にステーキ肉を乗せて軽く切れ込みを入れる。フライパンでバターを溶かしてからステーキ肉を焼き始めて、少ししたら塩胡椒を振りかける。片面に焼色が付き始めたら梅果汁と醤油の合わせ調味料をかける。そしたらひっくり返して反対の面を焼き、良さそうなタイミングで合わせ調味料。あかり君が好きな焼き具合がわからないが、焼ききらない方が良いだろう。先ず一品、完成だね。
「はい、あかり君。梅のステーキ、柔らかめで作ってあるよ」
「いただきます! ん〜! 梅の酸味がお肉の味をシュッと引き締めてます! 中にまで味が染み込んでいて、柔らかいお肉に抜群です! ただ… 胡椒がちょっと辛いです。味は引き立ってるんですけど、後味で残ってしまって…」
「なるほど… 参考にさせてもらうよ」
メモをしておいて… よし、マフィンが焼き上がってるね。折角だから、ピンク色の食用色素を使って梅色にしてもよかったかな。まぁ、見た目は今度変えればいい。大事なのは味なんだよ。
「はい、今度はマフィンだよ。チョコに梅果汁を混ぜて作ったんだ」
「お〜、美味しそうです! あむ… 甘くて美味しいです。それと、梅とチョコって合うんですね。口に入れた時に梅のいい匂いが広がって、噛んだ時に最初はちょっと酸味があるんですけど、すぐにチョコの甘さが来ます。すっぱいのと甘いのが順番に来るので、味に飽きないですし、美味しいです!」
「ふむ、ありがとう。酸味と甘味が交互に、か。よし、次のを作ってくる」
「残りのマフィン食べながら待ってます!」
次はシンプルにサラダを作ろうか。ステーキ、デザート、サラダって順番が悪くなってしまったね。キャベツ、人参、胡瓜、大根を食べやすいサイズに切る。そして、庭で育てたミント。梅果汁は薄めにして、細かく刻んだミントを多めに入れてみようかな。
そうだ、マフィンを作った時に余った梅チョコとミントを混ぜて、牛乳を加えて冷やしておこう。アイスの作り方は詳しくないんだけど、試してみないとね。
「今度はサラダだよ。甘い料理の後ですまないね」
「大丈夫です! うん、美味しいです! 野菜そのままの味なんですけど、口の中でふわって広がるミントと梅の爽やかな香りで、味がついてるみたいです。みずみずしくてシャキシャキって食感で、食べやすいです!」
「美味しかったみたいでよかったよ。どこか改善したほうがいい所はあるかな?」
「個人的には、もうちょっと塩気が欲しいです」
「確かに、塩気はあったほうがいいかもね。ありがとう、最後にもう一品作ってくるよ」
もう日も暮れて、夜の6時。夜遅くになってから帰らせたら危険だし、次が最後だね。最後はシンプルに、梅茶漬けにしよう。お米に自家製の梅干しを乗せて、小さく細切れにした梅干しをパラパラっとかけて、そこにお茶をかけて、はい出来上がり。いつも作ってるものだけど、最後くらいは確実に美味しい料理を出さないとね。
「梅茶漬けの出来上がり。もう夜だし、食べ終わったら家までエスコートするよ」
「そんな大丈夫ですよ。 …やっぱり梅茶漬けは美味しいですね。あっさりしてて食べやすいんですけど、味もしっかりしてて、梅ってわかるんですよね。お米も柔らかくて、締めにいいですね、梅茶漬け」
「ま、私の梅料理だからね」
少し皿洗いをして、あかり君が食べ終わるのを待つ。一回時間を確認しようかな。スマホつけて… ヒメからメールだ。『今から帰る』、10分前に来てた、ってことは…
「ただいま〜 ミコ… 蕾ちゃん?」
「ひ、ヒメさん? すいません、お邪魔してます」
「遊びに来てたの? ミコト、それなら教えてよ」
「…料理を作るのに夢中で忘れていたよ」
「料理? あ〜、なるほど。沢山変な料理作って食べさせてたんだ」
「違う、ちゃんとした料理だよ。ねぇ、蕾ちゃん」
「美味しかったです!」
「そうなの?」
…ヒメ、帰ってきちゃったな。もう6時過ぎだし、帰ってこなかったらそれはそれで心配だけど、あかり君が帰ってからのほうがよかったな… 変に誤解されそうだし。というか、今も変な料理の実験体にしたって思われてそう。
「私はそろそろ帰りますね」
「帰っちゃうの?」
「え? はい」
「もう夜も遅いしさ、蕾ちゃん可愛いんだから危険だよ? どう、泊まってかない?」
「ヒメ、困らせちゃいけないよ」
「え〜? でもさ、折角だし泊まってほしいじゃん。ミコトは嫌なの?」
「嫌ってことはないさ。ただ、茜達が家で蕾ちゃんの帰りを待ってるんだから、突然泊まらせたら迷惑だろう?」
「あ、はい。茜達が待ってます」
「…ちょっと電話して聞いてみる! それならいいでしょ?」
「…まぁ、それなら」
「あの、私の意見は…?」
ヒメは電話をかけると言って部屋に向かった。それにしても、なぜあかり君は泊まるのをさっきから嫌がっているんだろうか… あ、そうか。あかり君からしたら私達は異性なのか。そりゃ緊張もするし、泊まるのは嫌だよね。泊まる流れを作って申し訳ない… ただ、茜なら泊まっちゃだめだって言ってくれるだろう。ヒメが、部屋から出てきた。
「泊まっていいってよ!」
「あ、茜…」
「…すまない、蕾ちゃん」
どのキャラの話が気になりますか
-
あかり(黄色)
-
あおい(水色)
-
あかね(赤色)
-
マキ(黄土色)
-
ミコト(青色)
-
ヒメ(ピンク)
-
ゆかり(紫色)