九尾の兄が帰ってきた   作:赤狐イナリ

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フランドール・スカーレットと地下室

自分(八雲蒼)は八雲紫から『監査』とかいう役割……違うか、役職を与えられている。

幻想郷トップから監査の役職を与えられたということは、どこへでも行って調査といったことを行うことができる。

実際は幻想郷旅行のようなものではあるが。

 

「フォーオブアカインド!!」

「1対4はやめてくれないか!?」

「「「「待て〜っ!!」」」」

 

フランドール・スカーレットとの鬼ごっこもその一環である。

狂気と呼ばれるモノによる破壊行為の抑制、これが目的。

何時かの時よりかはかなりマシになったが、最初の方はガチで殺しに来てた。

自分は他の妖怪と比べて再生が遅い。

つまり死ぬ確率も高い。

 

「捕まえたっ♪」

「1対4は無理があったか……」

 

数時間全力疾走するというソニックでも大発狂することをやったせいか、足が痙攣して動かない。

 

「動けるかしら?」

「ゴホッゴホッ……少し退いてくれないか?」

「ヤダ。」

「……まあいいや、『インスタントリカバリー』」

 

この『コピー能力』があって良かったと思うのはこういう時だ。

人から盗んでコピーして自分や他者に対して能力を行使できる。

さっきのインスタントリカバリーもそうで、肉体の瞬間回復、再生ができて、肉体的疲労や精神的疲労を消すことができるという技。

 

「便利ね、」

「(……腕もしっかり動く。)能力を盗むしかできなかったからかな、自然と扱いには慣れた。」

 

時々扱いにものすごく困る能力があったり。

『魂を喰らう程度の能力』だったりもそうだったりする。

自分の能力と酷似しているためか使い道があんまり無い。

 

「次は何して遊ぶ?」

「もう身体が限界だ、」

 

全力疾走の後まだ遊ぶことができるバイタリティを尊敬したい。

自分にもそれくらいの無邪気さとバイタリティがあれば良いな……とかいうことを心の中でひっそりと感じる。

 

狂気というのを抑えられる時間を延ばすことができたが、数日とか外に出ることは出来ない。

やはり地下室に籠もっている時間は最低限必要であることには変わりはない。

そして自分という『不可壊のおもちゃ』ができたということでフランドール・スカーレットの心に余裕が出来ただけ。

結局は八雲蒼はおもちゃなだけなのだ。

ただ糸の先に繋がれたあやつり人形。

それをフランドール・スカーレットや八雲紫といった人物が自由に動かしているだけであって、自分はただ脱力して操られるだけ。

 

「あと1.5時間は抑えられるといいかな……、個人的な願望でしかないけど。」

 

多分フランドールには聞こえてない、

多分……大丈夫。




評価、感想待ってます。

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