オーバー×フロンティア   作:牡羊様

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人肉シュレッダー

ん〜、俺もこのゾンビ共を無視してさっさと進みたいが…流石にこいつらを街に入れたら阿鼻叫喚。リアルバイオハザードの始まりだ。

 

モモン達に追いつきたいのは山々だが、帰ってきたら街が崩壊していました!!なんて事になったらゲームオーバー。

 

末代まで祟られそうだ…。

 

と、いうことで無数といるゾンビ共を部屋を掃除するルンバの如く端から端へと走って、ちぎってはちぎり、ちぎってはちぎり!!

 

うむ…中々にこういうものも面白い。雑魚共を無限に駆逐する無双ゲーもなんか、こう全能感に包まられてストレスを発散できる。

 

このマップのモンスター、弱いんだよなぁ……いやまだ遭遇してないだけっていう可能性もあるが、今まで楽しいと思えた戦闘とか吸血幼女で一度きり。

 

アレより強いモンスターも人も何も見れていない。

 

別離れなく死を憶ふが軽くなる度に俺の致命魂もどんどん軽くなってやがる…………。

 

――――――――――――――――――

 

と、いうことでやっとモモンとナーベ、ハムスケが見えてきた。

 

中はアンデッド達がうじゃうじゃいるのではないかと思っていたが、どうやらアンデッド達は門近くに集まっていたらしく、中盤ぐらいになると段々とアンデッドの数も少なくなっていき進むのも容易になった。

 

途中、中ボスみたいな他のアンデッドと明らかに毛色が違う2体が居た。

 

仮面を被り、指先が鋭い刃となっている細身のアンデッド(?)と全身に包帯を巻いた巨漢のアンデッド(?)

 

見境が無いのか周囲の雑魚アンデッドにも攻撃しており、知能はあんま高くなさそうだった。

 

まぁ、正直強さなんてもんは分からんかったが……

 

俺のやる事は変わらない。ルンバのようにゴミをシュレッダーする事だけ…………でそのまま雑魚ゾンビ共と一緒に微塵切りにしてやった。

 

可哀想に……キャラデザだけこだわった中ボスの最後がサイコロステーキなんて………ネットのおもちゃにされた先輩が今頃あの世で優しく抱きしめているだろう……

 

よし、弔い終わり!やはり虚しく消えていくキャラクターは関わった本人ぐらいは覚えておいてやらねぇとな……

 

おのれフェアカス……!愛着が沸いたキャラを毎回お決まりのようにまるでアリを踏み潰すか如く簡単に消しやがって…………!あれのせいで普通のゲームしてお気に入りのキャラが出来ると冷や汗が止まんなくなるんだよなぁ……

 

あれそういえば……何がきっかけでこの話をしてたんだか………。

 

まぁいいや。

 

で、話を戻すがどうやら先に着いていたモモンは事件の首謀者らしき人物と先に話していた。

 

「モモンさーん。」

 

サンラクは墓場には合わない能天気な声でモモンの名前を呼ぶ。

 

そしてその声に気付いたらしいモモンと対面に居る黒いローブの男達。

 

「ッ……!……………はぁ………。」

 

モモンはサンラクの呼び声に少し動揺し、そして何故かため息を吐いた。

 

「……?…どうかしましたか?」

 

サンラクはモモンの反応に疑問符を浮かべながら問いかける。

 

「………いや、何でもない…。私が考えすぎなんだろう……。」

 

「……?」

 

はて、何かしてしまっただろうか?特に変なことはしてないと思うが……。

 

まぁいいや。

 

「で、あの人達が首謀者ですか?」

 

サンラクはモモンに問いかける。

 

「まぁそんな感じだな……」

 

サンラクとモモンは目の前にいる老人を見る。

 

「おそらく、コイツがニニャが言っていた黒いローブの男だ…カジット…?といったか?」

 

ほうほう。コイツがそうならもう一人……

 

「おぬしら…ここに居るということはあのアンデッドの群れを突破したのか?たった3人で……?」

 

「それがしを忘れていr、ムグムガ……?!」

 

途中、変なハムスターが喋り出したが、ナーベのナイス空気読みでハムスケを黙らした。

 

「…………本当にこんなヤツらが……?他には……」

 

「おいコラ?こんなヤツらってなんだ?このハg、ムクムガ……?!」

 

途中、変なネカマーが喋りだしたが、モモンのナイス空気読みでサンラクを黙らした。

 

「ゴホン…………話を戻すが……そちら側にはお前達以外にもスティレットを持った女が居ることを知っている。」

 

 

モモンが咳払いをしてカジットに話しかける。

 

カジットはビクッと反応したが沈黙したまま真顔でいる。

 

「……黙るか…ならば……」

 

モモンが剣に手をかけてようとしたその時

 

「ふふ〜ん……ま、そりゃバレちゃうよねぇ……一人生き残ってたしねぇ……?」

 

カジットの後ろから女の声がする。

 

「あり?さっきの喪服女じゃ〜ん!元気だった?あの瀕死の3人は元気そう?もう死んじゃった?」

 

金髪の髪にローブから見えるビキニアーマーに似た軽装の鎧。

 

間違いないな。さっきの口裂け女か。

 

「……クレマンティーヌ。おぬし…目撃者は全員殺せと言った筈だが?」

 

金髪の女はどうやらクレマンティーヌと言うらしい。

 

「だってー、かじっちゃんが急かすからさぁ…途中あの女の邪魔も入ったし……?でも 死の螺旋 とかいうやつでパーッと街を崩壊させるんでしょ?なら問題無いなーい。」

 

「貴様……ッ!」

 

おっと?仲間割れか?てかあのハゲジジイ、かじっちゃんって……実は満更でも無かったり……

 

サンラクはそうやって話す2人を観察していると、横のモモンが喋り出す。

 

「……これで全員揃ったな………ここでずっと喋っていても埒が明かない。そろそろ始めようじゃないか……」

 

モモンは剣を手に持つ。

 

しかし、それに待ったをかける者が一名。

 

「…………あの、一応二ニャさんとの約束もあるのであの女は私に任せて貰って……あのハゲジジイはモモンさん達に任せてもいいですか?」

 

サンラクは手を挙げてモモンに言う。

 

「ハゲ……?!」

 

「ブッハハハ!!」

 

サンラクの声に動揺する者、そして爆笑する者。

 

モモンはその光景を見てジト目になりながらもやれやれとため息を着きながらも了承する。

 

「じゃあ、私達はあっちで戦うのでそっちも頑張って下さい」

 

「……勝手だが……まぁ、いいだろう。」

 

サンラクはモモンと会話を交わし、そしてクレマンティーヌを連れて歩き出す。

 

途中、歩いているとクレマンティーヌがサンラクへと話しかけてきた。

 

「さっきのお仲間との別れの挨拶は出来た?わざわざアタシと1対1で挑むとか……タイマンして死んじゃってもしんないよぉ?ま、それはそれで独り占め出来て楽しいんだけどさ」

 

クレマンティーヌはクスクスと笑いながら言う

 

「気にすんな、死んでも死なないし、負けるつもりも無い……」

 

「………言うねぇ…でもそういう奴ほど呆気なく死んじゃったからなぁ〜、まぁ蹂躙していたぶるってのも悪くないかなぁ〜」

 

ん〜、さっきからコイツ自信満々って感じだが……こういう事を言うやつは大体くそ強いか噛ませ犬かの2択なんだよなぁ…なるべく前者である事を信じたいが…………どうか失望させてくれるなよ?




これ、何が可哀想ってカジットさん原作と違い対戦相手が1人増えたという……しかも絶対勝てないであろう相手……

モモンが途中、サンラクに名前を呼ばれてため息を吐いているのはカジットが名前を晒したことについてバカにしていたのに対し、自分も名前を晒してしまったことで自分にブーメランが帰ってきたと感じたからですね!
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