自分でもこうやって続けられるのがすごいと思う。
さぁ、今回現れる謎の生き物。果たしてその正体は?
シラワタが仲間になり、早速問題が起きた。
『シラワタは何を食べるのか?』
こんな謎の生物が何をが食べるのかなんてわかるわけがない。まして食べるのか?
そう悩んでいたが、それはすぐに解決した。
シラ「ケッセラ〜!」
ウタ「いや〜…まさかだよね。うん」
セイヤ「おいおいだぜ…」
ムラ「本当にまさかだ…」
ラフ「こっちとしては助かるけど、複雑ね…まさか」
一味「『粉』を食べるなんて」
シラ「ケセラン!」
そう、『粉』つまり『粉末』である。小麦粉、米粉、片栗粉、砂糖などの粉。または木や紙、石といった物でも粉状ならなんでも食べたのだ。
シラ「セラァ…セラァ…」
すると満腹になったのか床に寝転んだ。
ラフ「こんな生物がいるとはね…」
ウタ「本当にね……あ!いっけない…配信の時間だ!?どうしよう…何歌おう…?」
ムラ「配信?そう言えば村人から聞いたが、UTA(ユティア)って呼ばれてるらしいな」
ウタ「そっ!何年もやってるとそう呼ばれるようになったの…って今それはどうでも良い!!何歌えばいいかな…?それともみんなの事話す…?」
セイヤ「アホかっ!!俺達海賊だって事忘れるな!!」
ラフ「何か紹介できるの……あ、そうだウタちゃん!良いアイデア…あるわ!」
ウタ「みんな元気〜?ウタだよ〜!今日は歌じゃなくて、料理を教えちゃうよっ!!」
今回のライブ配信は、歌ではなく、料理を教えるとのこと。
ウタ「でも、私…肉料理しかできないんだよね…そこで今日は料理の先生をご紹介するね!」
ラフ「ハァイ!皆元気〜?アタシ、ラ・フ・エ・ルよ。よろしくンネ?」
当然であるがコックであるラフエルが教える。
ラフ「今日は誰でも簡単にできちゃう子どもにも大人気!パンケーキのご紹介よ〜!」
ウタ「パンケーキ…!?じゅるり…」
自身の好物だと知り、涎を垂らす。そんなウタにラフエルはやれやれとハンカチを渡す。
ラフ「レディなんだから涎垂らさないの…さぁ!まずは材料よ〜!まずは……」
そう言いながら調理が始まる。そんな光景をムラサキとセイヤ2人が遠くから眺める
ムラ「…俺達は海賊のはず…なんで配信なんかしてんだ…?」
セイヤ「そう言うな…うちの船長は配信を通して皆に『楽しさ』を届けているんだ。海賊っぽくないが、面白いだろ?」
ムラ「……そうだな」
30分後…
ラフ「ハーイ!というわけでパンケーキのかんせー!!」
何段も重ねられた厚みのあるパンケーキが出来上がった。その上にバター1欠片とたっぷりのメープルシロップ、そしてふわふわのホイップクリームが乗せられていた。
ラフ「ポイントは卵黄と卵白を分けて混ぜること!先に卵黄と粉を混ぜ合わせ、そして泡立てた卵白を数回に分けて混ぜることで簡単にふわふわの生地になるからね!これだけ覚えておけばアナタもパンケーキ名人よ!」
流石はコック。ちょっとした工夫も教えてくる。
ラフ「さぁ、では最後にウタに味の審査を…」
ウタ「うまい!!100点!!」
いつの間にかペロリと平らげた。
ラフ「早いわよッ!?大好物かッ!!」
ウタ「それじゃあ今日はここまで!みんな、またね〜!!」
ラフ「アタシもたまに出るからネ?ンチュッ!」
こうしてウタのライブ配信は終わり、次の島を目指す。
ラフ「フ〜…意外と楽しいわね!」
ウタ「でしょ!!ライブ配信ってすっごい楽しいの!!」
2人はお互いに楽しかったことを言い合い、次の配信に向けて企画を立てる。
ウタ「そうだ!次はムラサキも出よう!」
ムラ「ハァ!?」
ラフ「それは良いわね!ムラサキちゃんも出れば?巨大魚の解体ショー!」
ムラ「断る!誰がそんな物に…!」
ウタ「ええ〜?全世界に魚人剣術披露できるチャンスでしょ?」
ムラ「いつやるんだ?」
セイヤ「おいっ!」
ムラサキもやる気になり、配信企画は盛り上がった。因みにセイヤは是が非でも出ないと断り、裏方でやるらしい。
それから数時間後…
ムラ「おいっ!見えてきたぞっ!!」
ムラサキが次の島を見つけた。ウタ達も見るとそれは木々が生い茂る森のような島であった。
ウタ「すっごーい!あれって全部木なの!?」
ラフ「のようね…その周りを囲うように家が立ち並んでるけど…」
ムラ「大自然を囲むか…何のために…?」
セイヤ「…ん?おいあれ…海軍の船じゃねぇか?」
セイヤが指差す方を見るとそこには確かに海軍の船であるカモメのマークと『MARINE』と書かれてある。
それを見て、ウタ、ムラサキがやる気になるがセイヤとラフエルに拳骨を喰らい止められた。
セ・ラ「やめんかッ!」
ウタ「いったぁ〜……ん?」
ムラ「なにすんだ!?海賊なら海軍ぐらいビビることないだろっ!」
ラフ「だからって自分から噛みつきに行く馬鹿がどこにいるのよッ!落ち着きなさい!!」
セイヤ「そうだぞ!それにこれから嫌ってほど戦うかもしれないんだ!今戦う必要はねぇ!」
そう言われ納得したのか刀を納める。とりあえず帆は畳んでこのまま気づかれずに何処かの岩場にでも停めて上陸することになったが…
ウタ「……みんな、大丈夫だよ。あの船には誰もいないみたい」
ウタの一声で皆が船をよく見ると、確かに人の気配がなかった。
ラフ「確かに、船の中には誰もいなさそうね……気配が全然しないわ…」
ムラ「船の番がいないとは、随分不用心だな?」
ラフ「えぇ、ほんと…というかウタちゃん、よくわかったわね?」
ウタ「ふふん!これでも耳は良いからね!」
セイヤ「まぁ、とにかく上陸するぞ!」
船は島に降りて適当な所に停める。
町…いやこの場合は村かな?村に入るが、なぜかこちらも人っこ1人いない。
ウタ「さてと……どうする?」
セイヤ「まずは情報集めだな。この静けさ…異常だ」
ムラ「そうだな…ん?」
ムラサキが遠くからこちらに来る影を見つけるとそれはどんどん近づいてきた。白い服装に『MARINE』と書かれたキャップ。それは海兵の服装と一致。
セイヤ「ヤベッ…」
セイヤが海兵だとわかるとフードを深く被り始めた。
皆が警戒するが…
海兵「何をやってるんですか!?早く隠れてください!!」
ウタ「えっ…?」
なんとその海兵は理由はわからないがこちらを心配して向かってきたのだ。
海兵「どこでも良いから早く」
『ギィイイヤアアアアアアア…!!』
『っ!?』
突如、獣の叫び声が聞こえた。
セイヤ「今のは…」
海兵「しまった!?もう来て…はっ!危ないッ!!」
ドゴォォォォン…!
海兵が何かに気づき、急にウタ達を押し倒したら、何かが高速で地面に落ちてきた。
ウタ一味は構える。砂煙が晴れるとそこには二足で立つ獣…その見た目は…
「ギィルルルルル…!」
ウタ「……カワウソ…?」
カワウソだった。
ムラ「ふむ、カワウソは二足で立てるのだな?」
ラフ「そうねぇ…ってな訳ないでしょうがっ!?」
セイヤ「…こいつ、『クシュタカ』か?」
ウタ「くしゅたか…?」
海兵「知ってるんですか!?」
海兵がカワウソ人間『クシュタカ』について知っていることに驚くが、そんな事は知らないとクシュタカは襲いかかる。
「ギィルアアアアアアッ!!」
皆は避けたが、そのスピードは尋常じゃなく速い。目で追おうとしても追いつけないほど。
セイヤ「説明は後で聞こう。まずはこいつの始末だ」
ウタ「OK!じゃあ、吹き飛ばすね!」
ウタがそう言うと、クシュタカに向き直り、息を吸い込んだ。
「ギィルアアアアアアアッ…!!」
またしても襲いにかかるが、今度は周りを右往左往に走り回る。するとどんどんとスピードが上がっていき、そして次第に目で追えなくなってきた。
海兵「こいつ!まだこんなに動けたのか!?」
セイヤ「……そう驚くことはないぜ海兵君…見えなくとも居場所は簡単にわかる」
海兵「え…?」
怯える海兵にセイヤが言葉をかける。
次の瞬間、ウタに襲いかかり、海兵は持っていたライフルで撃とうとした。だが、その心配はなかった。
ウタ「『
突如、ウタの口から放たれた声の衝撃によりクシュタカは鳴くことすらできず吹き飛び、近くの家の壁にめり込ませた。
その光景に海兵は唖然とした。あの化け物がこうも簡単にやられたことに信じられないでいた。
海兵「あ…あなたは…一体…?」
ウタ「私はウタ!海賊だよ♪」
はい!と言うわけで謎の生物の名は『クシュタカ』。
今は名しか分かりませんが果たして襲う理由とは?
それでは次回!『海軍と市民』