俺の発明はァァァァァァ、我ァが知能の最高結晶であり、男の夢であるゥゥゥ 作:AZAZEL
新年初なので初投稿です
あけましておめでとうございます
アンケの結果で見たい人が多かったので書きました(小並感)
もう一つの方も落ち着いたので、またこっちを書き始めますね…私に両立は無理です(迫真)
ではほんへどうぞ
「
そう一人で呟く…もう反応してくれる人は居ないし、求めても居ない
Coralも、傑作達も…俺の我儘に付き合わせてしまったのが唯一の心残りか……Coralはヒマリにでも預けるのが、一番良かったのかもしれないが
「『傑作』の中で消える、本望だな……それに、色彩ごと吹き飛ばせるなら尚更な」
欲を言えば、もう少しアンサラーを外から眺めたかったが…時間が無かったのがとても惜しまれる
『マ、マス…ター……』
「……こ、Coral?お前、なんでこんな所に…」
『……私は、最後までマスターのAIです…私の使命は、マスターの目標をサポートする…事…!』
「何を…グッ…!?」
俺にENブレードを突き立てる……そこから夜空の様なエネルギーが吸い取られ、やがてCoralの機体が夜空の様な色へと変わっていく
……色彩化?て言うかそんな事出来んのかよ
『マスター…私は、マスターに生み出され…そして共に歩めた事、光栄に思います…他の子達も、皆そう思っています……だからマスター、さようならです』
俺の座る地面に、ポータルが開き…その中へ落ちる
落とされた地で、俺はアンサラーが爆発する瞬間を見た
キヴォトスの上空に巨大な漆黒の穴が開き…莫大なエネルギーが共鳴し合い、紅く輝いている
「……これが、『多次元爆発』…コーラルリリースみてぇだな」
色彩の存在は、この世界から消し飛ばされた……だが、俺の記憶には残っていた
恐らくは俺の中に元々あった『色彩』の所為だろうが、まあそれももう気にする事でも無い
今の俺は、完全に『色彩』と化していた中から『色彩』を抜き取られ…それが存在ごと消し飛んだと言う、とんでもなくよく分からない状態になっている
「存在自体が不安定だな…何か髪色も白くなってるし、目の色も戻ってない……何だこれ」
取り敢えず眼帯を付け、フードを被る……『傑作』は何も残って無い、認識阻害もポータルも永久機関も
俺が存在ごと居なくなる前提で行動していたからな、まあしょうがあるまい
「……さて、これからどうするか…『色彩』だった名残か、飯とかは要らなさそうだが…」
誰も俺の存在を知らない世界、か……まあ悪くは無い、『理解力』は健在だし…普通に生活するには何の問題もあるまい
一先ずはマイホームに帰ってみるか、家具やらは残っているし
「先生…何か気になることでもありますか?」
「え…?きゅ、急にどうしたのリンちゃん」
「いえ、ここ最近…時折、顔をしかめている事がありましたので」
「あ、本当?顔に出てたかぁ…いや、うん…何でもないと言えばそうなんだけど」
「何かがあるのでしたら仰ってください」
「……私の中にある記憶が、どこかモヤがかかってると言うか…何か、大事なことを忘れている様な……」
『色彩』
しかし、本来『色彩』となっていた筈の『甘毅カイ』の存在は…存在を消し飛ばされる寸前に、『色彩』の中から弾き出されていた
存在しない筈の存在である『甘毅カイ』、しかしキヴォトスにまだ存在している『甘毅カイ』……この矛盾が、彼を知る存在の記憶にベールを掛けていた
その事を…誰も知る由はない、彼でさえも
「……あの、申し上げにくいのですが…お嬢さん方は何故ここへ?」
「それはあなたも同じでしょう?」
「……だが、私たちがここに来るようになってからそれなりに時間が経つ…そろそろこの謎について考えてもいいと思うが」
「……それも、そうですが…なんと言うか、ここに来ると気持ちがまとまらないのです」
「そう、だな…」
「……私自身も何故ここへ来なければならないのか、それは分かりませんが…なにか、なにか大切な事を忘れている気がして」
「ええ、そうですね…私もここに来ればなにか思い出すかと思っていたのですが」
とある裏路地の壁、一見ただの壁に見えるそこは…触れればドアがある事が分かる様になっている
ドアの先、階段を降りた所には生活感が漂う部屋が現れる
居間、洗面所、風呂、台所、寝室…暮らすための部屋はあらかた揃ってる
ただ一つ、鍵が掛かった部屋がある…だが誰もその部屋について話そうとはしない、それがいつもの事だった様に
「……ここは一つ、先生に相談してみるのも手ではある」
「そうですね、あの方からならば何か助言をいただけるかもしれません…それに、もしかすると…」
「はい、先生もこの状況に陥っているかもしれません」
「……私が行ってこよう、お前たちでは色々と問題があるだろう」
「それはあなたも同じなのでは?…まあいいです、ではお任せします」
シャーレへ赴いたサオリ……自席で顰めっ面をしながらうんうんと唸る、先生の姿があった
「先生、何をそんなに悩んでいるんだ」
「うわぁ!?サ、サオリ…あれ?今日の当番ってサオリだっけ?」
「いや、違う…少し聞きたいことがあってな」
「……もしかしてだけど、私の思ってるものと同じかな?」
「……そうか、先生も…なにか大切な事を忘れている、と」
「うん…記憶にベールが掛かってるような、思い出そうとしても……何も思い出せなくて」
苦悶の表情をしながら、下を向く先生…その表顔は、今にも泣きそうな表情にも捉えられた
サオリは一貫して表情を変えずに、真っ直ぐな視線を先生に向けてはいる…が、食いしばる歯が物語っている
「…どうだろうか先生、一度私たちの集まっている所へ来てくれないか」
「サオリ達…?他に誰かいるんだ、もしかしてスクワッドのメンバー?」
「『厄災の狐』と『慈愛の怪盗』を名乗る奴らだ」
「ワカモ達と一緒なの、そっか……あれ?なんで今納得したんだろう、サオリって二人と面識があるんだっけ?」
「そう、それだ…それが私たちにも分からないんだ」
一端の疑問から広がる波紋……明らかに記憶と現状で食い違う『何か』
その疑問を頼りに、先生とサオリはとある裏路地の壁…三人が集まっている隠し部屋へと向かった
居間のテーブルに座っていたワカモとアキラが先生に気が付き、ワカモがお茶を用意し始める
「まさか先生を連れてくるとは思いませんでしたが…そうですか、先生も私たちと同じことを…」
「はい、あなた様…なにかここへ来られて、思い出したことはあるでしょうか?」
「う〜ん……私はここあんまり見覚えがないんだよねぇ…あれ?あの部屋は何の部屋なの?」
「え?……ああ、あそこは……あれ?あそこは…な、なんの部屋なのでしょう…?」
「……確かに、あの部屋はなぜか誰も気にとめていませんでしたね…何故なのでしょうか」
「それが当たり前のように振舞っていたな…なんの違和感も持たずに、それがいつもの事だったように」
ただ一つ閉ざされた部屋…三人が何度も訪れている筈のこの場所で、唯一…誰一人として中を確認していない部屋だった
先生を先頭に、その部屋へと近付く
「鍵は……かかってない、みたいだね」
「お気を付け下さいあなた様、何が仕掛けられているか分かりませんので」
「私が開けよう、さがっていてくれ先生…開けるぞ……何もない、ようだな」
「トラップの類はありませんでしたか……では、中を覗かせてもらいましょう」
四人は部屋の中へと入り、辺りを見回す
先ずは特徴的な巨大モニターとPC、そしてその周辺機器が机に所狭しと並んでいた
その隣の机にはタブレット端末…別の机は作業台の様になっており、作業道具がキッチリ揃えて並べられている
「なんだろうこの部屋…一体、誰が使っていたんだろう」
「ふむ…PCにはロックがかかっていて見れませんね、パスワードが必要なようです」
「この作業台は…随分と使い込まれているな、愛用されているように見える」
「……おや、このタブレット…中に入れましたね、何かデータは……先生?どうされましたか?」
「え?どうしたのアキラ…私、何か変?」
「あ、いえ…あの……なぜ泣かれているのですか?」
辺りを見回していた先生の眼からは、大粒の涙が溢れんばかりに流れ出していた
本人は全く気が付いて無かったのか、驚きながら自身の目の辺りを指で触れた
「あれ!?な、なんで私泣いて……って!みんな泣いてるよ!?」
「な、なに…?本当だ…なぜ、ここにきて…」
「おかしい、ですね…な、なぜか……涙が、止まりませんね」
「ここに来た時からおかしかったのです…!気持ちもどこかまとまらず…悲しい、寂しい…何故かそんな気持ちがグルグルと私自身の中を回っていて……!」
「と、とにかく一旦落ち着こうみんな!考えがまとまらない内は、この部屋を探索してもあんまり成果は出ないと思うし」
一時的に探索を止め、部屋の床へと座り込む四人……されど涙は数十分は止まることが無かった
落ち着きを取り戻してきた頃、アキラが先生へとタブレット端末を手渡す
「先生、こちらのタブレット…中に入れそうでしたので、ご確認ください」
「ありがとうアキラ…みんなも一緒に見ようか」
タブレット端末の画面を開き、中へと入る…そこには幾つかのデータファイルと、写真が収められていた
データファイルから閲覧して行く
「これは…何かの設計図?なのかな、私はあんまりこう言うの見た事ないから分からないけど…」
「私は少し見たことがあるが…これは中々の物だぞ、全長が14km近くある列車のような何かだな」
「じゅ、14km!?……ちょっと待って、それってこの間キヴォトスに現れた謎の勢力にいなかった?」
「……そうですね、思い返してみると…アビドスの砂漠?でしたか、あの辺に出現したのがそうではないでしょうか」
「あ!そうそう!……もしかして、その関係者の部屋?」
「可能性はゼロではありません…あなた様の仰られた通り、その関係者…ひいては、その勢力が使っていたアジトやもしれません」
データファイルを漁ると出るわ出るわと、謎の勢力が使用してた機械兵器と全く同じものの設計図が溢れ出す
そして、次は写真を開く
「これは…さっきの設計図を元に作られた兵器達だね、やっぱりあの勢力関係で間違いないね」
「……待て、今の写真をもう一度見せてくれ」
「え?わ、分かった…何か見つけたのサオリ?」
「その写真だ……そこに写っている男は、誰だ」
「…私は見たことが……見た、ことが…?」
「どうしましたお嬢さん?キヴォトスでは確かに男の人というのは珍しいですが、そこまで不思議に思うことは……ない、はず…なんですがね……」
「……コイツだ、この男が…記憶に引っかかる原因だ…!」
「確かに、サオリの言う通り…何か引っかかる……後ろを向いていて、顔は見えないけど……あっ」
瞬間、ベールは捲れた
先日の騒動、その全てを思い出し確信した
誰が、何の為にキヴォトスへ襲来し…そして自ら消滅を選んだのかを
そしてまた、自分達が覚えているという事……それ即ち『その人』がまだ消滅していない事を指しているという事実に
『存在しない英雄』は、確かに存在している
「……行かなきゃ、見つけなきゃ…!!」
「お待ち下さいあなた様!無闇に探しても見つからないのは、分かっておりますでしょう…?ここは手分けをして、探し出しましょう」
「あっ、うん…ごめんね、ありがとうワカモ」
「……私は、何故このことを忘れて…いや、アイツがそうしたんだったな」
「今は思い悩む時ではないですよ、お嬢さん…全てはあの人が負うべき責任、見つけ出した時にぶつければよいのです」
「……ああ、そうするか」
どうも、俺です…別に詐欺では無いです
マイホームへ帰る予定だったのだが、何か知らんがワカモ達が居たので回れ右してきました
どゆこと?何で居るん…?
何で会わないのか?そりゃ向こう様には俺の記憶が無いんだから、誰おま状態だし…不審がられるだけだろ
今は平原の丘の上、そこに仰向けに寝そべって空を見上げている
「……何か、廃材とか使ってここに一軒家でも建てるか…?」
一人でボヤくが、返事がある筈も無く……と、後ろから足音が聞こえる…4人か、こんな所にお客さんか…?
「……見つけましたよ、大馬鹿者」
「本当に、世話の焼ける方ですね」
「全くだな…その根性、私が叩き直してやる」
「……あり?記憶無いんじゃなかったっけ?何で、君らがここに……」
「私が…私達が君を忘れるわけないでしょ、『カイ君』」
半身起こした身体へ、4人が飛びつく様に突っ込んで来た…受け止められる訳もなく、芝生へと押し倒された
……誰かに、自分に対して号泣される事なんて…初めてだな
誰も俺を知り得ない世界…かと思っていたが、案外そうでも無さそうだ
まあ、ある意味では『新しき世界』……なのかもしれないが
成田空港のあれこれで帰れるか分からない今日この頃
まあ最悪、帰れなかったら家で仕事するだけなんですがね
皆さんもう仕事ですか?私は8日まで休みなので遊びます、しかし年明け早々に色々と起こり過ぎですわね
地震は来るわ空港で事故るわ……てぇへんだ(小並感)
ではでは、またお会いしましょう