楽しんでもらえると幸いです!
それではどうぞ!
朝…ディーパ・ラパン号。
セイヤ「全員いるな…それじゃあまずはこれを見てほしい」
セイヤが地図を広げて見せる。
セイヤ「まずスタート地点とゴールは今俺達のいるセントラル・フィフス島。合図と共にスタートし、島にあるスタンプを押して戻ってくる。その島はこの4つだ」
フジ島
島内に巨大な藤棚の迷路があり、レース期間中は迷路中にトラップが仕掛けられていて、迷路のどこかにスタンプ台がある。
ヒマワリ島
その名の通り広大なヒマワリ畑が存在しているが、ヒマワリに擬態している肉食の半動半植物『ヒマワリモドキ』が生息している。ヒマワリ畑の奥地にスタンプ台がある。
モミジ島
島のあちこちにモミジが自生している。他の島に比べると危険は少ないが、ある仕掛けによってスタンプ台が隠されていて、謎を解かないとスタンプ台が出現しない。
ツバキ島
レース期間中の季節に有毒ガスが立ち込める地帯があり、長時間有毒ガスを吸い込むと体が痺れて動けなくなる。スタンプ台は有毒ガスが立ち込める地帯をいくつも迂回しなければならない場所にある。
ケイ「やばい島ばかりだな…」
ラフ「なによ『ヒマワリモドキ』って…」
ウタ「でもおもしろそー!!ねぇまずどこから行く!?」
レイ「遊びに行くんじゃないわよ」
セイヤ「行き先は既にムラサキ、ラティア、ニーニャ、レイナに伝えてある」
ケイ「え、なんでその4人?」
ウタ「ちょっと!なんで船長の私に知らせなかったの!?」
セイヤ「だってお前、作詞作曲して全然こっちの話聞かなかったじゃねぇか」
ウタ「ああ…あの時…ごめっ!」
レイ「っいや軽いわッ!!」
ドーン…!ドーン…!
『紳士淑女!そしてクソッタレな諸君!!ようこそ『巡る季節GP』へ!!』
ワアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!
島中に歓声が上がる。
セイヤ「始まったか…よし、説明はレース中に伝える。全員配置につけッ!!」
ウタ「配置につけーッ!!」
放送が流れ、配置につくウタ達。
ドナ『実況はこの俺、『仕切り屋』ドナルド・モデラート!!よろしくな諸君!!』
「うっせぇー!!」「早く始めろー!!」 「待ちくたびれてんだよ!!」
ドナ『おうおう、そう血気盛んになるな!それじゃあ開始前のルール説明だ!!ルールはこのセントラル・フィフス島をスタートし、フジ島、ヒマワリ島、モミジ島、ツバキ島に上陸し、スタンプを貰ってくる!そしてこの島に最初に戻ってきた者が優勝者だ!!あ、因みにレースが始まれば何をしようがなんでもありだ』
ワアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!
ドナ『ではこのレース主催者である蝦蟇ノ海賊団船長の周防・文キチ様から一言いただきましょう!!』
モデラートがそう言うと映像電伝虫から周防が映し出された。
「あの化蛙か…!」「本物だ…」「あのモリアと同盟を組んでたそうだぞ…!」
周防『あー…まぁ長ったらしい挨拶は抜きや。ただこれだけは言わせてもらうで…誰でもええ、ワテから3億…奪ってみせろやッ!!』
ワアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!
周防の一言に更に島の熱が上がる。
ドナ『諸君!!これは大会主催者である周防様の挑戦状だ!!さぁ準備しろよ〜?10秒前!』
その言葉と共に一斉に静かになった。
ドナ『5秒前……3…2…1…』
カアアアアアアンッ!!!!
ドナ『スタアアアアアアアアアアアアアアアアアト!!!!!』
ゴングが鳴った。
『ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!』
さっきまでとは違い、地鳴りのような歓声が響き渡る。
それを受け、突き進む船。
時にはぶつかり、時には追い越し追い越され、激しいレースが始まった。
ウタ「うっわぁー!!すごいすごいっ!!」
セイヤ「最初にこのデッドヒートとはな…」
リコ「これがこの『巡る季節』の名物の1つだ。ルールとは呼べない海賊向きのレース…」
ラテ「品性がないわね」
すると一隻の船がこちらに近づいてくる。
イッ「ヒャッハハハハハハ!!なんだそのちっぽけな船はぁ!!」
リコ「マンバー海賊団の『鉄首』のイッレクよ」
すると左隣から船首にドリルを付けたイッレクの海賊船より大きい海賊船が現れる。
リコ「あれはウィリーの船だ」
ウィ「シャーチッチッチッチッ!!過当な人間風情が!ぶっ潰してやる!…ん?」
ウィリーがムラサキの存在に気づいた。
ウィ「テメェは…ムラサキ!!なんでお前が人間共の船に乗ってやがるッ!?」
セイヤ「知り合いか?」
ムラ「…知らん」
ウィ「なっ…!!」
知らないと言われショックを受けるウィリー。
ムラ「雑魚を一々覚えてるほど暇じゃなかったからな」
ウィ「き…貴様ぁ!!!」
すると今度はウィリーの船の左隣に巨人族のボビーとポーゴの巨大な漁船が現れる。
セイヤ「巨人族の船だ」
ウタ「おっきいーっ!?」
ニー「びっくり…!」
ラテ「構造は人間と一緒かしら…?」
巨人族に驚いていると歓声が上がる。前を見ると1つ目の島が見えてきた。
ドナ『まず1つ目の島『フジ島』が見えてきたーっ!!次々と島目指して向かっていく!!』
次々とフジ島に向かっていくが、数隻の船が通りすぎていく。
ドナ『おや〜?他の船は次々とフジ島を通り過ぎていくぞ?』
ウタ「あれ?あの島行かないの?」
セイヤ「ああ、あの島は最後だ…ラティア!ニーニャはどうだ?」
ラテ「ニーニャ、どう?」
ニー「……この先、曲がって…」
ムラ「ああ!」
ニーニャの指示に従い船を動かすムラサキ。
ウィ「奴らを追えッ!!ムラサキの野郎に思い知らせてやる…!!」
ポーゴ「このレース、我らが貰った!!ガババババババ!!」
ボビー「ゲギャギャギャ!!…ん?」
ドオオオオオオオオオオオオオンッ!!!!
するとディーバ・ラパン号の後ろから水柱が噴き上がり、追ってきた数隻の船を吹き飛ばした。
ウタ「うわ〜…!!」
ラフ「何よ今の!!?」
セイヤ「突き上げる海流(ノックアップストリーム)だ」
ラテ「ニーニャ、次は?」
ニー「次、左…」
ムラ「左だな?」
「急げ急げ!!」
ゴポゴポゴポ…
「また突き上げる海流か!?」「横に避けろ!!」
ザッバアアア…!!
海獣「グオオオオオオ…!!!!」
『海獣だああああああああああッ!!?』
左に行くと今度はカバの海獣が現れ、後ろの船を沈めた。
ドナ『おーっと!!早速のアクシデント!!突き上げる海流に海獣のご登場だー!!ここの海域は不自然な波の動きや海獣の住処など危険だらけ!!4つの島があるからこそ起きる自然現象!!それをわかっているかのように前へ進むは初参加のウタ一味〜!!』
セイヤ「ニーニャの聴覚で危険と思われる場所を察知し、ムラサキの航海術で回避しながら進む…見事なモンだ」
ムラ「言っておくがセイヤ、偉大なる航路の海は魚人である俺でも視認できなければ何が起きるかわからん…これはお前が情報を集めてくれたおかげだ…まぁ俺の腕があったからこそだがな」
ニー「むー…!」
ニーニャがほっぺが膨れた。ムラサキだけじゃない!自分の耳のおかげでもあるんだぞ!っと顔で応える。
ラテ「まぁまぁニーニャ…(この子が私以外で表情を表すなんて…)」
ウタ「よーしっ!進めー!!」
ビュウウウウンッ!!
ウタ「うわっ!?」
すると後ろから物凄いスピードでディーバ・ラパン号を抜かした船が現れた。
ウタ「何今の!?」
セイヤ「あれが1位の船か…!!」
抜き去ったのは優勝候補の『星風の海賊団』。
船員「船長!もう直ぐ着きますっ!」
バッ「全員上陸準備!!」
『イエッサー!!』
ドナ『一気に抜き去ったのはボリドリ・バッツォ率いる人気レーサー海賊団『星風の海賊団』!!そのままツバキ島に直行だー!!』
ウタ「どうしよう!?追い抜かれたよ!!?急いで急いでっ!!」
セイヤ「慌てるな!レースは始まったばかりだ!」
『
ドゴオオオオオオオオンッ!!!!
『うわああああああああああああっ!!?』
突如船艇が爆発した。
「YOYO!歌姫ウタ〜!お前の危険度知ってんぜ〜!」
オンエア海賊団船長『海鳴り』
8000万ベリー
スクラッチメン・アプー
レイ「あれは『海鳴り』…!?」
ケイ「厄介のが来やがった…!!」
ラフ「大変よっ!!マストが…!!」
先程の爆発でマストが壊れた。
セイヤ「マストは俺が直すッ!!迎撃に備えろッ!!」
アプ「『
ズバッ!!
ウタ「ああああああッ!!!?ぴょん吉が!!?」
船首のうさぎの像が斬られた。
セイヤが能力を使い直していく。しかしアプーからの攻撃は止まらない。その隙に他の船が次々と進んでいく。
アプ「そのままオラッチの音と共に消えな!『
ウタ「ふんッ!!」
ガキンッ!!
アプ「ああ?」
ウタが音符を出してアプーの攻撃を防いだ。
ウタ「よくもぴょん吉をォ…!『連射声音』ッ!!」
今度はウタの攻撃は炸裂。アプーの船が穴だらけになっていく。
アプ「あわあああっ!?こりゃあやべー!!」
リコ「『大拳弾』!!」
ドゴオオオオオオオオンッ!!!
『ぎょわああああああああああッ!!!?』
リコ「最初はびっくりしたけどね」
リコリスの能力で巨大な拳の衝撃波が船を吹き飛ばす。
セイヤ「よし!このまま進めっ!!」
ディーバ・ラパン号はなんとか修復し、突き進む。
アプ「ぐあ…!!くっそあいつら…!!」
船員「船長!追いかけますか!?」
アプ「いや…十分楽しめた。このままズラかるぞ!」
アプー率いるオンエア海賊団はこのレースから離脱するようだ。
「何処へいくんだい?」
アプ「決まってるだろ!近くの『百獣のアジト』に逃げ込むんだよ!!」
「ほぉ、あの四皇のアジトがあるのか?」
アプ「まぁアジトと言っても末端の末端だがな…ん?」
オメ「よぉ…」
いつの間にかオメガが乗っていた。
アプ「て…テメェ!!?」
オメ「ちょっとお話しようか?」
ウタ「上陸だー!!」
ツバキ島に到着した。しかしここは毒ガスが充満する島。現に自分達よりも前に辿り着いた海賊達が数十名倒れている。
ケイ「上陸したはいいけど、ここからどうするんだ?」
ラテ「任せなさい」
ジャララララ…!!
ラティアの白衣から医療道具を取り出した。特殊な器具で土を取り、ビーカーに入れ液体と混ぜると黄色に変わった。
ラテ「麻痺系か…ならダストグリーンと合わせれば…あとは…」
そう言って何かの粉末と液体を混ぜていく。すると反応して明るい黄緑色に発光した。
ラテ「よし、抗体薬ができた…皆、飲みなさい」
そう言って小さいコップに分け、皆に渡した。
ラテ「それを飲めばここ一帯のガスは効かなくなるわ」
ケイ「いや…これ大丈夫…?」
ムラ「見るからに不味そうだが…」
さっきの発光後、ドロっとした深緑の液体になった。
ラテ「大丈夫よ。別に目玉が飛び出すわけじゃないんだから」
ケイ「目玉が飛び出すってなんだよ!?それ聞いたら余計怖いんですけどッ!!?」
ラフ「だらしないわね!これぐらいでビビってんじゃないわよ!」
レイ「私は飲むわ。こんなあからさまなこと、ラティアがするわけないわ」
セイヤ「そういうわけだ。時間がないからさっさと飲むぞ!」
ウタ「それじゃあ、飲もー!!」
グイッ!!
全員飲んだ。暫くして特に異変を感じなかった。
ケイ「なんともない…!」
ラテ「言ったでしょ?」
セイヤ「よし!行くぞ!」
ウタ達が森を進む。薬のおかげかガスを吸っても全然平気だ。
ムラ「ここまで平気とは不思議なものだ」
ラフ「薬は偉大ね」
ウタ達が向かう中、森の木々に隠れるガスマスクをつけた集団が様子を見ていた。
バッ「おいおい、マスク無しで走っているぞ…」
バッツォ達はマスクをしているというのにウタ達が平気そうに走っているのを見て驚いている。
船員1「あいつら最近噂の『ウタ一味』ですやん」
船員2「毒ガスだらけのこの島を平然と走っているなんて…」
バッ「フッ…面白いじゃないか…久しぶりにライバルが増えたな…!」
バッツォはウタ達を見れて面白いライバルが現れたと思った。
バッ「ウタ一味…お前らの実力、見定めさせてもらうぜ」
ウタ達が森を進んでいくとスタンプ台があった。
ウタ「みっけ!!」
スタンプ台に行き、ハンコを押した。
ウタ「1つ目クリアー!!」
ドナ『最初の島から脱出したのは人気No. 1の星風の海賊団!!それに続く船乗り諸君!!既に半数が沈められた状況!!今回のレースは初っ端から飛ばしてるぜ!!』
ドナルドが熱が入った実況と共に伝わる。するとスタート地点に一隻の小舟を見つける。
ドナ(なんだあのボート?あれもレース出場者か?)
「さ〜て…そろそろ行かせていただきますわ!」
ザブンッ!
小舟から降りて後ろの配置につく。
ドナ「なにを…?」
ドナ「ッ!!?」
小舟が消えたと思いきや、波のトンネルが現れた。
ドナ『な…なんだこれはあああああああああああッ!!!?』
ざわ…ざわ…
急なことに実況のドナルドも何が起きたかわからない。
「ド、ドナルドさん!これを…!!」
係員が1枚の紙を渡した。それはレース出場者のリストだ。確認するとその一文を見て驚くドナルド。
ドナ「こ、この人は…!?いつの間に…!!」
ウタ「よし!全員乗ったね!!」
ウタ達は船に戻ってきた。
セイヤ「すぐ出発だ!」
船が動き、次の島を目指す。
ビュン!!!!!!
『!!!?』
突如突風が吹いた。船が大きく傾き転覆しそうだ。
レイ「何今の…!?」
コトン…
セイヤ「!」
音のする方を見ると小舟が一隻、ディーバ・ラパン号に軽く当たったようだ。
「毒の島ですか…吹き飛ばさせばよろしいですわね」
ブレイクダンスの応用で空中を回転し、大きな風の球体を作り出す。
「『トルネイド』!!」
ビュウウウウウウウウウウウウッ!!!!
球体が一気に吹き荒れ、周りの毒ガスを吹き飛ばした。
ドナ『なっ、なにいいいいいいいいいいいッ!!!?』
ツバキ島の毒ガスが一気に吹き飛んだ。その光景に全員驚いている。
ムゥ「まず1つ目、ゲットですわ!」
賞金稼ぎ『ムゥス商会』
ムゥス・ティーク
ムゥ「おーほっほっほっほっほっほっほっ!!」
それでは次回!『モミジ島の謎』!