【現在再構築中】Fate/Grand OrderーHero of the Destineyー 作:定紋練魔
俺が自宅地下でアンデルセンが勝手に製作した工房にて召喚を行った翌日。
俺は自室のベッドで目を覚ました。
「……あれ?」
先日の召喚の後の記憶がない。
石を本の周りに置いて、詠唱をして、サークルが回って……その先の記憶がない。
バゴン、と音を立てて扉が開く
「うわっびっくりした誰!?……ってなんだアンデルセンか」
「なんだとはなんだ。目が覚めたようだから様子を見にきてやったと言うのに」
本人曰く気配で察したから様子を見にきたとのこと
「それはありがと。……あれ?アンデルセンは"気配感知"持ってなかったよね?」
「それはそうだ。俺があの
勘と物音判断だ。難しいことはしていない」
十分だと思うけどなぁ……
「昨夜の召喚は成功している。リビングにいるから、さっさと顔を合わせてこい」
「アンデルセンは?」「俺は俺で忙しい。お前から提供されたネタをまとめなくてはならんのでな」
「了解、頑張ってね」
「言われずともだ。とっとと原稿は仕上げる」
そんな会話をしてアンデルセンは退室。俺は寝巻きから着替えて階段を降りる。
いつも気配を感じなかったリビングに、人の気配を感じる。
ドアを開けると、「「マスター!」」という声とともに二人の人影が振り返り、片
方は笑顔で抱きついて、片方は苦笑しながら近づいてくる。
抱きついてきた方はハッとすると一度離れて咳払いをして自己紹介をする
激動の時代、たった一文字『誠』の旗の下に戦った武士の一団
病に犯されながらもその名を後世に轟かせた、幕末に生きた"天才剣士"
「お恥ずかしい姿をお見せしました……
改めまして!おはようございますマスター!
新撰組一番隊隊長、沖田総司推参!
こっちでもよろしくお願いしますね!マスター!」
彼女の自己紹介が終わると、もう一人も自己紹介を始める。
後の世では"ヨーロッパの父"とさえ呼ばれた、偉大なる"幻想の聖騎士王"
「次は俺だな!セイバーばっかで悪いが、そこは勘弁してくれ!
今回は正規召喚だ!いや、一種の非正規……?まあその辺は置いておくとして!
真名シャルルマーニュ、クラスはセイバー!もっとメジャーな名前もあるが、
そっちは相変わらず別口ってことで改めてよろしく頼むぜ、マスター!」
「沖田さん!シャルル!」
「お久しぶりです!お元気でしたか?」
「召喚された時ぶっ倒れてて心配したぜ!でもま、元気そうでよかったよかった!」
「あ、やっぱり倒れてたんだ」
案の定召喚した直後に気を失っていたらしい。
かなり心配をかけたようだ。
「ごめんごめん、ちょっと召喚慣れしてなくて。
そういうと二人は『あちゃ〜』という顔をした
「やー、すまん。そっちのことは考えてなかった。そっか、まだ召喚したのアンデルセンだけだもんな」
「今の体質のこと考えてませんでした……まだ慣れてない、補助もない魔術回路に星5サーヴァント2騎の魔力を叩き込んだらそれは大変ですよね……」
「まぁ、それは仕方ないよ。こればっかりは俺の失態だし。10連をアンデルセンが止めてくれて助かったよ」
「「本当だよ/ですよ!!!」」
そんな話をした後、こっちでの生活や友達のこと、こっちの世界での常識などを二人に話して聞かせた。
「はへぇ、すごい世界ですねぇ……要はサーヴァントとかエネミーみたいな一般市民がいるってことですか……」
「びっくりだぜ……で、ヒーローや
二人は驚いたような表情で聞いていた。前の世界でその手の話はどう足掻いても『神秘』が絡んできた。
が、この世界では前の世界のような神秘もへったくれもありはしない。時計塔は存在するもののかなり衰退しているらしい。
なお、アトラス院と彷徨海はお察しだと思っている。
実際に行ったことはないけど、カルデアの
『やー、彷徨海もアトラス院もこの程度の神秘の衰退で活動停止とかナイナイ!』とか言いそうだ。
「今の世の
「なるほどなぁ、不殺が掟の傭兵や騎士って感じか?なんだそれかっこいいじゃねぇか!」
面白い!と目を輝かせながらそういう二人に少々複雑な感情を覚える。
今の世のヒーローはあくまでも『ヒーロー』という職業の人々であって、大半のヒーローは『英雄』足り得ない。
そう二人に告げると、二人は微妙な表情をした
「なるほどなぁ……また難儀な悩みを抱えたなマスター……」
「『ヒーロー』は職業であって、『英雄ではない』ですかぁ……」
「俺にとってのヒーローは、『英雄』はサーヴァントの皆なんだ。今のヒーローは余りにも"欲"に忠実すぎるって思うんだ。
裏で敵と通じているヒーローや、金払いの良さ、知名度の上昇を優先して本当に助けを求める人を助けないっていうヒーローが多すぎる。それは、ヒーローって言っていいのか。俺にはわからないんだ……」
俺には、現行ヒーローの大半を信じられない。
そう締めて、気まずい空気を生み出したきり口を閉ざしてしまう。
この空気は良くない。そうわかっていても、俺の考えを二人に聞いて欲しかったし、二人の率直な意見を聞きたかった
少しして、唐突にシャルルが口を開く。
「マスターは台所のアーチャーみたいな人しかヒーローになれないって思ってるのか?」
「台所のアーチャー……エミヤのこと?」
「そうそう、あいつの生き様こそ理想の『英雄』ってやつじゃないのか?」
他人のためにその身を粉にし、他人のためにその人生の全てを捧げ、己を切り捨て、自分以外の誰かのために生きる。
多くの人が一笑に付す中、真剣に『正義の味方』であろうとした。
彼の生き様は正に『英雄』と言って差し支えないものだろう。
「そういうわけじゃないんだけどね。確かにエミヤの生き様は、俺の思い描く『英雄』の理想みたいなところはあるよ。
でも、そうじゃない人でも『英雄』……ヒーローにはなれると思ってる。現行のヒーローや少し前のヒーローにも少しだけど、『ヒーローだ』って人はいるから」
例えば、オールマイト。その圧倒的な力と、正義感を持って数多の悪意を粉砕し、数えきれぬ程の人々を救い出して不動のNo.1として名を馳せたヒーロー。
例えば、インゲニウム。バチバチの戦闘はやや苦手なものの、その速度を持って数々の人々を助け出したヒーロー。
例えば、
「なんていうんだろうね。この世界での俺の好きなヒーローの傾向もあるんだろうけど、『信念を曲げない』『目先の利益に囚われずに本当に助けるべき人を助ける』そんな人達こそ『ヒーロー』になれるし、なるべきなんじゃないかって俺は思ってる。最近見るヒーローには、民衆の人気取りをしようとか、人気者になりたいっていう欲求が強かったりして、ヒーローの本質を忘れてる気がするんだよね……『ヒーローの質の低下』なんてよく言ったものだよね」
一気に捲し立ててしまった……
はっと気付いて「ごめん、喋りすぎた……」と謝る。
「いやいや、マスターの考えを聞けてよかったよ。マスターが微妙な表情をしてた理由もわかったしな」
そこでずっと黙って頬杖をついて話を聞いていた沖田さんが声を上げる
「ならマスターがヒーローになればいいじゃないですか。
私達がいればなれますよね、多分。私達はマスターがヒーローを目指すっていうなら躊躇なく力を貸しますよ。
そこまで強く意志を持っているなら、むしろマスターが未来を引っ張っていけばいいんです」
「おー、それいいな!『理想像を持ってる』だろ?『本当に助けるべき人を知ってる』だろ?十分じゃねぇか!」
そういう二人に困ったような笑顔を返しながら顔を下げて言う
「俺は……みんなみたいな大層な人間じゃないし、信念もないし、ほら、異聞帯の切除とか大量殺人と変わらないだろ?
俺がヒーローになれる気はしないよ……「マスターは悲観的になりすぎだな!」え?」
間髪入れずに返された言葉に俺は顔を上げる
「俺だってそんな大層な人間じゃないさ。王様とはいえ厳かな王としての大部分は俺の他面に持ってかれちまったしな。俺は《かっこいい》って自分の感性の赴くままに行動してただけだ」
「私もシャルルに同意ですね。そんなこと言ったらノッブじゃないですけど、大義や信念があるとはいえ新撰組は人斬りサークルですよ?」
さらっと自分の所属組織貶すじゃん……と苦笑を浮かべてシャルルが続ける
「それに俺たち騎士だって結論は"人の命を奪って大切なものを守る仕事"だからな。
自分だけじゃ先に進めないって言うならある意味先輩である俺たちが言ってやるよ」
その言葉が。今まで友人やアンデルセンに言われていた言葉が二人から言われたことで
まるで別の言葉であるかのように俺の心に響いた。
「俺が、俺みたいなやつが、英雄に憧れて……ヒーローを目指しても……いいのかな?」
「いいと思うぞ!」「いいと思います!」
「そっか……そっかぁ……」
俺、ヒーロー目指していいのかぁ……!
二人に肯定されたことで、安心したのか涙が溢れてきた
「おわぁ!?泣くなよマスター!?」
そこから日が暮れるまで、穏やかな空気が家に流れていた
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「……最初の2騎があの二人でよかったな」
俺は手の中で虹色に光る石を4つ転がし、リビングと壁を1枚隔てた廊下で話を聞いていた。
あいつの見舞いに来た嬢ちゃんが、俺が、同じ言葉を言ってもあいつの心には響かなかった。
全く、作家としては失格もいいところだ。
が、
こう納得するのは非常に。そう非ッ常に不本意ではあるがな。
「俺は俺の仕事をするまでだ」
そう言うと俺は書斎に入り、書き上げた原稿と調達した本を持ち地下の召喚室へ向かう
「あいつからしてみればだいぶ不本意だろうがな。1騎呼ぶだけの魔力は既に確保してある。
本と原稿、そして聖晶石を三つを召喚陣の周りに置いて詠唱を始める。
3重の輪が収束し、一人の人影を生む
「_______」
「悪いな、奴じゃなくて」
「_______」
「お前にはお前にしかできないことを任せる。何、そっちは専門だろう?」
「……______」
「蛇の道は蛇と言う。これも奴のためだ。定期的に情報をよこせ。」
「__……_________」
「構わん。いけると思ったタイミングでやれ」
「_……_____」
「頼むぞ。何、一番__なタイミングで__てやれ」
「___」
人影はそのままスッと見えなくなり、何処かへと去っていった
「……この世界は平和に見えて些かきな臭い。奴を_るためにも、頼んだぞ」
「あ、こんなとこに。何してるのさアンデルセン」
ふと振り向くと先ほどまでよりやや晴れやかな表情をしたマスターがいた
「何、昨夜の片付けだ。何しろ初召喚だったからな。不備がないか確認してたんだよ」
「ふーん……ま、ありがとね。お昼できたよ、食べない?」
「いただこう。ちょうど作業も終わったしな」
あとがきの部屋
「ふむ、想像よりも早く上がったな。どうした、熱でもあるのか?」
やかましい。いつもよりちょっと早く上がったんだからいいだろうが
「まぁ締切を守るに越したことはないがな。許容してやろう」
はいはい。で、先生は誰召喚したのさ。snのキャスターよろしく召喚したんだろ?
「そうだな。召喚したのは__________だ。」
へぇ?また珍しい御仁を。なんで?
「さあな。いずれわかるだろうさ。で、あの2騎だった理由は?」
まあXでフォロワーさんとかコミュニティの民さんにアンケートに協力してもらいまして。
そこの中から個人的に好きなサーヴァントをPUしただけよ。
本編的に言うならカルデアの中でも最古参の二人だから、だね。
「……まぁ考えなしでないのならよしとしよう。礼は言っておけよ?」
無論!
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「ではまた」また次回!
『お会いしましょう!』
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