今回で仲間が増えます!果たして誰なのか!?
最強と言われるヘスカノール…この場にいる誰もがその強さを認める…だがその強さはある少女によって打ち砕かれた。
ウタ「ええ!?シラワタ、捕まってたの!」
シラ「ケセラ?」
セイヤ「そうだ。それで…ラフエルがこの通り助けたんだ」
「「そうそう!」」
皆は捕まったシラワタをラフエルが助けたことにした。いや、しなければならない。そう思ったのだ。
ラフ「よしてちょうだい…アタシは自分の出来ることをしただけよ」
ウタ「何言ってるの!これは大手柄だよ!仲間を救ったことが1番の功績だよ…!皆!ラフエルに拍手〜!」
シラ「ケッセラ〜!!」
ラフエルの功績を讃え拍手をする。シラワタは自分を助けてくれたことを身体を頬にくっつけて擦り、喜びを表現する。
そのことにラフエルは嬉しく、優しい笑みを浮かべていた。
レイ「そう言えば…なんでこの綿毛を捕まえようとしたの?」
レイナが率直な疑問を聞くとセイヤ以外はわからないと首を横に振った。
セイヤ「恐らく…」
ヘス「そいつが『ケセランパセラン』だからだ…」
『っ!?』
後ろに倒れているヘスカノールの声に皆、臨戦態勢となって振り向く。
ヘス「落ち着け…もう攻撃は愚か、動くことすらできん…」
現に倒れたまま動こうとしなかった。いや、動けないでいた。
セイヤ「…やはり知っていたようだな」
ウタ「けせらんぱせらん…?」
ヘス「願いを叶える伝説の生物だ…」
ヘスカノール曰く…
人の願いを叶える力を持つと言われる伝説の生物。粉類を与えると急激の増殖すると言われて、その分だけ叶える量が大きく増えるらしい。
ヘス「俺は興味なかったが…フィオーレが何故か欲しがっていた…だからお前達を襲わせたんだ…」
セイヤ(またあいつか…)
フィオーレ…何か企んでいるのは確かだが、ケセランパセランで何をするつもりだ?だが、先に片付けておきたいことがある。
セイヤ「……それで、お前は誰なんだ?」
セイヤのこの一言にウタ一味はどういう意味だと疑問に思ったが、ヘスカノールは知っていたのかと答え、更に頭がハテナだらけになった。
ウタ「どういうこと?」
セイヤ「そいつはヘスカノールじゃない。そいつはな…」
セイヤ「そっくりさんだ」
『…………はい?』
ケイ「そういう反応するよね?」
レイ「私も聞いた時なんでって声が出たわ…」
なんと、ヘスカノールの偽者はただのそっくりさんだった…親でも、子でも、兄弟でも、従兄弟でも、ましてや血の繋がった親戚でもない。顔が似ているだけの本当のそっくりさんなのだ。
セイヤ「こいつは海軍が調べたところによると、何にもっ!関係のない一般人だ…」
ケイ「話によれば、その悪魔の実の能力はフィオーレからもらったと聞いたぞ」
ヘス「……突然だった…あいつが…フィオーレが現れた…」
ヘスカノールは昔を語り出した。
自分が弱く、村人皆にいじめられていた。大人にも、子供にも、ましてや家族にも…毎日毎日嫌がらせを受け続けていた。そのせいで自分の夢を強制的に諦めさせられた。そんなある日、フィオーレが現れ、力を与えた。『ホエホエの実』を。
その力で村を全て消し去った。何もかも…あるのは自分1人だけだった…
ヘス「それから俺はヘスカノールを演じ、裏でフィオーレから指示され続けていた操り人形…俺は、全てを消したあの日から何者でもないのさ…」
この話に皆、何も言えなかった。だが暫くしてラフエルが前へと出ると頭を叩いた。
ラフ「何それ!じゃあアタシそっくりさんに倒されそうになったっていうの!?ふざけんじゃないわよッ!なんでアタシがこんな目に合わなきゃいけないのよ!!なんで兄貴に間違えられてこんなことになるのよッ!!ふざけんじゃないぞこの野郎ッ!!もっかいブッ飛ばしたろうかッ!!?」
ラフエルもこのことには流石に我慢の限界だったのだろう。どんな事情であれ自分を酷い目に合わせたのには納得がいかない。胸ぐらを掴み、持ち上げた。
ウタ「ちょっとラフエルっ!!」
ムラ「落ち着けっ…!」
セイヤ「気持ちはわかるが…というかキャラ変わってるぞ!!」
これ以上は危険だと皆で止めに入る。
ラフ「フー!…フー!…ごめんなさい…遂、カッとなっちゃって…」
止められたことで少し冷静さを取り戻したラフエル。ふとムラサキが気になったことを口にした。
ムラ「そういえば、さっき兄貴と言っていたが、どういう意味だ?」
ラフ「そのまま意味よ……アタシの兄貴なのよ。ゴウガイは」
『……』
『エエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエッー…!!?』
これまた衝撃事情。なんとラフエルはゴウガイではなく、兄弟であった。
ートロイド島・近海ー
フィ「彼も使えませんでしたね…」
トロイド島から遠く離れた海に一隻の船が海を渡っていた。その船にはフィオーレとピエロ達が乗っていた。
ピエロ1「しかし良かったのですか?ホエホエの実をそのままにして…」
フィ「問題はないわ。あんな実1つどうということないわ…それに、収穫もあったわ…」
そう言い船内に入ると、壁に寄りかかる着物姿の男の前に立つ。
フィ「これからよろしくね。スズラン」
その船にはスズランも乗っていた。
スズ「別に仲間になるのは良いけどさぁ…もし面白くなければ…パッカーンしちゃうからねぇ…?」
一方、海岸では…
ナリ「これで全部ですね?」
海兵「はい!」
海軍が既に包囲し、ナリアが指揮を取りながら海賊達を捕らえていた。
海兵「あとは会場にいる海賊達のみです!」
ナリ「……では1班から5班は私と共に会場へ向かいます。他の班は海賊達の見張りを」
『はっ!!』
ナリアは海兵達を連れて会場に向かう。ウタ達を捕まえるのか?
戻ってウタ達はというと…
ラフ「ハーイ!特製ハンバーガー完成よ!!」
ランチタイムしていた…
ウタ「美味しー♪!」
ケイ「うんメェーーー!!?何これ!!」
レイ「本当これ美味しい!?」
ムラ「相変わらずの美味さだ!」
セイヤ「うーん…最高…!」
ヘス「……」
倒した敵の前で食事するとはなんとも信じられない光景に流石のヘスカノールも開いた口が塞がらないほどの衝撃。しかも自分にも用意されているという状況…
これから海軍が襲いに来るとも知らず…呑気な…
ヘス「…なんなんだ…こいつらは……」
ウタ「ヘスちゃんも食べてる?これ美味しいよ!」
ウタがヘスカノールに近づいてこれを美味しいぞとこれ見よがしに見せる。色々と言いたいが、1つだけ聞きたいことがあった。
ヘス「(ヘスちゃん…)俺は…お前になんで負けんたんだ」
ウタ「ん?」
ヘス「力でもそうだ…あの時、確実に勝っていた…たとえ感情的になろうとも…なのに俺は勝てなかった…なぜだ…?」
ウタ「う〜ん……そうだね…私の、お父さんの受け売りだけどさ…」
シャ『いいかウタ…力ってのは誰しも平等じゃない。だがな、『想う力』と『信じる力』はどんな力にも勝る時がある』
ウタ『『想う力』と『信じる力』…?』
シャ『仲間、友達、家族…自分以外のために想い、信じることはな…いつでも力になってくれるんだ』
ウタ「って言ってた!だからさ…仲間どころか、自分すら信じきれなかったから負けたんじゃないかな?」
ヘス「っ!?……ク、クク…クハ……クハハハハハハハハハハハハッ…!!!…そうか…そうだよな…そりゃあ負けるな…!」
ヘスカノールが大いに笑うと、置いてあったハンバーガーを頬張る。口の周りにソースがベッタリついても気にしない。それはまるで無邪気な子どものようだ。
それを見てウタは嬉しく思った。今日の敵は明日は友というが、早いものだ。
ジャキッ…!!
海兵1「全員動くなっ!!」
その時、いつの間にか周りを海軍が銃を構え、取り囲んでいた。
セイヤ「そう言えば、海軍が来てたんだったな…」
ラフ「そんな大事なこともっと早く言いなさいよっ…!?」
ムラ「落ち着け…!今はこの状況をどうするかだ…!」
ウタ達はお互いに構え、この状況をどうするか話し合っていると、ヘスカノールが立ち、海軍の方へ歩いていく。
ウタ「ヘスちゃん?」
ヘス「……お前の歌、響いてたぞ」
もう動けないというのに獣型に変身し、海軍に襲いかかった。
ヘス「また会おう!今度は…本当の仲間を連れて…!!」
ウタ「ダメだよ!!ヘスちゃんっ!!」
セイヤ「よせウタ!!奴の覚悟を無駄にするなっ!!」
ウタを担ぎ逃げようとするが、ナリアと海兵達が既に回り込んでいた。
ナリ「ここまでですね…残念です」
レイ「ナリア…!」
セイヤ「相変わらず真面目だな…元先輩のよしみで逃しちゃくれないか?」
ナリ「そうはいきません。特に先輩は政府が七武海、ボア・ハンコックの抑止力として戻ってきて欲しいとのことなので…」
セイヤ「あいつらは……無責任すぎるだろうが…ったく…」
ムラ「ボア・ハンコックと言えば…『海賊女帝』と言われている女海賊だろう?なんでまた…」
ケイ「ハンコックさん、兄貴に惚れてるからな…」
ラフ「えっ!?…あの女帝が!?」
レイ「ふんっ!…」
海兵1「そこ!静かにしろっ!」
レイ「ん?あ、すまんな…」
海兵1「全く……貴方を捕らえるのは心苦しいですが……かかれ!」
海兵が一斉に襲いかかってくる。もう逃げる術はない。
セイヤ「さて…お前達はどうだ?」
ラフ「アタシはまだ大丈夫だけど、ムラサキちゃんは刀がないけどどうなの?」
ムラ「舐めるな…刀が無くとも戦える…」
ウタ「私も…船長として頑張らないとねっ!」
レイ「セイヤにばっかり、カッコつけさせるものですか!!」
ケイ「俺1人でもできるとこ、そろそろ教えてやるぜ、兄貴!」
全員、ヘスカノールの覚悟に感化されたのかボロボロの状態であろうと海軍に迎え討とうとやる気満々。
皆立ち向かおうとした時だった。
シラ「ケセラッ!」
シラワタがウタ達の前へ出て、身体を震わせ始めた。ウタ達はなんだ?と思いながら様子を見ていると…
シラ「ケ〜…セ〜…ラ〜…ンッ!!」
ぼんっ!!
皆が見上げるほど、大きく…いや、巨大になった。
セイヤ「でっ…」
ラフ「で…」
ウタ「でっ…!」
『でっっっかーーーーーーーーーーーッ…!!!!?』
あまりにの巨大さに全員驚きを隠せない。すると今度は徐々に光出し、そして大きな光となって辺りを眩しく照らす。
ナリ「………っ…なにが…!?」
光が収まると、シラワタはもちろんのことウタ一味がいなくなっていた。
海兵1「き、消えた…?」
顔兵2「ありえない…!!きっとどこかに…!」
するとナリアの持つ電伝虫から連絡がきた。
電伝『ナリア大佐!こちら7班!たった今うさぎ船が動き出しました!!ものすごいスピードで港を出ました!』
それを聞き、すぐさま外を見るとウタ一味が乗っていた。
ナリ「ありえませんね…」
何が起きたのか海軍は分からなかった。だが、ヘスカノールは気づいていた。
ヘス(ケセランパセラン…俺の覚悟を聞き入れたか……フッ…偶然だろうと感謝する!)
そう感謝しながらナリアに噛みつこうとしたが…
ナリ「『刃速』」
その言葉と共に、ヘスカノールの身体に大きな斬り傷が現れ、吹き飛ばした。
ナリ「すぐに拘束を」
海兵1「は、はい!!」
ヘスカノールを倒し、海兵達に拘束するよう伝えると、遠くに見えたウタ一味の船がもう小さく見える。
ナリ「…今回は、見逃します」
聞こえないであろうが、遠く離れていくウタ一味に向けて言葉をかける。
ーディーバ・ラパン号ー
ウタ「すごいよシラワタっ!」
シラ「セラセラ〜…!」
ウタのほっぺでスリスリしてもらい、嬉しそうにする。
セイヤ「実際に見て確信した…やはり『ケセランパセラン』だ」
ラフ「こんなことが起こるなんてね…信じられないわ…」
ムラ「奇跡だな…」
皆が盛り上がる中で、レイナ達姉弟はちょっと困惑していた。理由は急にテレポートしたり、ウタ一味が海賊だったり、シラワタが巨大化したりなどもう色んなことが起きたため頭が混乱している。
ケイ「姉貴…俺達どうなるんだ…」
レイ「私に振らないで…」
自分達はこれまで賞金稼ぎをしてきた。たくさん海賊を狩ってきたが、その海賊の船に一緒に乗船している。これほど困惑する状況、しないほうがおかしい。
そんな2人を気にかけてセイヤが近づいた。
セイヤ「お前達すまんな、巻き込んでしまって…次の島で降ろしてやるから」
レイ「……いえ、それには及ばないわ。この船の一員になるわ」
ケイ「え!?姉貴!」
何を言い出すのかとケイトが驚くが、レイナは理由としてもう海軍は私達を海賊と認識していること、あの海軍がそう簡単に自分達は海賊じゃないとわかってもらえるわけがない。
レイ「それに…セイヤと、漸く会えたんだから…」
ケイ「…あ〜、ハイハイハーイ…そうだよなー?愛しの兄貴と一緒がいいもんなー?」
レイ「フンッ!!!」
ケイ「ぐふぉ…!!?」
茶化されて顔を真っ赤にしながらケイトの腹に一発重いのをぶつけ、倒した。
レイ「…と…兎に角よろしく!」
ケイ「よ…よろ…しく…」
セイヤ「俺からもよろしく頼む」
ウタ「うわ〜!2人もなってくれた!これからよろしくね!!」
ラフ「また賑やかになるわね」
ムラ「だな…」
シラ「ケッセラー!!」
こうして2人の新たな仲間と共に次なる冒険へと向かうのであった。
トロイド島の登場キャラのその後…
ユメ含むバトル海賊団…ウタ達の戦闘に加わろうとするがクルー達に止められ、建物の崩壊に巻き込まれる前に脱出。やっちゃんが海軍がいると情報を聞き、他誰よりもすぐに島を出た。戦えなかったことに悲しむユメに呆れるクルー達。
ムルア・シンキ・ボジョムキン・ダイヤ…この4人もなんとか脱出。何の因果か一緒に船に乗り、逃げることに。後にこの4人は偉大なる航路で騒動を起こす。
隻腕のスズラン…フィオーレの仲間となる。自分を吹き飛ばしたウタと斬り傷をつけたムラサキを狙うようになった。
フィオーレ…今回の募集でお目当ての存在がいなかったためガッカリしながら本拠地へと戻った。
ナリア…今回で名のある海賊を何名も捕らえたことで少将に昇格した。
ヘスカノール…海軍に捕まり、インペルダウンへと護送された。後にある大事件で活躍するのだが…それはまた別のお話…
それでは次回!『愛する者と賞金首』!