俺の発明はァァァァァァ、我ァが知能の最高結晶であり、男の夢であるゥゥゥ 作:AZAZEL
久し振りすぎるので初投稿です
ああお兄さん許し亭許して、ちょっと筆乗らなかったのとナイトレインで忙しくて……話変わるんですけど、ワカモのコラボワイヤレスイヤホン予約しました…死ぬほど楽しみです
ブルアカほんへはデカグラマトン編も完結したので、そっちも書いていきたいところですが…今回は番外です
ではほんへどうぞ
「……えっ、え?は、はるくん…?」
「はい…?えっと、どちら様の名前で…て言うか、どちらさん?」
「わ、私だよ!唐木奈絢香!あやお姉ちゃんだよ!」
「お、お姉ちゃ…?いや、俺生まれてこの方一人っ子なんですけど……」
「え、え…?なん、そんな…うそ、そんなはずは……」
「……ええと、取り敢えずシャーレの先生ですよね」
「…うそ、嘘だ」
なんこれ怖過ぎ……
キヴォトスに転生して、ヘイローもなきゃ腕力も頭脳もねぇしどうすっかなー…何て思ってたら、シャーレの先生らしき大人と出会いまして
そしたら何故か俺の姉を名乗りだした……何を言ってるか分からねぇと思うが、俺にもサッパリだ
「もしかして記憶喪失…?」
「あの、先生……?」
「と、とにかく一旦シャーレに行こうか!色々と私も情報を整理しないとおいつかない!」
「え?いや、別にシャーレに行く必要は……」
「はるくん、
キヴォトスに安全な場所なんてあるんですか?(純粋)
なまじヘイロー持ってると身体頑丈になって倫理観薄れてんじゃねえかな、あと普通に銃社会なのも原因の一端でしょ
「いやいや、別に俺は平気……」
「はるくん、お姉ちゃんの言うこと…聞いて?」
「あの、俺一人っ子なんすけど…」
「とにかく、お姉ちゃんに着いて来て」
そんな訳で、先生に手を引かれて無理やり連れて行かれる様にシャーレへと連行された
てか普通に力強過ぎ、俺じゃ太刀打ちできないんですけど……何この先生、フィジカル強っ
「じゃあ気が付いたらキヴォトスに来てた、って事なんだね」
「まあ、はい…そうなりますかね」
「私みたいに呼ばれたって訳じゃないのか…でも何ではるくんが、別の要因が…?」
「……えっと、そのはるくんって俺のことですかね」
「そうだよ、唐木奈
「いや、俺は甘毅カイなんですけど……」
「甘毅、カイ…?」
「他人の空似とかじゃないんですかね…ほら、世界には似た人間が3人いるとかいないとか言うじゃないですか」
「……ちょっとじっとしててね」
そう言いながら先生は俺の耳をさわる…更に顔を近付けて、何かを探るようにジッと見つめている
暫くして満足したのか、耳から顔を離して俺の頭を撫ではじめる…なになに急に怖いんですけどさっきから
「はるくんにはね、小さい頃についた傷跡が耳の裏にあるの…それを私が間違える訳がないし、間違えようがない」
「確かに俺の耳には傷がありますけど……て言うか、何で撫でてるんですか」
「嫌だった?」
「嫌とかそういう訳じゃなくてですね…」
「ならもう少しいいよね」
耳の裏についていた傷跡、それは俺がキヴォトスに来た時からついていたものだ…俺にもこの傷がいつ付いたものかはよく分からん
前世の記憶というのも曖昧なもので、だが確かに『ブルーアーカイブ』と言うゲームだけは覚えている
……先生と会った記憶も、ましてや姉がいた記憶すら俺にはないんですけども
「先生?お帰りになられて…って、そちらの方は?」
「あ、ただいまユウカ…この子はね、私の弟なんだ」
「えぇ!?先生の弟さん!?」
「違います」
「……えっと、本人が違うと言ってますけど」
「むっ、違くないよ!はるくんは私の弟なの!」
「俺は甘毅カイなんですが」
「えっと、あの……ど、どう言う状況なんですか…?」
おほ、ユウカちゃんふっと……おっと、そんな事言ってる場合じゃないや
頑なに俺を弟だと言い張り、自らを姉と名乗る先生…対して一人っ子を主張する俺、何この状況は
「つまり、この方は先生の弟さんと言うことは確実のはずですが…当の本人がそんな記憶がないと仰っている、という事ですか?」
「そうなんだよね…でも確かに、私の記憶では実弟のはずなんだよ」
「でも名前すら違うんですよね?」
「うん……私が、私の弟を間違える訳がないんだけど…」
「……少し、気になる事があるのでノアにも聞いてみますね」
「お願いしていいかなユウカ、私の方でも色々と調べてみるから」
「業務の方も進めてくださいね先生」
「分かってるよユウカ」
暫くの間は俺の処遇について、シャーレで先生と暮らすという事に落ち着いた…いや、なんでそんなところに落ち着いてしまった
まあ俺も自分自身という存在が何者なのかは分からないし、曖昧ではあるが前世の記憶がある今世の新しい身体…という不思議な感覚に陥っている
自分が自分ではない様な、気持ちの悪い感覚だな……
「はるくん、こんなに書類仕事できるんだ……」
「何というか、まあこう言った類の仕事は結構得意みたいですね」
「あっという間に終わっちゃった、これ明日に持ち越そうかと思ってたものなのに」
「物分りだけは昔から気持ち悪いくらいに良かったんで、役に立ったのなら何よりです」
「凄いね〜、偉いよはるくん」
「撫でんといて下さい」
頭を撫でながらヒートアップしてくると、頬まで撫で回し始めるからなこの先生…あと思うんだが、これが実の姉弟の距離感か……?
ことある事に手を繋ごうとするわ抱きついてくるわ、自分の身体つきもう少し考えてもらっていいですかね
因みに、今はセリナによる定期健診を受けているところ
「まだ記憶の方は戻りませんか?」
「そう簡単に戻ってくるなら苦労はしてないんすよ……定期健診ありがとうございます」
「いえいえ、先生のお願いでもありますから…何かしらのきっかけがあれば思い出すこともあるみたいですし、もう少し待ってみましょう」
「……まあ、そうですね」
「お身体の方は特に問題はありませんでしたが、カイさんからは何か気になることはありますか?」
「特には、至って健康児ですよ」
「それなら良かったです」
思い出すもなにも、存在しない記憶なんすよ俺からしてみれば
先生が嘘を吐いているなんて事は有り得ないとして、単純に俺に似た誰かなんだろうと思うんだが
頑なに先生はそれを認めないし…何より耳の裏にある傷跡、それだけは俺も否定のしようがない物なんだよなぁ
「それでどうでしょうか、記憶の方は」
「どうって言われてもなぁ……」
「そんなに焦らずとも、何かのきっかけで思い出すこともありますから…ゆっくり待ちましょう」
「まあ…そっすね」
「シャーレに来てからの記録は全て取っていますが、過去の記憶はカイさんの中にしかないですからね」
なにそれは……(困惑)
セリナさんの定期健診を終え、散歩がてらにシャーレ内を散策しているとノアに出会った
俺の記録してるってなんのですかねそれは……先生にでも頼まれたのかな、て言うかそうであって欲しいんですよね
「……ともかく、何か困ったことがあったら遠慮なく言ってくださいね」
「今のところ姉を名乗る先生以外は困った事はないな」
「そんな言い方をしたらダメですよ、また泣き付かれても知りませんからね」
「そりゃ勘弁願いたい……」
あの巨躯で抱き着かれるとマジで何も出来なくなる、本当に先生か?俺の知ってる先生はもっとフィジカルが弱いイメージだったんだが
生徒に全く勝てないよわよわ先生、って程でもないけどさ…そこまで行くとチラつく二次創作があってだね……
まあ先生の解釈はプレイヤーの数だけあるとは言うし、何気に長身女性って俺の性癖に刺さってるんよね…まさかね
「時にカイさん、カイさんはシャーレに来る前はどちらで過ごされていたんですか?」
「裏路地だよ、どこかに属していた訳じゃない…ただのその日を生きていた」
「それは……そうですか、嫌なことを聞いて申し訳ありません」
「いや、そんなに嫌な記憶って訳でもない…良くも悪くもない、何もない日常だったよ」
まあ不良に絡まれても困るし、人目を忍んでひっそりと慎ましい生活をしていましたよ
今の俺じゃ何も出来ないし、そんな力も器量もねぇんだなこれが……ただ、『理解力』だけはとんでもなく高いみたいだ
それが所謂『
「それでどうだった、ノア」
「ユウカちゃんに言われた通り、一通り調べてみましたが…『甘毅カイ』という名前は、キヴォトスに存在した形跡がありません」
「……やっぱり、何かおかしいわよね」
「先生の弟さんという話でしたらまだ分かりますが、本人はそれを否定されていますから」
「もしキヴォトスで生まれているなら、どこかしらに記録がある筈だと思ったけど……本当に何者なの?」
「……私にもそれは分かりません、少なくとも何か隠しているのかもしれないですね」
「そうね……それと、もう1つ気になる事があって…」
「恐らく私もユウカちゃんと同じことを思っていますが…何でしょうか?」
「ノアも気が付いたわよね?カイさんの目、と言うよりは雰囲気…心ここに在らずと言うか、本当に生きている人なのかしら」
「私もそれは感じました、どこか自分自身の命を他人事のように捉えているように見えて…危なっかしい、とでも言えばいいのでしょうか」
「……とにかく、今はまだ様子を見ているしかないわよね」
「そうですね、あまり刺激するのも良くないと思います」
ただ今は先生と散歩中、D.U地区を案内してもらっている
ここはヴァルキューレの本拠地ってこともあり、比較的に治安がいいとか何とか……まあ言うてキヴォトス内で、って話だし
たかが知れてると言えばそこまでなんすけども
「どこか気になる所とかあるかな?」
「いえ、特には……しかし栄えてますねこの辺は」
「一応キヴォトスの首都?になるのかな、どの自治区にも属してないみたいだし…連邦局のお膝元って感じかな」
「成程、不良もそこまで多くない訳だ……」
今のフラグね、因みに直後に爆発が起きました……回収するまでが速はやすぎんだよ
爆発が起きた瞬間、先生は俺を抱きかかえて物陰に身を隠した…なんか無駄に動きが洗練されてないか?
「相変わらずところ構わずドンパチし始めんなぁ……」
「D.Uだと結構珍しいんだけどね……大丈夫だよはるくん、お姉ちゃんが絶対に守るから」
「いや、先生も生身ですよね」
「姉っていうのは何がなんでも弟を守る性分なんだよ……今度こそは、絶対に」
しかしヴァル公が近いってのにようやるなぁ、随分と気合いの入った連中がドンパチ始めたみたいだな
やべ、流れ弾こっちに来てるんですけど……うおっ、『理解力』すげー
出力上げると弾道が読めるうえに、周りがスローになってる……取り敢えず先生を庇い、頬と肩を銃弾が掠めていく
「はるくん!!」
「いっ、たいんですけど……」
「な、なんで…私、お姉ちゃんなのに……!また、また…!!」
「一旦落ち着いて、とにかく今は安全第一ですよ」
「先生とカイさん!大丈夫ですか!」
「あ、ユウカ…はるくんが、はるくんが怪我……」
「え!?だ、大丈夫なのカイさん!」
「へーきへーき、こんなんかすり傷だから」
『理解力』に対する理解が足りてなかったみたいだな…成程、こういう使い方も出来ると
……頬についた傷を撫でる、痛いな…嗚呼、痛てぇよ
そうか、そうだな……『理解』したよ、俺が
「え、ちょ…!?カイさん!?」
「はるくん!?どこ行くの!」
「ああ、これこそ…俺の求めるものだったんだな……導きは、すぐ傍にあったんだ」
「な、なんだおま…ぎゃあああ!?」
「導きは『痛み』と知り得た、それこそ『生きている』実感を俺に与えてくれるみたいだ……ヨシ、じゃあドンパチ始めようか」
「なんなんだコイツ…!?」
不良の一人に喧嘩キックを叩き込み、銃を奪う…手に取るだけで使い方が『理解』出来る、近くの不良にライフルの柄をフルスイング
更に銃弾をぶち込み、他のふたりにも続けて弾丸をプレゼント…一人はヘッドショット、もう1人は耐えたみたいだな
撃ち放たれるガトリングを掻い潜り、懐へ潜り込む……柄で鳩尾を突き、胸へ弾丸を放つ
「……は、はるくん…?」
「なに…今の動き、目で追えなかった……あ、ありえない」
「ああ痛い、痛い痛い痛い……これが、『生きている』って事なんだな…そうか、俺は今……生きているんだ」
俺という存在がキヴォトスで生きているということを実感する……俺はここに居る、ここで確かに脈動している
「……取り敢えず、帰りましょうか…先生方」
何か一瞬だけでしたけど、矯正局長さんが出てましたね…背高くてスゲェ癖が痛くなりました
彼に絡ませられそうな役職の人が来てくれて、私ゃ嬉しいよ
因みになんですけど、多分もう1話続きます…1話に収めようとしたんですけどちょっと無理ですた
ではでは、またお会いしましょう