色の変わった星とパステルカラーの姉妹   作:緑雨

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ゆかりSide2 聞いて楽しみ見て悲しむ

 

 ふえへへ、蕾ちゃんの入ってるお風呂に突入するぞー! 音を立てずに脱衣所に入って、着てた服を静かに脱いで、蕾ちゃんの服から離して置いときます。後で着るパジャマはその横に置いとこうかな。薄紫の服なんで、間違われないでしょう。

 

 さぁ、お楽しみのお風呂ですよ。何やら聞いた話によると、蕾ちゃんは色んな人とお風呂に入ってるらしいですからね。お姉ちゃんである私が入っても怒られないでしょう。私より先に何人も入ってるなんてちょっと妬いちゃいますけどねー。私の妹なのに。

 

 …う〜ん、シャワーの音が聞こえませんし、もう洗い終わっちゃったかな? そしたら、背中は洗えないですね。まだ洗い終わってないといいなー。

 

 そーっと扉を開けて、中を確認。蕾ちゃんはもうバスタブに浸かってますね。逆側向いてるみたいです。後ろ髪がバスタブの外まで飛び出してるのがよく見えます。お風呂に入る時も結いてないんですね。邪魔そうだし、ちょっと高い位置で結いてあげようかな。髪長いですから、バスタブの壁とか、床に当たっちゃいますからね。流石に床には届かないかな?

 

 私もさっと浴室に入って、椅子に座っちゃいまして、シャワー浴びちゃいましょう。シャワーをつけたら、えっ?」って声が聞こえましたねぇ。バシャバシャって音もしましたし、バスタブの中で動いたのかな?

 

ゆ、ゆかりさん? どうかしましたか?」

特になにもないよ。蕾ちゃんと一緒にお風呂に入りたかっただけ。嫌だった?」

いえ、嫌ではないです。急だったのでちょっと驚いただけです」

よかったー。蕾ちゃん、お風呂気持ちいい?」

はい、気持ちいいですよ」

 

 …話題が尽きてしまいました。取り敢えず体洗っちゃいますか。ボディソープ泡だてて、体につけてシャワーで流して。頭も洗って、ふぅ。タオルで顔拭いて、さ、私もお風呂で温まりましょうかね。

 

隣失礼しますね」

はい、右に寄ります」

ありがと。いやぁ、こうやって蕾ちゃんとお風呂に入ると、あかりのことを思い出しますね。昔ですけど、あかりお兄ちゃんと私、一緒にお風呂に入ってたんですよ? 知ってました?」

知らなかったですね…」

 

 お、あかりは蕾ちゃんに昔のことを話してないのかな? まったく、恥ずかしがってるのかな。折角ですし、子供の頃のあかりのことを蕾ちゃんに教えてあげましょうかね! 蕾ちゃんもあかりのこと知りたいでしょうし。

 

 いやぁ、海外旅行から帰ってきたら、隠してた自分の幼い頃のことを蕾ちゃんが全部知ってたら、あかりはどんな反応をするかな。楽しみですね。私だったら話した人を殴りますかね。あかりは殴ってこないでしょうし、バラしちゃいますよー!

 

蕾ちゃん! あかりお兄ちゃんがどんな子供だったか、知ってますか?」

…知らない、ですね。兄さん、あんまり話してくれなかったので」

ま、あかりは恥ずかしかったんでしょうね。でもですね、そんなあかりも、子供の頃は本っ当に可愛かったんですよー?」

そ、そうなんですねー」

 

 うーん、反応は良くないですね。こうなったら、最高のネタを使うしかありませんね。

 

これはあかりが小学生の頃の話なんですけど、あの子、本当に甘えん坊でですね。私の膝の上に座ってゲームしたり、夜眠くなったら私の服を引っ張ってきてですね、一緒に眠ったりしてたんですよ」

へ、へぇ…」

今では落ち着きのある子ですけど、昔は元気で可愛かったんですよー?」

そうなんですねー。いやー、想像もつかないです」

でしょー? でもですよ、本題はここからです。私とあかりがこの琴葉家に泊まりに来た時にですね、事件が起こるんです。お昼は普通に遊んで、夜寝てからのことなんですけど、急にあかりが私の体をゆすってきてですね?」

私、お風呂出ますね」

おぉ、短い話なんで、聞いてってくださいよ」

今すぐお風呂出ますから」

 

 …そう言って、蕾ちゃんは浴室を出ていっちゃいました。あかりの恥ずかしい話を聞きたくなかったのなら、悪いことをしちゃいました。そう、ですよね。お兄ちゃんの黒歴史なんて聞きたくないですよね…

 

 後で、しっかり謝りましょうか。あかりにもメールで謝っておきます。勝手に黒歴史を話そうとしたこと、蕾ちゃんの嫌がることをしてしまったこと。本当、申し訳ないです。

 

 蕾ちゃんが出てから少し待って、私もお風呂を出ました。脱衣所にはもう誰も居なくて、すぐに服を着て私も出ます。それからリビングに戻りましたが、蕾ちゃんは居ませんでした。

 

お、ゆかりさんもあがったんやなー。じゃあ、うちが入ってくるでー」

あぁ、はい。良い湯加減ですよ」

おぅ! 温まってくるで!」

 

 茜ちゃんがお風呂に行ったので、リビングには私と葵ちゃんの2人。蕾ちゃん、どこに行ったのかな…

 

…ゆかりちゃん、蕾になにかしたの? あの子、部屋に閉じこもっちゃったけど」

…はい。ちょっと、あかりの昔の話をしました。それで傷つけちゃったみたいで」

あー、なるほど。どの話かはわかんないけど、結構なやつ?」

はい、結構黒歴史なやつです」

そっかぁ… 今はそっとしとこう。ご飯になったら笑顔でリビングに来るから。忘れようとしてるからさ、謝ったりしない方がいいよ。あかりにも黙っときなね」

え、確かに私が謝ったら忘れられなくなっちゃうかもですけど… 謝らないで大丈夫、なんですかね? 私よりも葵ちゃんの方が蕾ちゃんのことを知ってると思うので、従いますけど…」

うん、任せて。大丈夫だから」

そう、なんですね」

 

 私が勝手になにかして傷を深めても駄目ですし、葵ちゃんに任せます。ただ… 蕾ちゃん、あかりのことが大好きなんですね。あかりのかっこいい話もたくさんありますし、今度話しましょうかね!

どのキャラの話が気になりますか

  • あかり(黄色)
  • あおい(水色)
  • あかね(赤色)
  • マキ(黄土色)
  • ミコト(青色)
  • ヒメ(ピンク)
  • ゆかり(紫色)
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