【実況】五条さんナンバーワン中学でFF優勝【縛りプレイ】 作:一日一条 五日で五条
はーい、よーいスタート。
慇懃眼鏡な御方と逝く縛りプレイ、はっじまっるよ〜。
初めましての方は初めまして。そうでない方は平素より大変お世話になっております。
今回はコチラのゲーム。
【イナズマイレブン〜Soul Of Raimon〜】
この作品を縛りプレイしていきたいと思います。
初めて御覧になられる方に軽く説明をすると、名作超次元サッカーRPGこと《イナズマイレブン》をリメイクした超次元サッカーRPGアクションとなっております。
サッカーとアクション、アクションとRPG等の組み合わせは世の中に溢れんばかりに存在していますけれど3つ全部並べられるとなんのこっちゃというそこの貴方。見ていれば確かにサッカーRPGアクションなので今暫くお待ちください。
ちなみにアクションRPGではありません、RPGアクションです。
早速ゲーム開始を選択。一番上にある【STORY】を選び、次いで【EPISODE OF CHALLENGER】ではじめからを選びましょう。
オープニングが始まりますがシャッシャカすっ飛ばしてルート選択に入りましょう。見たい方は買って、見よう!
さて、本ゲームに詳しくない兄貴達に向けて説明を入れますと、このゲームの遊び方はオンラインを除けば大きく分けて2つになります。
一つは【EPISODE OF RAIMON】。
フットボールフロンティア編を舞台に円堂達雷門中のキャラクター達を操作して勝ち上がっていく、原作を追体験するモードとなっております。
操作キャラは雷門中メンバーに限られますが、随所の作り込みが細かくifストーリーも可能。敵味方含めた様々なキャラとの絆を深めていけば、本来習得しない新技や新たなスキルをゲットしてパワーアップするなど自由度もやり込み要素も満載のモードとなっております。
例としては幾つかありますが
『フットボールフロンティア東京予選開始、本戦開始前までに特定のキャラクターと出会っていると予選、本戦トーナメントで戦う学校が変化する』
『鬼道を筆頭に帝国学園メンバーとの絆を深めていると世宇子戦を引っくり返して勝利、決勝が帝国学園になる』
『スキルやパワーアップイベント、装備品やアイテムなどあらゆる要素を駆使して栗松のノマシュでフルパワーシールドを破壊する』
等々、他にも沢山の要素が隠れています。
発売当初はフットボールフロンティア編までの実装でしたが、DLCにて続編に当たる『エイリア編』『世界編』のプレイも可能になり、更にはつい先日先行実装された天馬達GO世代のキャラクター達をメインにした『ホーリーロード編』の制作も決定している等、正しく雷門の歴史を直に体感出来るモードです。
これ一つで売りに出してもゲームとして成り立つどころかむしろ何故これ単品で売りに出さなかったのか疑問に思うレベルの完成度となっております。
そしてもう一つが今回の縛りプレイにて取り扱うモード【EPISODE OF CHALLENGER】。
こちらは何とビックリ、オリジナルキャラクターを作成出来るモード。
一つの学校を選択し、そのチームの2年生として4月からスタート。仲間達と絆を深めながら特訓し、時には他校の選手とも交流しながらフットボールフロンティアを勝ち進んで優勝を目指す………というのがテーマです。
帝国学園に入って王者の力を見せ付けるも良し。
木戸川清修にて武方三兄弟と共に豪炎寺を超えるも良し。
世宇子にて神のアクアに頼らない本当の強さを探すも良し。
永世学園にて推しを詰め込んだドリームエイリア学園を作成するも良し。
複数あるゲームオリジナル学校を選択して、新たな仲間達と共に伝説に挑むのも良し。
兎に角推しと自キャラを絡めて悦に浸るのも勿論良し。
一粒で何度でも美味しい、ファンの夢が詰まったモードになっております。勿論優勝は簡単なことでは無いですし、そもそもオリキャラの育成自体が中々歯応えがあります。
元々【EPISODE OF RAIMON】を一度クリアした方向けの難易度設定なので、下手すればエイリア5トップ全員揃っているのに無名校相手に一回戦敗退………なんて事も。
しかし慣れれば充分に戦えますし、オリキャラの育成も上手く行けば世代トップに名を連ねるような名選手に育て上げることだって出来ます。
豪炎寺と並び立つ程のエースストライカーになるのも良し。
鬼道と双璧と言われるような司令塔になるのも良し。
日本に並ぶもの無しと評されるようなDFになるのも良し。
円堂と鎬を削り合う好敵手としてゴールを守るのも良し。
全てはプレイヤー次第。
そんな本モードで今回遊んでいくのはコレです、コレ。この隅の方に付いているチェックマーク。
コチラは一度モードをクリアすると出現する隠し要素の《スクランブルモード》。
コレだけの要素を詰め込んでおいてまだあるのか、と思われるかもしれませんが、人によってはコレこそがこのゲーム最大の魅力とも呼べます。
こちらにチェックを入れてゲームをスタートすると、殆どの選手がランダムに配置された状態でゲームがスタートします。
例えば雷門中所属のはずの染岡さんが白恋中に居たり、帝国に居るはずの佐久間が全くの無名校に居たり等…………ゲーム中に登場する全ての学校に、あらゆるキャラが無造作に配置される混沌のモード。
本来ならばありえない選手同士が共に戦う、お祭りの様な要素となっております。
そしてプレイヤーは、全くの無名校_______通常の【EPISODE OF CHALLENGER】にもある自分で名前を付けられるオリジナル学校ルートに固定。
初期選手も全員ランダムから始まるという先の読めない状態から進んでいくことになります。
このモードでしか発生しない会話やイベントなども盛り込まれており、原作では関わりのない選手同士が絆を結んでいく様子はここでしか見られません。
初期メンに推しカプを揃えて、オリキャラ育成そっちのけで絆を結んで最上位の絆スキル《運命の相手》をつけた推しカプで無双する姉貴兄貴達も居るらしいっすよ。
ちなみに初期メンに狙ったキャラを揃えるのはソシャゲのリセマラ並の苦行であり、特に出にくいキャラ同士を揃えようとしたら有給を使い切る覚悟で挑まなければなりません。はぇ〜すっごい決意………。
それでは忘れずスクランブルモードをONにします。軽く説明と注意を促す画面が表示されますが勿論OKを選択。
まず学校名の入力が始まりますのでこの縛りプレイにおける絶対的主役のことを考えて、学校名は【
広島なのか大阪なのか分かんねぇなお前?
ちなみにですが略称は
【
主役に相応しい名前をつけることが出来ましたね。
さて画面に戻りまして。
キャラ名は入力速度を考慮して………と行きたいところですが、実はこのゲーム名前付けが大事は要素の一つです。
イナズマイレブン世界では名は体を表すを地で行くキャラクターが多数存在しており、本モードのオリキャラ主人公くんもその運命には抗えません。名前に使われた文字によって、自然習得する必殺技に変化が生まれます。
『火・炎・焔』など炎を表す文字を使えばファイアトルネード等を筆頭にした炎要素の強い技。
『水・波・海』など水要素の文字を使えば水系………特に海等を使った場合はツナミブーストといった技を。
『雷・電』などの文字を使えば雷門中の面々が覚えるイナズマ一号などの雷型の技を習得していく傾向が強いです。
もちろん、汎用的な技もありますし今作はそもそもの技数が膨大です。新規収録された技が多数ある上、オリキャラ主人公くん限定の技も存在するため必ずこの系統になる訳ではありません。
ただし、この傾向が強いのも事実。その為特に名前に拘りの無い方はそれ等を加味した上で名付けるのが得策です。
また、イナイレ恒例である風林火山の属性もコレを使えばある程度操作も可能です。好きな技を属性一致で使いたい方も、意識した名前付けを心掛けるとやりやすいと思います。
それを踏まえた上で、名前は『
『帝』の文字は帝国学園系統の必殺技の習得率の上昇。
『連』の文字は連携技、またシュートチェイン可能な必殺技の習得率上昇。
『協』の文字は連携技の習得率の上昇が確認されている字です。
はい、見れば一発ですがオリキャラ君のテーマはズバリ【連携技】です。
理由は色々とありますが、詳しくはチームメンバーが確定した時にお話しましょう。
見た目には特に拘りも無いのでランダムをポチッとな。
お、珍しい。長い灰色髪の中性的な容姿に赤目ですね。ツリ目が中々鋭い。灰崎みてーな見た目してんなキミ。彼はまだ実装されていないので出会うことは無いんですけどもね。
ある程度AIの修正が入るとはいえジェミニストームの連中みたいな見た目になることもよくある話なんですが………まぁイナイレ世界は優しい世界なので妙ちくりんな見た目でも差別されず普通に接してもらえるんですけどね。いい子達だァ………。
はい、それでは画面の方では学校のエンブレムや制服、ユニフォーム等の作成に入りましたがココはパパパッと終わらせましょう。
全部ランダムを選択して終わり!閉廷!
あ、エムブレムはメガネマークに変更します。絶対に譲らないからなお前。
最後にコレで良いのかと確認が入りますのでミスが無いかだけ確認して、決定を選択。
これでようやく本編を始めることが出来ます。人によってはユニフォームに凝ってるうちに数時間経過するのもザラらしいっすよ?私はもっぱらランダムです。
画面が切り替わり、稲妻の走った背景にサッカーボールがぽつんと置かれております。
ここでは次々に飛んでくる三択の質問に回答していきます。
選択した内容によって主人公くん…………つまりは帝連くんですね。彼のステータスや初期スキル、会話時の口調、好む練習等が決定されていきます。
特にステータス関連は初期ポジションにも影響するので念入りに選択しましょう。後から変更することも可能ですが、そんな事に割く時間があれば練習に当てたいのが本音です。
実は隠しデータで習得可能な必殺技にも影響するらしいんですが………私もそこまでは詳しくありません。検証班が攻略ページに乗せてくれることを期待しましょう。
ちなみに回答する度にボールをシュートしていき新しいボールが配置されるシステムとなっております。えぇ…………?
ひとまず狙いのステータスになるように回答していきましょう。ランダムで質問内容が変化することもあるので慎重に_______
■□▪▫■□▫〜回答中〜▪■□▪▫■□
はい、終了しました。サッカーボールの何処が好きかなんて聞いて何のステータスに影響するんですかね…………。
最後のサッカーボールが高々と蹴りあげられ、太陽と重なって何の光ィ!?に画面が包まれると_______お、始まりました。
▼ 新学年に上がってから約一週間………サッカー協会からフットボールフロンティアへの参加申請書が届いたと連絡があった▲
▼新入部員を入れて11名………人数ギリギリなサッカー部を率いる貴方は、みんなで力を合わせて絶対に優勝するんだ!と決意を新たにした▲
あ、ちゃんと狙い通りの性格引けてますね。
最初の台詞で『みんなで力を合わせて』という単語が出るのはある程度明るい性格を引き、コミュニケーションを不得手としない場合です。
これが弱気な性格ならば『優勝なんて出来るのかな………』となったり、好戦的なら『優勝させてやる!』等のセリフが入ります。
今回のは円堂型ほどではありませんが、明るくコミュニケーションに優れた陽気型、もしくは真面目型ですね。
さて、まずは帝連くんの近くにキャラが居るはずですが………あ、この見た目は_______
『おっ?やっほー帝連!もう2年生の教室にも慣れたか?』
『………ん?自己紹介をって………おいおい、鳥の三足ってか〜?全く、仕方ないな!忘れっぽいキャプテンのために、自己紹介してやりますか!』
『サッカー部2年、緑川 リュウジ!ポジションはMFだ!どうだ、思い出したか………って、まさか本当に忘れてたわけじゃないよな!?』
はい、ジェミニストームのレーゼこと緑川くんですね。このモードだと円堂達が2年生のフットボールフロンティア………つまり原作一期が大元になっているので黒歴史は無く、永世学園の主力キャラの1人として実装されている人物です。
ボディやテクニック、スピードを中心に良く伸びるドリブラー型の選手で、中盤までなら単独でも得点できる程のキックステータスも持っています。
所持スキルも優秀なものが多く、交流を深めていると時折出題してくる『ことわざクイズ』に正解すれば様々な恩恵を得られるなど初期メンバーとしては中々当たりの選手ですね。
はい、リセットです。
_______主人公である帝連くんを除いた初期部員10名。ファンからは【10連ガチャ】の愛称で親しまれるこのスクランブルモード初期部員ガチャには、とある法則性があります。
ランダム配置されるキャラクター達は、大きく分けて3つに分類。
一つは、円堂を筆頭にした雷門中や地上最強イレブン、イナズマジャパンに参加した面々や帝国学園のレギュラー達、他にもストーリー上出てきた学校の主要キャラといったレア度の高い面々。通称
一つは、上記には入らなかったが原作の学校に所属している残りのメンバーやゲームオリジナル学校の主要キャラ、原作ゲームでのスカウトキャラを含んだ真ん中のレア度の面々。通称
そして最後に無名校等に配置される、容姿やステータス、必殺技も毎回ランダムで決まる汎用キャラ達低レア度の面々。通称
このうち初期部員ガチャでは★3、★2が各一人ずつ確定し、それ以外は大半が★1、たまに★2、運が良ければ★3といった塩梅となっています。
更に言えば、この初期遭遇ではチーム内の★3メンバーが全員出てきます。緑川くん単品ということは、他のチームメンバーに★3に該当するキャラはいないということです。
そして今回の縛りプレイにおけるレア度★3キャラは、主役たるあのキャラクターしか許されていません。
つまり★3キャラの緑川くんが出た時点で縛り違反なんですねコレが。
それではここから倍速です。キビキビリセマラしていきましょうね!!!
■□▪▫■□▫〜六回目〜▫■□▫▪■□
『おう、帝連じゃないか。こんなところで奇遇だな。お前もランニングか?』
風丸!DFのくせに攻撃性能マシマシな頼れる男!★3!縛り違反!次!
■▪▫■□▫〜十三回目〜▫■□▫▪■
『あ?おいおい帝連、新学期早々こんなとこで油売ってんなよ』
辺見!性能は微妙!一応★3!次!
■▪▫■□▫〜二十二回目〜▫■□▫▪■
『あっ、帝連キャプテン!一年生の教室まで、なにか御用ですか?そうだ、また放課後のキーパー特訓、付き合って下さいね!』
立向居!我らが魔王!GK最強格にしてリセマラランク堂々のSSR!当たり前に★3!縛り違反!次!
■▪▫■□▫〜三十一回目〜▫■□▫▪■
『おうキャプテン、良いとこに居たな。俺の教室どこか知らねぇか?ったく、日本のスクールは分かりにくいぜ………』
テレス!序盤の敵FWくらいならコイツだけで完封出来る癖にドリブルまで出来るチート!当然!★3!縛り違反!アルゼンチンに帰れ!次!
■▪▫■□▫〜四十三回目〜▫■□▫▪■
『あ?おいおい帝連、新学期早々こんなとこで油売ってんなよ』
辺見!性能は微妙!かろうじて★3!次!
■▪▫■□▫〜五十五回目〜▫■□▫▪■
『おっ、帝連じゃないか!お前も放課後の練習が待ちきれなかったのか!?』
『円堂、お前じゃあるまいし………どうしたんだ、帝連。俺たちに何か用か?』
『練習の相談なら、放課後に付き合うぞ。お前には世話を掛けているからな』
ブレイク組が揃ってるゥゥゥゥーーーーッ!!?
説明不要のチート軍団!ステータスも固有スキルもマシマシで単独でもリセマラランクSSRの化け物共!主人公組は流石だな!帰れ!次!
■▪▫■□▫〜七十八回目〜▫■□▫▪■
『あ?おいおい帝連、新学期早々こんなとこで油売ってんなよ』
帰れデコ!次!
◾︎■▫■□▫〜百五十五回目〜▫■□▫▪
で、出ねぇ………!キャラが多いとはいえ★3の中でもそこそこ出現率の高い人なのに………!
今まで何個のサッカーボールが質問画面で空を舞った事か………いやホントに出ないな。祈祷力か?祈りが足りないのか?
…………お?その背格好は………!
『_______おや、キャプテン。こんな所でどうしました?お前のクラスはここでは無いはずですが………』
『自己紹介を頼む………とは異な事を。こう見えても一度知り合った相手から忘れられた事は無いんですがねぇ………まぁ、良いでしょう』
『サッカー部2年、DFを務める
っしゃあオラァんッ!!!
はい、という訳で本縛りの主役!唯一無二の相棒にして今後八面六臂の活躍をしてもらう予定の五条さんが仲間になったところで、今回はここまで!
御縁があればまたお会いしましょう。それでは!
☆☆★
_______不可思議な奴だった。
「やっほ!アンタが五条くん?」
中学に入学して早々、名指しで声を掛けてきた見知らぬ男。
男子用の制服を着ていた為に男子とはすぐに分かったが、何とも中性的な奴で。髪型や服装を整えれば綺麗目な女生徒とも間違えそうな顔付きだった。
「なぁ、東京でサッカーやってたんだろ?しかもあの【鬼道 有人】と同じトップチーム!」
「…………良く知ってますね」
「好きなんだ、サッカー!」
何とも陽気に笑った彼は、脇に抱えたサッカーボールを掲げながらそう言った。
辟易した。面倒だと思った。
わざわざ両親に頼んで地元から遠く離れた、サッカー部の無い学校を選んだと言うのに。
俺の事を知る人間が居ないであろう場所で、サッカーから離れた生活を送ろうと思っていたのに。
「………サッカーならやりませんが」
「えぇー、何でだよ?トップチームに居たくらいだし、好きなんだろ?」
「才能がなかったもので」
圧倒的な才能差というものは、容易く無能の心をへし折るのだと知った。
幾ら努力を重ねても、あの天才ゲームメイカーには一生追い付けない。
なまじ並以上の努力を続けてきたが故に、それが現実的に認識できてしまった。
それを見ない振りする程の愚かさも、それでもなお努力を重ねる愚直さも。俺は持ち合わせていなかった、それだけの事。
だから辞めた。帝国学園にも誘われたが、一生あの男の二番手だと_______いや、帝国に来る者達の才能を考えれば一軍に居られるかすら危ういと思うと、二の足を踏んだ。
幸い学力的には何処にでも行けた。此処を選んだのも、寮制かつ学業で好成績を修めれば学費も掛からないから誰にも迷惑をかけないと思ったから、ただそれだけ。
自分を知らない場所で、再起を図ろうと思った………なんて高尚な物じゃない。
ただ逃げた。自分の才能の無さから。
「じゃあもう一回挑戦してみねぇか?」
「………は?」
だと言うのに。あぁ全く、コイツが居たことだけが本当に想定外だ。神がいるのなら、俺は喜んで呪詛を吐いただろうに。
「特にやりたい事も無いんだろ?じゃあ最後にもう一回、挑戦しようぜ。ほかの事やるなら、それからでも遅くねぇだろ!」
指でシュルシュルとボールを回しながら、人好きされるような笑みを浮かべた男。
机に置かれた入部届け。書く気のないはずのそれに、酷く気が行ったのも気に食わなかった。
「サッカー辞めて、誰も知らない所に行こうとした。でもその先には俺が居た。つまりそれって、
きっとその日だ。1年前、俺の運命が変わった日。
見知らぬ場所で、全国なんて到底望めないような環境で、部員もロクに揃っていない有様で。
誰も信じないような、荒唐無稽な夢を語る男。
「さぁ、五条」
_______俺と一緒に、日本をひっくり返してやろうぜ!
その夢に、乗っかるのも悪くないと思った時点で俺の負けだったんでしょうね。
崇高な使命は無い。
勝たなければならない理由も無い。
あるのはたった一つ、証明の為。
これは俺が彼と共に戦って。
数多の強豪としのぎを削って。
中学サッカーをひっくり返して。
俺が、自分自身に
その為の物語だ。