ONE PIECE パイレーツ・オブ・UTA   作:肘神さま

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やっと、書けたぁ…

題名が『宴会』あるけど、宴会するってだけで宴会っぽいのが全然ありません。ご注意を。

それではどうぞ!


第8話 『宴会』

セイヤ「おいおい…俺達の出番ないのかよ!」

 

ラフ「アララ…あの子ほんっとに強い!」

 

2人は自分達の活躍がないことに不満だが、ウタの歌声を聴いて自然と闘争が消えていくのを感じた。

 

ラフ「…船長の器ね」

 

セイヤ「当たり前だ…俺の弟の未来の嫁だぞ?あれぐらいやって貰わないとな…さて、雑魚を片付けるか」

 

ラフ「手伝うわよセイヤちゃん…ん?」

 

ふと、ウタが相手を沈めた甲板から手が伸びてきて、ベアキングが現れた。それと同時にエルドラゴも戻ってきた。

 

エル「グオオオッ!舐めやがって…!!」

 

ベア「この程度でくたばるオレ様じゃねぇぞ…!!」

 

『おお…エルドラゴ様にベアキング様が復活された!』

 

『流石は船長であり能力者!』『やっちまってください!!』

 

ウタ「お!タフだね…それじゃあアンコール」

 

セイヤ「待った、ここは任せろ」

 

ラフ「アタシ達にも活躍させなさい!」

 

ウタが歌おうとしたが、2人が前へ出て止められた。

 

エルドラゴの前にセイヤ、ラフエルの前のベアキングが立ちはだかる。

 

セイヤ「精々10秒は持ってくれよ?色々と発散したいからな」

 

ラフ「子供達に酷い目合わせた罪は大きいわよ…!」

 

ベア「なんだ?オレ様とやる気か?」

 

エル「上等だ…纏めて吹き飛ばしてやるっ!!」

 

エルドラゴの口からレーザーを放つ。

 

ラフエルは避けるがセイヤは避けず、レーザーを受けた。そこには上半身が消えたセイヤが立っていたが、下半身が歩き出した。

 

エル「なっ…!!?」

 

『なんだありゃ…!?下半身だけで動いてやがるっ!』

 

周りが驚く中、上半身が徐々に戻っていく。

 

セイヤ「効かないな…粒子だから…なんてな!」

 

そう言うと右掌に光の粒子を集め、エルドラゴに向けるとそれは巨大なレーザーとなって放たれた。

 

セイヤ「『粒子砲』!」

 

エル「グッ……ぐおおおおおおおおおおおっ…!!?」

 

放たれた『粒子砲』はエルドラゴの体を覆うほどの威力で最初は耐えるが、だが耐え切れず吹き飛び、壁に叩きつけられた。今度こそ、彼は起き上がることはなかった。

 

ベア「エルドラゴの奴…油断しやがって!」

 

ラフ「それはアナタもでしょ?」

 

ゴンッ!

 

ラフエルの拳がベアキングの横腹を殴るが、まるで鉄を殴ったかのような音がして驚く。

 

ベア「身体が鋼鉄のように硬くなるカチカチの実の能力だ!」

 

ゴンッ!

 

ラフ「ぐっ…!」

 

ベアキングの拳がラフエルの顔面にめり込むが耐える。

 

ゴンッ!

 

さらにもう一発殴る。今度は顎に当たったようで流石にふらついた。

 

ベア「ほう、オレ様のパンチを2回も喰らって倒れねぇとは頑丈だな。だが次の攻撃はどうだ!」

 

ベアキングの右腕が真っ赤になり、覆っていた腕の毛皮が燃えカスとなった。

 

ベア「『ホットボーリングスペシャル』!」

 

真っ赤な腕がラフエルの身体にめり込む音と同時に肉の焼ける音が響く。

 

やったと思いきや、ラフエルはその腕を掴み、離さない。ベアキングが腕を戻そうとするが動かない。

 

ラフ「アーララ…アタシも大分弱くなったわねぇ…やっぱり小物ばっかり相手してると鈍っちゃうのかしら?」

 

ベア(動かねぇ…!なんでだ…!?)

 

ラフ「知ってる?力ってのはねぇ…筋肉の動きさえわかれば誰だって簡単に強くなれるの…こんな風に」

 

ゴキッ!

 

ベアキングの腕を簡単に捻り、折った。

 

ベア「ぐおおおおおおっ…!?ば、馬鹿な…オレ様の身体は鋼鉄以上…!しかも、あの高熱だぞ…!!」

 

自身の技に自信があった。現にラフエルの腹にはさっきの攻撃で受けた火傷の痕がある。

 

ラフ「馬鹿ね…こんなのあの子達の苦しみに比べたら、かすり傷よ」

 

ラフエルはそう言うと、身体がバラバラに分裂したようになり、ベアキングの周りを覆う。

 

ベア「なっ!?まさか…お前も能力者…!?」

 

ラフ「ホント馬鹿ね…ただの体術よ」

 

能力者かと思いきやただの体術と本人は言う。

 

するとバラバラになった身体が消えたと思ったら、ベアキングの左横に立っていた。

 

ラフ「ここね…『極目突き(きわめつき)』!」

 

ラフエルの拳がベアキング左横腹を突く。

 

ベアキングの腹の中で、ミシミシと音がする。

 

ラフ「どう?私の技は?」

 

ベアキングの腹の中では、内臓を潰しながら桃色のエネルギーのような物がジグザクに体内を攻撃していく。

 

ベア「ぐぼおおっ!?な、なんだ……この力は…!?」

 

腹から大量の血が噴き出す。そして、口からも血反吐を吐き、倒れた。

 

ラフ「久しぶりに使ったわね…」

 

自身の手を動かし、技を放ったことを実感する。

 

ウタ「すっごい!2人共そんなに強かったんだね!」

 

ラフ「フフッ!当然よ!こう見えて鍛えまくってるからね!」

 

セイヤ「こう見えてって…どう見えてるんだよ、お前は…」

 

ウタ「あ!セイヤ!身体大丈夫?」

 

セイヤ「問題ねぇ。俺は『リュシリュシの実』食って粒子になれるからな」

 

ウタ「リューシ?」

 

ラフ「なるほど、粒子ね。上半身が消えたのはそういう理由ね…」

 

セイヤ「ああ、そういうお前も奇妙な技を使うんだな?」

 

ラフ「『極目流(きわめりゅう)』…昔取った杵柄って奴よ」

 

ウタ「きわめりゅー?」

 

ベアキングとエルドラゴ、どちらも倒されたことに手下達は呆然する中、3人は楽しそうに会話し始める。

 

ドンッ…!!

 

だが、突如『悪魔の塔』の大砲が上空に放たれた。手下でもなければ当然ウタ達ではない。大砲を撃ったのは……

 

ギャン『クァハッハッハッハッハッ!!こうなりゃ…全員皆殺しだぁ…!!纏めて吹き飛んじまえっ!!』

 

ギャンザックだ。

 

セイヤ「あの野郎!戦艦ごと俺達を消す気か!?」

 

ラフ「流石にアレは無理よっ!!逃げるわよ!!」

 

スピーカーから聞こえたとふぃうじにセイヤ達はもちろん手下達も戦艦から飛び降り逃げていく。だがウタだけは逃げず、ギャンザックの方へ向かう。

 

セイヤ「ウタ!何やってるんだ!?早く逃げるぞ!」

 

ウタ「大丈夫、壊させはしないよ…先行ってて!」

 

ウタはそう言うと、戦艦の中へと入っていった。

 

セイヤがウタを追いかけるがラフエルに止められた。

 

セイヤ「ウタ…!」

 

 

戦艦内

 

ギャン「クァハッハッハッハッハッ!バカめ、全員…逃げれるわけねぇんだ…!!」

 

狂ったように笑うギャンザック。先程の攻撃で自身の戦艦を操る操縦桿や貴重な機械部品が全て破損、自身の計画がこうも簡単に壊されたことと彼女の『カニ』という言葉に怒りが収まらなかった。

 

ならば奴らを道連れに全てをこわあいてやろうとした。

 

だが、そんなギャンザックを音符が巻きつき、捕える。

 

ギャン「ぐっ…!?クソがッ!またお前か!」

 

ウタ「私の船のエンジンを壊させはしないよ?」

 

ギャン「テメェ…良い気になるなよ!例え俺を倒したとてこの世は強者がわんさかいる海!お前のような甘ちゃんが生きられる海じゃねぇ!精々生き延びるんだな?クァハッハッハッハッハッ……ッ!!!?」

 

ウタは笑うギャンザックの首を掴み持ち上げた。細腕で持ち上げられたことにギャンザックは驚くが、それ以上に首を掴むこの握力は凄まじく、今にも潰れそうだ。

 

ウタ「あんたに恨みはないけど…私の……ルフィとの冒険を…ジャマスルナ?」

 

ギャン「…ッ!!?」

 

ウタが発した圧、いや…『殺気』に恐怖を感じた。こんな少女の殺気で震え、恐怖している自分が信じられないでいる。

 

ギャン(なんだ…このガキは…!?大体なんでこんな力を持ってる…!一体今まで何処に隠れていやがったっ!?)

 

ウタ「ルフィってね…麦わら帽子が似合って可愛いの!あ、でもかっこいいって言われるのが良いんだよね。私は可愛いって言いたいんだけどな〜…でもかっこいいのは事実なんだけどね。今どうなってるかな?やっぱり昔と変わらないかな?変わらないよね?でも益々可愛くなってたらどうしよう?かっこよくなってたら?えへへ…それはそれで困っちゃう!はぁ〜、早く会いたいな…だからさ」

 

パチンッ!

 

ウタが指を鳴らすとギャンザックに拘束していた音符が球体となって包み込み、宙に浮く。

 

ギャンザックは何か叫んでいるが防音になっているのか聞こえない。そんなことは気にせず、ウタは続ける。

 

ウタ「あなたは私とルフィのジャマ…キエテ?」

 

人差し指を上に向けると球体は勢いよく上空へと向かう。

 

砲弾に接触すると同時に爆発。そして綺麗な花火となり、一面の空に広がった。

 

その光景を見上げるセイヤとラフエル、海賊達、そして黄金島の住民達。

 

ムラ「あいつ、粋なことするな…」

 

ムラサキも残骸となった潜水艦の上で花火を見上げていた。

 

ラフ「どうやら大爆発は起きなかったようね」

 

セイヤ「ああ…!」

 

ウタ「2人共ー!!大丈夫だったー?」

 

ウタが戦艦内から出てきて2人に手を振る。

 

 

黄金島 港

 

男「あの花火は…」

 

子供「勝ったんだよ…勝ったんだよギャンザックに!!」

 

子ども達はあのギャンザックに勝ったとはしゃぐが大人達は信じられないでいる。だがそれは数秒で真実だと知る。

 

ウタ「お〜い!!」

 

ウタ達が戦艦に乗って戻ってきた。中には捕らえた海賊達がぐるぐる巻きにされていた。

 

その光景を見て更に信じられなく、皆でお互いのほっぺたをつねり合い、本当であると確信した。

 

男「本当なんだ…」

 

子供「パパ…!!」

 

男「……った…」

 

『やったああああああああああああああぁ…!!!』

 

港に集まった者達は歓喜した。あのギャンザックが倒された…そのことだけで皆笑い合い、泣き合い、喜んだ。

 

仕舞いには感謝され、救世主であるウタ達のために宴を開くと言い始めた。

 

セイヤ「いやいや、それは流石にやりすぎ!」

 

ラフ「そうよ。アタシ達別にそんなつもりで戦ったわけじゃないから…」

 

ウタ「え〜!?宴会しないの?私歌いたいんだけど!」

 

セイヤ「お前はもう少し自重しろっ!俺達は海賊なんだぞ!普通は出ていく立場なんだぞ!」

 

ムラ「良いじゃないか、お礼させてやってくれ…ここの住民にとって例え海賊でもあんたらは救世主なんだよ」

 

ウタ「そうそう、だかさ…今日は朝まで騒ぎまくっちゃおうっ!!」

 

『宴だあああああああああ!!!』

 

ウタの宴会宣言に皆ノリノリ。そんな住民にセイヤとラフエルは呆れる。

 

こうして黄金島は晴れて解放され、皆が眠り疲れるまで踊り歌い、食べて飲み干した。ウタ達に感謝しながら幸せな1日を過ごした。




ここでちょっと人物紹介。

ウタ

ウタウタの実の歌人間
ウタ一味の船長
好きな物 可愛い物 パンケーキ ルフィ
嫌いな物 ルフィを傷つける存在
夢 自分の歌で世界中のみんなに幸せになってもらうこと

セイヤ

リュシリュシの実の粒子人間
ウタ一味の戦闘員
好きな物 本(特に歴史) 焼き魚
嫌いな物 生魚
夢 あらゆる知識を学び、最強の戦士になる。

ラフエル

極目流格闘家
ウタ一味のコック
好きな物 子ども 料理
嫌いな物 苦い物全般
夢 どんな物でも美味しく調理し、世界中の子ども達を満腹にさせたい

ムラサキ
魚人剣術
ウタ一味の操舵手
好きな物 豚骨ラーメン 麦茶
嫌いな物 生野菜
夢 魚人剣術を世界に広め、流通させる。

それでは次回!『お別れ&2人目3人目』
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