今回でラフエルとムラサキは仲間となるのですが、実はまた仲間が増えます!
さぁそれは誰か!?そしてウタの船の名前も発表されます!お楽しみください。
黄金島・夜間
ウタ「よし!しゅっぱーつ!」
ウタ達は夜遅く、船を出発させた。その船はウタ号(仮)ではなければ戦艦でもない。
船首はうさぎの顔がイメージ、船体がピンクで帆は白、外輪は赤。海賊旗は左半分が赤、右半分が白の髑髏にヘッドフォンがある絵が掲げられている。
それは新時代の歌姫が乗り、世界に歌を届ける船。その名は…
『ディーバ・ラパン号』
何故こんな深夜に出港するのか?
どうやってこの船を手に入れたのか?
ラフ「しかしこんな深夜に出航しなくてもよかったんじゃないの?」
ウタ「何言ってるのラフエル!私達は海賊だよ?『海賊行為』をしたのなら逃げるに決まってるじゃない!!」
どうやら『海賊行為』したためこんな時間に逃げているらしい。だが『海賊行為』とは?
ラフ「アタシ達の航海用の食料と衣服を盗むのが、どこが『海賊行為』よっ!小さすぎるわっ!!」
ウタ「何言ってるのっ!『海賊行為』に大きいも小さいもないわ!それに…それ以上やったら可愛そうでしょ!」
ラフ「良心が痛むのかい!!優しいかっ!?」
……仲良く喧嘩しな。
一方、舵を操作するムラサキにコーヒーを渡すセイヤ。
セイヤ「どうだ舵の方は。何か変わったことはないか?」
ムラ「問題ない。スイスイ行く…作った相手がいい腕していたんだろうな?」
セイヤ「よせよ。俺は大工じゃねぇから…船自体作るのは初めてだからな」
なんとこの船はセイヤが作り上げたのだ。
『リュシリュシの実』の力で分解された船のパーツを粒子にして船に構築した。船のデザインは殆どウタのリクエスト。とは言えセイヤは船大工ではないので完璧とは言えない。
簡単に言えばプラモデルを作ったような物。
ムラ「能力も使いようだな…しかもあの霧雨とはな…その刀は相棒か?」
ムラサキはセイヤの持つ刀に目をやる。それはギャンザック戦では取られて使用できなかったセイヤの刀。それは鞘と柄は青白く、鍔は金色で円形で車輪のような模様がある。
セイヤ「『雪平』っていうんだ。海軍時代に貰い受けた物だ…お前の刀も相棒だろ?」
セイヤが指差すムラサキの刀は鞘と柄は茶色で鍔は黒いダイヤ型。
ムラ「いや、これは単なる拾い物さ…こいつの名前は知らない。だが、今のところ長く扱っている」
そう言い、刀を抜くとそれは月明かりで輝く波模様が見え、一瞬ではあるがセイヤは見惚れてしまうほどに美しいと感じた。
セイヤ「……良い刀だ」
ムラ「……お前のもな」
お互いに相手の刀を褒め称えると、セイヤはウタとラフエルの方に向かい、2人に拳骨をお見舞いした。
その後、ラフエルが皆に料理を振る舞い、ウタが歌い、楽しい航海となった。
1時間後…
ムラ「帆を畳めッ!!衝撃に備えろッ!!!」
突如として雷雲が発生、しかも突風も吹き荒れ、ウタ一味絶賛大嵐に合い、大ピンチである。
ラフ「何よこの嵐はっ…!?」
ウタ「偉大なる航路でもないのにこの大荒れ異常すぎだよ〜〜!!」
セイヤ「いいから早く動けええええええええええぇ…!!」
2時間後…
『ゼェ……ゼェ……』
漸く嵐を抜け、太陽輝く青空の下に行き着くことができ、皆大の字でぐったりしている。
ウタ「まさか…ゼェ…こんな…ゼェ…急に…ゼェ…来る…ゼェ…」
セイヤ「落ち着け…今はゆっくりしろ…」
ラフ「ア〜ンもうッ!仲間になってから大変すぎ〜…!!」
ムラ「やれやれ、仲間になってそうそうこれか…飽きなさそうだ」
とりあえず、皆が動けるまで暫しの休憩。
ウタ「……ん…?」
ふと、帆に何やら小さな綿のようなものが付いているのに気づく。
ウタ(綿毛…?さっきの嵐で何か飛んできたのかな…?)
『ケッセラ〜』
一味「ん?」
ウタ一味全員が聞き覚えのない声に辺りを見回す。するとさっきまで付いていた綿毛がゆっくりと降りてきた。
そして皆の目の前で空中に浮遊していると目のようなものが現れた。
綿毛「ケッセラセラ〜!」
『えええええええええええぇっ…!!?』
ウタ「しゃ…喋ったぁ!?」
ラフ「何これ…生き物なの…!?」
ムラ「虫の一種か…?」
セイヤ「…ん?(こいつ…どこかで見たような…?)」
綿毛「セラ?セラセラ〜!」
綿毛はウタに気付き、近づくと身体を揺らしながら歌いだした。
綿毛「セラ〜♪ケッセラセ〜ラ〜♪」
ウタ「え…歌ってる…?あなたも…歌うのが好きなの…?」
綿毛「ケセラー!!」
綿毛はまるでそうだよっと言ってるかのように飛び跳ねる。それを見たウタは嬉しくなり、一緒に歌い出した。
ムラ「鯨やイルカはよく歌うが…これまた珍しいな。綿が歌うなんて」
ラフ「珍しいどころじゃないでしょ!!綿毛が歌ってるのよっ!?ウタもなんで一緒に歌ってるのよっ!?」
ウタ「だってこの子歌が好きだって言うんだもん!歌姫として一緒に歌わないわけにはいかないでしょ?♪〜」
綿毛「ケセラ〜ケセラ〜♪」
1人と1匹が楽しく歌う姿にラフエルとムラサキは大丈夫だろうとそれぞれ自分の持ち場に戻るが、セイヤは疑問に思っていた。
セイヤ(あの生物はまさか…いや実際にいるわけが…)
どうやらあの綿毛について何か知っているようだが、確信がないためそうだとは言い切れないようだ。
ウタ「う〜ん…よし!今日からあなたは『シラワタ』ちゃんよ!」
シラ「セラ?」
ウタ「白く綿毛みたいにふわふわしているから『シラワタ』ちゃん!」
シラ「ケセラ…セッラン!」
『シラワタ』という名前をつけられて嬉しいのか身体を上下に激しく跳ね上がる。
シラ「ケセラケセラケセラケセラケセラケセラケセラケセラケセラケセラケセラケセラケセラケセラケセラケセラケセラケセラケセラケセラケセラケーーーーーーーーーーセラッ!!」
ウタ「あっははははっ…!!そんなに喜んでくれたの!?」
ラフ「どこかで見たことある光景ね…」
セイヤ「だな…」
ムラ「?」
こうして、新たな2人の仲間とペットが加わり、新たな冒険へと旅立つのであった。
因みに、ウタ一味が離れた黄金島ではその後、金の鉱脈が見つかり、その島はまたしても活気が溢れ、一気に栄えるのだが、それはまた別のお話…
とある島・森
「ハァ…ハァ…!」
森を駆け抜ける身体中傷だらけ男。何かに怯えた顔で走る。
『ギィイイヤアアアアア…!!』
すると何か獣の叫び声が森中に響き渡る。
「…!?…は…早く皆に知らせなきゃ…!!ここは……ぐぁ!?」
急いだ拍子に足がつまずき、倒れた。そして顔を上げるとそこには…2本足だが、茶色の毛で覆われた人間ではない何かが立っていた。
「あ……ああ…」
『ギィイイヤアアアアアアア…!!』
森中にまたしても叫び声が聞こえた。
はい、というわけで名前はルオンさんとマイスイートザナディウムさんの案を合わせて『ディーバ・ラパン号』になりました。ご協力いただき本当にありがとうございます!
そして謎の生物『シラワタ』が仲間入り!
最後は何やら怪しげ雰囲気で終わりましたね?次に行く島では果たして何が起きるか?
それでは次回!『謎の獣』