【現在再構築中】Fate/Grand OrderーHero of the Destineyー   作:定紋練魔

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これにて戦闘訓練回、終了です。今回もちょと長め(8000字弱)


第十三話 戦闘訓練③/講評

ーグラウンド-βー

 

少し遡ってモニタールーム。

藤敦苅間 対 逢魔皇也&爆豪勝己タッグという異色の対戦カードに沸いていた

 

「1対2の変則ルール……!」

「さっきの逢魔とか爆豪の戦闘の様子見てるとやっぱ不安にはなるよな……」

「リンチじゃねーか!」

「字面で考えると藤敦君が圧倒的に不利やけど……そういうわけじゃないんですよね、先生?」

「うむ!その麗日少女の懸念は不要と言っていい!彼の個性は……まぁ見ながら解説した方が早いな!」

「えー……なんすかそれ先生……」

「ただまぁ正確に言えば『事実上の2対2』であるとは言っておこう!」

 

そんな話をしていると、苅間が屋上に核のハリボテの設置を終えた。

 

「お、藤敦少年は核を屋上に置いたのか」

「屋上!?爆豪が爆発で空を飛べないって考えたってことか?」

「んー、苅間がそんな安直な思考で設置するかなぁ……」

「あ!ムッシュのところに誰か現れた!」

 

モニターを見ると苅間の前に赤い外套を羽織った褐色の男性が現れていた。

新手の(ヴィラン)かと生徒が焦る中、オールマイトが冷静に説明する。

 

「あれは彼の個性で召喚しただけさ!心配せずとも敵じゃあない」

 

「召喚が"個性"?」

「"個性"で人を呼び出すのが"個性"ってことっすか!?」

 

ざわざわと生徒たちがざわめき出す。

 

「その通り!彼の"個性"は『英霊召喚』。"個性"黎明期以前の偉人や神話などに語られる英雄を召喚・憑依・使役するというもの!彼もその英雄の一人ってことさ!彼から資料は預かっているから……えーっと……」

 

 

そう言いながらどこからか取り出したタブレットをスワイプして資料を探すオールマイト

 

「え、そんなにあるんすか?」

 

そう言いながらその画面を覗き込む赤髪の生徒。すぐにその顔を固くする

 

「どったの切島?」

 

ピンク色の肌をした生徒がその隣から覗き込むと驚愕に声を上げる

 

「多くない!?」

 

オールマイトがスワイプしてもスワイプしてもそのページには情報詳細が絶えず表示され続ける。そしてある一点で止まる

 

「ああ、あったあった。彼は弓兵(アーチャー)の『エミヤ』という英雄らしい。えっと……え?未来の英雄?」

 

その言葉に一同は驚いたようにモニターを見入る

 

「読み上げようか。『未来で英雄になった人物。数々の紛争地帯を単独で渡り歩き、弱者を救済し、紛争を止めるなどという行為を無償で行った『世界を救った正義の味方』である』……だそうだ」

 

その言葉に生徒たちは息を飲み、画面に映る人物を見る。

まさに英雄(ヒーロー)の名に相応しい、一種オールマイトをも超える功績、無償でそれらを成したという高潔な精神。誰一人としてその道の過酷さを知らない。知ろうはずがない。想像し、語ろうと思うことすら烏滸がましい。そんな感情さえ覚える『真の英雄』。その人物が画面に映る人物なのだと。

 

 

モニタールームがそんな緊迫した空気に包まれる中、定刻となったためオールマイトが訓練開始を宣言する。

 

 

「あ、案の定爆豪がビルの外飛んでった!」

 

爆豪・逢魔で二手に別れた。

逢魔は裏手に回り窓を炎で溶解させ静かに侵入し、爆豪は大きな音を立てながら爆破で空を飛び屋上を目指す。

 

「上下で挟み込む、というような作戦でも立てていたのでしょうか?」

「そうなるなら爆豪君が大きな音を立てて飛んでいったのは逢魔君が侵入するのを悟られないようにするために?」

 

対する逢魔は棒のようなものを取り出し、放り投げる。

すると、ひとりでに動き出し、逢魔が手を叩く度にその数が倍に増えていく。

 

「うおっ、どんどん増えてってる!?」

「アレ多分探査用だよな?便利そうだけど正直気持ちわりー……」

「1本倒しても3、40本いるって思った方がいいってこと……?」

 

尻尾が生えている道着を着た生徒のふとしたつぶやきに全員の背筋に悪寒が走る。

そう、茶色いアイツを想起してしまったのである。

正直本人はそこは考えていないのだが、それは置いておこう。

 

「そ、それはさておき!二人がそれぞれと接敵したぞ!」

 

空気を入れ替えようとオールマイトがそう言って思考を切り替えさせる。

 

「あ、あの杖消した……と思ったらなんか新しい杖が飛んできた!?」

「そんな幼児用アニメのアンパンヒーローみたいな……」

「アレ数世紀にわたって放送してるってマジ?」

「で、剣出して」

「槍構えて」

 

逢魔が聖剣を取り出し、苅間が魔槍を構え……ぶつかり合う

 

「「「…………え、時代劇見せられてる?」」」

「魔法を使う時代劇なんてないと思うなぁ……」

 

炎が飛び交う時代劇、考えたくもない。

そうして一進一退の攻防を観戦する生徒達。

 

「槍が壁に当たっちまってるよ……室内戦に慣れてないのか?」

「違う、苅間がそんな初歩的なミスを犯すわけがない。何か理由が……」

「あ、槍で壁削ってできた石を踏んづけて姿勢が!」

「そこだァ!」

 

赤い閃光と共に槍が姿勢を崩した逢魔の胸に突き刺さる

 

「「「おおおおおおお!」」」

 

専門知識はない。が、それが凄まじい攻防であったことは誰の目にも明らかだった

数秒後、魔法陣の中から無傷で現れる逢魔を見て、一部……特にオールマイトは密かに胸を撫で下ろしたという。

 

 

 

 

対して、爆豪対エミヤの映像が映るモニターでは

 

「爆豪が接近して……」

「蹴り飛ばされた!?」

 

爆豪が接敵。そのまま爆破で近づくも蹴り飛ばされ、崩れ落ちる。

 

「あの人弓兵(アーチャー)ってことは遠距離専門の人だよな!?」

「いや、遠距離攻撃が専門だからといって近接戦を疎かにしてはいけない。むしろ遠距離を得意とするからこそ近距離戦もできるようにならなければならないということか……!?」

「遠距離攻撃を主体とするヒーローが接近されて敗北……なんて展開、目も当てられませんものね」

「今どこから弓矢出した!!?」

 

投影した矢を次々と足下に射ち出し、冷静さを奪うエミヤ。その鮮やかな射出ぶりに生徒達は感嘆していた。

 

「爆豪さんの動きが精細さを欠いてきましたね」

「ああ、目に見えるほどに焦ってやがる。決定打に欠けるどころか接近すら許してもらえないんだ焦りとストレスはエグいだろうしな」

 

冷静さを欠く爆豪。射出される矢を避け、当たりそうな矢を爆破で焼き払いながら飛び上がり、爆破で接近する

 

「おお!爆豪が行った!」

「いや、アレは……!」

 

一部の生徒は気づいたようだが、この時エミヤは明らかに弾幕が薄い場所を意図的に作り出していた。

普段の冷静な爆豪なら気付けたであろう罠。冷静さを欠いた爆豪には気づくことができなかったのだ。

 

「対緑谷戦で見せた……」

「右の大振り……!」

 

先にも述べたように、人は戦闘中心理的に追い詰められた時。

自尊心や自分の力の過信が強ければ強いほど、『自分の得意な攻撃』に頼ろうとする。

それはその攻撃に『絶対的な自信を持っている』から。その攻撃に打ち払えないものなどないと、そう信じているから。

 

 

一種の怠慢であり、一種の傲慢であり……一種の思考放棄である。

 

直後、爆豪は背中にエミヤの莫耶の打撃を受け地面に沈んだ

 

 

「す、すげぇ……」

「クラスでも上位に入るであろう爆豪さんを完封してしまいました……」

「………」

 

 

同時、4階でも苅間が逢魔の手首にハンドカフスをかける。

戦闘訓練初日、最終戦は「藤敦 対 逢魔&爆豪」という一見異質かつ不利であるように見える試合で、

圧倒的不利と思われていた藤敦苅間の勝利に終わったのだった。

 

 

 

___________________________________________

 

 

《Side 苅間》

 

「二人とも、訓練お疲れさん!エミヤさんもありがとうございました!爆豪少年は……」

 

「まだ意識が落ちている。まぁ、後数分もすれば起きるだろう」

 

俺と逢魔君は講評のため訓練に使用したビルの地下、モニタールームに戻って来ていた。

爆豪は気絶してしまっていたため、エミヤが肩に担いで連れてきた。

 

【おいマスター、そろそろ戻ってもいいか?】

あ、うん大丈夫。ありがとうね

【いいってことよ!それなりに楽しめたからな。そんじゃ、先に戻ってるってアーチャーの奴にも言っといてくれや】

了解。

 

「……む、憑依を解いたということは」

「ランサーは帰ったよ。先に戻ってるってさ」

「ふむ、まあそうだろうな、私も……」

 

と、エミヤが帰還しようとする意思を見せると、それを見ていたオールマイトが慌ててストップを入れてきた

 

「ああ、すまない!待ってくれ藤敦少年!エミヤさん!」

「む、どうかしたのかね」「どうしたんですか?」

 

帰還を取り止めてオールマイトに向き直る

 

「いや、どうせだし英霊の方からも講評を頂こうかな、と。こんな機会そうそうないし、頼めないでしょうか、エミヤさん」

 

その言葉を受けてエミヤは少し考えるような素振りをして

 

「私にできることといえば、私と対峙した"彼"の動きを踏まえた評価をすることぐらいしかできないが……」

「それで大丈夫!頼めませんかね?」

「だいぶ厳しく、バッサリいくぞ?」

「かまいません」

 

いつになく低姿勢なオールマイト。それならばとエミヤも承諾した。

 

「まぁ私に言えるようなこともそう多くはないがね。戦に身を投じた経験から、先程の彼の動きを評価しようか。その彼も起きたようだしな」

 

エミヤの目線を追うと、確かに爆豪君が起きあがろうとしていた。

オールマイトはモニターに先程の戦闘シーンを映す。

生徒達はそのモニターに注目しつつ、エミヤの声に耳を傾けた。

 

「まず第一に、上下で挟み込む、という作戦ならば、シチュエーションにもよるが彼が大きな音をたてて上がってくるのはいい判断だったと言える。一種の"陽動作戦"だな。

室内の敵はまず大きな音を立てる彼を来撃するためにそちらに気を取られてしまう。その隙にマスターが接敵した……逢魔君と行ったか?彼が下の階の窓から静かに侵入する。十分効果的だな。」

 

ただし、とエミヤが続ける

 

「逢魔君の使用した探査用のマジックアイテム……アレは減点ポイントだ。数が多く、殲滅もし辛いのは評価できるが、いかんせん音もビジュアルも派手なせいで外の音による陽動の効果が半減してしまっている。この段階までで4段階で採点するならば2点の『可』と言ったところか。」

 

ここからは実際に私が接敵した爆豪君……だったか?彼の評価だ

そう前置きし、オールマイトに画面を変えるように促す。

画面が切り替わり、エミヤが爆豪を視認した場所で映像を止めると、再びエミヤが話し出す。

 

「この手の作戦においては『急襲』は一つの有効打となり得る。その一点において、この二人の動き方は正解だ。ただし、そのスタンスを取るのであれば爆豪君は逢魔君の到着を派手な音をたてながら待機するのが正解だった。

派手な音をたて続けていれば敵はそちらを警戒せざるを得ない。つまり警戒していない場所が発生するわけだ。そこをついて逢魔君が核を確保しにかかり、爆豪君がそのサポートとして相手取る……というスタンスを取れば私を突破できる可能性は発生したわけだ」

 

 

しかし、と言って映像を動かすエミヤ

 

 

「彼はその場で攻撃を仕掛け出した。屋上に到着してすぐに挑発・接敵を行ったわけだ。まず細かい遠距離攻撃で情報収集、というならまだわかるが、いきなり近接戦闘を仕掛けるのは愚策。まずは相手の情報を探るべきだったという点が減点だな」

 

続いて、爆豪君がエミヤによって冷静さを奪われていく場面。

 

「このシーンにおいても減点だ。そのタフネスは見事だが、明らかに冷静さを欠き始めている。

未知の相手が敵の場合、特に近接戦闘を得意とする者はいかなる時も冷静でなくてはならない。そうでなくては……」

 

映像の中の爆豪君が爆発で飛び上がり、エミヤに急接近していく

 

「このように、誘導されたことにも気づかずに近接戦闘を挑みかかり、そのまま返り討ちにされる。ここでも減点。

加えて、私が『弓兵だから近接戦闘ができない』と頭にある前提条件のみで接近してきたことも減点。相手の言葉に動揺させられたことも減点。そして何より……」

 

爆豪君が右の大振りを行ったところで映像を止め、バッサリと切り捨てる

 

「焦った際、最も得意であろう動きに頼り切ってしまうこと。これもまた減点だ。よって彼の評価は4段階中1、不可。赤点といったところだろう」

 

と、これが私から見た今回の戦闘の評価だ。と、エミヤはそう締めた。

 

 

「…………!」

「「「そ、想像以上にバッサリ切り捨てた……!」」」

 

爆豪君は歯を食いしばって震え、その他の生徒やオールマイトも、想像以上に厳しい意見に顔を青くする

 

「ただ、"未だ学生である"ことを考慮すれば十分な成績と言えるだろう」

 

そう切り出し、凍りついた空気に切り込むエミヤ。

 

「この評価はあくまでも『プロの戦闘員』としてのものだ。これからの経験が、学びが、問題点を減らしていってくれるだろう。『修正点がある』というのは、そのまま『伸び代がある』ということにつながる。これまでは才能だけで突破していったことも、いずれ才能だけでは突破できなくなる。ここで心という棒が折れれば全て終わりだが、ヒビを補強すればその棒はより太く、強靭になる」

 

そこまで全員を見回しながら言うと、一点に視線を固定して、強く語りかけるように言う

 

「気張れよ。君にはまだ、成長の余地がある」

 

 

そこまで言うと、以上だと言ってエミヤはそのまま帰還していった。

静まり返った空間で、オールマイトは咳払いをしてその嫌な空気を切り裂いた

 

「おほん!エミヤさんの講評はかなり辛口だったが、彼の言う通り学生という前提を考えれば悪すぎるものではなかった!より深く考え、行動し、場数を踏んでより高みを目指すんだ!こういう時こそ叫ぶんだ!さらに!向こうへ!」

 

 

 

「「「「Puls Ultra!!」」」」

 

 

オールマイトが空気を戻してくれたから良かったけど、ちょっとバッサリ行き過ぎだと思うなエミヤァ……!

 

そしてモニタールームから地上に戻り、改めてオールマイトが授業を総括し、締める

 

「改めて皆お疲れさん!緑谷少年以外大きな怪我もなし!

しかし真摯に取り組んだ!初めての訓練にしちゃ皆上出来だったぜ!」

 

生徒の中から「相澤先生の後で真っ当な授業……なんだか拍子抜けというか……」という声が上がるが……

 

「真っ当な授業もまた私たちの自由さ!それじゃあ私は緑谷少年に講評を聞かせねば!着替えて教室にお戻り!あ、爆豪少年は後遺症が出るような怪我ではないと聞いているが、何かあればすぐに保健室に行くようにね。それでは!」

 

と、爆速でオールマイトは去っていった

 

 

 

____________________________________

 

《放課後・1年A組教室》

 

 

授業も終わり、先生が教室を出ると教室は一気に騒がしくなる。

様々なグループが既に形成されつつある中で、やはりどのグループでも話題に上がるのは昼の戦闘訓練の話題だった。

 

「初っ端の爆豪と緑谷の戦闘はアツかったよなぁ!」

「いやいや、轟のも派手でエグかっただろ!」

「一番輝いてたのは僕☆」

「逢魔とか魔法使ってたからな……」

 

そんな中、俺はレイ子といつものように雑談に興じていた。

多少戦闘訓練についての復習などの話題なども兼ねるが、基本的に趣味の話だ。

 

「だから……ん?」

「どしたの?苅間」

「や、なんか視線を感じて……」

 

教室の至る所から視線を感じる。『悪意のこもった視線』というよりも『好奇心の視線』とでもいうのだろうか。

なんだかくすぐったくてたまらない。

 

「端的に言えば、みんな君に興味を持ってるんだ」

「あ、逢魔君」

 

居心地の悪そうにしていたから声をかけたと、逢魔君は言いながら説明する

 

「君の"個性"は本当に謎が多いからね。人を召喚したり、姿を変えたり。あまつさえTSまでするんだから興味を向ける対象としては最上級なんてものじゃ済まないだろう?」

 

 あんまり実感が湧かないけど……

 

「それはそう」

「レイ子!?」

 

そんなやりとりを皮切りに、教室に散っていた生徒たちが一斉に詰め寄ってきた

 

「そうだぜマジで!あ、俺切島 鋭児郎!よろしく!」

「逢魔との斬り合いは興奮したよ〜私芦戸三奈!よろしくね!」

「俺は飯田天哉。君の召喚したエミヤという人物の評価は他人事ながら非常に興味深かった!」

 

「うわっ!?いきなりいっぱい来られても困るって!」

「よかったじゃん、入学早々人気者だよ?」

「呑気だなぁ!?」

 

迫ってくるみんなを落ち着かせて、一人一人とあいさつ。そして改めて自己紹介をすることにした

 

「それじゃあ改めて。俺は藤敦苅間(ふじつる かりま)

"個性"は[英霊]。過去の偉人や物語の英雄達を召喚したり、俺の体に憑依させたりすることができるんだ」

 

その後、色々な質問を受けた

 

Q:どんな人を呼べるの?

A:「本当に色々な人達。例えば神話の英雄。例えば戦国時代の武将。例えばおとぎ話の騎士。これと言って一括りにはできない程度にはいろんな人たちがいるよ」

 

Q:憑依?してる時に姿が変わるのはなんで?

A:「それは俺にもわかんないなぁ……憑依すると憑依した英霊の姿の特徴が出るんだ。例えば……そうだな、さっき戦闘訓練で召喚したエミヤを憑依したら、黒いインナーに赤い外套を纏って、褐色白髪になるのかな」

 

Q:エロいねーちゃんはいるのか!?

A:「教えてどうなるの?次変なこと聞いたらシバき倒すよ」

 

Q:輝いてる人はいるのかい?

A:「どういう意味で聞いているかにもよるけど基本的にYES。物理的に輝いてる人もいれば行動がイケメンすぎて輝いてる人もいる」

 

 

その他諸々の質問を捌いて、わちゃわちゃしてその日は帰ることになった。

これからこんな日々が続くのだろう……この時はまだ、そう思っていた。

 

 

–––《どこかのBAR》–––

 

「おかえりなさいませ、教授」

「やぁ、すまないね。ちょっと知り合いを引き込むのに時間がかかっていたのサ」

 

『教授』と呼ばれた人物は機嫌良さげに新聞をバーのカウンターに座っていた男の前に投げる

 

「ねぇ_クン、コレを見たかい?」

 

あの平和の象徴が教師をやっているんだってさ

 

カウンターに座った男がその新聞を広げて読み始め、しばらくして。

その男はくつくつと笑い声を上げ始める

その様子を見て、『教授』と呼ばれた男は言葉を投げかける

 

「どうだい?面白いことになりそうだろう?」

 

その言葉を聞いた男は、やや掠れたような声で答える

 

《あぁ、とっても》

 

と。

 

 

「なァ……どうなると思う?」

 

そう問いかけながらその男は椅子を回転させて『教授』に向き直る

 

「もしも平和の象徴が……」

 

その男は、顔に、腕に、体に。あらゆる場所に【手】の模型をつけていた。

 

「敵に殺されたりなんかしたらさ……」

 

 

 

 

 

 

 

真に賢しい敵の恐怖を1年A組の彼らが知るのは……もしかすると。

意外と早いのかもしれない。







ーあとがきの部屋ー


さて、やってまいりましたあとがきの部屋!

「今回は特に解説する事などもなさそうだが?」

いやいや、何を言っているんですか先生!前回解説できなかった宝具解説があるでしょう!

「……そう言えばそうだったな。しっかりやっていこう」


と、いうわけで!本日解説する宝具はこちら!

「アルスターの光の御子、クー・フーリンの持つ宝具。『刺し穿つ死棘の槍』だな。」

ケルト神話において、最もネームバリューを誇る武器の名前ですね!

「ケルト神話においては『影の国の女王たるスカサハが、弟子たるクー・フーリンに渡した槍』(意訳)と書かれているな」

すごいざっくりですけどね。ケルト神話の書籍とか正直買ったことがなかったので原典のお話はすごいざっくりしたことしかわかりません……

「おい」

で す が !

弊デアの槍ニキは絆9かつレベル90なのでしっかり説明しちゃいます!

初出はFate/stay naight登場のランサー。真名、クー・フーリンの宝具として登場しました

「著名すぎるが故に見られたら真名がバレる。故に見たものは皆殺しというスタンスを持っていたんだったか」

そうですね。効果は『槍の持つ因果逆転の呪いにより「心臓に槍が命中した」という結果を作ってから「槍を放つ」という原因を作る』というもの。

「長い。わかりやすく直せ」

横暴ですねぇ……
解説しますと、
通常投げ槍による攻撃は『投げる』という行動に対して『当たった』『外れた』という結果が生じます。
これで当たった場合は『投げた。だから当たった』という文になりますね

「そうだな」

それがこの宝具になると、
先に『心臓に当たった』という【結果を先に決定】し、そこから『投げる』という行動を取ります。
故にこの宝具の場合は『当たった。だから投げた』という文になってしまうわけです。
このことから《魔槍ゲイ・ボルグ》は『因果逆転の呪いの槍』と呼ばれ恐れられています。

「改めて聞くと恐ろしいな。どうあろうと最初に『当たった』という結果を持ってくるために外れるということが起こり得ない宝具、というわけだ」

まあ解釈としてはそれで間違っていないかと。
この宝具に対する対抗策はただ一つ。『射程範囲内に入るな』。以上です。
まあそれができないから苦労するわけですが。

「そうだろうな……」

まあそれ以上に説明文も本来ならあるんですがここでは今回は割愛します。長すぎてしまうので。
ではここからはFGOにおけるクー・フーリン(ランサー)の宝具として見ていきましょう!

「クー・フーリンのプロフィール2に記載される宝具概要としては次のようになっているな」

刺し穿つ死棘の槍』
ランク:B 種別:対人宝具
ゲイ・ボルク。
突けば必ず相手の心臓を貫く呪いの槍。
その正体は、槍が相手の心臓に命中したという
結果の後に槍を放つ因果逆転の一刺。
結果ありきの一撃なので回避は不可能とされる。


まあここら辺は上で解説した通りですね。宝具ランクBの対人宝具。
強制的に『槍が相手の心臓に命中した』という結果をもとに放たれる因果逆転の呪いを秘めた一撃です

「次にゲーム性能を見ていこうか」

【Quick 刺し穿つ死棘の槍】
自身に必中を付与(1T)
+敵単体に超強力な攻撃
&防御力ダウン(3T/OC:10〜30%)
&即死を付与(OC:確率60〜100%)

強化済みの単体宝具。自身に必中を与えるので『回避』状態を無視して当てることができますね

「加えてオーバーチャージ依存の防御力ダウンと即死を内包している。仮にダメージでの撃破ができなくても防御力ダウンがあり次の攻撃につなげることができる」

しかも宝具ダメージと即死は別カウントなので計2回の撃破チャンスがあるわけですね。
星3でこれだけあれば十分……というかお釣りが出ますよ。
今回は詳しく紹介しませんが、スキルに『ターン無制限3回回避』『回復』『ガッツ+攻撃力アップ』という優秀なスキル達を内包しておりますので、場持ちも非常に良く、いざという時に強く出られるのもいいところですね!

「しぶとさが見事に出ているな」






さて、本日はここまで!

「また次のお話でお会いしましょう」

感想・批評・アドバイスなど。随時お待ちしています!

「それではみなさん、また次回」


バイバーイ!
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