ONE PIECE パイレーツ・オブ・UTA   作:肘神さま

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お待たせいたしました!

今回は戦闘がありますがすぐ終わります。

それでも良い方はどうぞ!


第12話 『クシュタカ』

ディーバ・ラパン号

 

シラ「セラァ…セラァ……セラッ?」

 

漸く起きたシラワタは、周りを見ると皆がいないことに気づき、どこだどこだと見回すと1つの島が目に入り、あそこだと確信した。

 

シラ「ケセラッ!セーーラーーッ!」

 

見た目は毛玉なのに空中を物凄いスピードで走っていった。

 

 

 

 

 

 

一方、クシュタカのリーダー格の討伐。そのための部隊を編成し、現在森の中を移動中…

 

ウタ「今まさに、海兵達はクシュタカの森へどんどんと入って行きます!果たして、この先に待ち受けているものとは…!?」

 

ムラ「……何やってるんだ?」

 

ウタ「森で未知の生物を探すといったら必ずレポートしながら入るんだよ!これ常識だよムラサキ?」

 

ムラ「へぇ…そうなのか…知らなかった」

 

プサ「なわけないでしょ!?」

 

海兵達よりも先頭でウタとムラサキが同行しているのは、パンデュールが私達にお願いしてきたから。

 

理由はさっき見せた眠らせる力…あれを使えばクシュタカを眠らせることができると考え、私に手を貸して欲しい頼んできた。無論答えはYES!ただセイヤは患者達のバクテリアを抜き取るため残る。ラフエルはそのお手伝い。そのため今はムラサキと2人。

 

それとあの大佐も一緒。何やらこちらを睨んで何か話しているが全然気にしない。

 

パン「…気にしないで欲しい。吹き飛ばされたのを根に持っているだけだ」

 

ウタ「大丈夫!これぐらい虫が近くにいる程度にしか思わないから!」

 

ナデナデ…

 

ムラ「いや、それは言い過ぎたろ…」

 

ナデナデ…

 

パン「フッ…強いな…」

 

ナデナデ…

 

プサ「……いい加減にしてくださいっ!!なんで皆さん僕の頭撫でるんですかっ!?」

 

ウタ「いや〜、ひよこの頭みたいで触り心地が良くてつい…」

 

ムラ「同じく」

 

パン「新入りはこんな頭だからな、親しみを込めて『ひよこ』って呼ばれている」

 

プサ「自分はめっちゃ嫌なんですけど…」

 

ウタ「ひよこ…ぷっ…似合ってるね…」

 

プサ「笑わないでくださいっ!!」

 

これから討伐しに行くというのにこの気の抜けたムードに他の海兵は気まずく思う。だが1人、フロッシュ大佐は気にしていなかった。

 

フロ「…(ふん!精々楽しんでいろ…『アレ』さえ見つかれば…フフフッ…)おい、あとは任せたぞ…」

 

海兵2「ハッ…!」

 

フロッシュの言う『アレ』とは…?

 

するとウタが片手を上げて静止する合図を出すと皆止まった。周りを警戒すると異様な静けさを感じ、全員構える。

 

ムラ「囲まれてるな…」

 

プサ「えぇ…!?」

 

パン「来るぞッ…!」

 

パンデュールの一声と同時に、木々の間から次々とクシュタカが飛び出してきた。

 

『ギィルアアアアアアアアアァ…!!』

 

パン「撃てェ!!」

 

一斉に撃ち出す。何体か当たり、倒れるが勢いは止まらず襲い掛かる。それはまるで何かを欲するかのような勢い。

そのまま海兵達に攻撃し、ある海兵は吹き飛ばされ、ある海兵は爪に切り裂かれる。そして、噛みつかれそうになる海兵…だが噛みつかれることはなかった。

 

ジャキンッ!

 

ムラ「遅い」

 

クシュ「グギィ…!?」

 

いつの間にかクシュタカは斬られ、倒れるとその背後にムラサキがいた。

 

海兵1「あ、ありがとう…!」

 

ムラ「…フッ…魚人の俺が海兵に礼を言われるとはな…」

 

『皮肉なものだ』…口にはしなかったがムラサキは少々複雑だった。過去に海軍に受けたことを思い出していたが、今はどうでも良いと思い、戦闘に戻る。

 

ウタ「この人達は食べられないよっ!」

 

一方ウタは負傷した海兵を音符のバリアで守っていた。だがバリアがあるにも構わず、襲いにくる。そんな姿をウタは辛く、今にも泣きそうな顔で見ていた。

 

ムラ「魚人剣術…」

 

それを見たムラサキは刀を構え、居合のポーズを取る。

 

ムラ「『美鬼丹乱(びきにらん)』!!」

 

勢いよく抜くと無数の水の斬撃はまるで無数の魚の群れとなり、クシュタカ達を遅い、斬り刻み、吹き飛ばした。

 

その光景に皆は唖然となった。

 

プサ「すごい…!ウタさん達…一体何者なんだ!?」

 

パン「これほど強いとはな…」

 

ウタはそんな皆を気にせず、倒れたクシュタカに駆け寄ると緑色の音符を出して身体に当てると溶けるように傷が消えていく。

 

それに気づいた海兵が止めに入ろうとするが、ムラサキが刀を向けて止めた。

 

ムラ「黙って見てろ」

 

傷が治ったことにクシュタカが感じ取るとすぐにウタに襲い掛かる。だがウタは動じず、バッグからパンを出した。

 

ウタ「はい!」

 

クシュ「ギィ…!?」

 

ウタ「お腹空いてるんでしょ?あげる!」

 

笑顔を向けてパンを渡すその姿にクシュタカは混乱。恐る恐る手を伸ばしパンを取り、口に入れる。すると美味しかったのか貪るように食べる。

 

クシュ「キィ…ギィヤアヤヤヤヤァ……」

 

余程美味しかったのか、涙を流す。その光景にまたも唖然としていた。

 

ウタ「この子達、やっぱりお腹空かせてたんだ…」

 

ムラ「…気づいてたのか?」

 

ウタ「うん、最初に会った子…すっごくお腹の音してた!」

 

『カワウソ君もかわいそう』…あの言葉はお腹を空かせ手必死だったのだ。それをウタは聞き、なんとかしたいと思っていた。

 

プサ「ウタさん…」

 

ウタ「この子達…こんなにお腹空かせて…」

 

他のクシュタカも傷を治して、バッグからパンを取り出し、1匹ずつ分けてあげたが、流石に足りない。するとムラサキもパンを取り出し、分けた。

 

ムラ「船長が分けてるんだ。俺もして当然だろ?」

 

プサ「……よしっ!」

 

ムラサキの行動を見て、プサンも分け始めた。最初は住民を苦しめている元凶になぜ手を差し伸べるのかわからなかった。だが、同時にその姿は自分が憧れた海兵のようだった。ならば自分がやる事は1つだ。

他の海兵達も同じように自分の手持ちの物を与えた。

 

『キィア…キィア…キィア…』

 

言葉はわからないが、『ありがとう』と言っているのだろう…

 

ウタ「よかった…」

 

プサ「しかし、ここまで腹を空かせているのはおかしいですね…」

 

ムラ「リーダーの仕業か…」

 

パン「ここのクシュタカはリーダーによって管理されている……恐らく、食糧を独り占めしているな……」

 

ムラ「…これは、ただの獣害ではなそうだな…」

 

『ギィ……ギィ……』と鳴き声を出すクシュタカ達を見ると何か指差して伝えようとしている。

 

ウタ「あっちに何かあるの?」

 

プサ「…行って見ましょう!」

 

パン「だな…数名は負傷者を連れて村まで戻って治療に入れ!」

 

パンデュールの指令で4、5人が負傷者を連れて村まで戻っていった。残ったのはプサン、パンデュール、ムラサキ、ウタ、そして7名の海兵達。ふと、ウタが周りを見渡し気づいた。

 

ウタ「そう言えば、あの大佐は?」

 

プサ「あ!そう言えば…!」

 

ウタの一言で皆、大佐がいないことに気づく。逃げたのだと思っているが、パンデュールだけは違った。

 

パン(あの大佐が逃げる…?いや…先に行ったに違いないな……『アレ』の場所へ…)

 

大佐の行動を既に理解しているのか、何処へ行ったこか見当がついてるようだ。

 

パン(本職に…入るとするか…)

 

海軍軍曹改め海軍本部監察官

パンデュール

 

 

 

 

 

 

ビッグ「ギィアア……!」

 

リーダー格

クシュタカ・ビッグ

 

フロ「フンッ、所詮獣…人間様に敵うと思ったか」

 

一方、洞窟内で大柄で、特に腹部が大きなクシュタカが『緑色の首輪』をはめて地に伏せていた。

 

フロ「それじゃあ、さっさと教えろ。『財宝』の場所へ!!」

 




フロッシュ大佐も能力者でした。さぁ、なんの能力でしょう?ヒントはアニオリに登場した能力です!

それでは次回!『財宝』!
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