ウマ娘に生まれ変わりまして   作:未確認大将ぬらりもん

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ごきげんよう。ぬらりさんです。
これを投稿している時からすると
もうすぐ年末年始。
次の更新は聖夜や大晦日、年越し。
色々ありますね。
長期休暇をゲーム日和にするため、
新しいゲームを買いました。

皆さんは、ずっと前にクリアして
忘れられないゲームはありますか?
私はCAPC◯Mの
某和風謎解きアクションRPGです。

キャラクターの覚悟、成長を魅せた
長さにも価値を感じたストーリー、
名言、名曲。
一番のお気に入りで
今も定期的にプレイしたくなります。

初めてプレイした時は
名言っぽくても意味さえ
よくわかりませんでしたが、
自分自身が
勉強したり、成長したりしてから
プレイしてようやく、
その価値や重みに気付きました。

2回目の人生は、
子供なのにそういうものに
グッとくる感覚かもしれませんね。


風の吹く先遠くても

傾き始めた日が差す教室。

そわそわした雰囲気の中、

帰りの会が進んでいった。

 

「先生からの連絡は以上です。

 ケガなどに気を付けて、

 しっかり帰ってくださいね。

 みなさん、さようなら。」

 

その『さようなら』の間に、

私とスターライトは

ウマ娘用の耳栓をする。

 

「「「さようなら!!!」」」

 

クラス全員の合唱が響く。

前世ではあまり気にしなかったようだが、

今のウマ娘の耳には近くて大きすぎる。

最初に直接聞いた時は体調が悪くなって

しばらくぐったりしてしまったし、

隣の席のスターライトもそうだった。

クラクションやサイレンも、

直接聞くのはまだ慣れない。

慣れるものではないかもしれないけれど。

 

風間先生が教卓を離れるのを確認して

自分の耳栓を丁寧に外すと、

そこへクラスの賑やかな話し声が流れ込んでくる。

スターナイトは耳栓を外すのが苦手で、

今日もまた苦戦していた。

彼女の頭をおさえて、静かに耳栓を外す。

今日も自由になって嬉しそうな耳が

ピコピコと揺れる。

 

「ありがとう、ライト」

「どういたしまして。いっしょに帰ろ?」

「うん。」

 

ガタガタギィギィと椅子の音を立てながら、

皆が急いで帰り始めた。

風間先生が書いた今週の身体能力データを

2人分カバンに詰める。

休みの日には、

母やたまに帰ってくる父と私たちで

トレーニングをするためだ。

 

巻き込まれないように少し待ってから、

私たちも教室を出て、

体を休めるためにゆっくりと歩いて

校門を通った。

朝走ってきた距離、

集合場所から2000m。

毎日鍛えているこの道は、

歩くと結構時間がかかる。

 

「ナイトちゃんは、あのゲーム進んだ?」

「『犬神』だよね?ちょっと進んだけど、

 なかなか鬼ヶ島の謎解きが上手くいかなくて。」

「今日も見に行っていいかな?」

「いいよ。ヒントもお願い。」

 

『犬神』は有名ゲーム会社から

だいぶ前に発売されて、

静かに新しいゲーム機で

リマスター版が出続けていて、

ファンからの評価も高いゲームらしい。

私もクリアしたことがあるし、好きだ。

好きなゲームを誰かがやっているのを見るのも

新鮮で面白いから、いつも見に行く。

そしてナイトが詰まったら、ヒントを出すのだ。

 

「いつも見てるだけだけど、楽しいの?」

「楽しいよ。私の好きなゲームを、

 他の誰かが楽しんでくれることも。」

「えーと…私にはよくわからないけど、

 いっしょに楽しんでくれてるってことだよね?」

 

そうだよと答えつつ、

そのナイトの言い方に

なんとなく感覚と記憶を思い出す。

前世の記憶の中でも、

子供の頃はプレイするほうが楽しかった。

でも大人になったら、

私の好きなゲームを誰かが

楽しそうにプレイしているのを見るのも、

心の仲間がいるみたいで、

本当に好きになった。

 

「ナイトもそのうちわかるよ」

「その言い方、お母さんみたい。」

 

スターナイトはそう言って笑った。

私も少し笑ったけれど、

ふと思った。

 

別の記憶を持つ自分は、

これから会う誰か、

これから競う誰かに

受け入れてもらえるのだろうか?

 

少し考えたが、やめた。

いつか古い記憶を、

忘れるかもしれない。

そうしたら、悩まなくて済む。

けれどその記憶からは、

大切なことも知っている。

 

大切な人にだけ、伝えたい。

…前世の秘密とかと

結局変わらないのだった。

 

「そういえば鬼ヶ島の変な敵っぽい奴、

 アレも全然追いつけなくて…

 ライトはどうやったの?」

「コツがあるんだよ。あとで見せるね。」

「うん。ありがとう。」

 

ナイトにも前世のことは伝えてある。

けれど、彼女の前では

普通のウマ娘でいたくなるし、

記憶のことを少し忘れていられる。

星降る夜に隣同士

座って語り合うように、

居心地のいい場所。

彼女のために、私は何ができるだろう?

 

──『友達以上、仲間でライバル。』

私にとっては懐かしいようなフレーズを、

今、信じると決めた。

これからずっと続いていく想いとして。




これからしばらく忙しくなります。
更新もペースを守れるかわかりません。
なので今以上に遅れてもご容赦ください。

大人の魂、子供の体。
いつかこの歪みを忘れられる時が
ライトに来るのでしょうか。

これからも、子供ゆえの悩みが
何個も起こるようです。

……それにしても、
『異世界の魂を受け継ぎ』って、
こういうことだったっけ?

乞うご期待。
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