「集中……集中……」
オールマイトと緑谷に会ってから蓮は海浜公園で一緒にトレーニングをしていた。
「(あの夢では気が必要っていた。ならその気を使えれば舞空術を使える!)」
すると、蓮の手の上で黄色い光が出てきた。
「で、できた!」
夢の中だから本当にできるか不安だったけどできた!
「やったやった!」
「随分ご機嫌だね十六夜少女、何か良い事があったのかな?」
「はい、もうちょっとしたら飛べるようになるんです!!」
蓮の喜びようにオールマイトと緑谷が聞いてきたが飛べるということに頭に?が出てた。
「十六夜さん、あの飛べるってどういうこと?」
「最近夢を見るんですけどその夢の中で、空の飛び方を教えている人たちがいて聞いていたんです!今ようやく序盤に来たんです!」
「その夢のこと詳しく聞いてもいいかな?」
「なるほど、気というもので浮遊するのか(教わっている男の子の名前が十六夜少女と同じなのが気になるが……)」
「あと、気を使えたら身体強化や、気を探って人を探せるすごい力なんですよ!」
「その気を使えれば浮遊したり、体を強化できる。さらに災害救助の際は生存者をいち早く発見できるすごい力だ。個性と併用すれば更にパワーアップするのか?その気が悪意の気なのか善意の気なのかの見分けがつけば直ぐにヴィランにすることも止めらるじゃないかブツブツブツ」
「あ、相変わらず凄い分析だね」
「それにしても気か、十六夜少女時間があるときで構わないから私と緑谷少年に教えてくれないか?」
「え、僕はともかくオールマイトも!?」
「あぁ、私がヒーローとしていられるのもそんなに時間がないんだ。だが、私は立ち止まる訳にはいかないんだ。それに緑谷少年が空に飛べることができれば戦闘の幅が広がる。私の先代、お師匠も空を飛ぶ個性だったからね」
「でも、空を飛ぶオールマイト……」
『私が空から来た!!』
最早ヴィランが逃げれる場所がないような気がする……
「いよーし!!あたし頑張ります!!」
「よろしく頼むよ十六夜少女!!」
「よろしくお願いします!!」
二か月後
「イヤッフー!!」
蓮の家は山の中にある館に住んでいるが山全体を買い取っている私有地だ。ここなら空を飛んでも個性使用と通報されないだろう。
「十六夜さん速!!全然追いつけない!」
あの後、ごみ拾いしながら舞空術の練習をオールマイト、緑谷、蓮でトレーニングしていた。今ではビュンビュン飛んでいる三人がいた。
「これは気持ちがいいな!!」
「でもオールマイトも空を飛んでいませんか?」
「厳密には思いっきりジャンプして落下しているんだ」
「でも、その姿でも舞空術が使えてよかったです」
オールマイトはトゥルーフォームでも空を飛んでいた。
「マッスルフォームになると更に速くなるぜ!!」
一瞬だが直ぐに戻った。
「それにしても緑谷少年もワン・フォー・オール馴染んできたな」
オールマイトは気の取得を追加したことでプランが大幅に変更となった。
その結果、緑谷は十六夜蓮の自宅の重力室や手首に重りを着けて平日を過ごしていた。休日は重りを着けてゴミ拾いをし、舞空術のトレーニングをしていた。気を取得したことによってパワーがあがりトレーニングレベルも上がりワン・フォー・オールの器になった。
「最初は凄く大変でしたけど……」
試しに使っていみると腕が変色し見るも酷いことになっていた。
オールマイトは擬音だらけで解りにくかったが蓮の蛇口を少しずつ捻る感じというアドバイスで現在は5%で個性を使っている。
「本当に申し訳ない緑谷少年……」
「母さん、蓮が男二人を連れ込んでいることを知っているか……」
父親、十六夜強は娘が知らない男二人に危機感を感じていた。
「え?」
あの誰にでも優しく天使のような女神のような笑みをする蓮が、男……?
俺はそんな子に育てた覚えはないぞ!!!!!誰だそいつは!!ええい面倒だ!!俺から聞きに行ってやる!!!!!!
「ちょ、ちょっとあなた個性!個性出ているわ!!」
大してトレーニングをしていない強から漏れ出すしているようなオーラが出ておりそこ等辺のヴィランなら失禁するほどの殺気を出していた。
「レーン!!待ってろ!!その男共をブチ殺したる!!!!」
尚、誤解は解けた模様(オールマイトとワン・フォー・オールの事は伏せた)。
「ごめんなさい父さん……」
「まったく個性訓練ならそう言いなさい!父さん見知らぬ人を連れ込んでいるかと思ってひやひやした!!」
「申し訳ございません八木さんに緑谷くん……」
「こちらこそ、申し訳ございません……」
ただならぬ殺気でこちらに来る父親を見て直ぐに蓮が待ったを掛けた。
「緑谷君もすまないね……個性訓練だがあの山でいつでもトレーニングしていいよ八木さんもね。警備の者には伝えておくよ」
「これまでは蓮がいないとダメだったと思うけどこれからはいつでも出入りしていいわよ」
「いいんですか!?」
「将来ヒーローになる卵を訓練させないのは勿体ない。代わりにプロヒーローになったらウチのサポート会社をよろしくな!」
「一時はどうなるかと思いました……」
「だが、これで気兼ねなくトレーニングできるぞ少年!」
「さ、午後はゴミ拾いだよ!!」
そんなこんなで入試前日になった。
「本当によくやったよ緑谷少年!正直言うとギリギリだよ私は思っていたよ。驚かされた!エンターテイナーめ!10代ってすばらしい!」
ゴミ拾いは既に10月頃に終了しており組手をしたりしていた。結果ワン・フォー・オールを体全体に張り巡らせることで身体能力を強化するフルカウルを習得した。
「まだ5%程だがそれでも破格ともいえるだろう!そして、十六夜少女も本当に助かった!!ありがとう!!」
気の習得でオールマイトは空中での戦闘が可能になり、副産物として活動時間も3時間だったのが16時間動けるようになった。
「今日はもうゆっくりしなさい。明日は待ちに待った受験だ。必ず合格してくれ二人とも!!」
「オールマイト、あたしは合格じゃなく主席で合格してみせます!あたしのこの力を託してくれた人が必ずいるんです。だからその人に見せてあげたいんです。『私が来たよ!』って!!」
「僕も必ず主席で合格して見せます!オールマイトから授かった個性で
『僕が来た』って!!」
「(見据えていたのは更に先か!この調子じゃ私の幕引きも早いかもしれないな……)」
入試当日
「ここが雄英……」
あたしの学校から雄英志望の子はいなくてちょっと寂しいが出久君がいるしとりあえず一緒に行動しよう。
「どけデク!!」
「か、かっちゃん!?」
「俺の前に立つな!ぶっ殺すぞ…」
出久君を見つけたがなんとも物騒な人がいたものだ。
「おはよう出久君!!」
「あ、おはよう十六夜さん」
「出久君この人は?」
「僕の幼馴染の爆豪勝己。僕はかっちゃんって呼んでいるよ」
「へぇーよろしくね勝己君!」
「馴れ馴れしいわ獣耳女!!」
「流石に違う中学だから席離れちゃった……」
筆記試験何の問題もなく通過しヒーロー科を希望する受験生は実技試験もあった。
「今日は俺のライブにようこそー!!エヴィバディセイ Hey!!」
「ボイスヒーロー、プレゼントマイクだ~」
実技試験の連絡を行うのは雄英高校の教師プレゼントマイクなのだが、普段テンション高めなので、この受験の雰囲気と合っていない。
「入試要項にもある通り!リスナーにはこの後!10分間の模擬市街地演習を行ってもらうぜ!!」
実技試験には、エリア内の仮想ヴィラン(ロボ)を倒していくというものだ。仮想ヴィランには種類が1P、2P、3Pがいる。ヴィランを倒すことでポイントが自分のものになり評価されるらしい。
「質問よろしいでしょうか!」
メガネを掛けた真面目しそうな少年が挙手をして声を上げた。
「プリントには4種のヴィランが書かれています!誤載であれば日本最高峰たる雄英において恥ずべき痴態!我々受験者は規範となるヒーローの指導を求めこの場に座しているのです!」
おぉーすごい真面目だ!
「ついでにそこの縮れ毛の君!先程からボソボソと…気が散る!物見遊山のつもりなら即刻!ここから去りたまえ!!」
縮れ毛の子って出久君!?あープロヒーローがいるからいつものボソボソが出てたんだ。
「OK、OKナイスなお便りサンキューだ。4種目の敵は0P、云わばお邪魔虫。各会場に1体!所狭しと暴れまわっているお邪魔虫よ!倒せないことはないが、倒しても意味はない。リスナーにはうまく避けることをお勧めするぜ」
それでも、ヴィランなら倒したほうがいいのかな?
「俺からは以上だ!最後にリスナーへ我が校の校訓をプレゼントしよう……かの英雄、ナポレオンは言った……真の英雄とは!人生の不幸を乗り越えてゆく者と!さらに向こうへ……Plus Ultra!」
絶対に乗り越えて見せる!!
頑張れ……キタサン……