私がヒーローになるまでの物語   作:十六夜 蓮

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5話 個性把握テスト!?

 

「う~んおはよう父さん、母さん~」

「おはよう蓮、ひどい寝癖よ。ちゃんと寝癖とるのよ」

「はぁーい~」

待ちに待った雄英高校入学日になり蓮は前日から興奮気味でよく寝ておらず、かなり眠そうだった。

「今日は初日なんだからしっかりしなさい」

「はぁーい」

 

 

「家の娘マジ天使!!!!マジ女神!!!!制服姿かわいいぞ!!」

娘の晴れ舞台だっため玄関前では制服姿の蓮を撮っている父親の姿があった。

「もう、父さんそろそろ行かないと遅刻しそうなんだけど……」

「ほらあなたそこまでにしなさい!!」

「おぉ、すまない。蓮、すっごくかっこいいぞ!!」

「ありがとう父さん!」

「気を付けるんだよ!」

「うん!行ってきます父さん、母さん!!」

 

 

「おー出久君久し振り!」

雄英高校についたら周りをキョロキョロしていた緑谷がいた。

「あ、蓮さんおはよう。実は1-Aがどこかわからなくて……」

「出久君も1-A!?あたしもだよ!」

「え、本当!?」

「本当本当!1-Aはこっちだよ、一緒に行こ」

「あ、ありがとう!」

 

 

「ドアでか!バリアフリーかな?」

「異形型の個性の配慮かな?」

教室前に着くとかなり大きなドアに二人は困惑していた。

「(怖い人いませんように!)」

緑谷は意を決してドアを開けたが……

「机に足をかけるな!雄英の先輩方や机の製作者に申し訳ないとは思わんのか!」

「思わねえよ!テメーどこ中だよ?端役が!!」

「(あの子は入試の時の……あっちの子は確か出久君の幼馴染の勝己君だっけ?)」

「ぼ、俺は聡明中出身の飯田天哉だ」

「聡明だぁ!?超エリートじゃねぇか!ぶっ殺しがいがあるじゃねか!!」

「ぶっ殺しがい!?君ひどいな!本当にヒーロー志望か?」

二人が言い争いしていたが教室に入って来た緑谷と蓮に気が付いた。二人を案内しようと飯田が近づいた。

「おはよう!俺は私立聡明中学の……」

「飯田天哉君でしょ、さっき聞いていたよ。あたしは十六夜蓮よろしくね!」

「僕は緑谷出久よろしくね飯田君」

「緑谷君……君は実技試験のあの構造に気付いていたのだな……」

「え?」

「俺は気付けなかったよ!実力も素晴らしいが、試験に挑む者としても完全に上手だった……」

「(ごめん、全然気付いていなかったよ……)」

「え?なんのこと?」

「ああ!君は…地味目の!」

後ろから女子の声がして振り返ると緑谷が実技試験で助けた子がいた。

「今日って、式とかガイダンスとかだけなのかな?」

蓮と話すようになってからは上がらなくなったがそれでも初対面だと緊張してしまう緑谷がいた。

「仲良しごっこやるなら他所に行け、ここはヒーロー科だぞ」

突然廊下から声が聞こえた。そこには寝袋に包まっている男性がいた。

その言葉で全員が席に着いた。

「ハイ、静かになるまで8秒かかりました。時間は有限。君たちは合理性に欠くね……担任の相澤消太だ。よろしくね」

まさかの担任だった。

「早速だが、コレ着てグラウンドに出ろ」

出されたのは体操服を着てグラウンドに出ろという指示だった。

「(体操服で入学式なのかな?面白い学校だな~)」

 

 

「「「個性把握テスト!?」」」

「入学式は?ガイダンスは?」

「そんな悠長な行事をするほど、ヒーロー科は甘くない」

相澤先生は蓮と緑谷にボールを渡した。

「まずデモンストレーションとして入試成績トップの緑谷と十六夜、こっち来てソコの円に入れ」

「最初は緑谷投げてみろ」

「「ハイ!!」」

入試トップが緑谷と十六夜と聞くと爆豪が二人を睨んだ。

「最初は緑谷、次が十六夜の順だ。お前ら、中学だとどのぐらいだった?」

「33mです」

「あたしは50mです」

「その円の中なら何してもいい。全力で飛ばせ」

「わかりました!」

 

「(ワン・フォー・オール・フルカウル5%!そして気の開放!)」

緑谷の体から緑の紫電が走り出し白い炎を体に纏った。

「(あれから、また鍛錬したんだ!気が大きくなっている!!)」

 

「S M A S H !!」

ボールは勢いよく投げ視界から消えた。

 

「自分の最大限を知る。それがヒーローの素地を形成する合理的手段」

相澤先生がこちらに端末を向けると3456mと出た。

「次は十六夜だ」

「ハイ!!」

 

「セイヤー!!!!」

蓮が投げたボールも同様に直ぐに視界から消えた。

計測結果は4012mだった。

 

「んだこれ!!すげー面白そう!」

「3000m越えってマジかよ!!」

「"個性"思いっきり使えるんだ!!さすがヒーロー科!!」

面白そうと言うと相澤先生がニヤリとして衝撃なことを言った。

「面白そう……か。ヒーローになるための三年間、そんな腹づもりで過ごす気でいるのかい?よし、トータル成績最下位の者は見込み無しと判断し、除籍処分としよう」

 

除籍……処分……!?

 

「先生、除籍って、まだ初日ですよ!!いくらなんでも……理不尽すぎます!!」

蓮が相澤先生に抗議するもその意志は変えなかった。

「いつどこから来るか分からない厄災、日本は理不尽にまみれている。そういう理不尽を覆していくのがヒーロー。放課後マックで談笑したかったならお生憎。これから三年間雄英は全力で君たちに苦難を与え続ける。"Plus Ultra"さ。全力で乗り越えてこい」

その言葉でやる気に満ちるもの、自身を信じているもの、不安に感じるものがいた。

 

 

第1種目:50m走

「負けないよ十六夜さん!」

「あたしの個性は『馬』だよ!絶対にあたしが勝つよ!!」

『位置ニツイテ、ヨーイドン!』

二人は気を開放し、更には個性を発動させた。結果は当然……

『0.56秒!0.58秒!』

「やったー!伊達に馬なんだから負けないよ!」

「あと少しだった……」

この種目に自信があった二人の記録に唖然としていた。

「俺の記録が……」

 

 

第2種目:握力測定

蓮は握力計を握りしめたが……

「アッ……相澤先生壊れちゃいました……」

「この握力計は3tは耐えれる設計なのだが……一先ず記録は無限にしておく」

「すいません……壊して……」

「気にするな。これの予備はまだバキィ」

蓮が壊した音と似ている音がした。音の発信源は握り潰していた緑谷だった。

「二つも壊れたか。こんなことはあまりなのだが……緑谷も無限にしておく。悪いが追加分を取ってくる少し待ってろ」

 

 

第3種目:立ち幅跳び

蓮と緑谷は舞空術で空を飛んでいた。

「十六夜、緑谷。どれぐらい飛んでいられる?」

「多分一日中は飛んでいられます!!」

「僕もそれぐらい飛べます」

「無限って記録しておく、降りてこい」

 

 

多種目において蓮と緑谷は無双していた。

「どういうつもりだオイコラデクゥ!!!!」

あまりにも成績がよかった緑谷に対して爆豪が飛び出した。

「ひっ!!」

「訳を言えデク!!」

緑谷を襲おうとするも爆豪を相澤先生のマフラーが拘束した。

「炭素繊維に特殊合金の鋼線を編み込んだ『捕縛武器』だ。ったく、個性を使わせるな。俺はドライアイなんだ」

個性すごいのに勿体ない!!

「個性を消した……そうか! 視ただけで人の“個性”を抹消する“個性”、抹消ヒーロー、イレイザーヘッドは、相澤先生だったのか!!」

「イレイザーヘッド…聞かない名前だな」

「たしか、『仕事に差し支える』という理由で、メディアへの露出を嫌っているアングラ系ヒーロー…だったかしら」

マフラーの拘束を緩めて爆豪に注意して次を急がせた。

「時間がもったいない。次準備しろ」

 

 

その後のテストで二人はボール投げ以外は一位という記録を残した。因みにソフトボール一位は個性が『無重力』の麗日お茶子が一位だった。ボールに掛かる重力を0にしたおかげでボールは一直線に飛び大気圏外を抜け宇宙空間に飛び出した。

 

「んじゃ、パパっと結果発表。トータルは単純に各種目の評点を合計した数だ。口頭で説明すんのは時間の無駄なので、一括開示する」

表示された順位表には一位が十六夜蓮、二位が緑谷出久だった。最下位は除籍処分ということだったので最下位に注目した。

「因みに除籍は嘘な」

「「「は?」」」

 

「君らの最大限を引き出す合理的虚偽」

 

その言葉でほとんどが崩れ落ちた。蓮は「この人は本気で落とすつもりだった」と思っていた。

「あんなのウソに決まっているじゃない…ちょっと考えればわかりますわ……」

 

「この後は教室でカリキュラムの説明だ。着替えて教室に行くように、解散」

 

 

「ねぇー蓮の個性って何?」

更衣室でピンク色の肌を持ち個性が『酸』の芦戸三奈が蓮に聞いてきた。

「あたしの個性は『馬』だよ。馬のことなら大抵の事はできるよ!」

「あら、じゃあなんで飛べたりするの?」

『蛙』の個性を持つ蛙吹梅雨が疑問に思った。

「あーあれは、『気』って言うのを使って飛んだりしているの。出久君もそれで飛んでいるんだよ」

「出久君って確か緑谷のこと?」

耳の先がイヤホンのプラグになっている個性『イヤホンジャック』の耳郎響香が言った。

「そうそう!出久君が入学試験のトレーニング中に偶然出会って、あたしが空を飛ぶ舞空術を教えたの!」

「その気を覚えれれば私達も空を飛べるのですか?」

個性が『創造』の推薦入学で来た八百万百が聞いてきた。

「うーん、出久君も飛べるのようになるのは二か月ぐらい掛ったから大変だよ?これからは訓練もあるし……」

「あ、そっか。これからまた忙しくなるんだ」

個性が『透明』の葉隠が言った。

「あ、でも気を覚えれば誰がどこにいるかわかるよ。えっと……相澤先生はもう教室にいるね」

 

 

「「「本当にいた!!」」」

「なんのことだ?」

女子全員が教室に着いて、ドアを開けると本当に相澤先生がいた。

「え!すごいすごい!!他の人もわかるの!?」

「うーん、知っている人なら……そろそろ飯田君が入ってくるかな」

その言葉に釣られて相澤先生もドアを見ていた。

「おや、もう女子はそろっていたの「本当に入ってきた!!」うぉ!?」

何も知らない飯田は入った瞬間に大声を出され驚いていた。

「えへへ凄いでしょ!!でも、これ知っている気ならわかるんだけど、知らない人だとそこに誰かいるってだけかな」

その後も女子から質問攻めに会った蓮だった。因みに探知範囲は狭いが緑谷もできるということから男子から質問されていた。

 

 

 

 

 

 

「みーつけたキタサンブッラク♪」

 

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