【現在再構築中】Fate/Grand OrderーHero of the Destineyー 作:定紋練魔
「ご心配をおかけしました」
「いや、無事ならいいんだ。後遺症とかはないんだろう?」
「えぇ、担当医からは特に」
退院から数日後、経過観察期間も終了し、今日から復学することになった
「了解。もう無茶な真似はするなよ?何か言っておきたいこととかはあるか?」
「いえ、特に……あぁいや、一つだけ」
今まで担任や周りの人には『経営科を目指す』と伝え続けてきたため、ここで伝えてしまう。
「応、言ってみろ」
「俺、ヒーロー目指すことにしました」
「……本気か?」
今の担任は俺の過去も、俺がヒーローを嫌っているのも知っている。
それ故の問いだろう
「俺は本気ですよ……まぁ確かに葛藤はありましたが。
……背中を、押してもらったんです。俺は現行ヒーローのほとんどが嫌いです。
ですが、尊敬するヒーローがいて、憧れたヒーローがいました。
次の世代は、俺が引っ張っていけばいいと。そう言ってくれた人がいたんです」
「そうか……」
そう言ってしばらく瞑目した後に言う
「なら俺は何も言わん。担任として全力で後押しするだけだ。
……ただ、"個性"の方は大丈夫か?新しい"個性"が開花したとは聞いたが、制御し切れているのか?」
「あぁ、そっちの方は問題ありません。よく知っているので」
「……?そうか。お前がそう言うなら大丈夫なんだろう。できないことは言わないからな、お前は。
で、ヒーローを目指すとなると高校の志望はどこにするんだ?」
「ふふふ、愚問ですね先生」
俺は次の世代を引っ張ることを目標とした。
どことも知れぬヒーロー科の高校を出たところで、誰も俺の言葉に耳を傾けることはない
ならば目指すは必然
「目指すは頂点。雄英高校ヒーロー科です」
俺に諸々の書類を提出して職員室を出る藤敦。
俺はその背を見送り、授業に必要なプリントをコピーし始める。
そんな俺に話しかけてくる人物がいた
「彼ですか?件の
白衣を着て目元に薄めの隈を作った黒髪でダウナー系の男性。
保険医の
「そうですね、無事で何よりです」
「まああの病院に担ぎ込まれたなら助かって当然と言う感覚はありますが」
なんでも、治癒系のヒーローから医術の手ほどきを受けた医者がいるらしい
「聞いた限りの状態ならまずあの医者が出てくるでしょうしね」
「お詳しいですね」
「まぁ、ちょっとした縁がありまして。まあ彼の手を持ってしてもあそこまで回復するには相応の時間がかかるはずですが……不思議な体ですね」
含みのある言い方をする星院先生。
そうは言うが、彼も大概謎が多い人物である。
校長が連れてきたと言う彼は治癒の"個性"を持っているが、その経歴を知る教師はそれこそ校長と本人以外はいない。
まあ職務に忠実で子供たちの面倒見がいいので皆そこには触れないが。
「彼、雄英のヒーロー科を目指すそうです」
「……?彼はヒーローを嫌っていると聞きましたが?」
「背中を押してくれた人がいた、と言っていました。なんにせよ、一歩を踏み出せたのはいいことだと思います」
「そうですか……彼に導きがあらんことを……」
「あれ?星院先生って祈りを捧げるような方でしたっけ?」
「失礼ですね。私だって祈ることくらいはします。
……まぁ最も、私が祈るのは星にですが」
最後の方だけ聞き取れなかった
「すいません、よく聞き取れませんでした」
「わざと小声で言ったんですよ。掘り返すのは野暮というものです」
胸ポケットに手を当てて、星院先生はそう返した
いつも通り、ザワザワとしているHR前の教室。
ある男子は急いで課題を終わらせ、ある女子は授業の準備をし、あるグループでは男女混ざり合って談笑している
「はよー」
俺が扉を開いてそう言いながら入ると、その喧騒は一瞬で静寂に変わる。
そしてその数秒後
「苅間が帰ってきたぞー!」
誰かが発したその声をきっかけに教室にいた全員が押し寄せてきた
「なになになになに!?」
クラスメイトにもみくちゃにされること数分、その後の質問攻めに数分。
始業のチャイムが鳴る頃にはすっかりバテてしまっていた。
「つ、疲れた……」
「そんだけみんな心配したってことなんだから甘んじて受け入れたら?」
「レイ子……いや、それはわかるしありがたいんだけど疲れたから……」
ようやく騒ぎが落ち着いたのは放課後のことだった。
俺は机に体を預けて伸びていた。
本当に。気にかけてくれるのはありがたいものの、疲れるものは疲れるのだ。
「あぁそうだ、レイ子には言っておかないとね」
「え?何を?」
一番最初にきっかけをくれた彼女だからこそ
この先凌ぎを削り合う彼女だからこそ伝えておかなければならないと思った。
「俺、ヒーロー目指す事にした」
「えっ……でも苅間、ヒーローは目指さないって」
「親しい人が、憧れた人達が、背中を押してくれたんだ。
『君ならヒーローになれる』って。
でも、最初にそう言ってくれたのはレイ子だったから。伝えておかなきゃって」
そう伝えると少しの間瞑目した後、レイ子は俺に問いかける
「……そっか。じゃあやっぱり目標は」
「無論雄英だよ。妥協するつもりはない」
「なら……私と苅間はライバルだね」
左腕を机について、『負けるつもりはないから』と右の拳をこちらに向けるレイ子に、静かに、されど力強く拳を合わせる。
「俺だって負けるつもりはない」
やるからには全力で
「きっと、助けを求める誰かを救い出せるような」
持てる全ての力で
「「最高のヒーローになる!」」
どっちが先に夢を叶えるか、勝負と行こうか!
この日を境に、俺は英雄による戦闘訓練を受けることとなる
ーそして時は流れ。季節は冬となるー
「えーっと、わかっているとは思うがそろそろ高校受験というお前らの人生における一つの山場が迫ってきている」
やや真面目な顔つきで、先生は俺たちの顔を見渡してそう言う
「以前から行っていたが、今日の6限は志望校の本決定となる。今日に限っては、おしゃべりおふざけなしで頼むぞ」
カバンの中からプリントを取り出す
以前までの紙片ではなく暦とした『志望校調査票』
全員の提出後、廊下で1対1の面談を行う。
「藤敦!」「はい!」
俺が書いた希望進路は……
「藤敦苅間。希望進路は雄英高校ヒーロー科の『単願』でいいのか?」
「はい」
私立単願入試は併願入試とは違い、『その高校1校のみ』を受験するというシステム。
それはつまり、『自分は雄英ヒーロー科以外に入学するつもりはない』と言う意思表示である
「一度だけ聞こう。藤敦、本気か?雄英の倍率を知らないわけじゃないだろ?」
「本気ですし正気です。倍率300倍?上等ですよ。
東の雄英、西の士傑とは言いますが、俺は雄英以外を目指すつもりはありません」
かの高校でなくては意味がない。次があると甘えていては意義がない。俺は、この一本の道を選んで進む。
「……模試の判定はA。筆記での不安はないに等しいが、実技は大丈夫か?」
「問題ありません。……俺は、無理なことは言いませんよ」
そう言う俺の瞳を、担任はじっと見つめて
「……いいだろう。お前の意志を尊重する。獲ってこい、藤敦!」
「はい!」
後に聞いた話だが、レイ子も俺と同じように調査票を提出して、担任は『似たもの同士だな』と笑っていたらしい
さらに時は流れ、受験当日。
宿泊しているホテルの姿鏡を見ながら最後の準備確認をする。
「腕時計よし、筆記用具よし、制服の身だしなみよし、魔力回路よし……」
「随分と緊張しているな」
「!なんだアンデルセンか……」
背後から声をかけられ、ビクッとしながら振り返る。
そこには、不敵な笑みを浮かべたアンデルセンが立っていた。
「なんだとはなんだ。様子見に来てやっただけありがたく思え。おそらく今回の受験、俺の出番はないからな」
「そこは感謝してるさ……よし、準備はできてるな」
「試験用の知識は抜けてないだろうな?」
そんな彼の声を背に鞄を持って立ち上がる
「当たり前だろ……よし!行ってきます!」
「応、行ってこい」
『行ってきます』の声に返してくれる声がある。
その些細な喜びを胸に抱きながら、俺は歩み出した
「関心関心。今回も短いスパンで原稿を上げられたか」
その分本編はあんまり進んでませんけどね……
「貴様の文才だ。受け入れて次の話を来週中に出せ」
え"ー……辛いっすわ……来週模試なんすけど?
「月曜から日曜毎日模試ではあるまい。模試が終わった後に書け。GW中には一本を目安に、だ」
了解ですわ……
「それはそうと作者。苅間の修行パートがなかったようだが?」
あー……それは純粋に俺の文才ですわ……
諸々の事情が重なりまして。ご都合主義でお願いしたいです
一応何をしていたかといいますと、新たなサーヴァントの召喚とサーヴァントたちとの訓練。加えて勉強ですね。
「そういえば俺も国語の勉強を見たような……」
語彙力増えてそうですよねぇ
「だがここまで言わないと言うことは……」
召喚サーヴァントは登場回までお楽しみって感じですね〜
「次回見れるかどうか、と言ったところだな」
そうですね、読者の皆様につきましては楽しみに待ってていただければ、と。
「ではそろそろ〆るか」
そうですね。それでは皆様、次のお話でお会いしましょう。
「感想・評価・批評・質問など待っているぞ」
轟君TSは……
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あり
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なし
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どっちでもヨロシ。とっとと書けや