【現在再構築中】Fate/Grand OrderーHero of the Destineyー 作:定紋練魔
雄英高校ヒーロー科
そこはプロヒーローとして活動するにあたり必須である『資格』の取得を目指す養成学校である
全国のヒーロー科の中で、最も人気で、最も難しいとされており、
毎年の受験倍率は300倍を超えるという化け物級の高校だ
そして今日はその"実技試験"の日。
筆記の方は自信があるつもりだ。
つまり……
今日の結果で、全てが決まる。
『今日は俺のライヴにようこそー!!エヴリバディセイヘイ!!!』
雄英所属のプロヒーロー、プレゼントマイクが実技試験に関する説明を始める
シーン……
『こいつァシヴィーー‼︎受験生のリスナー!
実技試験概要をサクッと解説するぜ!アーユーレディ!?』
シーン……
受験会場はライブ会場じゃないぞ……?
『入試要項通り!リスナーにはこの後、10分間の模擬市街地演習を行なってもらう!』
『道具の持ち込みは
『演習場には〈仮想
それぞれの『攻略難易度』に応じてポイントを設けてある!』
『各々なりの"個性"で〈仮想敵〉を行動不能にし、ポイントを稼ぐのが
なるほど、今回の試験では単純に戦闘力を測るらしい。
絡め手をメインウェポンにするヒーローもいないことはないけれど、
現時点では圧倒的に戦闘で
実際、その得意とする絡め手が効かなかった場合はそのヒーローの腕っ節が試される。
ゲームならリセットしてのやり直しができるが、
現実では「効果なかったので出直してきます」なんて話は通らない。
現時点で腕っ節を伴わない受験生は一度普通科へ。
その後の成績によってはヒーロー科に移籍、というスタンスをとっているとも聞いている。
最も、実際のところそれが正解なのかはわからないがな
『勿論!他人への攻撃を初めとするアンチヒーロー行為はご法度だぜ!』
「質問よろしいでしょうか!」
ここで俺の前の方の席に座っていた男子が声を上げる
「プリントには
……お堅いなぁ。確かに気になるけど、いささか言い過ぎじゃない?
「ついでにそこの縮毛の君!」
そのまま質問した生徒が俺のさらに後ろの席の男子を指差す
「先ほどからボソボソと……気が散る!物見遊山のつもりなら、即刻
指摘された男子は恥ずかしそうに背を丸めていた。
いくら空気が張り詰めてるからってそれを言ってやるのは酷でしょ……
見るからに緊張してるみたいだし……いや確かに気が散るって言うのもわかるけどね?
『OKOK!受験番号7111番君、ナイスなお便りサンキューな!4種目の敵は0ポイント!そいつはいわば
『レトロゲーのスーパーマリオブラザーズやったことあるか!?』
『アレのドッスンみたいなモンさ!各会場に1体!所狭しと大暴れする"ギミック"よ!』
「ありがとうございます!失礼しました!」
……マリオがレトロゲーかぁ……エミヤが卒倒しそう。
それにしても0ポイントのお邪魔虫、か。
応戦は状況を見て、って感じになりそうかな?
『俺からは以上だ!最後に!リスナーへ我が校の校訓をプレゼントしよう!』
『かの英雄!!ナポレオンボナパルトは言った!』
それでは諸君、良い受難を。
その言葉で説明は締められ、受験生は説明通りに移動して行く。
事前に確認していたが、レイ子とは会場も受験番号も離れていたため、合流はできそうになかった。
席もだいぶ離れてたしね。
___市街地演習場D___
「……とてつもないな、これは」
服装を着替え、演習場に辿り着いた俺の目に入ってきたのは『街』。
丸々一つの街が演習場となっている
「これが敷地内に無数にあるのか……」
「すごいな雄英……」
そんな会話が聞こえてくる。
……さて、俺も準備しなきゃ
他の受験生が体をほぐしたり、アイテムの手入れをしている間、俺は懐から2枚の銀色の札を取り出して人の少ない場所を探す。
『ハイスタート!!』
「「「!!??」」」
不意にプレゼントマイクの声が演習場に響く
『どうしたぁ!?実践じゃカウントダウンなんざねぇんだよ!
走れ走れ走れェ!賽は投げられてんぞォ!!』
そうきたか!確かに敵はご丁寧にカウントなんてしてくれない!
まずい、まだ召喚も憑依も済んでない!
一斉に他の受験生が走り出す。
「チッ!不安定な状態でやるよりは!」
着替えた礼装に仕込まれた召喚式を起動し、札を自分の額に1枚当てて魔力を流す
「数多の縁を持つ者、藤敦苅間が星見の轍に冀う。
縁を結びし拳法家と我が魂を繋げ、このひととき、我に力を与えたまえ!
『
詠唱が終了すると同時に、俺の髪が白く染まり、服装は灰色の人民服に変化する。
貧しい家に生まれ、怪我によって仕事をクビになるという苦難に見舞われながらも、
金殿陞に師事し一介の武術である八極拳の名声を高みまで持ち上げた"伝説の武術家"
【行くぞマスター、準備は良いな?】
「無論!」
《伝説の武術家『
憑依を終えた俺はそのまま走り出す。
サーヴァントを憑依した状態故に下手な異形型の個性持ちの人間よりも遥かに速く移動することができる
憑依で時間を削っていたとしても十分な時間を確保できるはずだ
『標的発見!ブッコロス!』
「随分と野蛮だな!」
路地に入ってすぐに1Pロボットと接敵する。
ロボットとの距離を詰め、一般的に『懐』と呼ばれる位置まで潜り込む
そしてそのまま肘で胴体に衝撃を与え、すかさず掌を同じ場所に当てて発勁を叩き込む
「1P敵、破壊完了」
【ふむ、1Pならば肘の突きを力強く入れるだけで無力化できそうだ。いささか過剰攻撃気味だな】
「了解!」
やはり入り口付近には仮想敵が残っている様子はない。
ビルの壁を蹴って屋上を伝い、ビルからビルへと飛び移る。
【マスター、10時の方向に1Pが2に3Pが1だ】
「把握!」
武術家として気配察知に秀でた書文先生に近くの敵の位置を特定してもらい
撃破したらビルの上へと戻り索敵する。
そんな行為を7分ほど続けただろうか。
演習場を大きな揺れが襲った
「何だ……アレ……」
【馬鹿みたいな大きさだな。アレは儂の武術では分が悪い】
「だよね」
視線の先には巨大な仮想敵。
目算20m超えの超巨大ロボ。
それが『お邪魔ギミック』と称された0P敵の正体だった。
書文先生の言う通り、八極拳は対人を想定した武術。
2m程度ならともかく、自分の身長の10倍以上の相手との戦闘は想定されていない。
【憑依英霊を変えるべきだな。幸いにも、まだ余裕はありそうだ】
「同意、ありがとう先生。俺は避難誘導と救助してからアイツを壊すよ。」
【何、この程度分けはない……あいわかった。先に家で待っているぞ】
「了解!」
【吉報を願う】
退避する受験生と逆を向き、憑依を解除。
しばらく避難誘導のために声をかけていると、遠目に瓦礫の下敷きになっている人を見つける。
急いで近づくと、個性だろうか、大きな手で倒れそうな大きな瓦礫を持ち上げて倒れないようにしているオレンジ髪の女子と、その陰でぐったりしている頭から血を流した金髪の男子がいた
「大丈夫か!?」
「やー、ちょっときつい。こいつが降ってきた瓦礫に頭をやられてさ。私も変な姿勢で持ち上げてるせいで動けないんだよね」
「マジか……少しだけ待てる?後、瓦礫がなくなればそっちの彼を背負っていける?」
「一応持ち上げておくだけならなんとかなる。瓦礫がなくなればね。壊せる?」
「行ける。ちょっと待っててくれ」
新たな札を額に当てて再度詠唱を行う
「数多の縁を持つ者、藤敦苅間が星見の轍に冀う。
縁を結びし皇帝と我が魂を繋げ、このひととき、我に力を与えたまえ!
『
詠唱を終えると、俺の姿は白い礼装から近代初期の西洋軍服に。
髪は茶色に染まり、その手には大きな大砲が握られていた。
軍人として多くの戦を制し、その戦功を持って皇帝となった。
皇帝として、後世でさえ参考にする法典を作り、国の数々の設備を整えた。
『不可能という言葉はフランス的ではない』
彼の発した言葉は、正しい言葉ではなかったものの、
今では小さな子供でさえ知るほどの名言として後世に伝わっている
『我輩の辞書に不可能の文字はない』
フランスの国民が待ち望んだ"理想かつ最強の英雄"
【応、俺を呼んだな、マスター!】
「ちょっと頼むよ、ナポレオン」
選出の理由は「高火力」と「小回り性の高さ」。
札が残り1枚である以上はその両方を高水準で満たしている必要があった
「火力調整を。まずはこの瓦礫を破壊する」
【了解だ、弾は?】
「俺の魔力を。裏に怪我人がいる。火力は控え目にな」
【承知!】
大砲を後ろに向けて魔力を噴射して跳ぶ。
「衝撃にご注意をってね!」
その推進力のまま大砲で瓦礫を殴りつけ、瓦礫を破壊する
「助かったよ!」
「無事で何よりだ!そいつを背負って早く逃げな!」
「あんたは!?」
男子を背負う彼女が振り返って大きな声でそう問う
俺は砲身で0Pを指して叫ぶ
「愚問だな……アレをぶっ壊す!」
「無茶だよ!逃げよう!」
その声に俺は問い返す
「強大な敵が現れたとして、恐ろしいからと逃げる人を、果たして英雄と呼べるだろうか?」
そしてその声に自答する。
「否!人は逃げた者を臆病者と嘲る!臆病者に、人は己の安全を委ねない!」
息を呑む音が聞こえた気がした。
「大丈夫、なんだね」
「できないことはしないし言わない主義でね!」
「……任せたよ!」
後ろで駆けていく音が聞こえる
【マスター!足止めだ!キャタピラを狙え!】
「了解!」
ナポレオンの指示通りにキャタピラを狙って撃つ。心なしか遅くなった気がする
【宝具影響範囲内から受験生は消えた!】
ナポレオンのその声が聞こえると同時、俺は砲塔により大きな魔力を流し、変形させる
太い中世式の大砲が割れ、中から白く、細い砲身が現れる。
割れた黒い大砲部分は砲身先にて再度合体し、細く長いキャノンが完成する
標準を0Pに合わせ、魔力の装填を臨界まで持っていく
【ぶちかませ!】
砲塔から放たれた極光は、0P敵を飲み込み残骸にしてしまった。
【ヒュ〜♪やるねぇ♪】
「なんつー火力だ……」
今まで打った中でも最高値とさえ言える火力を叩き出してしまった。
まさかこんなことになるとは……
ナポレオンの揶揄いの直後、試験監督をしていたプレゼントマイクの声が聞こえる
「ま、これで落ちるってことはない、かな」
【んじゃ、俺は先に帰ってるぜ。】
「うん、ありがとうナポレオン」
俺は憑依を解いて演習場の入り口へと向かって歩いていった
「なんだなんだ貴様。貴様が連日投稿とは正気か?熱でもあるのか?」
知ってましたけどやっぱり失礼ですね先生……来週は模試の後にも予定が詰まってて登校できなかったんで先にその分の投稿ですよ
「予約投稿すればいいだろう」
書いたらすぐに上げたい人間なんで。後純粋に忘れてました
「貴様の筆が遅い理由を垣間見た気がしたな……まあいい。
早く投稿したのは理由がなんにせよ良いことだ。今回宝具が出たということは……」
もちろんやります!宝具解説!
今回の宝具は『凱旋を高らかに告げる虹弓』ですね。
「フランスの英霊、ナポレオン・ボナパルトの宝具だな」
ノンノン先生。
彼はあくまでも『英霊ナポレオン』であって『ナポレオン・ボナパルト』ではありませんよ。
「ほぉ?」
今回召喚された彼は、『理想のナポレオン』として現界しているサーヴァントです。
『英霊ナポレオン・ボナパルト』は恐らくライダー。
本人曰く、陸軍を連れ、身長が低く、性格は扱いにくい。
そんなサーヴァントらしいですね
「なるほど、理想と現実で別れたサーヴァント……シャルルマーニュのようなものか」
そうですね。彼も『シャルルマーニュ』と『カール大帝』で霊基が別れてますから、ちょうどそんな感じです。
それじゃあ解説に移っていきましょう!
対軍宝具、『凱旋を高らかに告げる虹弓』!読み方は『アルク・ドゥ・トリオンフ・ドゥ・レトワール』です!
ランクはA++ですね
「ほぉ、高めだな」
そうですね。ランクだけで見れば『天地乖離す開闢の星』や『山脈震撼す明星の薪』、『最果てにて輝ける槍』なんかと同程度のクラスになりますね
「そりゃすごい。英雄王やアーサー王の宝具と同等ときたか」
エトワール凱旋門のフランス語での呼び方と同じ名前で、大砲系のナポレオンの伝説から来てる技のようです。
Fate/Grand Orderでの能力は
『自身に防御無視付与』1TとOC依存の『敵全体に強力な神性特攻攻撃』というバスター特攻宝具ですね。
神性持ちのエネミーやサーヴァントに対して超高火力ダメージを与えてくれる全体アタッカーです
「おい待て」
はい?
「神性特攻だと?機械や超巨大ではなく?いや、素の火力がアレと言われたらなんとも言えんが」
あー、それはですねぇ。『知名度補正』です
「何?……まさか!」
はいその通り。雄英高校の校訓『Plus Ultra』はナポレオンのセリフ。
その言葉が広く浸透している作中の日本ではナポレオンの知名度補正はえらいことになってますよ。
ましてや雄英高校の敷地内ですから。
まあ多分苅間くんは原因に気づいてませんが。
「鈍感……いや、知識不足か?」
十中八九そうでしょうねぇ。カルデアでの戦いに知名度補正とかないに等しかったですし。
「なるほどなぁ……」
ナポレオンは星5ですが恒常サーヴァントなのでいつかすり抜けでくるかも?
ハズレだいらないと放置するのではなく、余裕があれば育ててみてもいいかもしれませんね
「この小説がそういうサーヴァントを育成するきっかけになってくれれば幸いだな」
神性特攻は有効幅が広いですからねぇ……
「さて、そろそろ〆の時間だ」
今日のところはここまで!また次回お会いしましょう!
「感想・批評・評価・アドバイス・質問など、いつでも待っているぞ」
アンケートにもご協力、お願いしま〜す!