短いですができました…!
お待たせいたしました。それではどうぞ!
トロイド島から離れ、数時間経った頃、漸く次の島が見えた。
ケイ「皆!見えて来たぞー!」
ケイトの声を聞き、駆けつける。目の前に大きな塔を中心に街が広がっている島が見える。
あれが西の海の入り口と呼ばれる島…
『ゲート・タウン』
この島は偉大なる航路の入り口『リヴァース・マウンテン』から最初に通ったのがこの西の海からと言われている。その言い伝えを名物にこの島はいつでも観光客で一杯だ。
セイヤ「ゲート・タウン…等々ここまで来たか…」
ウタ「上陸〜!!」
『ゲート・タウン』へと上陸したウタ一味。
セイヤ「それじゃあ、今後についてお互いに確認しよう」
偉大なる航路に入り前に調達しなければならない物…
セイヤとムラサキは船の材料。
ラフエルとケイトは食料。
ウタとレイナは衣服。
それぞれ分かれて調達する。
因みにシラワタはお留守番。
セイヤ「これから偉大なる航路に入るからな。できるだけの準備をしておくべきだ」
ウタ「そうだね」
ムラ「当然だな…」
ラフ「…ところで、気になってたんだけど…偉大なる航路に入ったことある人、この中で何人いるの?」
『あるよ?』
ラフエル以外、皆手を挙げて答える。
ラフ「全員かよ!?というか他の4人は兎も角、ウタ行ったことあるの!?」
ウタ「うん、小さい頃にね。でもあんまり記憶にないんだよね…危ないから船内に入ってるばっかりだったから…」
セイヤ「まぁ子どもにとっちゃあ入り口からは危険だからな」
ラフ「ホント、知らない自分が怖いんですけど…」
ラフエルは自分1人だけ、経験がないことに若干恐怖を感じていた。
セイヤがそれを察し、肩を叩いて励ます。
そして皆、別れて各々お目当ての物を探しに向かう。
それを遠くから男が見ていた。
男「……間違いないな」
何かを確認すると物陰に隠れ、消えてしまった。
ラフ「しかし驚いたわ…ケイトちゃん、料理人になりたかったのネ?」
ケイ「まぁな。小さい頃に料理に目覚めてな…特にあいつが食べた時の顔は今でも忘れねぇ…!」
ラフ「アラ〜?ひょっとして恋バナ?彼女ちゃんがいるの?聞きたいわ〜!」
ケイ「ち、違う!あいつとはそんなんじゃ……ん?」
彼女と言われる照れるケイトだが、目の前に何やら人だかりができていた。
何だと聞いてみれば、今このお店は期間限定で見た目が岩石のようで硬いと言われる卵『ガンセキドリの卵』を割った者に店を秘伝レシピと食材1ヶ月分を無料提供するとのこと。
現在は誰も割ることができていない。現に刃こぼれした斧や剣、凹んだりヒビが入ったハンマーなどが地面に転がっていた。
それを聞き、2人は顔を合わせてニヤリとした。
店長「さぁさぁ!他に挑戦する人はいないか?」
ラフ「アタシ達がするわー!」
ケイ「よろしくー!!」
店長「お!2人も挑戦者か!ルールは簡単…この卵を割ったら商品は君達の物だ!割る道具は何でもOK!それと怪我をしてもこちらの責任は一切問いません!中には素手で割ろうとしたお馬鹿さんもいましたけど…」
店長の一言に野次馬がドッと笑い出す。それを聞き、ラフエルも笑い出した。
ラフ「ハッハッハッハッ!なるほど…確かにこれを素手で割るのはいただけないわね…でも、やり方は悪くないわね」
店長「え?」
そう言うとラフエルは手を手刀の形に変え、卵の上部よりちょっと低い部分に勢いよく振ると、スパッという音が聞こえた。
そして卵の上部を持つと、パカっと開いた。
店長「え?」
野次馬「え?」
ラフ「コツは上部より少し下を傷つけるのがポイント。ここさえやれば簡単に誰でも割ることができるわ」
ケイ「へぇ〜!どれどれ…」
次にケイトが大刀を抜き、ラフエルが指差した場所を斬ると、綺麗に斬れた。
ケイ「おお、本当だ!」
ラフ「これで、極秘レシピと2ヶ月分の食材いただき〜!」
店長「え…」
『えええええええええええっ…!!?』
一方、セイヤとムラサキは武器屋へと来ていたが…
ズバッ!!!!
店主「!!!?」
ムラ「悪くないが、滑りがな…」
チンピラ「ひいいいぃ…!!?」
チンピラが店主にイチャモンをつけていたため、目障りだと掛けてあった刀を振ったら、店の壁を斬ってしまった。
それを見て怖くなったチンピラは逃げ出し、店主は呆然としていた。ムラサキは刀は悪くないが、あまり馴染まないことに少し不満があり、壁を斬ったことには何も思わなかった。
そしてセイヤに拳骨を喰らわされた。
ムラ「〜!!!…」
セイヤ「バカかお前ッ!!人の壁壊してんじゃねぇ!!すいませんこのバカな魚男が申し訳ありません!!」
あまりにの痛さに頭を抑えるムラサキをよそにセイヤが店主にペコペコと謝る。
店主は驚きながらも大丈夫だと声をかける。
店主「しかし驚いたな…まさか壁を斬ってしまうとはな……その刀はお気に召さんか?」
ムラ「……いや、悪くはないが手にあまり馴染まなくてな…もう少し、湿りがな…」
湿りという言葉に店主が何か気が付いたのか、奥へと入り、暫くすると何やら袋に包まれた長いものを持ってきた。その長さは大体2mぐらいはある。
店主「これなんてどうだい?」
ムラ「…!」
セイヤ「こいつは…?」
店主が袋を外すと水色の鞘に鯉が描かれてある。一見長い物干し竿に見えるが、紛れもない刀だ。
店主「最上大業物…『
ムラ「……」
ムラサキは何も言わず刀を掴み、持ち手を握り…抜いた。
抜いた本人も驚いた…その刀は最初は軽かったのだが、抜こうとした途端に重くなった。例えるなら、泳いだあと、上がろうとした際に身体が重く上手く上がれない時と同じ感覚だ。
この刀は水そのものなのではないか…そしてもう1つ、驚くことがあった。『星天』の刀身…『透明』だった。
ムラ「ガラス…いや違う……まさか鉄か?」
店主「そいつは『海楼石』で作られた刀だ」
『!?』
『海楼石』…その言葉を聞き、更に驚く。あの加工が難しい海楼石を刀にしたのだ。しかも先まで透けて見えるほどに研磨してある…謎の多い刀だ。
店主「ワノ国の刀鍛冶が作り上げたと言われているが、その刀を誰が作ったかまでは知らない…それに、その刀は今まで抜くことはできなかった。恐らく錆びているのではなく…その刀が選んでいたのじゃろう」
刀が選んだ…とても信じられんが、何故かムラサキはすんなりと受け入れた。
刀を鞘に戻し、改めて構えた。
ムラ「なるほどな…海楼石……どうりでしっくりくるわけだ…店主、いくらだ?」
店主「いらん…良い剣士に払わせられるか。その代わり…そこの兄ちゃんの代金は貰っていくぞ」
セイヤ「俺だけかよ!?」
店主「金持ってるのは兄ちゃんだけなんだろ?それに、壁の件も含めてなんだからな」
ムラ「…悪いが頼む」
セイヤ「……なんで俺が…」
今回のセイヤは、運が悪かった。
一方、ウタとレイナは…
ウタ「いっぱい買っちゃった〜!!」
レイ「買いすぎよ…」
山ほどの洋服の入ったバッグを担ぎながら歩いていた。
ウタ「だって可愛かったんだもん!」
レイ「確かに可愛いのが多かったけど……というか、ウタの選んだ殆どがダサいのばっかりじゃない」
ウタ「ええ〜?そんなことないよ!ほら!このカバさんなんて可愛くない?」
そう言って『KABA』と書かれた角が折れたサイのTシャツを取り出して見せるが、レイナは頭を抱えた。
レイ「微妙よ…よくそれでアイドルやってけるわね…それにサイよそれは…」
ウタ「むぅ……可愛いと思うんだどな……ん?」
ふと、先の方で何やら音楽と歌が聞こえ、よく見るとどうやらのど自慢大会をしているようだ。これには歌姫も参加しないわけにはいかないが、レイナが立ち塞がった。
レイ「ダメよ。あんたはもうお尋ね者なんだから目立つ行動は控えなさいっ!」
ウタ「むぅ……スゥ…」
邪魔するレイナに対して歌おうとした途端、レイナは耳栓をした。
レイ「歌が聞こえなきゃ意味ないわよね?まぁ多少聞こえても問題ないわ。先に振動で気絶させることだってできるんだから」
レイナは効かないことと対処法があるため余裕をかます。その証拠に付けたり外したりとウタを煽っている。それにムッとして、ウタはレイナの肩を掴んだ。
レイ「おっと!何をしても」
ウタ「骨伝導って知ってる?」
レイ「え…?」
それを言った瞬間、レイナの耳から歌が聞こえ、そして眠った。
ウタ「ごめんね?…さぁ、みんな!歌姫が出るよ〜!!」
路地裏
見るからに危ない人達が屯っていると、さっきウタ達を見ていた男が話していた。
男「間違いありません!この手配書の女でした!」
黒服1「……こんなにも早く上陸するとはな……どうします、
ベッ「決まってるだろ…故郷への別れに、その女の首を貰うぞ…!!」
ファイアタンク海賊団船長
カポネ・ベッジ
ウタにまたしても魔の手が忍び寄る!
因みにお金はトロイド島でセイヤが換金してくれました。
それでは次回!『夢は誰にでもある』