今回はムラサキとスズランとの対決!
刀でやり合うのはやっぱロマンあるよね!
一方、ムラサキとスズランの対決は…
スズ「ほらほらどうしたんだい?僕を斬るんじゃないのかい?」
ムラ「こいつ…!」
どちらも応戦する一方で、刀同士がぶつかり合う音が響き合う。
スズ「さっさと斬られてくれないかな?次に斬りたいのがいっぱいいるからね…」
ムラ「それを知って、はいいいですよと…斬られる馬鹿がいるかッ!!」
刀を押して後ろへと大きく、遠くまで払い除けた。
スズ「それは残念…じゃあ、ちょっと本気だそうかな…?」
そう言うと、刀を持ったまま腕をだらんとさせ、ムラサキの方へ歩いていく。
ムラ(なんだ…あれで構えているつもりか?だが…不気味だ…)
普通に歩いているはずなのにどこかその姿が不気味に感じ、そう簡単に刀を振ることができなかった。
ムラ(試してみるか…)
ムラサキは刀を鞘に戻し、居合いの構えを取る。あいつがどんな手を使うのか見てみたいという欲求が勝り、剣士として体験したくなった。
スズ「へぇ…居合か!面白そうだねぇ?」
スズランが近づくが、ムラサキはまだ動かない。段々と近づいてくる。段々と、段々と…
ムラ「『水月』ッ!!」
ここだとばかり勢いよく抜いた居合はスズランの身体を真っ二つにする。
はずだった…
キンッ…!
ムラ「なっ…!?」
スズランは動いていない…そう見えた。なのに刀が弾かれたことに驚きを隠せずにいた。そのせいで隙ができてしまった。
スズ「『ヒヤシンス』」
その言葉と共にムラサキに突風が走り、次の瞬間、身体中の至る所に斬り傷ができた。
ムラ「ぬっ…!!」
ムラサキはなんとか耐えたが、片膝をつく。
ムラ(脚の神経を切られたか…!)
スズ「へぇ〜?…全身の神経を切ったと思ったんだけど、片脚だけか…意外に頑丈だね?」
なんと、スズランはあの一瞬で身体の神経を切ろうとしたのだ。だがムラサキは咄嗟に身体中に力を入れたことで筋肉を硬くしたことで致命傷を最小限に抑えた。
ムラ「その速度、只者ではないと思ったが…これほどとはな…正直、見えなかった……だが」
そう言いながらなんとか立ち、刀を構える。
ムラ「…貴様の動きはもうわかった」
スズ「へぇ…?今のでわかったの…じゃあ同じので相手してあげるよ…」
スズランはまた腕をだらんとさせてムラサキへと近づく。それに対して今度は、近づいてくるたびに刀を振り、斬撃を飛ばす。
しかし斬撃は全て弾かれた。
スズ「どうしたんだい?そんなのじゃ」
ガキンッ!
スズ「…ん〜…?」
スズランはさっきと同じように刀で防いでいたが何やら聞き慣れない音が響いた。しかも一回だけじゃない。
ガキッガキッガキッガキッガキッガキッ…!
何回も響くのだ。しかも自分のすぐ近くで響いている。何かあるのかと目を動かすと床に何か花びらのような物が落ちていた。だがよく見ればそれは、銀色をした何かの破片であった。
スズ「これは……へぇ〜…」
スズランは一目見て、それが何かが理解できた。金属音、銀色の破片、それは…『刀が削がれる音』だ。
ムラサキは斬撃を飛ばしていたのはスズランの刀を削ぐためだった。何故そんなことをするのか?それは『感覚の鈍らせ』だ。
皆さんは今までずっと使っていた物が急に重さが変わったり、形が少しズレたりして感覚がズレて、いつもの動作ができなくなったことはないだろうか?
特に刀なんかを使っている人にとっては…
ムラ「隙ができたなッ!!」
スズ「あらぁ…」
刀の振るスピードにズレが生じたことでムラサキの攻撃を許してしまった。そのまま斬られる。そんな危機的状況であるにも、スズランは笑みを浮かべていた。
スズ「面白いことするねぇ…でも良いのかな〜…?」
ムラ「?」
ガキンッ…!!
ムラサキの刀が当たる瞬間、スズランが刀でガードした。ボロボロの刀でガードすることは自身の武器を壊すこと。当然のことだが…
折れたのは、ムラサキの刀の方だった…
ムラ「!!?」
スズ「驚いた?こんなこともあろうかとさっき刀にヒビを入れておいたんだよねぇ」
なんとあの時、ムラサキの刀を弾いた瞬間にヒビを入れるほどの一撃を入れておいたのだ。
ムラサキの刀は綺麗に折れ、スズランの刀がムラサキに向けられる。
スズ「これで終わりかな〜…」
そのまま振り下ろし、決着が付く。最後の一撃が決まれば、ムラサキの死は確定だ。
ムラ「…最後に教えろ…お前は、なんで刀を振る?」
ムラサキのこの言葉…『遺言』と解釈したのだろう。スズランは考えるフリをしながら喋り出した。
スズ「ん〜…強いて言うなら…自分の強さを証明するためだよ。自分が弱いくせに正義だのなんだの語るやつを見ているとね、弱いくせに偉そうにしているのがムカつくんだよ…だから教えてやるのさ…!無意味な偽善者共に自分の弱さを!!」
ムラ「……なるほど、よくわかった…」
スズランの狂言に、呆れた口調で納得した。この男は、本当の『クズ』だと…
再度『敵』と判断し、ヒビだらけの折れた刀を構える。
スズ「あらぁ?まだやるの…しかもそれ折れてるよぉ?」
ムラ「お前みたいな奴には、こいつで十分だ…覚悟しておけ。次の刃は刀事、お前を斬る!」
スズ「そう……じゃあ、斬ってみてよ…!!」
2つの刃が交わろうとしていた。折れた刀とボロボロの刀、勝敗は見えていた。
ガキンッ…!
負けたのは…
折れた刀だった。
当然これにはスズランも確実に斬れると思っただろう。だが彼は知らなかった。まだ『刀』があることに。
ムラ「『魚人剣術・
ズバッ…!!!
突如、ムラサキが勢いよく頭を下げた瞬間、スズランの身体が大きく斬られ、背中から倒れた。
スズ「なっ…!!?」
何が起きた?何故斬られた?刀も無しにどうやって?
頭を上げて見ると、ムラサキの細くとんがった鼻から水滴が落ちた。それを見てハッとした。
スズ「ま……まさか…鼻で……!?」
ムラ「ハァ…ハァ…賭けだったがな……!」
なんとムラサキは自身の鼻を刀に見立てて斬ったのだ…なんという技術だ。
ムラ「これで…俺の宣言通りになったな…じゃあな…」
そう言い、ウタ達に加勢しに向かおうとしたが…後ろで倒れたスズランから殺気を感じ、咄嗟に構え、振り向いたが…致命傷のはずなのにもう歩いてこちらに近づいてきた。
スズ「ふざけないでよ…僕がこの程度で、負けたと思う…?…負けるわけないでしょ…?!」
ムラ(まずいな…さっきのを出すことはできるが…もうあいつには効かないだろう…)
スズランは殺人鬼であれど、実質剣豪なのには変わりはない。同じ技が効くような間抜けとは違う。
スズ「さぁ、今度は僕の番だ……脳みそ…パッカー」
ウタ「『銃声音』!!」
ドンッ…!!
スズ「かぁ…!!!?」
突如、ウタの『銃声音』がスズランを直撃し、壁を壊し、外へと放り出された。
振り向けばウタとヘスカノールが戦闘中で、ウタ自身はヘスカノールに放った攻撃だったが外れて運悪くスズランに当たったと考えられる。現に当てたことすら気づいていない模様だ。
ムラ「……はぁ…また助けられたな…」
次回は皆さんお待たせ。ウタの戦闘シーンが見られるよ!
新しい『音楽創造』も出るよ!
それでは次回!『圧倒的な力』