どうぞ、お進みください!
ギャンザック基地・牢屋
両手を手錠に繋がれ、牢屋に入れられたウタ達は辺りを見回すが壊せそうなスキマもヒビもない。セイヤは檻に触れるが力が抜ける感覚がくる。どうやらこれも海楼石のようだ。
セイヤ「さぁて…ここからどう出るか…手錠も檻も海楼石…」
ラフ「万事休すとはこのことね…」
ウタ「むぅ……だからルフィ…それはまだだってっ!!……あれここは?」
セイヤ「今頃お目覚めかよ」
ラフ「おはよう、お寝坊お姫様…」
ウタ「う〜ん!…なんか知らないけどよく寝た〜!!…あれ?なんで牢屋にいるの?」
セイヤ「捕まったんだよ俺ら」
ウタ「えっ!!いつの間に!?」
ラフ「あんたがグースカ寝てる時よ!このおバカ!!」
セイヤがウタにこれまでものことを説明し、漸く理解したウタ。
ウタ「そっか…ところでなんで2人は手錠されてるの?」
セイヤ「そう言えば、お前だけされてないな?」
ラフ「大方、アンタがか弱そうに見えたからじゃないの?」
ウタ「ムッ!それはちょっと心外…兎に角ここを出ないと…スゥ…」
ウタはそう言うと息を吸い、後ろの壁の方へと向くと大きな声と共に、壁に大きな穴が空いた。
ラフ「なっ…!?」
セイヤ「へぇ〜…やるねぇ」
ウタの声はもちろんだが、あの分厚い壁を破壊したことに驚くラフに対し、セイヤは感心していた。
ウタ「それじゃあ、ちょっと助けを呼んでくるねっ!」
そう言うと突如4分音符が現れ、腰掛けると村らしき場所へと向かった。その行き方はまるで箒に乗る魔女のよう。
セイヤ「おう!早く戻ってこいよ!」
ラフ「…あの娘…すごいじゃない…」
セイヤ「言っただろ〜?あいつは肝っ玉がデカいって」
ラフ「何その顔、ムカつくんだけどっ!」
ウタの強さに気づいていたセイヤのどうや顔にイラっときたが、騒ぎを聞きつけた海賊達が牢屋に現れ、穴があることに驚く。
海賊1「お前ら!あの女は何処へ行った!?」
セイヤ「さぁな?…今頃海を出たんじゃないか?」
ラフ「逃げられるなんてもうちょっと警備を強化するべきだったわね?」
黄金島・村
脱出したウタは村へと降りてきた。その光景に近くにいた住民は驚く。手を振るが急に現れた女性を不気味に思ったのか近寄れない。
そのことにちょっとショックを覚える。すると何やら奥で騒いでるのを見かけて近寄ってみるとさっき吹き飛ばされた魚人が応急処置を受けていた。
ウタ「魚人…?」
子供「おまえなんだ!ギャンザックの仲間か!?魚のにいちゃんに手を出すなっ!!」
母「ちょっとボク!?おやめなさい!!」
子供が棒を振って脅すのを母親が慌てて止める。その光景に少しほっこりするウタは優しい笑みで返す。
ウタ「フフッ…大丈夫。危害は加えないよ…それにしても酷いね…よしっ!…♪〜…」
ウタが歌うと魚人の周りに緑色の音符が現れ、魚人に吸い込まれるように消えていくとみるみるうちに傷が消えていく。
『傷が消えた!?』『まさか能力者か!?』
『キレイな歌…』『すごい…!』
ウタ「よしっ!これで大丈夫!」
ムラ「傷が…」
傷が治ったことに驚く。あれだけの傷、全治何ヶ月も掛かるほどの傷を治した。ムラサキは最初彼女を不審に思ったが、不思議なことに彼女の歌を聴いて不審な気持ちは無くなり、心が安らいだ。
ウタ「私、ウタっていうの!傷は消えたけど応急処置程度だから完全に治ったわけじゃないからね?」
ムラ「いや…それだけでもありがたい。感謝する…!俺はムラサキ、この村で用心棒だ」
ウタ「用心棒?…魚人のおじさんはここを守ってるの?」
ムラ「ああ……1週間前になる。俺はこの島に流れ着き、介抱された…だが、この島にはギャンザックがナワバリとしていたため、俺は救ってくれた礼のために戦ったが…」
ムラサキの目線が下に向けることから、何かあったのは間違いない。
子供「あいつらのせいなんだ!!あいつら…おれのともだちを『盾』に使ったんだ!」
『盾』…それは文字通りだろう。この子と同世代の子を盾にしてムラサキと戦ったのだ。それは戦えない。
ムラ「俺はその後捕まり、脱獄はできたがこのザマ…幸いに脱出できたのは運がよかった…傷を治してくれたこと、感謝する」
そう言い、ギャンザックの基地にまた乗り込もうとするが、住民は皆、ムラサキを止める。
『ダメだ!行ったら今度こそ殺される!』『魚のにいちゃん…行っちゃだめ!!』
必死に止める。もう傷ついてほしくない。そんな願いを胸に力強く引き留める。
ムラ「止めるなっ!!」
だが抵抗虚しく、ムラサキの叫び声に皆条件反射で手を離す。離れたことを確認するとまた歩き始める。
するとウタが目の前に立つ。
住民はウタが止めてくれると思っていたが、ムラサキと平行に歩き始めた。
ムラ「付き合わなくても良いのだが…?」
ウタ「別に付き合うつもりはないよ…ただ私は仲間を助けにいくだけ…」
ムラ「そうか…」
2人を止めなければと子どもが向かおうとしたが母親に止められた。もう自分達では彼らを止めることができない…そう感じたのだから。すると2人の前から武器を持った海賊達が現れた。その数ざっと30名。
海賊1「ここにいたか!」
海賊2「大人しく俺達に捕まりやがれっ!!」
ウタ「スゥ…」
ウタはまたしても、大きく息を吸った。
ウタ「『
その一言と共に巨大な衝撃波が海賊達を一瞬で吹き飛ばした。
その光景に目を見開き、唖然とする住民。驚愕するも次第に笑みを浮かべる。
彼らならギャンザックを倒してくれると。
ムラ「一体なんの能力だ…?」
ウタ「歌だよ…♪」
はい!というわけでこのままギャンザック戦に突入です!
次回でベアキングの部下達と戦うかも?
活動報告でウタの船の名前を募集しています!良いのがありましたら採用します!
それでは次回!『強者』