三流退魔士の俺が名門退魔士一族の落ちこぼれお嬢様に『君が欲しい』と言われたんだが 作:ケツアゴ
「
ハロー、ナマステ、ニーハオ、こんにちは。害悪で最強なだけで人畜無害な大熊猫のアンノウンだよ!
さてさて今回は作者が見返す用も兼ねて前回とは違った形でこの作品を紹介しよう。
《アンノウン》 先ずは僕! 何を置いても僕! 作品ごとに黙示録の獣だったり神だったり商人の主人だったり勇者だったりするキグルミだったりヌイグルミだったりするし、この作品でもリメイク前とリメイク後と再リメイクでは設定が違うんだけれど、基本設定以外は思い付きな作者が悪いよ。因みに今回の僕は大◯◯◯に+一点だよ。
何も分からないって? だって僕はアンノウンだからね!
それとリメイクの方の設定では他妖魔の伝承を被った寝肥りって設定だったよ。つまり僕は雌だったんだ。
《物語の舞台》 現代日本で特徴がない様に見えて実際は妖魔って一纏めにされる存在が居るよ。結構犠牲も出ている。でも、事故とか事件とか失踪で誤魔化される。酷いよね。ー。遺族は家族が何故死んだのか真実を知る権利も無いんだ。
年代? さあ? スマホがあったりするけれど明確には不明なのさ。
《退魔士》 お仕事ご苦労様! まあ、こういった作品には必須の戦う役目持ちだよ。歴史ある一族やフリーのとか色々さ。昔は兎も角、今の時代じゃ公的機関の支援が無いと活動に困るよ。コスプレっぽい衣装で刃物持った不審者が夜道を歩いていたら普通は通報するもんね。何かが起きてから動いても遅いし、国の情報収集能力は当てにしないと大変だー!
《公安零課》 社畜! 年中人材不足! 落ち度がないけれど島流先の追い出されない追い出し部屋! 例えエリートコースに乗ったキャリア組だろうと霊力持ちなら基本的にここさ。
お仕事は退魔士の補助や周囲の警戒、情報の収集や操作だね。怪談や心霊スポットの噂が広まれば妖魔が発生しやすくなるもんね。
情報社会サイコー! 必要とされる能力の持ち手が少ないせいで何処の支部も万年人材不足だってさ。
……しかしさあ、自分達の都合や娯楽で僕達の原型を産み出して、恐れて、遭遇を期待して、居なかったら面白くないって文句を言って、知らない誰かの犠牲者が出たら面白がる。
何か起きて欲しい。何か怖いものに会いたい。自分以外で悲惨な目に遭って欲しい、そう願ったのは人間なんだ。なのに願いから誕生した妖魔の対処に必死になるって滑稽で笑えるよね。
君達が望んだんだ。それを受け入れろよ……なーんちゃって。僕にはどうでも良い話さ。生まれた意味も存在理由も興味が無い。楽しいと思い続ける、それだけさ。
《名前が変わった人達》 漢字を出すのが面倒になった作者の都合で……」
「あの、今回は傘下に入った者達への説明だったのでは? 何なんですか、先程からの設定紹介みたいなのは」
僕の本体の前で外出用のボディを操ってのお話の最中、影ちゃんこと影女が困った様子で言ってきた。前を見れば誕生や変化をしたばかりで自分の事も碌に分かっていない子達も困惑気味だ。
「だって今なら妖魔ってこれが普通だって思わせられるでしょ? だから二回リメイクしたネット小説風の紹介をしたんだ」
「同族へ向けた同族に対する誹謗中傷。……はぁ。そんなに好みでしたか? クダンを食べた事で知った未来は」
影ちゃんの言葉を聞いた途端、思わず本体が身震いしちゃった。厄災を予言する半牛半人の妖魔クダン。生まれて直ぐ死ぬんだけれど、予言を口にする前に丸齧りにしちゃえば別格の味だ。死んだ途端に味が死ぬのさえなければ頻繁に味わえるのにね。
「食した物はやがて血となり肉となる。肉の塊ともされる僕なら尚更だ。ビューティーでキュートでエレガントでディスパイアな僕の一部になれたんだ。クダンが見た未来だって言葉よりも分かり易く伝わったからね」
クダンを食べる事で知れる未来、それを活かして僕は人間にちょっかいを掛け続けて来た。妖魔が関わる事件の中でも大勢に影響を与える様な、その中心で振り回される物語の主人公の様な存在。
それに色々と手を出して眺めるのが一番面白いんだ。クダンの予言は絶対? いやいや、違うよ。僕なら変えられる。何せ災いの予言だよ? 僕がどうにも出来ない筈がない。
その結果、人や妖魔がどれだけ死のうが別に良いんだ。楽しいのが一番さ。
でも影ちゃんは不満みたいだ。この子、変なところで真面目なんだよ。この場にいる子達の殆どは要らないって思ってる癖に。
僕は仲間を差別なんかしないから全員平等に弄ぶのにね。
「……奇数かつ彼女が生存」
「あの子? うーん、無傷ならオッケーさ」
影ちゃんが指差した先に居たのは欧米人らしい幼い女の子。あの子は……成った方か。それも受け継いだっぽいね。
偶に影ちゃんは僕にお願いをして来る。それを受け入れるかどうかはシェフ以上の気紛れだけれど、絶対に聞き入れる条件として賭けを申し込むんだ。
クダンを食べても見られるのは人間視点での災害、妖魔が受ける被害は別物だから。
「この“喋るパンダ”の名札に懸けて受け入れてあげるよ。じゃあ、集まったみんなー! ちょっと死んで」
本体が目をゆっくりと開いて集まった妖魔を眺めれば一瞬で塵になって消え去る。コーラを飲んでゲップをすれば漂う塵も吹き飛んで、これで僕の……あれ? あれれ?
あの女の子が居た場所だけ塵が山の様に積み重なって、飛んでいった塵の中から塵になりかけの妖魔が姿を現した。もしかして一箇所に集まってた?
「ふーん。まさか負けちゃうなんてね、君、お名前は?」
数多くの妖魔が覆い被さって盾になった事で無傷で終わった彼女は僕の問い掛けに対して黒いゴシックドレスのスカートを摘み上げてお辞儀をした後で笑みを向けて来た。
「初めまして。アタシは……人間としてのお名前なんて聞いてないわね。
「よろしくねー。僕の名前はアンノウン! 見ての通り名札通りに喋るパンダ……」
「いえ、今後は本来の名を名乗り下さい。貴方が言うところの物語が終わるまでは、私と出会った時の貴方でお願いします」
えー!? やだやだ! おふざけ全開ノンブレーキボーイで居たーい!
だけれどゲームってのはズルをしようがチートをしようが構わないけれど、負けた時は負けだって受け入れるから面白いんだ。勝負ってのが最初から嘘な時は別。ちゃぶ台返しし放題。
「まっ、良いか」
名札から紙を取りだして床に捨てれば白いプレートに文字が浮き出す。
曰く、木星の化身、凶ツ神、首から沙悟浄みたいなの下げてる、地中から掘り起こした者は一族郎党全滅、人型は阿修羅っぽい、美皇后が巨人の足跡を踏んだら孕んだ肉塊から生まれた。
そんな伝承を持つ僕はクダンを前に食べた時に並行世界の自分について知り……大熊猫になったんだ。
「妖魔は伝承によって力を得て、同時に枷を嵌められる。故に名を偽り、姿を別物へと変えて束縛を打破する。
……って影ちゃんに大嘘言ったら百年単位で信じてるんだ。笑えるでしょ?」
「まあ、ビックリだわ」
「嘘だったんですか!? 珍しく、本当に珍しく真面目な理由だと感心してたのに嘘だったんですか!?」
「うん! ただの趣味!」
それはそうとアンノウンの名前を捨てたからにはお仕事ちゃんとしないとね。
「影ちゃん、指定した骨董品の競りに例の掛け軸を出品しておいてくれるかい? “お玉”を一旦返してあげるからさ」
さてさて、あの子達には噂を届けないと。探していた物らしい掛け軸が競りに出されるらしいって。勿論、零課の耳には届かない様に慎重にね。
「あははははははははははっ!」
もし後から知ったら大和君はどう思うかな? 力足らず間に合わず何も知らずにあの子達が死んじゃったらじぶんをせめるのかな?
あー、考えただけで楽しー!
ある意味アンノウン退場 尚、無茶振りは約束範囲外
敵幹部の総称アンケート 枠埋めは募集掛けるかも 今のところ三体は埋まってる 但し死従者死地士と五凶星の場合は一名入らず
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五凶星 ごきょうせい
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悪六烈 おむれつ
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七福塵 しちふくじん
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四従死地士 しじゅうしちし