先生は世界平和を実験している 作:飛鳥=R♯
「あの、セイア様のお友達と名乗る方がやってこられました。その、瞬間移動?で」
「戻った様だ。ちょうどいい。戦力が揃ったところで改めてやるべき事を話し合おうじゃないか」
臨時で設けられた会議の場はいつの間にか主導権がセイアの手に渡っていた。彼女は揺るぎない自信を宿した瞳で一同に会するトリニティ、ゲヘナ両陣営の生徒達を見渡し、その細い体からは想像もつかない程凛々しい声色で、
「ハッピーケイオスを倒し、エデン条約を正しいものに戻す時が来た。私達の敵はあの怪人だ」
「エデン条約を正しいものに? ですか?」
「元はといえば条約は二つの学校が手と手を取り合う為に連邦生徒会長が発案したもの。現状を見てみろ。よりにもよってケイオスはトリニティの守護者を己の手勢に変え、キヴォトス侵略を目論む始末だ。こんなもの、全員で尻ぬぐいをするしかあるまい」
「待て、待て待て待て! なんだその言い草は。我々ゲヘナは貴様らに巻き込まれた形だぞぉ!」
セイアの言葉尻を掴み、ここぞといわんばかりに鼻息荒く答えたのはマコトだ。確かに話の流れでいえば責任はトリニティにあるといってもよいかもしれない。ゲヘナは巻き込まれた側といってもなんら間違いではない。
が、それを遮ったのは飛鳥だ。マコトを手で制しながら彼はゆっくりと立ち上がり、
「どちらかといえばこれは自衛の戦いになる。ケイオスという大きな敵を前にして、もう君達はいがみ合っている場合じゃない。というより……ううん、あまりこういう表現はよくないのだけれど」
少し迷いながら飛鳥は、けれど決心した様子でこういった。
「喧嘩をするにしても、先にケイオスを倒してからの方がすっきりした気持ちでできるんじゃないかな?」
ある種脳筋と呼ばれる思想であるが、しかしそのあまりにも大雑把な意見に対してマコトは目を丸くした。
明らかに何かよくない考えを頭の中で練っている事はすぐにわかった。なんというか非常にわかりやすい人間である。
「フーン、フーン、キキキキ。まぁ、そういう意味ではわからんでもない。なら私から提案があるぞ桐藤ナギサ。ゲヘナは仕方なく、かわいそうにアリウスに憎まれている貴様達を援助してやる。いいか、この事実をちゃんと世間に喧伝するんだぞぉ!」
なるほど、非常にシンプルな考えの変え方だ。つまりマコトは今回の件を利用してトリニティに恩を着せる腹つもりの様である。まぁなんとも彼女らしい思考というべきか、しかしそういうつもりでいてくれるというなら話は早い。
念の為マコトの隣でうんざりした顔のヒナに問題ないか、と飛鳥が視線を投げると、彼女はコクリと頷いた。
「現状を見て、ゲヘナだトリニティだなんていっている場合じゃないのは確か。私達のやれるだけの事をやって戦うしかないでしょうね。それで……勝つ算段はあるの? 先生」
「うん、そこなんだけど……あ、ちょっと待って」
狙いすましたかの様に、飛鳥の懐の端末がブルブルと震え出す。このタイミングで連絡が来るとすればキヴォトス全体に発信したあの放送について、誰かしら追及の連絡といったところだろうか。
とはいえ今は重要な会議なので後回しにしてしまおうか、と飛鳥が通話を切るべく端末を取り出す。
「ナ、ナギサ様!」
すると慌ただしく会議室にトリニティの生徒達が駆け込んでくる。血相を変え、ただ事ではないと声色だけで判断できた。
「どうしました? まさか攻撃ですか?」
「い、いえそれが……それが、トリニティ学区内に他学区の生徒達が『飛鳥先生に会わせろ』と!」
「はいぃ?」
ナギサが思わず裏返った声で返答してしまう傍ら、飛鳥は通話相手が見知った生徒であると気付いた。
彼女であれば多分今の状況を話せば理解してくれる。また後で話そうといえば引き下がってくれるだろう、そんな軽い気持ちで飛鳥はサッと通話を繋げ、
「もしも―――」
『あ・す・か、せんせぇぇぇぇぇ!!!!!』
轟音とでもいうべき大絶叫が飛鳥の耳朶を叩き、思わず彼はその場に倒れ込みかけた。予想以上に感情が爆発した声から判断するに通話口の相手は相当頭に来ている。勢い余って手が出そうなレベルだと誰もが判断できた。
飛鳥は苦笑いしながら通話口の相手を宥める様に、
「も、もしもし? えーと、一応確認なんだけど早瀬さんでいいんだよね?」
『他に誰がいるんですか!? 聞きましたよ、なんですかあの放送!!』
「いやその、皆僕が何者なのかを気にしていたから話をしようと―――」
『アレで納得する人間いると思います!?』
「ごめ、ごめんなさい、そんなに怒らなくても……」
『怒ります! 怒りますからね! 今から行きますからね!』
「え?」
『ミレニアムサイエンススクールは今回の事態を鑑みて、飛鳥=R=クロイツ救援の為に参戦します!!!』
〇
「なんだ、そのふざけた顔は。可愛くもなんともないぞ」
「いいもん。別にレイヴンに可愛いっていって欲しいなんて思わないから」
暗い牢獄の様な地下室に一人残されたミカがぼーっと天井を眺めていると、影の中からボディガードであるレイヴンが呆れた声色と共に姿を現わした。
黒衣の怪人が目の前に現れるなどもう慣れっこなミカは頬を膨らませ、明らかに不機嫌そうだ。
「よかったな。お前は今回被害者だったおかげで何のペナルティもない」
「そりゃまぁ、私ホントに何もしてないし。いい子にしてたし」
「話は聞いている。褒めてやろう、よく手を出さなかったな。お前の事だ。拳の二、三発は叩き込んだものかと思っていたが」
「―――止められたし」
「ふん、そうか」
戦場へ飛び込み怪我人を片っ端から救助して回っていたレイヴンがトリニティに戻った時、既に事は終わっていた。
トリニティの過激派がクーデターを目論み、ミカを自分達のリーダーに仕立て上げようとしていたそうだ。それを拒否した彼女は暴行を受け、しかし反撃をする事なくその場に駆けつけた者達が過激派を鎮圧したと聞いている。
だが、どうもミカと過激派の間に割って入ってその場を収めようとした生徒がいるらしい。果たしてそれが誰なのか……あまり興味はなかった。
そういうわけでレイヴンが話を打ち切ると、ミカは更に頬を膨らませた。不貞腐れている、もしくは拗ねている。何かいいたげなその顔に彼は嘆息し、
「いいたい事があるならいえ」
「聞いてよ、誰に止めてもらったのか」
「お前が自分でいえばいいだろう」
「聞いてってば……!」
「はぁ。わかった。誰に止められた?」
どうやらミカはこの話を誰かにしたくて仕方がないのだろう。レイヴンは呆れた様子で、しかしそこまでもったいぶるからには何かあるのだろうと訪ねてやる。
するとミカはすん、と落ち着いた様子で、どこか喜ばしげな顔で、
「補習授業部のね、コハルちゃん。わかる?」
「……ああ、ヴァレンタインに攫われた生徒だったか? あの少女が?」
レイヴンの知る限りでは、コハルという少女は単なる落ちこぼれだったと記憶している。だがラムレザルと親交を深め、その結果ヴァレンタインに狙われて誘拐された経緯を持っている。
それにしてもどの様な経緯でコハルが現場に居合わせたのか、まさに偶然という奴だったのだろう。
「うん。私ね、もう滅茶苦茶にしてやろうなんて思ったの。もう知らないって。でもね、コハルちゃんが止めてくれた。こんな事してる場合じゃないって」
「……」
「私、あんな風に叱られたの初めてかも。なんかさ、びっくりしちゃった」
ミカは困惑している様な喜んでいる様な、不思議な声色で呟いた。
「あのさ、ホッとしてるんだ。私、大変な事しちゃうところだったんだなって。取り返しがつかなくなっちゃったら、今度こそ私のせいで誰かが死んじゃってたら……危なかったね」
「……よかったな。お前の事を気にかけてくれる人間が他にもいたという事だ」
「うん、うん。よかった……お礼をいわなきゃなぁ、コハルちゃんに」
今度は心からの安堵を滲ませながら、ミカは大きくため息をついた。
自分がまた誰かに迷惑をかけてしまっていたかもしれない。酷い事になっていたかもしれない。
そんな最悪な展開を、一人の少女が勇気を振り絞った事で避けられた。ミカはただただ、自分が今こうして何事もなくいられる事実に涙を流しかけていた。
「私、生きていていいんだよね? レイヴン」
「そうだ。お前には生きる権利がある。私が約束してやる」
レイヴンは黒衣を翻し、ミカに背を向けて歩き出す。少女が泣いている姿を見るつもりはない、そういわんばかりに。
「後は私がやる。お前は……そこにいろ」
「うん。待ってるね、レイヴン」
レイヴンは振り返る事なく、その場から掻き消える。だがその別れは悲痛なものではない。
聖園ミカは独りでも大丈夫だ。自分が孤独ではない事、そして自分には明日がある事を理解できた今、彼女は立ち去っていく怪人を呼び止める事などしない。
きっと帰ってくるという確信がミカにはあったのだ。
〇
「アズサちゃん!? アズサちゃんですか!?」
アクセルがアズサを連れてトリニティに戻ってきた時、音もなく現れた彼を見た生徒達はそれはもう驚いて腰を抜かしかけた。仕方がない。本当に突然現れ、それが当たり前の様な顔で佇んでいるのだから。
とりあえず手近な生徒に声をかけ、帰ってきた事をセイアに伝えて欲しいと頼んだところ、人込みをかき分けて一人の生徒がアズサ目掛けて飛び込んできた。どうやら彼女の友人らしかった。
「よ、友達だろあの子」
「あ、う、うん」
瞬間移動のせいか少しばかり呆然としていたアズサの肩を叩いてやるとハッとした顔で彼女は駆け寄ってきた友人を抱き寄せ、受け止めきれずに少しばかり体を揺らした。
友人の少女はアズサをぎゅっと抱きしめると、重苦しく息を吐いた。
「よかった、よかったです……! アズサちゃんが無事で!」
「でも、ラムが……ラムが」
「わかってます! でも今はアズサちゃんが元気でいた事を喜ばせてください……!」
「その子、君を心配してくれたっぽいしさ。こういう時はありがとうっていってやんな、アズサちゃん」
アクセルはアズサの肩を背中を叩き、にっこりと微笑む。
なんとなくこの少女はアクセルの古い友人に似ている。彼はもっとぶっきらぼうでめんどくさがりだが、誰かに心配される事について慣れていないところがある、孤独な男でもあったのだ。
であればまだ十代辺りであろうアズサはもっと友人の存在を、そして友人に心配されていたという事を実感してもらうべきだろう。
「……ありがとう、ヒフミ。心配させてごめん。他の皆は?」
「無事ですよ。コハルちゃんなんて大活躍したところで……そ、そういえばなんですけど、そちらの方は」
アズサの無事を喜んでいた友人、ヒフミは遅れて謎の男アクセルに気付き、恐る恐るといった顔で様子を窺ってくる。その反応にショックを受けるわけでもなく、彼はまた微笑んで答えた。
「俺、アクセル=ロウ。えーとそうだな、飛鳥=R=クロイツの知り合いっていった方がいいかな」
「飛鳥先生のお知り合い!? あー! それなら不思議な力を持っているのにも納得です!」
「おぉ、飲み込み早い子で助かる~。そんなわけで味方だから安心してくれ、な? で、だ……ヒフミちゃんだっけ。一旦どこか落ち着ける場所はないかな? アズサちゃんと話したい事があるんだよ」
「? そ、それならアズサちゃん、一度保健室に行きましょう。体が心配です!」
〇
アズサの手を引きながらヒフミはアクセルをトリニティ校内の保健室に連れて行ってくれた。なんだか大柄な男がウロウロしているところを他の生徒達は一体何事かと不思議そうな顔で見ていたが、害はないと判断すると皆それぞれの仕事に戻り視線を逸らしていった。
本当に、子供達ばかり。アクセルはわかっていたがキヴォトスという世界の異質さに対して言葉が出なかった。
可愛そうだ、という哀れみよりも、何故彼女達がそんな風に生きる社会ができているのか、その方が彼を困惑させていたのだ。
「あ、ベッドが空いてます! ほらアズサちゃん、ここに!」
「ヒフミ、別に大怪我しているわけじゃないからそんな大袈裟な……」
「いいから休んでくださーい!」
有無をいわさずヒフミは空いていたベッドを手で叩き、アズサに座る様に促す。気弱な印象を持っていたが、どうやらそうと決めたら決して揺るがない強い心の持ち主であるらしい。
いい友達がいるじゃん、アクセルは口中でそう呟きながらヒフミの分も適当な椅子を持ってきて腰を下ろす。
アズサから聞き出さなければならない話がある。それは、アリウスの過去と現在である。
「ふぅ、それで……ヒフミちゃんあのさ、これから俺とアズサちゃんで内緒の話を」
「ダメですっ。私も聞きます」
「な、なんでぇ?」
「今トリニティが大変な事になってるんです。なのに私、何も知らないままでいたくないんです。アズサちゃんが何か隠し事をしているくらいわかりますから!」
ここに至るまでどんな経緯があったのかなどアクセルには想像もつかない。だがアズサを見つけた時の喜び様を見るに、ヒフミは大きな無力感を味わっていたのだろう。事態に翻弄されるしかなかった自分自身に。
何も知らないままでいる事がどれだけ嫌かはアクセルも理解している。それ故に彼はアズサに「大丈夫?」と視線で尋ねる。答えは首肯だった。
では、話を続ける他にない。
「それじゃ、アズサちゃん。教えてくれ。アリウスに何が起きたのかを」
「アクセル、貴方がいなくなってから『マダム』が現れた。そして貴方は本当は皆を騙していた悪い大人で、もう彼女がアリウスから追い出したと」
「―――それで、その後は」
「『マダム』は私達が罪深い者達であるといった。罰せられた者達だと。そんな私達に平穏も、平和もありはしない、と」
アクセルはギュッと拳を強く握り締めた。砕けんばかりに、割れんばかりに。
「ちくしょう……なんだよそれ。なんでそんな事になっちまっているんだよ」
過去に跳んだ先、そこで起きた出来事を思うだけで彼の胸は張り裂けそうだった。今こうして呑気に生きている自分を心から憎らしく思ってしまう程に。
そしてアズサも、ヒフミにゆっくりと視線を合わせた。
「ヒフミ。私はただアリウスから来たんじゃない。アリウスでずっと……人を殺す為に育てられた存在。兵士なんだよ」
アズサのその告白がどれだけの意味を持つのか、アクセルには想像もできない。
二人が親友である事は一目見ればわかった。互いに信頼を置いている大切な友達であるとすぐにわかった。
そしてアズサが自分の過去を隠していたという事も、その苦しげな声色から理解できた。
「……」
「ナギサの暗殺を止めたくらいじゃ何も変わらなかった。それどころか今、アリウスは暴走を続けている。ハッピーケイオスという存在のせいで」
「―――」
「私は止めなきゃいけない。アリウスも、ラムも……私の命に代えてでも」
アズサの言葉には覚悟が感じられた。自分には為さねばならない事がある、そうハッキリと宣言している様だった。
「それだけ、ですか」
そしてヒフミはその覚悟をアッサリと切り捨てた。これには隣で黙って聞いていたアクセルの思わず目を丸くし、アズサに至ってはまさかの言葉にショックを受けている様だった。
「そ、それだけって」
「兵士だなんて……それに比べたら私なんて、実は銀行強盗した事あるんですよ!?」
「銀行強盗……!?」
「銀行強盗って何よ……!?」
まさか告白した側であるにも関わらずカウンターを受けるとは予想もしていなかったアズサは動揺のあまりヒフミの顔をまじまじと見つめてしまう。
「本当ですからね、本当にやったんですよ、銀行強盗! だから……私もアズサちゃんと一緒です。悪い事?をしました」
「い、いやそれはその」
「私も一緒だから、いわせてください。アズサちゃん一人が背負い込む事ないです」
「っ」
「自分がやらなきゃいけない。自分だからやらなきゃいけない。そんなの思い込みです!」
ヒフミはアズサの手をギュッと握った。力強く、離すものかといわんばかりに。
「大変な事も辛い事も、誰かに相談したりしていいはずなんです。それが、友達じゃないんですか?」
「―――ヒフ、ミ」
「正直、私は想像もつかないんです。アズサちゃんが昔どうだったのかって。でも、それでも一緒にいたいんです。だから……命に代えてなんて絶対にさせません。皆で、一緒に、ラムちゃんも助けてここに帰ってくるんです!」
〇
「は、早瀬さん? もしかしてすぐ近く?」
『ええ、そうですよ! ウチの生徒会長に判断を仰いでもダンマリなので臨機応変に柔軟に対応する事をノアと決めましたので!』
まったく同じタイミング。ヒフミがアズサに自らの心情を吐露していた時、通話越しに早瀬ユウカは飛鳥に怒鳴り散らかしていた。
飛鳥は気圧されながらも、それでも思わずほくそ笑んでいた。ユウカの言葉がどういうわけか、異様に胸に突き刺さるのだ。
「……参戦っていうのは、助けに来てくれたのかい。政治的に複雑な状況だよ」
『そんなのわかっています。でも私達がこの戦いに首を突っ込む理由は、先生を助ける為です』
「僕をかい?」
その言葉を口にするのが、少し飛鳥は怖かった。そんな事を口にしていいのか、と。
『仕事がたんまり溜まっているんですよ先生。以前お話した未来観測機についてもまだ結論が出ていません。まだ、先生にやってもらわないといけない事が沢山あるんです!』
「―――僕は、まだ君の先生かい? 魔王だとしても?」
『本当に先生が魔王だったとして、それで今まで何をしてきましたか? 世界征服? 大規模破壊? そんな大それたものじゃありません。覚えてます? コッペパンの配達だとかいってブラックマーケットまで行ったの』
「うん、随分と昔の様な気がするよ。懐かしいね」
シャーレが活動開始して間もない頃だ。慣れない事ばかりで困り果てて、ユウカに助けてもらっていた。
自分に向いていない事だと理解しながらも精一杯やるべきだと己にいい聞かせていた。
『私はあの時からずっと信じてます。先生が悪い人ではないって。過去に何があったのかなんて今は関係ありません。重要なのは、飛鳥=R=クロイツはキヴォトスの為に必死でいてくれた事。そして―――私達にようやく、ちゃんと助けを求めてくれた事です』
「―――ありがとう早瀬さん。今初めて、僕は自分の存在を肯定できたと思うよ」
飛鳥はそう返すのが精一杯だった。湧き上がる感情を処理しきれず、何かいおうとしても言葉に詰まり、それでもようやく引き出せたのはひたすらの感謝。
そしてその感謝は、飛鳥=R=クロイツにささやかな救いを与えていた。
「……戦おう。僕達皆で」
現時点での投稿頻度に関してどのように感じていますか?
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区切っても良いから投稿頻度を上げて欲しい
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このままもう少し早く出して欲しい