ONE PIECE パイレーツ・オブ・UTA   作:肘神さま

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題名に出てくる『強者』とは一体誰でしょうね?

まぁそれはさておき…ウタ、お誕生日おめでとう!!!

みんなも祝おう!!


第6話 『強者』

ウタが脱出して数時間前に遡る。

 

ギャンザック基地・応接室

 

もてなしの酒を2人の船長に注ぐギャンザック。事故とはいえ、客人の手を汚してしまったお詫びも兼ねて船長であるギャンザック自らが酌をする。

 

ギャン「すまないな、客人なのに手を汚させてしまって」

 

ベア「気にするな!オレ様達の中だろう!」

 

エル「そうだそうだ!礼は黄金で勘弁してやる!ガッハッハッハッハッ!」

 

ギャン「クハハッ…そう言ってもらえると助かる…で、本題だが…『偉大なる航路』へ入ってすぐだが、大物を狙わないか?」

 

エル「ほぉ…どいつだ?」

 

楽しく談笑していると、ギャンザックが真面目な顔になり、2人も笑みをやめ、獲物について聞く。

 

ギャンザックが懐から1枚の手配書を取り出した。その手配書は顔に横一文字の傷跡で葉巻を吸っている写真。名は…

 

『サー・クロコダイル』

 

ベア「クロコダイルだと!?はっはっはっはっ!あの『七武海』の1人をかぁ?」

 

エル「ほ〜う、エラくデカい獲物だな!」

 

その名を聞き、2人はまたしても笑みを浮かべた。

 

『七武海』…王下七武海のことで、世界政府によって公認された7人の海賊の総称。他の海賊への抑止力として設立されたもの。その7人の1人である『サー・クロコダイル』を狙うことが最初の目的。

 

ギャン「こいつの首を取れば、俺達の名も上がるというもの!最強の兵器に最強の仲間がいる!臆することはねぇ!」

 

実際に、彼らにはそれだけの力がある悪魔の実の能力者に最強の兵器、まさに鬼に金棒である。するとそこにギャンザックの手下が1人入ってきた。

 

海賊1「失礼します!ギャンザック様…緊急事態ですッ!牢屋の女が1人壁をぶち壊して逃げました!!」

 

ギャン「何っ…?壁だと…バカ言えッ!あの壁は殆ど鋼鉄でできている…壊せるものか!?」

 

海賊1「し、しかし!実際に壁は壊れておりまして…!」

 

ギャン「……ありえねぇ…!」

 

鋼鉄の壁を壊したという事実に信じられないギャンザック。あれを壊せれるとすれば大型大砲でないと壊すことはできない。

 

ベア「フンッ!鋼鉄なんぞオレ様の身体に比べれば屁でもねぇ!!」

 

エル「そうだ!その程度でビビってるのか?ガッハッハッハッハッ!」

 

ギャン(筋肉馬鹿どもが!お前達のように壊せるから信じられないんだ!やむを得ん、作戦を早めて『偉大なる航路』へ向かわなければっ!)

 

2人の脳筋っぷりに呆れる。

 

ギャン「おい…確か、その女には仲間がいたな?」

 

海賊1「は、はい!」

 

ギャン「よし、例の場所へ連れてけ。今日の『見せしめ』はそいつらでする!」

 

海賊1「ラジャー!」

 

ギャンザックの命令を受け、走り出すとそれ当時にもう1人ギャンザックの手下が現れた。

 

海賊2「失礼しますギャンザック様!エンジンの取り付け完了いたしました!」

 

ギャン「ほう、思ったよりも早かったな…では働いてくれた住民には、礼をしなければなぁ…」

 

 

ギャンザック基地・戦艦製作場

 

戦艦工場…ここで島の住民を強制的に働かされている。だがそんな彼らもただで協力する気もない。だが相手は海賊。どんな手を使ってでもやらせる。

 

リーダー「お前ら!今日の『見せしめ』はこいつらだ!!」

 

セイヤ「……」

 

ラフ「…悪趣味」

 

武器を持った住民達の前でボロボロで傷だらけのセイヤとラフエルは十字架に磔にされていた。

 

海賊1「よし、まずはお前からだ」

 

手下が住民を1人選び、前に出させる。その手に持った剣を震えながら構える。

 

男「すまない…息子が…」

 

彼らだってこんなことしたくはない。だがしなければならない。

 

『父ちゃ〜ん…!!』『うええええんっ…!!』『ママああああああ…助けてええええええ…!!』『出せええええええっ…!!』

 

大人達の後ろには村から攫ってきた子ども達が檻に入れられ、更に後ろには海竜がいつでも食べれるように舌なめずりをする。

 

そう、ギャンザック達が何故住民を従えることができたのか、自分のペットでもある海竜を従わせ、子どもを人質にしているからだ。

 

リーダー「さぁ、そいつらを斬れっ!」

 

男「すまない…すまない…!」

 

セイヤ「…おいあんた、構うことはねぇ。刺せ」

 

男「えっ…!?」

 

セイヤ「俺達も海賊だ…斬られる、刺されることなんて当然覚悟している」

 

ラフ「アタシはまだ海賊じゃないけど…でも安心して、どんなことされようともアンタ達は悪くないから…」

 

男「そ、それでも…」

 

セイヤ「まぁ…普通は無理だよな。でもあんた子どもがいるんだろ?だったら、子どものために覚悟を決めろ…!自分が怖がってばかりだと…子どもだって怖がる…知ってるか?子どもってのは親の気持ちを一緒に感じてくれるスゲー生き物なんだ!」

 

男「っ!?」

 

ラフ「…アンタ達がどれだけこの苦しみを生き抜いたか、あの子達もわかるのよ…でも安心しなさい…アンタ達の思いは…必ず報われる!!アタシ達だって受け止めてあげる!だから…子どもを苦しめるんじゃねェ!!」

 

ラフエルの怒りの籠った一声は住民達に向けられた物じゃない…汚い手しか使わない海賊達に向けて放たれた声。そのあまりにも強い声に一瞬海賊達はたじろぐが、リーダーにしっかりしろと一喝される。

 

リーダー「ビビってるんじゃねぇ!!こいつらは身動き取れない状態だ。何もできはしない!」

 

海賊1「そ…そうだった…いかんいかん…」

 

分かってはいるが、さっきの声で身体がなぜかビリビリと痺れており、うまく動けなかった。

 

すると男が覚悟を決めたのか、さっきまでの目つきが変わり、迷わない真っ直ぐな目をしている。

 

男「…ありがとう」

 

男は迷わず、そのまま刺しに行く。2人も笑みを浮かべながら刺されるのを持つ。

 

だが、幸運にも刺さることはなかった。

 

ウタ「ここかァー!?」

 

ウタが扉から勢いよく飛び出してきた。

 

リーダー「なっ!?」

 

セイヤ「ウタっ!?」

 

ウタ「あっ!いたぁ!!」

 

海竜「ギシャアアアアアアッ…!!」

 

海竜がウタの登場に驚き、敵と判断したのか口を開けて襲いかかる。

 

ウタ「あれ…こいつって…!」

 

ウタはこの時、シャンクスの腕を食いちぎった近海の主を思い出す。

 

ウタ「お前か…お前かァー!!」

 

目の前にあの近海の主がいる、仇にも等しい存在…に似た海竜。

 

噛みつかれる瞬間に上空へ飛び、拳を作る。その際に声の振動を纏わせる。

 

ウタ「声動拳(ビートブロウ)ッ!!」

 

ドゴオォォン!!

 

海竜の頭部を殴り、衝撃音と共に地面に叩きつけ、砂煙を撒き散らす。煙が晴れるとそこには白目をむき、舌をだらしなく出し、ピクリとも動かない海竜の頭部に乗ったウタが立っていた。

 

海竜を簡単に倒したことに海賊や住民達は開いた口が上がらず、驚愕する。セイヤ達も同様だが、その後笑みを浮かべている。

 

するとウタは何かに気づき、足元の海竜をじっと見る。

 

ウタ「この子…違う子だっ…!?」

 

やっと違うことに気がついた。

 

ウタ「あっちゃ〜…やっちゃった…ごめんね?」

 

海賊1「か…海竜を…殴って倒した…?」

 

海賊2「なんだ…あの女…?」

 

ウタ「さーて…流石にめんどーだね…スゥ…♪〜…」

 

歌い出すと海賊達は急に倒れ始めた。住民達が確かめると海賊達全員眠っているだけだった。

 

男「これは君の仕業か?」

 

ウタ「うん!私はウタウタの実の歌人間。歌を聴いた相手を眠らせることもできちゃう!」

 

男「能力者だったのか…あ、いかん!早く彼らを!!」

 

住民達は急いでセイヤ達を解放し、次に子ども達を助けた。

 

セイヤ「ふぅ…磔にされるのはもうごめんだな…」

 

ラフ「あいつら…この鬱憤…ぶつけてやるっ!子ども達の思いも…ぶつけてやるっ!!」

 

セイヤとラフエル、やる気満々だ。

 

男「私達は子ども達を逃します!あとでまた戻りますっ!」

 

住民達はそう言いながら子ども達と共に通路へと走っていく。3人はそれを確認するとギャンザック達の方へと向かう。

 

 

ギャンザック基地・通路

 

一方、ウタと侵入し、別れたムラサキは一本の刀を持って走っていた。

 

すると通路を曲がる際にサーベルが飛び出してきた。だがムラサキは身を引いて躱した。

 

通路から出てきたのは4人の人物。

 

豚の帽子を被りJと書かれたシャツを着て白い毛皮を羽織った太っちゃの男。

 

ブー「コイツナゾか。ベアキング様に楯突いた魚人は?」

 

ブージャック

 

金髪のツインテールヘアーをしており、ハート模様のマークがあるマントを羽織るセクシー美女。

 

ハニ「悪くないけど…魚臭いのは苦手なのよねぇ?」

 

ハニークイーン

 

1と書かれたヘルメットとゴーグルを被り、大きな装置を担いだ鼻の大きい男。

 

スカ「魚人に嗅がせるのは初めてでガスな!」

 

スカンクワン

 

トランプのジョーカーを思わせる服装を着た顔に斜め傷がある男。

 

ピン「これぞ正しく『風前のとうもろこし』だな」

 

ピンジョーカー

 

この者達はベアキングの幹部。ベアキングに侵入してくる女と魚人を片付けろと命令を受け、始末しにきた。

 

ムラ「……」

 

ムラサキは無言のまま刀を構える。

 

ピン「やる気か?面白いッ!」

 

4人とも戦闘態勢に入り、襲いにかかる。

 

 

 

ジャキンッ…

 

 

 

襲いかかったが…ムラサキはいなく、何か金属が擦れるような小さな音がした。

 

ムラ「魚人剣術…」

 

「「「「っ!?」」」」

 

いつの間にか4人の背後にいた。そしてもう一度襲いにかかるが、その時に身体から水が滴り出した。無論全員液体を浴びたことなどない。奇妙な現象に襲うことやめた。

 

ムラ「『水月(みつき)』」

 

ムラサキの言葉と共に4人の身体は綺麗な三日月を思わせる水の斬撃と共に斬られ、倒れるが、ハニークイーン1人だけはなんとか立っていた。

 

ハニ「嘘…私は…斬れない…はず…!」

 

ハニークイーンは『トロトロの実』を食べた液体人間。体の一部や全身を液体状にすることができる。そのため攻撃は一切効かないはずだと彼女は自負していた。なのに自分の身体に傷をつけられたことが信じられないでいる。

 

ムラ「『魚人剣術』…水分を利用した剣術。例えどんな能力者でも、斬ることができる。それが俺の剣だ…」

 

そう言い残し、通路を走る。後ろで倒れる音がしたが気にせず走り続ける。

 

 

???

 

ギャン「さぁて…準備はできたかお前らぁ?」

 

「「「ハッ!」」」

 

ギャン「では、出陣だぁ!!」




こうも4人の幹部を簡単に倒したことについてですが、映画では手こずっていましたがそれは武器やアイテムが無かったのが原因。

なので刀を持ち、万全のムラサキが勝てたのは当然のこと。

それでは次回!『最強』
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