ONE PIECE パイレーツ・オブ・UTA   作:肘神さま

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待たせた!!本当に待たせた!!

はっきり言おう!!書いてたデータが飛んだ!!すみません!!

久しぶりの話!お楽しみいただければ幸いです!

それではどうぞ!!


偉大なる航路編
第28話 『クジラと歓迎の島』


偉大なる航路の入り口『リヴァース・マウンテン』…この場所はそれぞれの海の海流が集中しているため、流れに上手く乗れれば船で登っていく事ができる。しかし、入口に入り損なった場合、船はレッドラインの岸壁に叩きつけられて海の藻屑となり、半数近くが脱落する。

 

本来運に任せるか航海士の言うことを聞くのが正解なのだが、ウタ一味には魚人のムラサキがいる。

 

ムラ「この程度の海流なぞ、俺にとっては遊び場にすぎん…!」

 

ディーバ・ラパン号をまるで自分の身体の一部かのように操り、スイスイと登っていく。

 

ウタ「あっははははっー!!すっごーい!!」

 

シラ「ケッセラーーーーーーンッ!!」

 

ラフ「ちょっと!何よこれっ…!?思ったよりも酷いじゃないの…!!」

 

ウタとシラワタはまるで絶叫マシンに乗っているかのようにこの状況を楽しんでいる一方、ラフエルは苦手なのか船にしがみついている。

 

ケイ「これぐらいでビビってたら入ってすぐに潰れるぜ!ラフエルの兄貴!!」

 

レイ「無駄口叩いてないで!ほらっ…もうすぐ見えるわよ…!」

 

山を駆け登り、あっという間に頂上へと辿り着く。そして船は下りの海流へと方向を変え、進む。

 

セイヤ「みんな!見えたぞ…!」

 

セイヤが指差す先を見て、皆が固唾を飲んだ。

 

ウタ「あれが…『偉大なる航路』!!」

 

雲の切間から見える広がる青い海にウタ達は感動していた。自分と仲間達で偉大なる航路へ入ることができた。だがまだここからだ。今漸く海賊としてスタートラインに立ったばかりだ。

 

ウタ(待っててねルフィ…!)

 

 

 

ブオオオオオオオオオ!!!!

 

 

 


すると、太く地の底から響く様な音が響きわたる。

 

ラフ「何…この音?」

 

ラフエルはこの音を聞いて不気味に思ったが、他の皆は懐かしそうにしていた。

 

セイヤ「懐かしいなこの声…」

 

段々と下に流れていくと黒い山のような物が見えてきた。

 

ムラ「見えたぞ…双子岬の灯台に住むクジラ…」

 

 

アイランドクジラ…

 

 

 

ラブ「ブオオオオオオオオオ!!!!」

 

 

 

ラフ「デカっ!何よあのクジラ…!?というかクジラがなんでこんなところにっ!?」

 

それはとてつもなく大きなクジラ。近くで見れば、海王類にも匹敵するほどの大きさ。

 

ウタ「ラブーンだ!!お〜い!!ラブーン!!」

 

ウタが叫ぶとこちらに気づき、嬉しそうに鳴いた。

 

 

「聞き覚えのする声だと思ったら、お前さんだったかウタ…」

 

 

『?』

 

全員、声が聞こえた灯台を向くとまるで花のような髪をした老人が椅子に腰掛けてこちらをジッとみていた。

 

ラフ「花?」

 

ウタ「クロッカスのおじさん!久しぶり〜!!」

 

クロ「10年ぶりだなウタ!」

 

それは幼少期にシャンクス達の船に乗っていた頃にこの双子岬で世話になった老人。

 

ここでクロッカスと昔乗っていた船で色んな海の話を聞いたり、ラブーンと歌って楽しく過ごした。

 

ウタ「紹介するね!私の仲間のセイヤとラフエルとムラサキとレイナとケイト、そして…シラワタちゃんだよ!!」

 

シラ「ケセランッ!」

 

クロ「ほう、珍しい生物だな…しかしまさかウタが仲間を連れてやってくる日が来るとはな…」

 

そう言いながら、セイヤ達を睨むように見る。まるで脅しをかけているかのような凄味を感じる。

 

クロ「…一応言っておくが、あまりここで暴れるなよ…死人が出るからな」

 

ラフ「……!…へェ、誰が死ぬのかしら?」

 

暴れる気も無いが、凄味のある発言にラフエルは口角を上げながらやや身構えて聞き返す。

 

 

クロ「私だ」

 

 

ラフ「アンタかよッ!!!」

 

 

どこか掴めない雰囲気のクロッカスにラフエルは大忙し。

 

するとケイトがラブーンに近づくと、頭の部分に何か違和感を感じ、登って頭を見るとそれは誰が見ても下手くそだとわかる髑髏?らしき絵が描かれてあった。

 

ケイ「なんだこの絵…麦わらと髑髏?しっかしヘッタクソだなー…」

 

キュピーン!…

 

ウタ「ヘタクソ?…まさか!」

 

ウタが何かに気づき、音符を出して空中に飛び、ラブーンの頭上を見下ろすとその絵を見た瞬間に嬉しそうに跳ねた。

 

ウタ「ルフィだ!ルフィだルフィだルフィだルフィだルフィだーーーーーーーーー!!!」

 

セイヤ「ん?ルフィがどうかしたか?」

 

クロ「なんだ、あの小僧がどうかしたか?」

 

ルフィと叫ぶウタにセイヤとクロッカスが反応する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クロ「そうか、あの小僧の…」

 

セイヤ「うちの弟が世話になったな」

 

ウタ達から事情を聞き、ルフィと知り合いであることを知るクロッカス。そしてラブーンに新たな約束を作り、壁への激突を止めてくれた恩人だとウタ達が知り、ウタとセイヤはどこか満足気であった。

 

ウタ「流石は私のルフィ♪」

 

セイヤ「全くだ」

 

ラフ「なんで満足気なの?」

 

ムラ「……ん?」

 

『イヤッホーーーーーーーー!!!』

 

すると巨大な船が山から降りてきた。

 

船長「着いたか…!!…ん?先客か…」

 

船員「やいやいやい!テメェらよく聞けー!!このお方は水精(ヴォジャノーイ)様!!いずれ全ての海を統べるお方だ!!」

 

水精「手始めに、この双子岬に水門と要塞を建設し、我々の本拠地とする!そしてここを通る全ての船を落とし、糧とする!!そのために…お前達にはここで全て渡してしねっ!!」

 

ウタ「……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10秒後…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海賊『すみませんでしたあああああああああああああああああああああああ…!!!!!』

 

船員「もうここへは来ませんッ…!!これからは心を入れ替えて真っ当な仕事に就きます…!!!だからもうかんべんしてくだああああああああああああああい…!!!!!」

 

1分も経たぬうちに武器を持った総勢60人を制圧。更に船もボロボロ。因みに船長は1発でノックアウト。

 

ラフ「よっわ…よくここまで来れたわね…」

 

ケイ「文字通り『運が良かった』って奴ですよ…」

 

レイ「いるのよね。運だけでここまで来る馬鹿…」

 

クロ「ほう、強くなったようだなウタ。それにお仲間達も中々やるようだ…(こりゃあお前さんの心配はいらなかったようだぞ。シャンクス)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから、海賊団から使える物を貰い、ウタ達は偉大なる航路へと向かう。

 

クロ「もう行くのか?」

 

ウタ「うん!早くルフィに会いたいから!あ、それと『これ』…ありがとう!!」

 

ウタが砂時計のような物を持ちながらクロッカスに向けて手を振る。

 

クロ「達者でな」

 

ラブ「ブオオオオンッ!」

 

手を振るクロッカス、ウタ達の航海の無事を祈るように鳴くラブーン。

 

こうしてウタ達の偉大なる航路の旅が今、スタートした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウタ「ひ〜ま〜だ〜!!」

 

入って早々、穏やかな海。偉大なる航路の天候は変わりやすく、すぐに嵐が来ると言われている。

 

運がいいのか、その嵐はおろか雨一つも降らないという奇跡的平和な状況。

 

セイヤ(まさか…)

 

シラ「セラ?」

 

この状況、セイヤはシラワタのせいではないかと疑ったが、どうやら本人ではなそうそうだ。

 

ラフ「暇なら作曲したら?」

 

ウタ「それが全然出てこないのー!」

 

ムラ「スランプとかいうやつか」

 

 

ウタが作曲できないことに頭を抱え暴れ出し、呆れつつも宥めるみんな。

 

するとケイトが島が見えてきたと聞こえ、見るとそれは見方によって魚のハリセンボンのようにも見える。

 

ウタ「可愛い島だねっ!!」

 

ムラ「初めて見る島だな…」

 

ラフ「偉大なる航路初の島…どうなるのかしら…」

 

セイヤ(あの島は確か…)

 

レイ「あれってハリセン島じゃない?」

 

ウタ「知ってるのレイナ?」

 

ケイ「ああ、確か前に来たことあるんだが…前来た時よりも建物が増えているような…」

 

ラフ「どういうこと?」

 

ケイト曰く、昔賞金稼ぎをしていた時にこの島を訪れたことがあったが、建物はそんなに無く、人も少なかった。だがい今の島は1ヶ月前に見た風景よりも遥かに物が多い。

 

ケイ「1ヶ月でこんなすぐに変わるものか…?」

 

ウタ「兎に角島に上陸ー!!そして曲のアイデアを見つけるぞー!!」

 

ラフ「やっぱりスランプなのね…」

 

船は港付近に止め、ウタ達が上陸するとあちこちから声が聞こえくる。

 

『みんなに伝えろ!海賊だ!』

『海賊が来たぞ!!』

 

住民であろう人達が慌てて奥の方へと走っていき、何処かへと消えた。ウタ達を恐れて逃げたのか?

 

そして数分後…


『ようこそ!歓迎の島バーボンリースへ!!!』

 

『ようこそ!偉大なる航路へ!!!』

 

『海の勇者達に万歳!!!』

 

ウタ達を恐れる所か住人全員で迎えた。

 

ウタ「ヤッホー!みんな元気ー!」

 

ラフ「何この人達、歓迎してるの?」

 

レイ「なんか…前よりフレンドリーね…」

 

ケイ「というか雰囲気変わってんじゃんっ!」

 

すると眼鏡をかけ、髭を生やした見るからに偉いであろう人が現れた。

 

バス「ようこそ、酒造とおもてなしが盛んな島バーボンリースへ。私はこの島の町長をしております、バスロンと申します」

 

バスロン

バーボンリース町長

 

レイ「バスロン?…いつから酒造とおもてなしの島になったの?」

 

バス「おや、その話し方から察するに前の島のことをご存知のようですね?いいでしょう。お話しいたしましょう。」

 

バスロン曰く、1ヶ月前にこの島にやってきて、島の住人に仕事を与え、新たな島として復興させたとのこと。

 

バス「私はこの島を新たな観光地にし、海賊でも楽しめる町にしたのです。さぁ今宵は存分にお楽しみください!そしてできれば、貴方方のこれまでの冒険の話をお聞かせいただきたい!」

 

ウタ「OK!ついでに歌も聞かせてあげよ〜!!」

 

ムラ「俺の魚人剣術について語ってやろう」

 

ラフ「料理が出るの?どんな料理が出るのか楽しみだわ!というか作りたいわ!」

 

目立つことになんの躊躇もない3人は喜んでついていった。

 

残った3人は怪しみながらも辺りを見回すと、町の何名か何処か怯えているように見えた。

 

セイヤ(やはり何かあるな…)

 

『あぶなーい!!』

 

セイヤ「ん?」

 

ドーーーーンッ!!

 

セイヤ「どわっ!?あっぶなっ…!!」

 

振り返ると高く積み上げたであろう木箱が倒れてきたが、ギリギリのところで当たらずに済んだ。

 

女医「すみませーん!!大丈夫でしたかー!?」

 

荷物の持ち主であろう緑色の髪をした女性と茶色のフードに目玉と鼻がついたパーカーを着た人が近づいてきた。

 

レイ「ちょっと気をつけなさいよ!!」

 

女医「ごめんなさい!ほらっニーニャも…!」

 

ニー「……ごめん」

 

セイヤ「まぁ、俺は無事だったから別にいいが……あんた医者か?」

 

女医「あ、はい!私、この島のお医者さんが倒れたと聞いて駆けつけてきたラティスと申します!こっちは助手のニーニャです」

 

ニー「……」

 

ラティスの方はにこやかで対応がいいが、ニーニャの方はそっけない態度でこちらに興味がなさそうだ。

 

セイヤ「…にしてもすごい荷物だな…中身は医療関係か?」

 

ラテ「あ、はい。医療道具や病気や怪我に関する本など様々で…あ!こんな事してる場合じゃない!ニーニャ!」

 

ニー「うん」

 

するとニーニャがすごいスピードで荷物を重ね、軽々と肩に担ぎ上げた。

 

ケイ「うそっ…!?」

 

レイ「…!!」

 

セイヤ「ほう…」

 

ラテ「それでは失礼致します!!」

 

驚きのあまり、何も言えずそのまま彼女達を見送った3人。そしてセイヤが動き出すと2人も慌ててついていく。

 

セイヤ(あの女…何かしたようだが……まぁいい…)

 

そして日が沈み、バーボンリースにてウタのショーが始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はずだった…

 

ウタ「クカアアアアアアァ…」

 

ラフ「アラララ…お酒一口で寝ちゃうなんて…」

 

なんとウタはお酒に弱かった!

 

ラフ「そんなのでよく海賊やろうって言えたわね…」

 

コック1「負けたぁ…!」

 

コック2「乾杯だぁ…!!」

 

住人「うげー!ラフエルさんが20人前を作り上げた!しかもその美味さにコックが倒れたー!?」

 

酔って寝たウタを他所に、ラフエルは料理勝負でコック達を倒す。

 

そして…

 

セイヤ「おーい!おかわりー!」

 

住人「100皿目いったー!!この人の胃袋はブラックホールかー!?」

 

ムラ「おい、次の酒を持ってきてくれ」

 

酒豪1「アルコール度数90を…うぷっ……」

 

酒豪2「一気に…もう…むりぃ……」

 

住人「こっちは10人の酒豪がダウンしたー!!?」

 

ケイ「そしてその暗殺者を倒したのが何を隠そう…このケイトである!!」

 

女達『キャー!!ケイト様ステキ〜!!』

 

レイ「そしたらあいつ、急に居なくなったのよ!?アタシというものがありながらぁー…!!」

 

女「わかるわ…!その苦しみ!」

 

男「今日はとことん飲みましょう…!」

 

住人「スゲー!この人達やべー!!?」

 

すごく盛り上がっていた。

 

バス「いやはははっ!…なんと愉快な皆さんだ!今宵は本当に楽しい夜となりましたな…」

 

数時間後、ウタ達は飲み疲れや食い疲れと語り疲れで眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、月光が輝く山を見つめるバスロン…


バス「今宵も輝くハリセン山は美しい…そう思わないか皆の衆…?」

 

バスロン

Mr.10

 

バスロンの後ろには軍服を着てヒゲを生やした男達が縦横一列綺麗に並んでいた。

 

手下1「閣下、今宵の『狩りの相手』は?」

 

バス「うむ、このレディだ」

 

バスロンがウタの手配書を見せると、その金額に手下達は驚きを隠せないでいる。

 

手下1「いっ…1億…!?」

 

手下2「このレディが!?」

 

バス「見た目とは裏腹に、とんだじゃじゃ馬娘のようだ…早速、彼女等を捕獲し、政府に売りつける!この額ならまず間違いなくインペルダウン送りであろうな…」

 

 

 

 

「そいつはちょっと待ってもらおうか?」

 

 

 

 

突如、男の声が聞こえ、酒場の屋根を見ると、月光を背に6人の男女が立っていた。

 

すると酒場からは賞金稼ぎ達が飛び出してきた
 
住人「Mr.10!いつの間にか5人、部屋から逃げ出してます…!」

 

バス「してやられた…!我々の存在に気づいていたのか…!」

 

レイ「決まってるじゃない。あんた等怪しすぎ」

 

ケイ「料理の殆どに睡眠薬入れるってどうよ?」

 

ラフ「料理人として、あれは許せないわネ!」

 

ムラ「覚えておけ、魚人族は酒豪が多いんだ」

 

セイヤ「さーて、ウタはぐっすり寝てるんだ。色々疲れが溜まってるんだ。起こさないでもらおうか…『バロックワークス』」

 

『ッ!!?』




はい!というわけでクロッカスとラブーンの登場、更にバロックワークスも出てきました!

次回は戦闘も出せると思いますので、またお待ちください。

それとクロッカスが渡した砂時計のような物は……まぁまだ教えなくていいか。

それでは次回!『人狼』!
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