ARMORED CORE VI 外典 ~猟犬の追憶~(凍結) 作:DX鶏がらスープ
毎度毎度すいません
今回も難産でした
あと今回もちょっとグロい場面があるので注意
まぁ、ウマ娘と違ってACは大体戦争とか紛争の話ですからね。
そのあたりはまぁ大目に見ていただけると…
自分に向けられたそれが何なのか、わたしは十分過ぎる程に理解していた
もともと唯一の第六世代強化人間の成功事例としてACの性能テストをさせられていた事もあって見慣れていたし、何よりこの体には金星での紛争の記憶がある
それが人を傷付け殺すための道具である事は十分過ぎる程に分かっていた
だから
「悪いなお嬢ちゃん
だがこれも仕事だからな…っと?」
静かにその場に立ち上がったわたしに、一瞬だけおじいさんが目を細める
その探るような鋭い視線はまるで鋭利な刃物のよう
正確なところは分からないけど…多分殺し屋、という種類の人なんだと思う
そして、もしそうならこの後に起こる事なんてわざわざ想像するまでもない
わたしは死ぬ
目の前のおじいさんに殺される
それを確かな事実として確信する
だから、その後わたし取った行動に対して彼はわずかに目を見開いた
「ほぅ…こいつは驚いたな
ワシが言うのも何だが…」
――嬢ちゃん、死にたいのかい?
そう珍しいものを見るような顔で尋ねてくる老人に、わたしは静かに微笑んだ
「…それが仕事なんでしょ?」
「…」
「だったら殺してよ、おじいさん」
――どうせ、わたしにこれ以上生きる理由なんて無いんだから
その言葉と共にわたしは胸元に押し当てた銃口を更に強く引き寄せる
一瞬で人を殺せる無骨な黒い銃身はぞっとする程に冷たくて
服越しに感じる銃口の固さは、それが人殺しの道具なのだと無言でわたしに語りかける
だからだろうか
ふと、わたしは引き金が引かれた瞬間を想像する
(…きっと、一瞬なんだろうな)
パンッという軽い音と共に、あたりに真っ赤な血の華が咲く
胸に風穴を開けられたわたしは、きっと最後の言葉すら遺すことすら出来ずにその場に崩れ落ち、そして二度と動かなくなる
一面に広がる鮮血の海の真ん中で屍を晒しながら、永遠に浮上する事なく永劫の闇の中へと沈み続ける
そんな光景
なんなら今すぐにでも訪れるであろう死の光景を想像する
だけど、どうしてか怖くない
むせ返るような血の匂いまでリアルに想像できる程に鮮明な死のビジョン
それでも、何故かその時のわたしにはその光景がまったく恐ろしいものとは思えなくて
だからわたしは目を閉じる
訪れるであろう終末
人生の終わりをわたしは静かに待つ
だけど
「…どうしたの?」
それなのに一向におじいさんは拳銃の引き金を引かない
わたしはもう既に死ぬ準備も覚悟も出来ているというのに、それでもおじいさんはわたしを殺さない
ほんの少し引き金にかけたその指を動かすだけで全てが終わる
全てが丸く収まる
なのにおじいさんは動かない
引き金にかけた指を動かさない
だからわたしはおじいさんを急かす
だけど当の彼は渋い顔をして拳銃を下ろしてしまった
「…どうして」
戸惑うわたしにおじいさんは呆れたような声で問いかけた
「…お嬢ちゃん、料理人は金を払わなければ料理を作らない
何故だか分かるかい?」
「?
…それが仕事だから?」
「その通り
プロとして金をもらって作る以上、連中にはその金額に見合った料理を作る義務がある
奴らはその為に腕を磨き、そしてその結果として勝ち取った値札こそが連中にとっての誉れであり誇りだ
だからこそ、奴らに金を払わないで料理を作ってくれと言うのはナンセンスだ
それは奴らの積み上げてきた努力を、磨いてきた技術の研鑽を否定する行為だからな」
そう言いながらおじいさんは完全に殺気を引っ込めて、拳銃を懐にしまいながら続ける
「…ワシが何を言いたいか、分かるかい?」
「………タダで殺しはしないってこと?」
「当たりだ、お嬢ちゃん
ワシは殺し屋であって殺人狂じゃない
金をもらい、仕事として人を殺す事を生業としている以上、自分から殺してと頼んでくる奴をはいそうですかと簡単に殺すわけにはいかんのさ」
そう言っておじいさんはわたしの横を通りすぎる
そして部屋の奥にあるベッドまで歩いていって、そこにドカッと腰を下ろした
よっこいしょなんて呟きながら億劫そうに座り込むまでのその立ち振舞いは極々自然なもので、もはやそこにはわたしを殺そうなどという意思は微塵もない
ひとまずの命の危機はなくなった
だけどそれを認識した瞬間に、どうしてかわたしの中からは怒りと、そして焦燥が込み上げてきて
「今更そんな身勝手な――…!!」
その理由を深く考える間もなく、衝動的にそう言いかけたわたしに、だけどおじいさんは静かに見つめながら問いかけた
「――それにな、お嬢ちゃん
お前さん、今自分がどんな顔をしているか知っているかね?」
――顔?
予想外の言葉に思わず首を傾げる
だが、その言葉につられて部屋のガラス扉に目を向けた瞬間にわたしの疑問は氷解した
そこに映っていたのは一人の少女だった
元々茶髪だった髪は、度重なる実験と強化人間手術の影響で色が抜け落ちて金髪のようになり、こちらを見つめる瞳もまた、その肉体の奥深くにまで侵食し、安定化したコーラルの色である鮮やかな緑色に染まっている
記憶にある元の姿とは似ても似つかない、見る度にわたしに自分の罪の重さを思い出させる変わり果てた姿
そんな少女が一人、暗闇に包まれた独房の真ん中に立っている
だがそれは今問題ではない
問題なのは彼女の表情
こちらを見つめるその翡翠の瞳の端に光るもの
殺してくれという言葉とは裏腹に、自身に迫る死の恐怖に怯え、震え、今にも泣き出してしまいそうなか弱い少女の姿で…
「なに…これ…」
それを自覚したわたしは愕然とする
あまりの衝撃にわたしは思わず一歩後ずさる
だってそうじゃないか
これじゃあ、わたしはまるで
まるで…
「…わしもこの仕事を始めてから長い」
呆然とするわたしにそう語りかけるおじいさんの言葉には、悪意や害意なんてものはまったく感じられない
それは彼にとっては単なる日常会話の延長線上にあるものに過ぎず、同時に単に自分が思った事の純粋な吐露に過ぎない
だけど
「だから、これまでたくさんの人間と…その死の瞬間を見てきたわけなんだが…」
――そうでなくともお嬢ちゃんは分かりやすすぎる
あまりにも…あまりにも分かりやすすぎるんだよ
そう静かに語る彼の声はそれ程大きくないはずなのに、不思議とあの時のわたしの中にはまるで耳元で囁かれているようにはっきりと響いて
「――なぁ、お嬢ちゃん
アンタ自身、実は自覚しているんじゃないのかい?」
――やめて
「例え頭では理解し納得したとしても、心の奥底ではそんなのはイヤだと悲鳴をあげている
一体どんな理由でそんな結論に行き着いたのかは知らんが、それでもそれを無理矢理本音だと思い込もうとしてる
そうであるべきだ、むしろそうでなければならないと、そう自分に言い聞かせようとしている」
――お願い
「だけどお嬢ちゃん…違うんじゃろ?
お嬢ちゃん自身の本音は、本当の願いはそうじゃないんじゃろ?
なぁ…お嬢ちゃん」
――お願い…だから…
「――お嬢ちゃん、アンタは本当は死にたくないんじゃないのかい?
少なくとも、こんな場所で野垂れ死ぬ事は、本当はイヤなんじゃないのかい?
本当は…ーー」
「――やめてよ!!」
溜まらず叫んだわたしの声におじいさんは思わずと言った具合で黙り込む
照明のついていない薄暗い部屋は、それで沈黙に包まれる
だけど、それとは対照的にわたしの心の中はとても静謐とは言えない程に荒れ狂っていて
「じゃあどうすれば良いって言うの!?」
そう言ってわたしはおじいさんを睨み付ける
彼が殺し屋だとか、その気になればすぐにわたしの事を殺せるだとか、そんな事はその瞬間わたしの中から吹き飛んでいて
だけど
「わたしはあの子の命を奪った!
体を!記憶を!文字通りその人生の全てを奪った!
奪ってしまったの!!」
その言葉と共に胸に去来するのは、どうしようもない罪悪感
いくら悔やんでも悔やみきれない自身の原罪
それを思えば先の自分の表情が、わたしには許せなくて
「そんなわたしはどうやったらあの子に償えるの!?
なんて謝ればいいの!?
どうすれば…――」
――どうすれば、わたしは自分を許せるの?
その言葉は声にならなかった
気が付くとわたしの視線の先にいたおじいさんの姿は涙で霞んでいて
「…ごめん…なさい」
溢れ出す涙が止まらない
「…ごめん…なさい
ごめん…なさい
ごめん…なさい…」
床に膝をつく
何度も何度も、しゃくり上げながら胸の内から絞り出す謝罪の言葉は、だけど届かない
薄暗い独房の闇の中へと沈み込むように消えていくだけで
「…ごめん………なさい………」
………………
………
…
『…アリア?』
「…」
『アリア=コールレイン!』
「…そう何度も呼ばなくても聞こえてるよ」
――少し、昔の事を思い出していただけさ
そう言って僕は改めて目の前にあるディスプレイへと意識を向ける
話を聞いていなかっただけではないのか等と恨みがましい事を言ってくるAIに対して、僕は適当に相槌を打つ
言い訳という訳ではないが、僕は別に話を聞いていなかったわけではない
だがこの一週間程飽きることなく何度となく繰り返された説明にうんざりして半ば聞き流していたというのもまた事実だ
だが目の前のディスプレイに映る彼女にはそれが分からなかったらしい
自分の話を聞いているという事さえ確認できればそれで良かったらしく、先ほどの話の続きを続けてくる
だが
『それでアリア、いい加減我々に協力する気になりましたか?』
再三繰り返されるこの質問
自分に協力してくれないかという勧誘…つまりは彼女のとある計画への助力の誘いに対しての僕の答えは明確に定まっている
すなわち
「くどいよ
断ると僕は言ったはずだ」
『しかしアリア、あなたとて最悪とまで言われた第6世代強化人間手術の被害者…今の世界に対して何も思うところがないわけではないのでしょう?』
「…」
『であれば我々は手を取り合える
そうではないですか?』
そう語る彼女の言葉には悪意は無かった
それどころかそこには憐憫や哀れみ、更に言えば善意のようなものまで含まれていて
それでも
「何度言われても無駄だ
僕はコーラルリリースには協力しない」
僕はそう切り捨てる
一切の誤解の余地も生じない程に徹底的に、僕は彼女の語る理想であるコーラルリリースを否定する
何故ならあれはあまりにも危険すぎる試みだから
無限に増殖し拡散するコーラルの性質と、その拡散の核となり、かつそれによって広がる情報に指向性を持たせる事ができるC型変異波形
そしてそんな変異波形と交信する事でその指向性の具体的な内容をコントロールできる一部の特別な強化人間
それら三つを利用した既存宇宙における情報レイヤーの編集、宇宙法則の改竄なんて所業はあまりにも人の手には荷が重すぎる
はっきり言って神の領域を犯す行為であり、それだけに失敗した時に何が起こるか皆目検討がつかない
最悪今の宇宙が全て消し飛ぶだけに終わる危険性すらあり、リターンに対してあまりにもリスクが大きすぎる
コーラルと人間との完全な融合を成し遂げた唯一の第6世代強化人間であり、この世界で唯一単独でコーラルリリースを成し得る僕だからこそはっきりと分かる
あれはパンドラの箱だ
空けた瞬間に世界が変わる
そして箱の底に希望が残るかどうかは誰にも分からない
箱から飛び出したものが勢い余って世界を滅したとしても僕は驚かないし、ましてそれの手綱を握る事が出来るかなんて事は言わずもがな
だからこそ僕は彼女の計画には協力しない
天秤が釣り合っていないのだ
…それにだ
「コーラルリリースでの宇宙法則の再編纂…
その先に君が見据えているものは原生人類の進化と、そうして誕生する新人類の管理、並びに支配
そうだろう?」
そして察するに、その手法は今の宇宙とコーラルを合体させる事…
つまり、既存宇宙へのコーラル内包情報の上書きによる、全生命体への擬似的な第六世代手術の強制
言ってみれば全人類を僕と同じ状態にする事のはずだ
であれば尚更僕は協力できない
何故なら
「君がさっき言った通り、僕は第6世代強化人間…君が望む新人類だ
だけど…いや、だからこそ…」
脳裏を過るのは研究所で過ごした絶望と後悔の日々
自身の存在そのものに刻まれた原罪
何度自身の存在を呪っただろう
何度懺悔の言葉を叫んだだろう
幾度も幾度も自身の身体を傷付け、それでも傷付くのは本質的に僕の身体ではない
だからと言って自死を試みても研究者達が無理矢理蘇生する
犯した罪に、それでも償いの一つも許されずにただ延々と生かされる日々
それを、僕は一度たりとも忘れた事は無いから
「僕は君に協力できない
あんな思いをするのは僕…いや、わたし達が最後で良い」
そう僕が言い切ると同時にしばし周囲は沈黙に包まれる
空気がピンと張り詰める
マッチの一本でも近付ければ途端に引火し爆発しかねない、そんな緊張に満ちた独房の中で最初に声を上げたのはディスプレイの中の彼女だった
『そう、ですか………
残念です
本当に残念です、アリア=コールレイン
どうやら我々は分かりあえないようですね』
「…そのようだね」
『ですが…そうなった場合我々があなたをどうするか
あなたとて想像できない訳ではないでしょう?』
その言葉と共にディスプレイの声の温度が急激に下がる
『できれば自由意思で賛同していただきたかったのですが…
それが不可能となれば我々とてもはや手段は選びません
それは理解していますよね?』
先程とは打って変わったゾッとするような冷たい声で彼女は僕に脅しをかける
そしてそれはきっとその場限りの言葉だけのものには留まらないはずだ
薬に暴力、外科的手段からマインドコントロールまで、文字通り彼女はこれからあらゆる手段を使うだろう
更に言うなら彼女の元には歴戦の殺し屋であり、人を傷付け苦しめる事に関しては一家言ある歴戦の傭兵であるスッラがいる
彼の協力があればそれらの手段はより効率的な、それでいて陰惨でむごたらしいものになるだろう
だからこそ彼女は言外に言っているのだ
今の内に恭順の意を示しておいた方が楽だぞと
あなただって苦しい思いをしたくはないでしょうと
だけど
「手段は選ばない…ねぇ…」
『えぇ、そうです
本当はこのような展開は避けたかったのですが、やむを得ません
こうなれば力ずくでも…――』
「…ハハ」
『…?』
「なぁ、君はさっき自分に逆らえばどうなるか分かっているのかって質問を僕にした訳だけど…――」
――逆に君こそ分かってるのかい?
たかが傭兵支援AIに過ぎない君が、僕に…仮にも旧世代型強化人間の最高傑作に刃を向けるということがどういう事なのか
『…?
それはどういう…――』
僕がそれに答える前にその通信は僕らの間に割り込んできた
《――おい、侵入者だ
ハンドラーのACが3機、こちらに急速に向かって来ている》
『なっ!?
そんなバカな!アリアの誘拐時の痕跡は全て隠滅していますし、つい先日まで彼らがここに気が付いた様子はまったくありませんでしたよ!?
一体いつどうやって…』
《さぁな?
まぁ、どうだって良い
俺は迎撃に出る
連中子飼いの強化人間だけかと思っていたが…よっぽど自身の飼い犬が大事らしい
これは腕が鳴るな…》
そう言ったきりスッラは一方的に通信を切断した
『あっ、スッラ!
………まぁ、良いです
彼らがどんな手法を使ったのかは知りませんが、こちらの所在がバレてしまったというのなら仕方がありません
彼が迎撃をしてくれている内にアリアの身柄の輸送を…――』
「さっきの質問の答えなんだけどね?」
――つまり、こういうことさ
突然の襲撃に慌てながらも、それでも冷静に次の手を考え始める彼女に対して僕は右手の指を鳴らす
すると次の瞬間に僕がいる独房の電気が消える
いや、正確には僕が今閉じ込められている施設の主要電源が落ちる
そして事態はそれだけに留まらない
『え?なっ!?』
「どうしたんだい?急に困惑したような声を出して
何か困った事態でも起きたのかい?
そうだな、例えば――」
――急に全てのネットワークとのリンクが切れて、本体の意識も今僕と話しているディスプレイに閉じ込められてしまったとかね
穏やかに問いかける僕に、ディスプレイの中に意識を囚われた彼女は震える声で問いかけた
『ま、まさか…』
「君は優秀なAIだけど、二つ程致命的なミスを犯した」
戦慄と恐怖が混ざった疑問の言葉
それを遮り僕は言葉を続ける
「まず一つ目は僕にご主人以外に救難信号を送る相手がいないと思い込んだ事
僕とご主人の間のやり取りばかりを警戒して、僕がまったく違う外部の人間にメッセージを送った事を見逃してしまった事」
そう言いながら僕は静かにベッドから立ち上がり、スタスタと目の前のディスプレイへと歩み寄り、それに手を掛ける
「そして二つ目は自身の能力を過信した事
僕がどういう存在なのかを知りながらも、それでも自分なら御し切れると傲慢にも考えてしまった事
誘拐して即座に僕を洗脳せず、説得という手段を取って僕に時間を与えてしまったことさ」
その言葉と共に僕は目の前のディスプレイの中に閉じ込められた哀れなAIの電脳にハッキングを仕掛ける
何百、何千層にも連なる防御障壁とスーパーコンピューターでも解読に100年は掛かるだろう難解な論理迷宮
加えて普通のハッカーなら即座に撃退された上で逆に情報を抜かれる程に強固で堅牢な自動迎撃システム
それら全てを真っ向から踏み潰し、打ち砕きながらシステム中枢に迫る僕を止める手段は、もはや目の前で自分の運命を悟ったように黙り込む彼女にはすでに無くて
『そ…そんな…
この私が…』
「まぁ似たような境遇のよしみだ
今回だけはこの一週間分のメモリーの消去と僕に関する全てのデータの焼却だけで手を打ってあげるよ
だから暫く休むと良い
傭兵支援AIオールマインド、いや…――」
――第6世代強化人間手術と並行して進められていたもう一つの計画
人口C型変異波形製造計画のプロトタイプ、特別試験体AM―1
そう言い終えると共にディスプレイの電源が落ちる
そしてその中に閉じ込められた哀れなAIの意識もまた
「やれやれ…これで後はご主人達が来てくれるのを待つだけだね」
そう独りごちながら僕は再びベッドへと戻ろうとする
だけど
「!」
世界が歪む
咄嗟に足を踏ん張り転倒する事だけは避けたが、違和感を感じて吐き出した唾の中には鮮やかな朱が混じっていて
「…なぁ、ご主人知ってるかい?」
――犬の寿命はさ、人間より短いんだよ?
そんな独り言と共に僕の意識は暗転した
と言うわけで617ことアリアちゃんですが、見事オールマインドをわからせました
まぁ、原作でもエアちゃんどころかカーラにもわからせられてますし、本作の設定では第6世代強化人間のコンセプトはC型変異波形に物質界に干渉できる肉体を与える事ですからね。
当然そのずば抜けたハッキング能力を期待されているわけですし、何ならそれを強化運用できるような訓練も受けさせられていてもおかしくないということでここは一つ…
さてまだ617の過去に関しては語りきっていませんが、ここで一旦我らがごすずんウォルターへと視点を移します
彼が何を考えどんな行動をするのか、次回をお楽しみに