前回投稿から1ヶ月も経ってしまいました……
とゆうことで短いですがどうぞ。
今回は後書き等も見ることをオススメします。
12話 とあるお城への訪問
孝覇side 場所:???
「やっと城には着いたな………」
ごろごろと動かされていた馬車が一時停止すると共に城門が開く音がする。
「いったいどこなんだ?ここは。」
羌象が聞いてくる。疑問にも思うのも当たり前である。何せ、この馬車に窓や隙間は一切ない。外の風景を楽しむことの出来ないのだ。景色は旅とか遠出の楽しみなのに……
それはとりあえず頭の端っこに置いておいて羌象の質問に答える。
「うーーん。国の秘密の育成所?てところかな。」
何せ俺も概要しか知らない。具体的にどんなことをしているかを知っているのは中の人と責任者たちくらいだろう。再び馬車は動き出す。城の中に入っていくようだ。
「なにそれ?蚩尤みたいに人を育ててるの?」
「まさか。入れる人が限られていることと、扱うものが国の大事に関わるから秘密なだけであって、蠱毒みたいな方法で育成はしていないはずだよ。」
「ふーーーん。やっぱ蚩尤ておかしいんだね。」
「うーん。世俗から見たらそうなんじゃない?
昔の蚩尤の一族たちが世俗から離れた理由も分からなくもないが………」
「理由って?」
「あくまで予想だけど、普通に世俗が生きにくかったんじゃない? 大々的に道場を開く訳にもいかないし…
かと言って、暗殺業を辞めるほどの覚悟もないし、他の道も知らない。だから、蚩尤を残す選択をする時に世俗を離れたんだと思うよ。」
「そんなもんなのか…勿体ないね。」
「そうだな〜俺らからすると勿体ないよな。世界はこんなにも光っているし、面白いのに。」
「その光が眩しすぎたのかもね。」
「おっ。いいねそれ。なんか詩とかに出来そう。」
「詩とか作ったことあるの?あるなら作り方教えてよ。」
「いいよ〜遊び程度作ったことあるくらいだから期待しないでね。樂成に戻って時間がある時に教えるよ。」
「やったぁ〜。」
羌象は手を挙げて喜ぶ。うん。かわいいね。
「お客様。そろそろ着きますので、降りる準備をお願いします。」
「分かりました。」
ボチボチ降りるようなので、扉付近に近寄り、扉が開かれるのを待つ。
ゴロゴロゴロッ…ゴロ………馬車が停止する。
前の方から
「着きました。今から扉をお開けしますね。」
と声がかかり、扉が開かれる。
「「ありがとうございます」」
ハモってしまい、俺たちは目を合わせて肩をすくめる。
そんな様子を見た馬車の運転手は状況が理解できないようで、少し不思議なものを見るような視線を向けていた。
そんな目線を横目に俺と羌象は扉から降りる。
すると、目の前にはとても大きな建物が、大量の階段の上にそびえ立っていた。
「へーー大きいね。あんまり、王宮と大差ないように見えるけど。」
羌象は感想をそのまま言う。
「うーん確かにそうだね。まぁ、確かにここから見たら同じくらいに見えるね。実際、使用してる面積は流石に王宮よりは小さくしているだろうけど。」
実際に見てみると、本当に大差ないように思えてくる。
あくまでも、階段の下から見えた景色だけだが。
「これが王のいる場所だよ。て言われても納得しそうだよ〜。」
「そうだな。」
「では、ご案内します。着いてきてください。」
ご丁寧にも目的の場所まで、案内して下さるようだ。
そして、俺たちは無駄とも思える階段を登り始めた。
「ここが主の執務部屋です。」
と屋敷に入ってから、だいぶ奥の方へと案内をされた。
「ありがとうございます。」
と俺はお礼を言うと、俺の身長より少しばかり大きい扉を両手で押して開く。羌象は外で待機である。
中に入ると、正面には机の上に肘をついて座っている美男子。その美男子の右後ろには髭と髪が特徴的な大男。そして、左後ろには黒い武装を施した目の細い男の3人がいた。
そう、この美男子こと軍総司令昌平君に俺は今日会いに来たのだ。
「御三方、どうも初めまして。私、この秦国で商売を営んでいる伯と言います。今回はこのような場を設けて下さり、ありがとうございます。」
「構わん。それで、書状にあったお願い事とは一体?」
「それは、こちらのことを貴方に了承していただきたいのですよ。」
といい、俺は机の上に以前大王様に書いてもらった書状を置く。
「「!!」」
「ピクッ」
この屋敷の主の後ろにいる2人は目を少しばかり見開き、昌平君は僅かばかり瞼を上へと動かした。
「………其方は、私がこれを了承すると本気で思っているのか?」
表情を変えずに俺を見返す昌平君。
「いえいえ。もちろんタダでとは言う気はないですよ。ここは商人らしく、交渉させていただきますよ。」
俺はヘラヘラした笑いを浮かべる。そして、交渉のために持ってきた1冊の本を俺は机に置く。
表紙には少し綺麗な字で○○の兵法と書いてある。
再び後ろの2人の目は見開く。
昌平君は
「其方、どうゆうつもりだ?」
「どうゆうつもりも何も。これをお譲りします。」
「これが本物かどうかの保証はないはずだ。」
本を指でトントンと叩きながら、疑いの目を向けてくる。まぁ、至極真っ当なことだ。
「ならば、一応の証明をしましょう。」
再び俺は懐から書状を取り出して、机に置く。これは、先日、王騎将軍や騰に見せたものと同じものだ。
後ろ2人は内容を確認する。先ほど同様に目を開くが、イマイチ先程の兵法書との関連性が分かっていないようだ。
書状を読み終わった昌平君は
「ふっ。そうゆうことか…………相分かった。この書状の内容を了承するとしよう。」
「なっ!殿、よろしいのですか!?」
「良い、介億。この本には今回の件を呑むほどの価値がある。」
ハッキリと昌平君は言い切る。
「それはそうですが……………呂不韋様にはどのようにお伝えするつもりですか。」
「聞かれるまで黙っていればいいだろう。これを許可したのは軍総司令としての俺であり、呂氏四柱の俺ではないからな。」
昌平君はそう言い終わると、最後に渡した書状を俺に返し、初めに渡した書状に自分の名前を書き始める。
「これで良いか?」
俺は書状を受け取り、右下に名前がハッキリと記入してあることを確認する。
「はい。問題ありません。ありがとうございます。」
俺は頭を下げる。そして、相手には顔が見えない状態のまま、僅かばかり笑みを浮かべる。
(賭けな部分もあったが……大成功だ。)
「では、これで失礼いたします。後日お礼の品等も送らせていただきます。」
「それは、遠慮しておこう。この件が漏れるのは双方にとって得のないことだ。」
「そうですね。配慮が足りていませんでした。申し訳ありません。」
「構わぬ。帰りも馬車で帰ってもらうことになるが、問題ないか?」
ありがとう気遣いを見せる昌平君。やだ、イケメン。
「大丈夫ですよ。むしろ有難いくらいです。では。」
俺はもう一度頭を下げてから、退出する。
羌象に
「どうだった?」
と聞かれるが
「ここで、話すのは少し怖いから帰ってからにしよう。」
と口の前に1本指を置いて、シーーというポーズをとる。
「そうだね〜じゃあ、帰ろう。」
「帰りに少しだけ市に寄ろうか。何か買ってあげるよ。」
「本当!?やったー。」
やっぱり女の子を笑顔はいいものだ。
昌平君side 場所:執務室
「………………殿、彼は一体何者なのですか?」
豹司牙は興味本位で尋ねる。 昌平君は
「調べれる範囲で調べた結果、秦、魏、趙、韓、燕に拠点を持つ商人ということ。それと、現在は樂成に拠点を置いていることが分かった。」
と調べた情報を豹司牙に開示する。
「それ以外は?」
再び豹司牙は尋ねる。
「何も出てこなかったな。時間をかけれてないのも要因の一つだが、情報が現時点だと少ない。今回で少し情報が増えたくらいだ。」
「殿、あの証拠として提出した3枚目の書状は………」
介億が別の質問を投げかける。
「偽物ではないだろう。以前、王騎将軍が提出してきた書状の筆跡と同じだった。つまり、彼は正真正銘の――の弟子だ。」
昌平君にはあの書状の筆跡は見覚えのあるものだった。故に正当性は十分あると判断した。
「末恐ろしいですな。彼がもし、この秦ではない国で立っていたと考えると……」
介億は少しばかり冷や汗をかいていた。
「そうだな。」
介億の言葉に俺は心の底から同意していた。
昌平君
オリ主くんの情報が少ないand見えてる情報の密度が高くて少しだけ困惑。
▶とりあえず会うことにする▶情報増えたandありがてぇ話多くて良かった。
今回の件(書状にサインする話)はあくまでも軍総司令としての立場での許可である。つまり…………
介億
オリ主やべぇ。とりあえずやべぇ気がする(間違いでは無い)。
豹司牙
オリ主にただならぬ雰囲気を感じている。
オリ主
昌平君認めてくれてラッキー。賭けに勝った。
今回の交渉の舞台は原作でも描いてあった昌平君の持っている軍事学校のお城です。