【現在再構築中】Fate/Grand OrderーHero of the Destineyー 作:定紋練魔
本日は二本立てです。
11話目からお楽しみください。
「……そろそろヒーローチームが入ってくる頃か。」
【時間的にはな】
槍を持って階段前で待機する。
今の容姿は……青い長い髪を首の後ろで束ね、その体を青いタイツに包みながら朱い槍を持つ戦士の姿。
遥か昔、西暦においては『1世紀』にあたる時代。
日本から見て、遥か西側の古代ヨーロッパにて、『ケルト』という民族が在った。
そこに生まれた半人半神の英雄
戦車にて大地を駆け、剣を振るいて敵を裂き。
象徴とさえされるその槍は必ず敵の心臓を貫きて穿ち殺す、それ即ち『因果逆転不可避必中必殺の槍』!
【ま、ぼちぼちやっていくとしようや!】
「そうだね。頼りにしてるよ」
【応、任せろ!】
《アルスターの光の御子『クランの猛犬』クー・フーリン》
【ッ!マスター!】
「来たか!」
クー・フーリンの声がけで臨戦体制をとる。曲がり角の向こうから現れたのは……
「【……は?】」
しゃかしゃかしゃかと賑やかに音を立てながら浮遊移動する杖だった
【なんだこりゃ?】
「俺が知りたいよ……」
呆気に取られて目が点になる俺とクー・フーリン。
とりあえず仕留めるか、と槍を突き出すと……
PON!
「【増えたァ!?】」
間抜けな破裂音と共にその杖が分裂した。
PON!PON!PON!PON!PON!
一度鳴るごとに2本、4本、8本、16本と倍になっていく。
【だークソ!どんだけ増えんだこいつらは!】
ようやく最後の一本を仕留めた時には、大分時間が経っていた
「これで……最後!」
【おいマスター、今度こそ人間だ】
「本当……?」
やや疲れ気味に問いかける俺。
角から現れたのは……
「……逢魔君か」
「殲滅お疲れ様。どうだった?俺の『
「最悪だよ!何あの増殖!?」
「この杖は情報収集能力のある魔法生物を放ち、周囲を調査する魔法で生み出したモノでね。
悪目立ちするけど、情報収集能力は一級。手に戻ってくれば確認した情報を漏れず回収することができるのさ」
彼が手に持っているのは彼が『杖探査悪目立知』と紹介した杖
「1本取り逃がしてたのか……!」
「そ。で、こいつは手を叩くと……」
PON!
「倍化する」
「嫌がらせか!」
「嫌がらせだよ」
そう言うと彼は杖を消してどこからか飛んできた髑髏のついた杖をキャッチする
『準備はできたぞ。魔力だけ流すがいい』
杖が喋った!?
「『カレイドステッキ』のようなものだと思えばいい」
「!?なぜそれを!」
「すぐにわかる。『
そう叫ぶと彼は指を鳴らす。
するとビルの中にいたはずだったのにも関わらず、俺たちはガラクタと玩具に囲まれた謎の空間にいた。
空間の中央には髑髏のついた大きな天秤が設置されている。
【こいつは……】
「自己紹介させてもらおう。俺は逢魔皇也、"個性"は『魔法』。そしてお前と同じ……転生者だ」
そう言うと彼は空中に魔法陣のようなものを書き上げ、こちらに向ける
「『契約《ゼクト》』と言う魔法だ。調印した者に書かれたことを守らせ、破った場合は死に至らしめる魔法。『自己強制証明《セルフギアス・スクロール》』のような物と思えばいい。内容はこの天秤に関わるもの」
そう言ってコンコンと天秤を叩き言う。
「『俺とお前の『嘘』を証明する。俺が嘘をつけば右に、お前が嘘をつけば左に触れる。』同意しろ」
【マスター、何を企んでるかわかったもんじゃねぇ。初対面で敵意を向ける人間に碌な奴はいないぞ】
……わかってる。でも何か勘違いしてるような感じもする。まずは話し合いをしてからだ
【お前は転生してもお人好しかよ……】
悪いね。そうクー・フーリンに言いつつ躊躇いなく魔力で調印する。
『カカカ!躊躇いなく調印するではないか!これは勘違いと言う線もあるのではないか?ん?』
「そんなはずは……いや、変に考えるのはよそう。君もあまり勘繰りさせないでくれ、杖先生」
『そいつは失礼した。だがまぁ確かに?コイツは異世界の知識と技を持ち、転生者であることは間違いない!あの"神"を名乗る輩の言う悪事を働いている可能性も否定できないが!いやいやどうして、ややこしい事態になってきたではないか!』
「……ここまで大掛かりなことをして、何がしたい?」
「何、簡単な問答だ。杖先生」
『では始めよう!偽神エールドメードが定める。『互いに一度ずつ質問を行い、嘘をつけば天秤が反応する』!神の遊戯は絶対だ!』
そう杖が宣言すると、何かが変わったような感覚を受ける。一瞬の後、俺の姿が戦闘用タイツから礼装に戻っていることを認識し、顔を青くする。
「……?……!クー・フーリン?クー・フーリン!」
憑依していたはずのクー・フーリンの反応もない!
「お前のサーヴァントには席を外してもらった。代わりに回答されては敵わないからな。今頃結界の外で杖先生の分身と戦闘を行なっていることだろう」
「ッ!」
「では最初の質問だ。『お前は転生者か?』」
こうなれば大人しく問答をするしかないだろう
「答えは『はい』だ。俺は確かに前世の記憶がある」
天秤に動きはない
「なるほどな、次はお前の番だ。何か質問をしろ」
……互いに質問権があるのか。
「……『君の目的はなんだ?』俺にそれを聞いてどうするつもりだ」
「質問は一つづつだ。回答は『悪行を成す転生者の処罰だ』。俺を転生させる際、この世界に転生させた人物が特典を悪用しているから倒せ、と言う指令を受けている」
天秤に動きはない
「……転生特典?」
「しらばっくれるつもりか?『お前の転生特典はFGOのサーヴァントの召喚権だろう?』」
「なんだそれ。『転生特典もFGOも知らない。なんのことかわからない』」
天秤に動きはない
「……何?」
「俺の質問だ『転生特典ってなんなんだ』」
「……答えよう。『俺たち転生者が異世界へ転生する際に神に与えられる特権能力のことだ』。その異世界に住む者達よりも強い能力が与えられるのが一般的だ」
天秤に動きはない
「問おう。お前は『転生する際に神に会ったか?』」
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《Side:逢魔》
「問おう。お前は『転生する際に神に会ったか?』」
妙だ。
いくつ問答を交わそうと、天秤は何の反応も示さない。
故に確かめる。この問いを持って疑いを晴らす!
そう俺が考えるのは、過去に転生する際に語られた神の話があったからだ。
かつて俺が転生する時、俺はこの世界の神を名乗る人物と対面した。
そこは真っ白い空間で、辺りには何もなく、そこには一人、厳格な顔をした初老の男性が佇むのみだった。
俺はそこで、体もなくただの丸い人魂として存在するだけだった。
〈死んでこの世界に来る際、漂白から逃れ記憶を持ちながら転生する者の前に私は現れ、力を渡す。〉
〈それがこの世界の"秩序"だ〉
「だが神様、俺には何か特異な才能があったわけでもねぇ。なぜ俺は逃れられた?」
〈漂白から逃れるのに必要なのは才能ではない。運だ。極低確率で偶然魂の漂白から逃れた。それだけの話だ〉
「……ただ運が良かっただけ、ってことか」
〈然り〉
「……で?俺に力をくれるって?何の力をくれるってのさ」
〈然り。それが秩序故に。貴卿には転生特典として『魔王学院』の魔法を与える〉
「……は?」
もしも顔があったらその時俺はよっぽど間の抜けた顔をしてたんだと思う。
神様は少しの間の沈黙をどう感じたのか言葉を続ける
〈それなりに強い力を与えたつもりだが、何か異論があるのか?〉
「いやいやいやいや、異論というかなんというか……強すぎないか!?魔王学院っつったら『魔王学院の不適合者』のことだろ!?」
〈然り〉
「世界を滅ぼすのとか余裕なレベルじゃん!」
〈然り〉
「『然り』、じゃねぇだろ!?」
この時の俺はなかなかに肝が据わっていたと思う。結構厳しそうな、いかつい顔をした爺さんに何の力も持たないで食ってかかったんだから
「『魔王学院の不適合者』なんて言ったら国一つ焼く魔法とかザラに出てくる作品じゃねぇか!初期の方こそ対人戦とか多かったけど普通に神とか世界とかを相手に立ち回る作品だろ!?」
〈然り。故に与えるのだ〉
「……どう言うことだよ」
そこから語られるのは、彼が犯したという過ちと、その懺悔だった。
〈私はかつて、お前のように漂白を逃れ、この世界に転生しようとする魂に"秩序"に従い力を与えた〉
〈しかし、その時の私は若く、無数にある世界やその世界の力についての理解が全く足りていなかった〉
〈故に私はその者が欲しいという力を無計画に渡した〉
〈故に、惨劇が起きた〉
そう言って神様が手を振るうと、何もなかった空間にホログラムのようにスクリーンが現れ、そこに映画のように映像が流れる
〈その転生者は未来にて力を悪用し、世界に大きな被害を及ぼした〉
映像の中では狂ったように笑い声を上げる人物の手に乗る黄金の器から汚泥が溢れ、島国を一つ飲み込んでいた
〈世界の者はそれに必死に抵抗した〉
ある者はその炎で泥を燃やした。ある者はその翼で高速飛行して数々の人を助けた
〈だが、その全ての努力は無駄になった〉
泥の中から黒い人のようなナニカが出現し、全ての人間を喰らった。
泥の中から醜い肉柱が次々と出現し、世界を焼いて行った
〈私は、かつての決断をひどく後悔した〉
神様は、全てが蹂躙される映像をひどく悲しげに見つめていた。
〈そして、世界が終わった〉
泥が、肉柱が、人のようなナニカが。海を渡り、汚染し、全世界へと散ってゆく。
あれだけ青かった地球は、赤黒く変色してしまっていた
〈お前は、この惨状を見てどう思う〉
「……なんつーか、こう……あー、ダメだ。うまく表現できねぇ」
心が、頭が、その描写を忌避している。これが一つの世界の結末であると、信じたくないと叫んでいる。
その一つ一つに吐き気すら覚えるその描写は、まさに絶望の終末というに相応しかった。
「ただ、チープな言葉で表現するとしたら……そう、胸糞悪ぃ。クソみたいだと。そう表現する。あんまりにも酷すぎて、こんな言葉でしか表現できねぇ」
〈……そうか〉
そう言うと、神様は悲しい目をしながらそのモニターを消し去る
〈私は、こんな未来を許せない〉
今まで平坦だった言葉に、感情が乗ったような、力が篭ったような気がした。
〈私は、こんな未来を変えたい〉
俺は、特典にするといった魔王学院の魔法をなぜ軽々しく与えようと言ったのか、ようやく理解した
〈どうか、力を貸してくれないだろうか〉
そう言って頭を下げる彼は、どんな気分だっただろうか。
本来下げられる側であるはずの神が、その頭を下げて懇願している。
どれほどの葛藤があっただろうか。一体、どれほどの屈辱であっただろうか。
「俺は、どうすればいい」
神様が顔を上げる
「俺に、どうして欲しいんだ、あんたは」
〈……ならば、滅びを。〉
〈その力を持って、奴を滅ぼしてほしい〉
「なぜ俺なんだ」
〈漂白を回避した運。そして、性格とこの魔法、そして奴の特典を知る知識。それが理由だ〉
「……わかった。受けるよ、その話」
〈恩に着る〉
そうして託されたのが、この力だった。
問題の転生者の特典が……
Fateシリーズに登場する万能の願望機、聖杯。
特に『黒の聖杯』をその転生者は求めたという。
故に俺は、彼が件の転生者だと。そう当たりをつけたのだが……
「答えは『いいえ』。そもそも前の世界で死んでからこの世界に生まれるまでの記憶はない。」
天秤は動かない。
「馬鹿な……」
『カカカカカカカカ!愉快なことになってきたではないか!』
《Side out》
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《Side 苅間》
『カカカカカカカカ!愉快なことになってきたではないか!』
どこからか現れた『知識の杖』が愉快そうに声を上げる
『ハズレ、ハズレ、大外れだ!世界を滅ぼす元凶と思われていた藤敦苅間は!なんと!白!白!白!全くの無罪!潔白の身だったと言うことだ!』
そう言って界化粧虚構現実を解除する『知識の杖』に疑問の目を向けながら逢魔君に問いかける
「……どう言うことだ」
「すまない。俺の思い違いだったようだ。俺は君を悪と断じた。君は否であると俺のフィールドで証明してみせた」
「……話が読めないけど、疑いが晴れたって認識でいい?」
「そう言うことになるな。本当に申し訳ない」
そう言って頭を下げる逢魔君。戸惑っていると、クー・フーリンとのリンクが再度繋がり、服装も体操服から青い戦闘用のタイツ姿へと戻った。
【おいマスター、無事か!?】
クー・フーリン!そっちこそ無事!?
【応、こっちは無事だ!結局、どうなったんだ?】
なんだか、疑いが晴れたらしい。
【なんだそりゃぁ!?急に霊体で弾かれたと思ったら体が動かなくなってよ……】
「体が動かなくなった……?」
クー・フーリンからの報告に眉を顰めると、その回答が『知識の杖』から成された。
『簡単な話だ!『界化粧虚構現実』は世界を両者が理解したように化粧する……つまり塗り替える魔法だ!先の『誓約』で、"魔法の行使中は世界の時間を止める"とした!そのため結界の外の時間は止まっていたと言うわけだ!』
「嘘だろ!?そんなことと何処にも!」
"互いの『嘘』を証明する"と言うだけの内容だったはず!
思わずクー・フーリンと声を被せてツッコんでしまった。
【やり口が詐欺師じゃねぇか!】
本当にな!
「まぁ、そういうことだ。お詫びと言ってはなんだが、ここからは俺の出せる全力で相手をさせてもらう」
そう言うと、彼は知識の杖を手に取って短く、されど力強く詠唱をする。
「"燃え上がれ、ガリュフォード"!」
すると『知識の杖』が炎を吹き、その形を紅い両刃の剣へと変える
「何それかっこいい!」
【マスター!?】
「俺の使える剣の中で、最も熱く燃え盛る剣だ。"アルスターの光の御子"共々燃やし尽くしてくれよう!」
クー・フーリンのことがバレてる!?
【んだよ俺のこと知ってんのかよ!なら全力でやるしかねぇよな!マスター、魔力を回しやがれ!!】
「全く……どうなっても知らないからね!」
その言葉を最後に朱き魔槍と、紅い聖剣はぶつかり合い、金属音を立て始めた。
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《Side???》
核のハリボテと共に、私は屋上で待機していた。
核を中央に設置し、私はその脇で警戒を続ける。
爆発音が鳴る。ただし……
「ビルの外から飛んで来たか」
「テメェが変身野郎が呼び出した奴かァ?」
金髪でガラの悪そうな目付き、手榴弾のような籠手をつけた爆発の"個性"を持った青年
「情報に合致するな。そうだ、私がマスターが呼び出した英霊だ。しかしビルの外を飛んでダイレクトに屋上にくるとはな。いささか肝が冷えたぞ」
「ハッ!知るか!喰ら––––––ガハッ!?」
「無様だな、今の私は敵だ。ろくな情報もなしに不用意に近づくのは愚策だぞ」
ゆったり余裕を持って攻撃モーションを取ろうとする相手。残念ながらそこは私の移動範囲圏内だ。
そのまま蹴り飛ばし屋上入り口の壁に叩きつける。
「ゲホッ……ゴッ……」
「案ずるな、跡が残らないようにはしてある……ああ、一つだけ情報を与えておこう。私は
そのまま振り向いてゆっくりと核の近くに戻っていく。
核の場所まで辿り着き、振り返ると起き上がるところだった。
……タフだな。少なくとも後2、3分は起き上がれんと思っていたが……
「少々侮りすぎていたようだな、謝罪する」
「知るか、謝んなボケ!テメェは俺がぶっ殺す……!」
ふむ、言葉使いが荒いな
「それでヒーローを目指すつもりか?」
「あ"?」
「ヒーロー。それ即ち英雄……いや、この世界においては"救世主"の方が近いのだろうか?……まあいい。そんな『人を助ける者』を目指す人間がする言葉遣いとはとても思えんな……まあいい。私の仕事はこの核の防衛だ。悪く思うなよ。これより君を……」
英霊……基本的にその言葉は『過去の英雄・反英雄』の影法師を表す
しかし、一部。
本当にごく少数だが、そのセオリーを無視する存在がいる。
彼はその一人。
人々が求めた『
その典型として在った『名無しの英雄』。
そう、彼こそが……
《名無しの英雄『無限の剣製』
その言葉と共に投影され、その場に出現した弓に同じように投影した矢を番え……射る!
射出された矢は次々と爆豪の足元に突き刺さり、回避した先に突き刺さり。
爆豪の焦りを誘い……結果として、思考力を奪う。
Q:戦闘中、思考力が奪われた人間はどのような行動に出るか
答えはこうだ
「クソがァ!ちまちまちまちまうざったりぃんだよ!所詮は弓兵!近付けば無力だろぉが!」
A:最も得意な攻撃を行う
思考力を奪われた結果、爆豪は爆発で空中に飛び上がり、爆発の勢いで急接近。そのまま右の拳を振り下ろそうとする。
所謂、『右の大振り』である。
だが、戦闘のプロ。まして、対人戦闘のプロたる英霊にとって、その行動は児戯にも等しい。
「忘れたか?この戦闘における最初のダメージは私の蹴りだ」
「しまっ……?!ッがァッ!?」
エミヤの言葉に揺さぶられ下に注意した爆豪。
だが、直後エミヤの投影した莫耶の柄での攻撃で背中を打たれ、地面に叩き落とされる
「敵の言葉に揺さぶられるな得意なモーションに頼るな判断が遅い。私が教師なら赤点だな」
「クソ……が……」
エミヤの講評を聞いた爆豪はその言葉を最後に、意識を落とした。
《Side out》
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少し遡って4階、階段前。
《Side 苅間》
俺の操る朱槍と、逢魔君の操る聖剣は互角に打ち合っていた
高く鳴る金属同士がぶつかる音。
俺が突けば相手は受け流し、逢魔君が薙げば俺は受け止め。
逢魔君が炎を放てば槍で打ち破り、俺がルーンで炎を打ち出せば聖剣で打ち消す。
そんな一進一退の攻防が先ほどから続いていた。
「さすがだな!英霊の憑依に頼らず、よく鍛えられている!」
逢魔君が斬りかかり
「そっちこそ!英霊より多少スペックは下がるとはいえ、それでも高いはずの俺との戦闘によくついてこれてるじゃないか!」
【本当だぜ!師匠の訓練にもついてこれるだろうな!死にかけるだろうが死なんだろうよ!】
俺が受け流し、そのまま思いっきり突く。ついでにクー・フーリンの言葉も伝える
「英霊から褒められるとは光栄だね!でもスカサハの訓練?死ぬじゃないですかやだー!」
「【よく分かってら!】」
そして更に攻防は続く
「本当によく渡り合う!君本当に一般人!?」
「生憎と!"元"がつくけどな!雄英に来るまで杖先生に毎日みっちりしごかれてきたんでね!」
そんな話をしながら攻防を続ける……が、流石に疲れてきたのか逢魔君が姿勢を崩す。
それを見逃す俺とクー・フーリンではなかった。
「そこだッ!」【貰ったッ!】
やや体制を低くして、その槍を構え……
赤い閃光かと、そう見紛うほどの速度で突き穿つ!
「がァッ!!」
その槍は、上半身の中心……心臓のある部分に正確に突きささっていた
その3秒後、『
「
「……ごめん」
【正直すまんかった】
『カカカカカカ!まぁ甦ることができるし良いのではないか?最も根源が光を放つのは滅ぶ直前だぞ?』
「それでもだよ!」
そんな掛け合いの後、俺が逢魔君にハンドカフスをかけるのと同時、エミヤの方も戦闘を終えたらしく、試合終了の合図がオールマイトから成された。
どこまでも締まらない終わり方だったことを、ここに明記しておく。
滑り込みセーーーーフ!
「アウトだ馬鹿。今が7:30だろう。まだあとがきだ」
ビデブっ!?聖剣でなぐらんどいてください先生!というかその聖剣光の聖剣でしょ!?返してきてください!
「案ずるな。既に承諾済みだ」
チクショウ!逃げ道はなかった!!
「さて、斬り付けるのは後にして……とうとう出てきたか。しかしまぁ……なんともスケールのでかい話になってきたな」
勘違い転生者だと思いました?残念!正義感の強いいいやつでした!
「俺は騙された。クソッ、この作者のくせに腹たつな!」
痛い痛い。蹴らないでください先生。脛蹴らないでください。
逢魔君は自分で言っていた通り転生者。転生特典は『魔法』!
『魔王学院の不適合者』という作品の魔法を扱える、というものです。
「あの『知識の杖』はなんだ?」
端的にいえば封印装置ですね。魔王学院を知っている人はわかると思いますが、あの世界の魔法、結構やばいのが多いんです。作者文庫勢なんですが、主人公の使う魔法とかほんとにいつもびっくりさせられてます。
で、そんなやべー魔法がいきなり使えるようになるはずもなく。
使えるレベルの魔法を小出しにして学ぶようにした代わりに、自分が扱えない魔法を『知識の杖』に使わせるようにしたわけです。
「端的に言えば、『使えない術式を魔術礼装の中に封印した。代わりにグレードは下がるものの術式を使える礼装を生み出した』ということか?」
そゆことです。
色々大変なことが発覚しつつあるこの世界、これからも苅間君の活躍をお楽しみに!
「強引に締めたな」
やかましい。感想・批評・アドバイスなど、お待ちしております!
後筆者はBLは趣味じゃありませんので!
「では作者、罰の時間だ」
だからエンハーレ仕舞ってってばァァァァァァ!
「あ、こら逃げるな作者!!」
2024 6/19 (水)17:45 『魔王学院の不適合者』『神様転生』タグ、解放