九尾の兄が帰ってきた   作:赤狐イナリ

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規格外な存在

「連れてきましたーっ!!」

 

鬼子母神の元気な声とは裏腹に地霊殿の雰囲気はどんよりと暗い感じだった。

灯りはほとんどなく、闇を歩くかのような感触を憶えた。

かろうじてステンドグラスから漏れる光から外の様子を眺められる。

 

「や、やややや、八雲蒼……さん?」

「地霊殿周辺253平方メートルの溶解、人的被害は幸いにもなし、金銭的、並びに住被害は地霊殿の12.8パーセントの崩壊。」

「うっ。」

 

真犯人は守矢神社にいた。

こたつでネコのように丸まっていたところを背後からニーブラして逮捕。

もう一柱いたが本当に知らなかったようだったので放っておいた。

 

「当然壊した空にも責任が無い訳じゃない、でも真犯人も責任は取るべきだぞ。」

「あ、空さんは修復とかはできないので、神様のあなたしかいないんですよ。」

 

実際空に修復させようとしても修復させる術を知らない。

もしも教えたにしろリアル鳥頭なので覚えていられない。

そこは火車の火焔猫燐から聞かされた。

それじゃ真犯人の神様(八坂神奈子)しかいないよね?となって鬼子母神が一瞬でドナドナしてきたのだ。

 

「えっと……もう一人神社には神様がいたはずだぞ?」

「ああ、あの変な帽子の神様ですか、あの神様はあなたの計画を知らなかったみたいですよ?」

「諏訪子の嘘つきーっ!!」

 

蒼(嘘つきってことは?)

鬼子母神(ドナドナできますね、じゃ。)

 

「行ってきまぁーすッ!!」

「速っ。」

「連れてきましたーっ!!」

 

おー、ウサイン・ボルトも顔負けの速度だ。

ちなみにちゃんと事情を話して巫女には了解を得ているそう。

あ、そこの駄神とんでもないことしてくれたんで持ってきますね?みたいな。

 

「さーて、どうしますか?ひたすらに修復作業するか、思いっきり吹っ飛んで光るお星さまの仲間入りするか。」

「「選択肢一つしか無いじゃんか!!(涙目)」」

 

この鬼子母神の力というのは簡潔に言えばえげつない。

例えば山にパンチ一発打ち込んだら山が木っ端微塵になくなったとか。

石を上になげたらその後戻ってこなかったとか。

月に行った際月の兎と戦闘になったらしいのだが、月に新しく大きなクレーターを作ったりと。

兎に角全てが規格外の存在。

そんな鬼子母神に殴られたり投げられたらどんなんなんだろう。

 

「あ、私の能力で密かにずっと見てますからね?逃げられると思ったら大間違いですよ?」

 

能力は『消す程度の能力』らしい。

存在や気配といったモノや神という概念的なモノまで影響は及ぶらしい。

そういえばアマテラスとか頭抱えてたって聞いたことがある。




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