色の変わった星とパステルカラーの姉妹   作:緑雨

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葵Side4 う〜ん…

 

 朝、温かい布団の中で目を覚ます。さっと起き上がってスマホを確認すると、時間はまだ朝5時。いつもより早い時間だけど、寝るのが早かったからかな。学校の準備もしないとだから、二度寝はしないでしっかり起きよう。

 

 先ずは、布団を直しておかないとね。ぬいぐるみも布団の中に戻しておいて、これでよし。さ、顔を洗って歯を磨こう。部屋を出て洗面台まで向かい、歯を磨きながら鏡を見る。寝癖もなし、少し整えたらそれでいいかな?

 

 髪を()いて、部屋に戻る。時間割を見て、学校用の鞄の中身を確認する。学校に置いたままの教科書もあるし、荷物は少なめかな。 …一応、あかり君の鞄も確認しておくか。帰ってきてから準備だと間に合わないかもしれないし。

 

 さ、中身確認… 殆ど何も入ってないじゃん。学校に置いて帰ってるんだろうけど、課題とか大丈夫なの? …まぁ、大丈夫じゃないからよく私に教えて〜』見せて〜』って言ってくるんだろうけどさ。別に困らないから教えてたけど、自分でやらせたほうがいいのかな…

 

 今度時間とって話すか。取り敢えず、机に置いてある教科書とノートを幾つか入れて、これでいいかな。今日授業ある科目の教科書が半分以上見つからなかったけど、学校に置いてあるんでしょ、多分。

 

 ひとまず準備は終わりかな。まだ6時前だけど、朝ご飯作ってお姉ちゃんを待ってよう。手作りが食べたいって言われたし、丹精込めて作ろう。エビフライはなしだけどね。朝から揚げ物は、体を壊されても困るし。

 

 作り終わったし、ちょっと休憩… あ、ヒメさんからメール来てる。朝早くに失礼します。蕾ちゃんがまだ寝ているので、蕾ちゃんの鞄を7時過ぎに持ってきて頂けませんか?』だって。

 

 それじゃあ、鞄は7時に持って行くとして… 制服も持っていかないとかな? それと、あかり君の分の朝ご飯は作らなくてよかったって感じか。

 

 それから、1人でゲームをして時間を潰した。起きてきたお姉ちゃんと朝ご飯を食べた後、着替えて、鞄を背負いながら鞄を手に持って家を出た。あかり君の分の服は、鞄の中に入れておいた。スペースが余ってたから、普通に入った。

 

 鳴花家に着いたらピンポンを押す。少しすると、中からあかり君が飛び出してきた。ヒメさんでもミコトさんでもなくあかり君が出てくるんだ。珍しい… というか、家の人じゃないのに出ちゃって大丈夫なのかな。

 

 私も家に入れてもらって、リビングでヒメさんと2人。お泊りがどんな感じだったか、聞いておこうかな。

 

昨晩は蕾をありがとうございます」

こちらこそ、突然の泊まりだったのに、着替えなど対応していただきありがとうございます」

 

 …堅苦しい会話をした後、シーンっと静まり返る。お互いに気を使って何も喋れない感じ。う〜ん、どうしようかな。ミコトさんと喋ることは多かったけど、ヒメさんと喋るのは余りないからどんな話をすれば良いのか… あ、ミコトさんが来た。

 

お〜、葵ちゃん。わざわざ来てくれてありがとう」

 

 そう言って笑顔で近付いてくる。そうそう、この感じ。なんだか話しやすいんだよね、こういう方が。ヒメさんともこれぐらいの感じで話せるように、仲良くならないとな。多分、本当はもっと軽い感じの人だと思うし…

 

ミコトが蕾ちゃんにセクハラした」

 

 え? み、ミコトさん? そんなの信じたくないけど… この反応、この返事、本当だな。ちょっと、見る目がかわる。というか、だいぶ見る目がかわっちゃうよ。まさかそんな人だったなんてね。

 

 それからすぐに、私達は家を出た。学校の前でお姉ちゃんと合流して、3人で校舎に入った。教室に入り、椅子に座ってホームルームを待つ。その間も、セクハラの事をずっと考えていた。

 

 セクハラ… あの反応的に、昨晩か今朝のこと? でも、ミコトさんは何度も謝ってたし、不慮の事故? 少なくとも、自分の意志でセクハラをしたとは思えないかな。まぁ、後であかり君に聞こう。

 

…今日も頑張ろー!」

頑張るでー!」

はーい」

…はい」

 

 私もホームルーム聞いてなかったから返事遅かったけど、あかり君がもっと遅かった… これ、セクハラのこと気にしてるな。いつもは元気よく返事してるし、流石にわかりやすい… あ、先生来た。

 

 うん、なるほど。色々あって疲れた、と。まぁ、その通りだよね。 …で、セクハラのことは後で先生と話すことになったのか。あかり君は小さな話に収めたがってるけど、話だけ聞いたら大問題だもんね。そりゃ、面談になるよ。私もついていこっと。

 

 それから授業は進んで行き、昼休み。あかり君と談話室に向かい話をする。途中、裸見られて胸触られたくらい』って言ったときはびっくりしたよ。まさかそんな事をミコトさんがするのかって。でも、お風呂とか寝相とか、言われたら大きな問題じゃなかったね。

 

 私が言うことはなさそうだし黙ってたけど、先生の顔が百面相(ひゃくめんそう)って感じで面白かった。セクハラの問題も大した話じゃなさそうだし、良かった。まぁ、ミコトさんへの見る目はかわるけどね。

 

 先生と話し終わった後、2人で屋上に向かう。屋上にミコトさんが居たら私より先にあかり君を行かせたほうが良さそうだし、扉の隙間から… なんだあれ、なにしてるんだあれ。ミコトさんはいるけど… まぁ、あかり君にも見てもらうか。扉一気に開けちゃおうっと。

 

 …いやぁ、しっかり見てもわかんないな。土下座の練習? ヒメさんとお姉ちゃんに教えてもらいながら? ヒメさんは礼儀とか詳しそうだけど、なんでお姉ちゃん? …慣れてるからか、納得した。

 

 慌てた感じのミコトさん達がちょっと面白い。でも、よかった。土下座の練習って、やっぱりあかり君と仲良くしたいってことだもんね。2人の間に亀裂が入らないでよかったよ。

 

 …私が気にしないといけないのは、これで2人の間に絆が芽生えることかな。ミコトさんは蕾があかり君だって知ってるわけだから。あんまり、近付かれないといいな。

 

 別になにか問題があるわけじゃないんだけどね? ないからね! なーんにも、ないから! ね!

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