目的を果たそうとするときによく邪魔が入ることはある。
そして今回もそれだ。
「なあ、自分は博麗の巫女に会いに行っただけなんだが?」
「まあいいから、着いて来なって。」
ねじれた角と球や三角錐を鎖でぶら下けた鬼――――伊吹萃香。
待ち伏せしていたかのように突然後ろから襟首を掴まれてここまでズルズルと引き摺られている。
そして行き先は地底か地獄。
「で、ここまで来てもらってアレなんだけど、分かるかい?」
「なんじゃありゃ。」
地底の奥で立つ火柱。
微かではあるが神力のようなモノも感じる。
火の神なら八咫烏やアマテラスが有名だが。
「ほら、最近来た神社があるだろ?あそこの神様があの『地霊殿』にいる地獄鴉に八咫烏の御霊を憑依させたんだと。」
「普通なら耐えきれないはずだが、耐えきったことで八咫烏の力を手に入れた代わりに暴走か。」
その神様とやらは後先のことを考えなかったのか?
いずれにせよ後で鬼子母神と一緒にボコりに行くのは確定だ。
とりあえずその前に暴走を止めなければ。
「紫?」
「何よ、冬眠してたのに……」
「あれ見てみなよ。」
萃香の指差す方を見た紫の顔は青ざめた。
誰がこんなことした。
ただのしがない地獄鴉に八咫烏を憑依させるなどというバカなマネさせたやつは。
最悪幻想郷が焼き尽くされるかもしれない。
「蒼、任務を与えるわ、『あの地獄鴉(八咫烏)を何としてでも止めなさい。』」
「仰せのままに。」
あくまでも自分は意思を持たない八雲紫のあやつり人形なんだ。
なすがまま、全ては紫の意思の基に自らの意思に関わらず動かされる人形なんだ。
○
「近くで見るとすごいな、ありゃ。」
「ええ、誰かは知りませんが私達の住処を壊そうものなら鉄拳制裁ですね~。」
ふと、後ろから声がかかった。
しかし、声の主の気配も姿もない。
この感じ。
「隠れてないで出てくりゃいいじゃんか、鬼子母神。」
「久しぶりですね、蒼くん。」
鬼子母神。
本物ではなくあくまでも鬼子母神という通り名。
本名は作者のネーミングセンス無いからどうしようもないけど。
「最近来た神社があの『地霊殿』にいる地獄鴉に八咫烏の御霊を憑依させたんですね〜、私達の住処を燃やそうという気持ちはよーく分かりました。」
顔では笑っているが内面はとても怒ってるはずだ。
自分達の住む場所を何の許可もなく燃やしかけられたのだから。
それでも冷静に行動をして鬼達の避難や妖怪の避難をさせたのは鬼子母神だからこそできた技に他ならないだろう。
締まらない……!!
このあとの展開どうします?
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蒼の過去
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異変
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その他(活動報告にgo)