とある意見で見たのですがこの空行の取り方は見にくいでしょうか?前作を書いてて読みにくいかなと思いこれに変えたのですが、読みにくかったら直すので教えてください。また書き方やキャラ構成など何か意見等があったらバシバシ寄越しやがれください。できる限り優しくね?作者心硝子だから。
高評価くれ(恒例の)
日も沈みかけ、黒い影が背を伸ばす。
赤く照らされる部屋。
沈みゆく太陽に昇り始めるお月様。
窓から差し込む夕陽を背に彼女は話す。暗く、表情は見えないものの、楽しげに。
「ヒーナちゃん!」
「…なに?仕事は終わったの?」
「もっちろん。そーんな辛気臭いことよりさ!知ってるかい?ヒナちゃん」
「?なにを?」
「何ってもちろん!──祭りのことさ」
「祭り…?」
「そう!仕事ばっかのヒナちゃんは知らないか〜?」
「……それは貴方もでしょ」
「あっは!それもそっか!」
仕事終わりだと言うのに、なぜかいつも以上に楽しそうに話す彼女の声色に私も疲れていると言うのに不思議と元気が湧き出てきた。
そして同時に、不思議な感覚を───違和感を覚えた。
「そうそう!その祭り、先生も来るみたいだよ?」
「…!そ、そう」
「あはは。本当にヒナちゃんは先生が好きだね。やっぱライクじゃなくてラブの方?」
「そ、そんなんじゃない!」
「あはー。照れちゃって」
影に隠れて見えない彼女の顔が、なぜか無性に気になった。
「だからさ、ヒナちゃんも一緒に祭りに行こうよ」
「……私たちにそんなことする暇はないでしょ」
「だいじょーぶ。大丈夫だよヒナちゃん」
「そんな些細なことは気にしなくていい」
「ヒナちゃんだけ仲間はずれなんてつまらないことはしないさ」
「きっと楽しいから。みんなで楽しまなきゃ」
「僕が招待してあげる」
「だから、ね?」
────みんなで楽しもう?
夕日が沈む。
積み上げられ一向に減ることのない書類の山。
片付ければ片付けた側から持ち込まれ補充されていく。
その日はいつも以上に忙しかった。
なぜか普段以上に不良や要注意団体の活動が活発であったこともあるが、いちばんの理由はいつも私の横にいてくれる人がいないこと。
「……ヒバナ」
仕方のないことだった。
あまりに多発する事件に追われ、それぞれに割く人員が足りなかったのだ。
いつも通り理不尽に店を襲撃して爆破事件を起こす美食研究会。いつも通りあるはずのない場所を温泉を掘り当てるためなどと言って破壊活動を行う温泉開発部。なぜかしょうもない小さな犯罪ではなく銀行の襲撃だなんてらしくない、まともな犯罪を行なっている便利屋68と彼女たちが依頼したであろう傭兵数名。
そこに最近勢力を増しているヘルメット団がトリニティ付近で不穏な動きを見せているときた。
初めは私が行こうと名乗り上げたが、『ヒナちゃんは少し休んでいなよ』と言って代わりにヒバナが行ってくれることとなった。
戦華ヒバナ率いるゲヘナ風紀委員第六小隊。
私とは違って彼女は自分の部隊を保有している。
私と同じように他人に合わせるような戦い方を好まない彼女ではあるけれど、それは多分彼女の世話焼き気質なところが出ているのだろう。
彼女自身が自ら訓練をつけてあげている精鋭部隊だ。そのことに少なからず思うところはある………けれど、その実力は確か。
そんな彼女たちが出て行って1時間経とうとしている。
戦闘中だからかヒバナに連絡をしても反応は返ってこない。
彼女のことだ。万が一はない。そう思いたい。
けれど不安は積もって仕事にも手が回らなくなってきた頃、執務室のドアが勢いよく開かれた。
「ヒバナッ………じゃない……アコどうしたの?」
「ヒバナ、ヒバナさんです!テレビをつけてください委員長!」
「テレビ…?ヒバナがどうかしたの…?」
異様な焦りようを見せるアコに従って私は部屋の隅に設置されたテレビのリモコンを手に取り電源を入れる。
「……は?」
偶然か、はたまた全てのチャンネルが同じ映像を流しているのか。アコが指しているであろうチャンネルが即座に表示される。
そこに映し出されるは窓ガラスなどが破られ真新しい戦闘痕が残る放送局らしき施設と、並んで立つ見覚えのある──風紀委員の制服を着て見覚えのある──万魔殿製最新式の銃火器を手にした生徒たち。
縄で縛られた人質であろうトリニティ生徒たちの後ろに立つ彼女たちは微動だにせず、中央の人物の言葉に耳を傾けていた。
『───繰り返す。我々はゲヘナ風紀委員第六小隊。この作戦行動は風紀委員会及び万魔殿認可のもと行なわれる正式な作戦である』
“彼女”は似合わない堅苦しい口調で淡々とそう語る。
『我々ゲヘナ風紀委員会はこの度、トリニティ生徒によるゲヘナ生徒への脅迫及び正義実現委員会による不当な暴力を振るわれたと言う証言を受けた。また、現在ゲヘナ学園に籍を置く元トリニティ生より“虐め”を受けていたと言う証言も受けている。そしてこれらは厳正なる調査の結果全てが事実であり、見逃すことなどできない卑劣極まりない行為である』
『しかしこの告発をトリニティ上層部は無視。黙認した。故に我々は行動に移すこととなったのだ。』
カツンッと靴底が音を鳴らした。
『我々の要求は3つ。一つ。被害者への早急な謝罪。二つ。加害者への正当な制裁を与えること。三つ。この事態を黙認していたトリニティ上層部……ティーパーティの即時解体。前述した三つの要件が飲めないと言うのならば、トリニティ各地に設置された爆薬を1時間毎に起爆してゆく。それでも我々の要求を無視すると言うのならば、我々風紀委員は武力を以て制裁を加えることとする』
『諸君。是非とも賢い選択をしてくれたまえ』
そう言って彼女は一瞬パッと普段通りの笑みに戻ったかと思えば手を振りながらおそらく撮影しているであろうこちらの機材に手を伸ばし、画面が切り替わった。
───どうして。
声にならない疑問が浮かび上がる。頭が真っ白になって全てが抜け落ちて、そして目の前が真っ暗になったような感覚がして。
「ヒナ委員長!!」
「っ!」
焦りを含んだアコの声に意識が呼び戻される。
「これは明らかな規律違反行為です!ヒバナ副委員長にどんな意図があっての行動かはわかりませんが今すぐ止めなければ大変なことになりますよ!現にトリニティや各方面から鬼のように電話がかかってきています!」
「……わかった。風紀委員にそのような作戦を許可した記録はないと伝えておいて。私は万魔殿に繋ぐ」
「……大丈夫ですか?」
「私は…大丈夫。早く行って」
ショックで回らない頭を必死に回し、ふらつく足を抑え努めて普段通りであろうとする。眩暈がする。なぜ、なぜ?と言う疑問が止まらない。
あのヒバナが考えなしにこんなことをするとは思えない。
だってヒバナはいつだって冷静で、大局を見れて、私のことを考えてくれて。
トリニティにだって矛を向ける理由はないはず。だってあの時、彼女はこう言ってくれた。自分たちに迷惑をかけないのならトリニティはどうだっていい。面倒ごとがなくなるのならエデン条約には賛成─────
「……全部、嘘…?」
ヒバナがトリニティを恨んでいないって言うのが嘘、だとしたら、エデン条約に賛成すると言うのも嘘?
そもそも彼女はあの場で初めて知ったのだろうか。あの異様な落ち着きようは初めてだと言えるのだろうか。
なら、エデン条約があると知っていて口を出さなかった?エデン条約に反対しながらも表向きには賛成を示したのは何故?
……エデン条約は計画通り進めなくてはならなかった。それは、トリニティとゲヘナ間の緊張状態を極限まで高め、その状態で亀裂を入れることで二度と修復不可能な最悪な関係に持っていくため?
「……なんで」
…ヒバナが、今のヒバナになる前、中学時代の彼女が漏らしていたトリニティへの憎悪が本当の彼女だとするのなら。有り得なくはない最悪の狙い。
なら、なんで?
なぜ。
どうして。
なんで。
なんで私に相談してくれなかったの?
あの時もそうだった。
私が嫉妬した、“あの子”の話題。
いつの間にか触れることも無くなった“あの子”の問題。
きっとそれが彼女を変えてしまったきっかけだと薄々は気づいていたから。気づいた上でそれを指摘し聞かなかった過去の私の愚かさを恥じると同時にこう思う。
なんで彼女はそのことを私に相談してくれなかったの?
私じゃ頼りなかった?
友達たり得なかった?
私にとって貴方は唯一無二の、信頼し信用できる心を許せる唯一の親友だったのに。貴方にとっての私は違ったの?
「………」
永遠に鳴り続ける呼び出し音。繋がることのない友への電話。いつもなら2コールも待たないうちに出てくれるヒバナの番号。
バキリという音と共に呼び出し音は二度と鳴らなかった。
マコト「そこまでやれとは言ってない!!!!!」
作者現状整理メモ
ヒバナ「風紀委員&万魔殿公認テロだよ」
万魔殿「巻き込まれるとは聞いてない」
↑最新式の武器及び情報提供その他支援
風紀委員「何それ知らん」
↑副委員長及び一個小隊離反
トリニティ「ふぁ?エデン前に何やってんの?戦争する?」
↑虐めはガチ。不登校者数名が秘密裏にゲヘナへ。情報漏洩及び戦力増強。
ナギサ様の胃「瀕死」
ヒナちゃん&先生の精神「暗雲」
ヒバナは先生に
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デレない(不屈の精神)
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デレる(タイトル詐欺)