ONE PIECE パイレーツ・オブ・UTA   作:肘神さま

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なんとかできました。

ワンピース書けるのが久しぶりで嬉しいですね。

それではどうぞ!


第36話 『バトラー、やぶれる』

獣王島 森の中

 

Mr.6「ゲッフ!…これぐらいか」

 

Mr.6の後ろに積まれた骨の山。この島に生息していた物やバトラーが連れて来た動物達の骨だ。

 

それらを全部食べたMr.6の身体は今までより大きくなっている。膨らんだという意味ではない。身体的に大きくなったのだ。

 

マザ「ざっと100匹…どう?」

 

Mr.6「流石獣王島の獣。良質な肉だ…普段よりも更に力が増しているの感じる…」

 

マザ「よかった。でも…本当に私はいいの…?」

 

Mr.6「……腹の傷、まだなんだろ?」

 

マザ「!?」

 

Mr.6「俺達の血、薄くなったな…」

 

マザ「…うん……でも、ケセランパセランがいる…!あれを使えば…!!」

 

Mr.6「『一族の復活』…いやその前にお前に使う」

 

マザ「え?」

 

Mr.6「俺にもしものことがあれば…頼んだぞ」

 

バチッ!!

 

マザ「ふざけないで…!!」

 

Mr.6「……」

 

マザ「私は…これ以上、寂しくなるのは…いやっ!!」

 

Mr.6「もしもって言っただろ…それに俺は、負けるとは思ってねぇ…1人にはしねぇ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、ラティア、ニーニャ、レイナ、リコリスは合流し、襲って来た動物達を返り討ちにした。

 

レイ「しっつこいわね…!一体何匹出てくれば気が済むの!!」

 

リコ「まぁ殆ど問題ではないけど、バトラーが持って来た動物は結構厄介ね」

 

倒したのは翼竜とワームの姿をしたクリーチャーのような生物『セルヴァム』。実はこれらは独自に進化した植物なのだがレイナ達が知ることはないだろう。

 

ニー「…!…次…来る」

 

ニーニャがこちらに来る音を感知し伝えると全員構える。

 

『ロロロロロ…』

 

木々の隙間から現れた『ムートー・トループ』と背中にキノコが生えた大型の草食動物『ファーガス・ベッド・モス』。

 

それぞれ違う動物であるが白目で口から黒い液体が垂れている。

 

ラテ「状況から、狂犬病に似た症状ね…触れると大変…」

 

リコ「なら触れなければいいんだろ?」

 

バシュッ!!

 

『グギュ!!?』

 

リコリスがガントレットを構えると何もない場所を拳で突く。するとムートー・トループが吹き飛ばされた。

 

リコリスの異名『拳弾』は拳の風圧を弾丸のようにして放つことからつけられた。その威力は大型大砲並みだ。

 

 

『ブオオオオオオオオ!!!!』

 

ファーガス・ベッド・モスがこちらに向かって突撃してくる。

 

ラテ「ニーニャ!」

 

ニー「はー…ぷぷぷぷぷぷぷぷっ…!!!」

 

ザクッ!

 

『オオオオオオオオオオオオオ!!!!?』

 

ザクザクザクザクザクザクザクッ!!!

 

ニーニャの口から発射された杭のような物がファーガス・ベッド・モスの体に深く刺さり、悶える。

 

ニー「ニーニャ〜…」

 

『ブオッ!!?』

 

ニー「パ〜ンチ…!!!」

 

 

ズドオオオオオオオオオオオオオッ!!!!

 

 

ニーニャが飛び、ファーガス・ベッド・モスの頭目掛けて拳をぶつけ、地面にめり込ませた。

 

『!!?』

 

その光景にレイナとリコリスは驚きを隠せないでいた。

 

ラテ「ニーニャはああ見えて力持ちだからね」

 

レイ「力ありすぎでしょ…」

 

『ロロロロロロ…』

 

すると今度はウェンディゴが現れた。

 

レイ「こいつ、ケイトが倒したはず…」

 

『ロロロロロロ…』

 

クイッ…

 

ウェンディゴが手招きする動作を行うと、倒された動物達から黒い液体が生き物のように出てウェンディゴの身体に溶け込んでいく。

 

『ロロロ…ロロロア…アア…オ前ラ…マル齧リ…』

 

『!!?』

 

レイ「しゃべった…!!というか丸齧り!?」

 

『フッ…冗談ダ…』

 

レイ「冗談って…というかなんなのよあんた!急に喋り出して!」

 

『コレグライ…問題ナイ…コウデモ…シナイト…戦エナイカラナ…』

 

リコ(こちらとの受け答えも可能か…相当な知能を持っているようだ…)

 

『オ前達ハアノオ方ニ差シ出ス…能力者ヲ欲シガッテオラレル…』

 

レイ「フンッ!誰があんな奴のところに行くもんですか!!」

 

レイナがトンファーを構えると先に紫色のエネルギーが溜まる。

 

レイ「『波動弾』!!」

 

波動を圧縮して砲弾として放たれ、ウェンディゴの身体を吹き飛ばし、下半身だけ残した。

 

誰もが倒したと思った。

 

レイ「化け物ね…」

 

レイナの一言に皆がレイナの方を見た後、前を向くとウェンディゴの下半身が1人でに歩き、黒い液体が溢れ出て上半身が戻り、復活した。

 

ズドンッ!!!!

 

リコ「『重引』」

 

リコリスの能力でウェンディゴを押し潰し、原型もないほどぺっちゃんこになった。残ったのは黒い水溜まりだけ。

 

ゴポ…

 

しかし、水溜まりからウェンディゴが現れた。

 

『無駄ダ…私ハ不死身ダ…』

 

リコ(なんだこいつは…ロギアでも食ったのか?)

 

レイ(こんな生き物がいるの…?)

 

ラテ「……なるほど、正体が分かった」

 

レイ「え?」

 

ラティアがウェンディゴの正体がわかったと応えた。

 

『正体ダト…?』

 

ラテ「こいつは戻る際、液体となって復活している。いや正確には液体自体が身体と言っていい」

 

リコ「液体自体?」

 

ラテ「粘菌って聞いたことある?菌の一種でアメーバのような姿でキノコのように胞子を飛ばして増殖する生物。こいつはその一種よ。だからあんなに攻撃を受けてもすぐに元に戻るのよ」

 

『……フン、ヨク気ヅイタ…ダガソレガ分カッタトコロデ、私ハ倒セナイ』

 

現にケイトの電撃、レイナの波動砲で吹き飛ばされても、リコリスによって全身潰されても生きている。こんな生き物を倒すことができるのか。

 

ラテ「そうかしら?」

 

ラティアはウェンディゴの手を指差した。そこには緑色の苔のような物が付いていた。

 

ラテ「私がつけたカビよ。そのカビは液体に反応して増殖していくわ」

 

ザシュ!

 

ウェンディゴは躊躇いなく自分の腕を引きちぎり、腕を生やした。

 

『ダカラドウシタ?コノ程度スグニ』

 

ボア…

 

『!?』

 

ラテ「切り落としたって無駄よ。既に貴方の身体はカビの胞子で覆われている。更に根を生やして貴方の中にも侵食している」

 

ラティアの言葉通り、ウェンディゴの身体中に次々とカビが生えてくる。

 

『ナラバ飲ミコムマデ!』

 

ウェンディゴの身体から液体が溢れカビを飲み込むが、カビの生えるスピードは異常だ。飲み込むよりも早く新しいカビが身体中を覆う。

 

『バカナ!?私ハ不死身ダ!!不死身ナノダ…!!』

 

ラテ「貴方の不死身は細胞増殖による物…それを上回る増殖量とスピードで対応すれば済むこと…一説ではね、カビの成長速度は…光を超えるのよ」

 

 

ウェンディゴの抗いは止まり、そこにはカビでできた像が立っていた。

 

 

ニー「…もう来ない」

 

ラテ「それじゃあ、行きましょ!」

 

レイ「いや怖すぎッ…!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、セイヤとバトラーは…

 

バト「ハァ…ハァ…!!」

 

セイヤ「どうした、もう終わりか?」

 

あれだけ豪語していた動物王が身体中血まみれになっている。

 

バト(なんだ今のは!?我輩が攻撃する間もなく、切り刻まれた…!!)

 

バトラーは自分にどんな攻撃を喰らったのすらわからない。

 

セイヤ「ウルトラ大天才が聞いて呆れるな…」

 

バト「き…キサマアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!」

 

 

ズドオンッ!!!!

 

 

バト「カハッ…!!!?」

 

 

突如、バトラーの背に何かが激突し、倒れた。

 

 

Mr.6「よお…」

 

セイヤ「ラスボスのご登場か」

 

現れたのはMr.6。人狼の姿だが、普段の4mもデカい。

 

Mr.6「テメェには吹き飛ばされた借りがあるからな…それに、お前海軍だろ?」

 

セイヤ「元だがな…それがどうした?」

 

Mr.6「大有りだッ!!」

 

ズバアアアアアアアアアアアアッ!!!!

 

巨大な斬撃が地面ごと削り、セイヤを飲み込んだ。

 

サアアアアア…!

 

しかし既にセイヤの能力で粒子となって回避していた。

 

セイヤ「いきなりだな」

 

Mr.6「お前が海軍にいたということが問題なんだ…俺達『種族』を滅ぼした…クソッタレ野朗共がッ!!」

 

セイヤ「…ッ!」

 

キイイイイン…!!

 

突如、セイヤに頭痛が走る。

 

セイヤ「(チッ、思い出そうとするとすぐこれだ…)気持ちは分かる。俺もあいつらのやり方が嫌いでやめた口だ…お前ら一族が受けた仕打ちも本で知った…だけどよ」

 

チャキ…!

 

セイヤが『雪平』を抜き、構える。

 

 

セイヤ「やるっていうなら、相手するぜ?」

 

Mr.6「上等だ…!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方…ラフエルとウタは…

 

ラフ「え〜…それはウタウタの実の能力で具現化した夢のウタってこと?」

 

ウタ「うん、私の能力の基本は歌で相手を眠らせることだけど、その際に夢を好きなように見せることもできるの。私はそれを鍛えて歌を現実世界でも具現化できるようにした。あの時、倒れた際に歌いながら意識が飛んで能力が発動しちゃったせいで、夢の私が現実に出て来ちゃったみたい。つまりこれは分身体ってわけ!」

 

ラフ「ん〜…わかったような〜…わからないような〜…」

 

俗に言う『幽体離脱』と同じ現象だ。一説では『幽体離脱』は夢の一種だと言われています。

 

ウタ「兎に角、この状態なら怪我してても戦える!今行くよみんな!!」

 

ラフ「って行くなこの幸せ頭ッ!!!」

 

ウタ「いざ!…ん?」

 

ググググ…!

 

ウタが飛んでセイヤ達の方へ加勢しに行くが、なぜか2m先で止まってしまった。

 

ウタ「フ〜ンっ…!!」

 

ラフ「もしかして…それ以上いけないの?」

 

ウタ「う〜…!!はぁ…そうみたい…」

 

ラフ「どうやら本体とあまり離れられないようね…さぁ船に戻るわよ」

 

ウタ「いーやーだー!!!」

 

ラフ「病人が我儘は言うなっ!!このうさぎ頭ッ!!」

 

ガサガサ…!

 

ラフ「ん?」

 

シラ「ケッセラーーーーーー!!」

 

ラフエルがウタの本体を連れていこうとした時、森の方から音が聞こえ、振り向くとそこからシラワタが現れた。

 

ウタ「シラワタ!!」

 

シラ「セラセラー!セラセッセラ!!」

 

ラフ「私達を探してたの?」

 

再会を喜んでいると、シラワタと一緒にいたピープルパロットが現れた。

 

ピー「その姿…もしや!」

 

ウタ「うわっ!鳥が喋ってる!?」

 

ピー「お主ら…!!」

 

ラフ「な…何よ…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピー「化け物か!!?」

 

ウタ「引っ叩くよッ!!!?」

 

ラフ「あんたに言われたくないわッ!!!」




シラワタと合流できたウタとラフエル。しかし化け物は流石に言い過ぎですね。

次回はセイヤvs Mr.6が始まります。どんな戦いになるのか?

それでは次回!『セイヤの強さ』

お楽しみに!
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