別働隊王宮制圧▶成蟜ボコボコ▶王騎登場 て感じです。
原作だと
別働隊王宮制圧▶王騎登場▶成蟜ボコボコ です。
それ以外あんまり原作と大差ないです。
次回はオリ主視点です。
場所:王宮前
バタバタっと音を立てて、王宮に入る扉から出てきた弟を見て嬴政は勝利を確信した。別働隊が右龍を抜き、見事に宮廷を制圧したことは誰から見ても明らかであった。いや、別働隊の存在は一般兵が認識していたかどうかはあやふやだろうが、王宮が敵である嬴政たちの手に落ちたことは確定的であったのである。さらに成蟜側の心を砕くことが起こる。
王宮から、3人の男たちが出てくる。左奥にいる1人目は先の尖った2つの刃のようなものが着いた仮面をつけている山の民。2人目は1番若い、というよりも幼いという言葉が似合う少年。右奥から歩いてきている3人目は、目のようなものが左にある仮面をつけている山の民。
この3人目が問題であった。王宮から出てくる途中で、兵たちの視線が集まったタイミングで3人目の男は、右手にある刀を天に向けて掲げた。それを見た兵たち、そして成蟜側の幹部たちにも動揺がはしる。なんと、その刀には反乱の中心であった丞相の竭氏が無惨な首だけの姿となっていたのである。
無論、兵たちも日頃から竭氏のような国の高官を見ているわけではない。しかし、今回に限って言えば兵を集め、士気を高める際に成蟜と竭氏は遠目にだが姿を見せている。
近くで見た者たちや、成蟜側の幹部であり、成蟜の軍隊の指揮官でもある者たちの動揺がこの戦場に徐々に伝播していってしまったのである。
そんな中見つめ合う同じ父親の血を分けた腹違いの兄と弟。成蟜は耐えれなくなり
「嬴政!!俺は断じてお前なんぞを王とは認めん!!由緒正しい血を継ぐ俺こそが王に相応しいのだぁぁぁぁ!」
周りが呑まれたことに当てられた成蟜は睨み合っていた嬴政に精一杯剣を振りかぶり、そのまま襲いかかる。
「キンッ」
と一瞬剣同士がぶつかる音がすると1つの剣は宙を舞う。
「ハッハハ…………」
笑っていた成蟜だが、違和感を感じとると右腕を見る。右腕にはハッキリと傷が出来ており、高価な服は血が滲んでいた。
「ア''ァ'ァ、ウ''ワ'ァァァ'ァァァァァァ'ァァァァァァァァァァ!ア''ッ!ア''ッ!
お'れの…おれの!俺の血が!俺の血がぁ''!!」
と発狂しながから、階段を数段転がり落ちる。嬴政はそんな成蟜を見ても目の色を変えずに成蟜に対してゆっくりと剣を持ちながら近づいてくる。そんな嬴政すら顧みずに、成蟜は自分の身を心配するばかりである。そんな成蟜の髪を掴み、階段へと押し付け、嬴政は馬乗りに近い体勢になる。
「成蟜。お前は痛みをもっと知れ。そんな傷は戦場においてはかすり傷だ。それ以上の痛みを知るものが世の中に沢山いる。俺たちが恵まれていることをもっと知れ。」
と決して声を荒げていたり、大きな声ではない。しかし、聞こえる者にとっては肝が飛び上がるような凄みがあった。
「覚悟しろよ。俺は容赦しない。」
と言うと、嬴政は右手から剣を捨てると拳を握り成蟜を殴り始める。勝者の中に止める者はいない。そして、敗者の中に止めれる者もいない。この行為は嬴政が自分でやめるまで続く。戦場に、人を殴る鈍い音だけが響いていた。
時が経ち、嬴政は遂に腕をあげるのを止めた。
そして、嬴政側は成蟜側に投降を勧め無ければならない。そのために嬴政が声を張ろうとした時
「ガラララララ」
と音がなり、壁から梯子が降りてくる。そこから黒に近い紺色で染められた軍隊が降りてくる。
(((王騎将軍!!)))
先頭にいる王騎を見て、嬴政側も成蟜側も警戒の念を強める。何せ、わざわざこの戦場に出てくる意味がない。それにどちらの味方かも分からない軍隊が現れたことにより、成蟜側にも逆転の芽が僅かにだが出てくる。そこで魏興が前に出る。
「一体何用か、王騎将軍。それに応えて行かなければここで1戦交えることとなりますぞ。」
と魏興は牽制する。要するに魏興としては成蟜の援軍なのかどうかを問いたいわけであるが、王騎はそれを無視し前へと歩いてくる。魏興は頭の中で考える。
(もはや止むなし。馬上と地上では馬上のほうが間違いなく有利!王騎将軍とは言え、勝算はある。)
と決意すると、馬を走らせて勢いそのままに王騎へと剣を振るう。しかし、その剣は届かない。王騎の矛が魏興の左肩から右の腰へと切り裂き、魏興は一瞬にして散った。
そのまま王騎は止まることなく、嬴政のもとへと近づいていく。混乱を極めていた戦場に道が開かれる。圧倒的な実力を目の前に山の民と2つの陣営の兵たちは後ろへと後退する。王騎が嬴政に本格的に近づいてくると、嬴政の前に昌文君と楊端和が立ちはだかる。昌文君は
「王騎よ。魏興を切ったということはこちらの味方ということでよいか?」
と尋ねる。
「ンフフフ。別にそういう意図はありませんよ昌文君。ただ、邪魔だから切っただけです。それに、こんな自国内の政争とも言える戦争は好きではありませんし。なんなら、どちらとも殺してもいいんですよ。」
「なっ!ふざけるな王騎。」
と王騎の答えに剣を構える昌文君。
そこに嬴政が割り込みながら
「王騎将軍。要件があるのなら早く言ってくれ。少しでも早くこの戦は終わらせねばならない。お前にばかり構ってもいられないのだ。」
と発言する。強気とも取れる発言だが嬴政からすれば本当に時間が喉から手が出るほど欲しいのは事実である。
「……………では、一つだけ質問をさせてもらいます。
貴方の目指す王とは一体どのような王ですか?
じっくり考えてもらって結構です。しかし、不遜な答えはこの宝刀が許しませんよォ。例え現秦王であっても。」
「中華の唯一王だ。」
即答する。嬴政にとってそれは迷う必要のない問いである。
「ほう。そのような夢事を語る王は戦乱の世になり、500年経った今でも1人しか知りません。」
「昭王か。」
「そうです。」
「王騎。お前は昭王という名を口にするべきでない。」
「……………」
王騎は黙って聞いている。
「昭王が亡くなってから7年。その7年間の間お前は昭王というものに固執し、同じような王を求めようとしている。俺は昭王のようになるつもりはない。そして、お前に丁寧に寄り添ったりするつもりは一切ない。しかし、俺と共に戦いたいのならお前は1度怪鳥として、地面に足をつけて再び羽ばたく準備をしろ。最後の六大将軍である秦の怪鳥よ。」
王騎は想いを馳せる昭王と目の前にいる嬴政を比較する。
(目標は同じですが、目が違いますね。これは夢を追い求めているわけではない。ハッキリと中華統一への道を歩むと決めている目だ。
………………またこれは面白い時代が来そうです。)
「ンフフフフフ。少しだけですが、昌文君がバカみたいに熱くなる理由が分かりましたよ。」
「バカとはなんだ。」
「とりあえず今回は撤収します。中々面白かったですよ。しかし、私と共に戦うのならそれに見合うだけの力をつけないといけませんよ。それまでにその目が濁らないことを祈りますよ。」
「無論だ。」
「ンフ。では、全軍。撤収です。」
と声を掛けると王騎軍は再び梯子を登って引いていった。
それを確認すると
「投降しろ。これ以上流血は不要だ。今回の事は必ず公平に国が裁きを行う。徴収された兵たちに関しても、被った被害について必ず補填を国から行う。」
と嬴政は勝利した戦の締めを行い始めた。速やかに昌文君らが率先し、兵たちを移動し始める。ようやく戦争は終わったのである。しかし、これで終わりでは決してない。しばらく嬴政が戦場に立つことはないが、すぐに王宮を舞台に戦争が始まるからである。
まだまだ中華統一を目指す王と将軍を目指す下僕の道は始まったばかりである。
王騎
オリ主と嬴政に会えて上機嫌。嬴政に関してはさほど期待値を高くしていなかったので、その分喜んでいる。
魏興
その辺の石と同じ。改変?生存?そんなことするわけないじゃん
嬴政
覚悟ガンギマリ王。
信
ここら辺の時、存在感薄いよね。