九尾の兄が帰ってきた   作:赤狐イナリ

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門と図書館の守り人

『八雲藍の兄が幻想郷へ戻ってきた』という噂は瞬く間に幻想郷を駆け巡った。

そして名前が知れ渡れば絶えずやってくるのが弱い妖怪である。

八雲蒼を倒せば大妖怪の仲間入りとかいう感じなのだろう、ただ負けるつもりはない。

 

あとは変わったことと言えば湖の向こうに紅い館があって、そこから紅い霧がずっと空を覆い尽くしている。

確かあの館の主は吸血鬼とかだったと紫から聞いた。

恐らく日光を遮断して昼間でも活発に動けるようにするのが目的だろう。

 

「博麗の巫女も動き出したか、あとは霧雨の魔法使いもか。」

 

一応聴力は人間の約55倍くらいある。

あと視力は1.8で身長168cmの体重56キロだ。

……なんで個人情報をこんなサラッと喋ってしまった?

 

「まあいっか、丁度紫からの伝言もあるし。」

 

後はスペルカードというのもどんなのか気になる。

博麗の巫女を手本にして自分でも創ってみるか。

 

 

○

 

 

「わお、随分と派手にやったね。」

 

館のカベは1割ほどが崩落し、柵や門はところどころがひしゃげていた。

そして呑気に瓦礫の下敷きになっても寝ている門番らしき者。

よくそんな状況で寝てられるなアンタ。

 

「起きろ。」

「あと5000年……」

 

525600000分か。

実感湧かない。

 

「仕方がないな、『脳波操作(マインド・コントロール)』」

 

脳波を操作して門番の嫌がる記憶を直接流し込む。

こうすれば大体起きる。

 

「ひゃぁっ!?さ、咲夜さん!!ナイフはやめてください!!」

「目は醒めたかい?」

「えーと、侵入者は?」

 

恐らく巫女と魔法使いのことだろう。

 

「もう中に入ったと思うけど。」

「ぅ゙に゙ゃ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙……また咲夜さんに怒られる〜!!」

 

本当に大丈夫かあの門番。

あ、名前聞き忘れた。

 

 

○

 

 

内部に門番の目を盗んでこっそり入ったが、館の中は中で真っ赤。

この館を造った人はかなり性格が悪かったのだろう。

あるいは精神的なナニカか。

あとは趣味か。

 

「あーあ、ここはここですごいな。(語彙力崩壊)」

 

元々図書館であっただろう場所は本棚がいくつか崩れ落ち、本が散乱して足の踏み場所がなくなっている、

 

「パチュリー様〜、パチュリー様?」

「ここよ。」

 

すっかり足場のない空間で、本を踏まずに移動するには?

A.空という便利なモノがある。

 

「本当に……魔理沙はいつもこうね、マスタースパークで本を散乱させて帰る。」

 

十分問題行為でしかない。

しかし、マスタースパークはあのミニ八卦炉があってようやく技として成り立っているようにも見えた。

もう一度見てみなければ分からないが。

このあとの展開どうします?

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  • 蒼の過去
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