オーバー×フロンティア   作:牡羊様

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恋愛事情を看破する小学生

日が登り、出立できる明るさになり、サンラク達はカルネ村へと向かうべく歩いていた。

 

「ねぇねぇ、ミラクちゃんってどんな男がタイプ?」

 

「アハハ、考えたこと無いですぅ。」

 

チャラ男が俺に話しかけてくる。

 

そして俺は苦笑いで返す。そんなやり取りを何回も繰り返している。

 

最初はポニテにも話しかけていたが、あいつは話しかけても無視するか隙あらば殺そうとしてくる。ので、流されるが反応はしてくれる俺に勝機が見えたのかチャラ男は俺をロックオンしてきている。

 

勘弁してください。何で男に口説かれなきゃならん。そういうのは受動態魚類の十八番だろ?

 

俺を巻き込むのはせめて魔境の世界の中だけにしてくれよ。

 

せめて、ポニテ、お前は道連れにしてやる。

 

そう思ってサンラクはナーベに話しかける。

 

「ナーベさんも話に加わりましょうよォ!」

 

ガシッとポニテの肩を掴む。

 

「…………」

 

無言で放たれる拳。サンラクは仰け反り避ける。

 

へっ!もう分かってんだぜ?どんだけお前の反応を見てきた事k……?!

 

ナーベはサンラクに急接近し手をサンラクへと伸ばす。サンラクは次の拳が来たと手を避けるが、そこにはグーの形をした手ではなくパーの形をした手があり、サンラクに手のひらを向けている。

 

「……電撃球 (エレクトロ・スフィア)!」

 

ナーベの手に魔力が集中し、バチバチと電気の球体が現れる。

 

そしてそれはどんどん大きくなり……サンラクを呑み込まんとす。

 

ッ!うおぉぉ!!!

 

サンラクは全力で走る。何とか電気の塊から離れる。

 

バチバチバチッ!!!

 

っぶねぇ!!…………あ、チャラ男……。

 

そこには髪の毛が逆立ち、プスプスと少し焦げた良い焼き加減のチャラ男。

 

「…………これ、どうします?」

 

俺は焦げチャラ男を指差してポニテに問う。

 

「……チッ……まだ雑菌が残っていたわね……」

 

ナーベが手に魔力を集中させる。

 

あ、やべ。

 

迷いなく打たれる魔法の連打。

 

ちょっ!範囲攻撃やめろ!てか、死人出てんぞ!

 

「……2人とも…俺の為に争わないで……ごフッ…」

 

あ、生きてた。てかやっぱ息の根止めとこうぜ?そっちの方が何かと精神的に良さそうな気がする。

 

そんな事は構わず魔法を撃ち続けるナーベ。

 

いつもならここら辺でモモンが止めてくれるのだが……

 

サンラクは魔法を避けながら道の前の方を見る。

 

そこにはニニャとモモンが居た。

 

相変わらずギスギスしてやがる……いい加減仲を直して欲しいね。

 

只でさえ、雑魚モンスとしかエンカせずテンション下がってんのに内輪揉めとか簡便だぜ?

 

後ろでは爆発が起きている一方、そこには気まづい雰囲気が流れていた。

 

そんな雰囲気をモモンも感じ取ってか、自分のせいでこんな事になったと気まづくなってか、ニニャに話しかける。

 

お?仲直りか?サンラクは耳を傾ける。

 

……うん、ビリビリっていう爆発音で何も聞こえやしねぇ。

 

助けてモモえもん!!

 

―――――――――――――――――

 

やっと色々な意味で落ち着き、どうやらニニャとモモンは仲を直したらしく普通に会話をしていた。

 

一件落着っすね。

 

ただし後ろでダー〇ィンに運ばれているチャラ男は例外とする。

 

「もう少しでカルネ村に着きますよ」

 

パッツンがそう言う。

 

整備されてないガタガタとした道が現れ始め、そして先を進むと見えるのは3m程の柵。

 

「あれが……カルネ村ですか?」

 

ペテルが言う。

 

「おそらくは……前までは無かったんですが……」

 

ンフィーレアが答える。

 

一体誰が作ったんだろぉなぁ。

 

はい、私が作りました(アヘ顔ダブルピース

 

そうサンラクは顔が見られないヴェールの中でふざけていると、門からゴブリンが出てきた。

 

「な!ゴブリン?!」

 

「下がってください!」

 

ペテル達が慌て出す。

 

あぁー、普通モンスターが居るとは思わねぇか。止めるか?

 

サンラクが決断するより早く、ンフィーレアがゴブリンと共にいる少女の姿を見つける。

 

「……!エンリ!!」

 

……そゆこと。知り合いってのはエンリさんだったのな。

 

エンリはンフィーレア達に何があったかを説明して、とりあえず場は収まった。

 

――――――――――――――――――――

 

村の中は相変わらずって感じだな。

 

いくつか壊れていた家が直っているものの、まだ完全に復旧したとは言えねぇな。

 

サンラクが村の様子を見ていると井戸から水を取ろうとしているのか井戸の縄を引いている小さな茶髪の少女が居た。

 

おっ、あれは……

 

「こんにちは、お嬢さん。」

 

「?!…び、ビックリした…旅の人…?」

 

「はい。ミラクと言います。」

 

「ミラク……私はネムっていうの」

 

「手伝いましょうか?ネムさん。」

 

様子を見る限り子供の力じゃ大変そうだな。

 

「ん……大丈夫。それよりミラクさんはどうしてこの村に来たの?」

 

ありゃ、前会った時はこんな感じだったか?もうちょっと子供っぽい面があったが…今はしっかりしてる雰囲気。

 

「パッツンm……ンフィーレアさんはご存知ですか?」

 

「!…ンフィーの知り合いなの?」

 

ネムが食い気味に聞く

 

うおっ、何だ? 

 

「し、知り合いというか、私、冒険者をやっていまして…その依頼で護衛としてここに来ました。」

 

「な、何だ良かった〜……」

 

ネムが息を吐いて安堵する。

 

「?……どうかしたんですか?」

 

「……実はね…」

 

ネムはサンラクの耳元まで顔を近付け、小さな声で話す。

 

「ンフィーはお姉ちゃん…えっとエンリお姉ちゃんの事が好きなの……」

 

「……あぁ、なるほど…」

 

パッツンはエンリさんの事が好きなのか……見るからにヘタレ臭がしてたが、やるじゃねぇか、パッツン。無事に恋が実った時には祝砲としてロケットランチャーをプレゼントしてやる。

 

「でも中々ンフィーがその事を切り出さないし…お姉ちゃんもあの性格だからンフィーの思いに気付くなくてずっと今の状態っていう事なの……」

 

「なるほどなるほど…」

 

ん?ちょ待てよ。パッツンは未だその思いを切り出して無いのになんでネムはその事を知ってるんだ?

 

「あのぉ、何でネムさんはそんな事を知ってるんですか?」

 

「ンフィーの様子を見てたら分かるでしょ?」

 

こわっ!最近の子供ってこわっ!え、年齢は知らないけどまだ小学生ぐらいだよね?

 

「……そうですね…」

 

とりあえず話は合わせておこう。

 

「私も何回かくっつけようとしてるんだけど…中々手強いの…」

 

恐ろしや……

 

「もし、旅の中ンフィーと一緒に居るなら少し、ンフィーの手助けをしてくれない?」

 

…………巻き込まれたぜ…

 

「……わ、分かりました…私が出来る範疇で頑張ってみます……」

 

「ありがとう!」

 

こわっ、何て恐ろしい子……!!




サンラクの強さについての質問が多かった為、ここに書いておきます!コピペですいません。

オバロ世界の1Lvがシャンフロ世界の1Lvとイコールなのかっていう問題がありますが、考えるとキリがない為、オバロ世界1Lv=シャンフロ世界1Lvとしています!!

なので当然ステータスの差が出るので、Lv150近くのサンラクとLv100が最高Lvのナザリック勢では1vs1で戦うとサンラクが勝ちます!

ただ、オバロ世界はLvの割にスキルがチートじみているので、拳で殴り合えば絶対勝てるんですが、スキルと組み合わせるとまぁまぁな戦いになります!!

でもサンラクはスキルで勝負出来なくても挙動がおかしくなるアイテムやドラゴンになれるアイテムやロボットを召喚できるので…これはカオスになりそうだ……

サンラクアイテム無しVSLv100が1人→サンラクWin!!
サンラクアイテム無しVSLv100が2人→互角!!
サンラクVSLv100が3人→頑張れサンラク!!クソゲーは十八番だろぉ!!

サンラク1人に対しナザリック勢は数が多いので数の暴力で何とかしようとすれば何とかなります。

……まぁ、相性もありますし、サンラクは逃げようとすれば絶対に逃げれるので、戦わないという選択もある訳です!
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