ラモーヌさんとアルダンさんの姉妹の間に挟まれたメジロに転生してしまったお話   作:雅媛

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12 トレーニングは結構大変です

 トレーナーは担当ウマ娘のトレーニングメニューを考えたり、体調管理をするのがお仕事です。トレーニングメニューを考えるには勉強も当然重要ですが、実践も非常に重要になります。それはそうなのですが……

 

「やだー!! ボクだけ走るなんて絶対やだー!!」

 

 普通だと知り合いのウマ娘さんにお願いして、ほかのトレーナーと合同でいろいろトレーニングの実践をしてもらい、それで経験を積むことも多いのです。で、ボクたち美女と野獣新人トレーナー三人組だと、外から持ってこなくてもボクがウマ娘ですから、ボクがトレーニングすればいい、ということが候補に挙がりました。

 ですが、ボクは駄々っ子の姿勢で拒否をします。もう、地面に寝転んで駄々っ子です。小学校高学年がすることじゃねーです。

 

「ボクだけ走らせて、奈瀬さんと可児さんは二人でイチャイチャするんでしょ!!」

「しねーよ、何言ってんだ」

「ボクだけ走るなんて絶対嫌だからね!!」

 

 単純に二人でああだこうだ議論してるのにボクだけが走るという状況が嫌なだけです。それならメジロのだれかに頼んで連れてくる方が100倍マシです。

 

「じゃあ私と可児さんも走りましょう。これで平等です」

「え? マジ?」

「トレーニングを体験するのもいい事でしょう」

 

 奈瀬さんが3人とも走ることを提案しました。ボクはまだしも、ヒトである二人は大丈夫なのでしょうか。とはいえ二人が走るならボクも拒否はできず、その方向で決まりました。

 

 

 三人して体操着に着替え、コースに向かいます。最初は可児さん提案で、コースを走ってみることになりました。

 奈瀬さんは上はジャージですが下がブルマです。中性的な雰囲気の奈瀬さんですが、露出する太ももがこう、丸っこくて女性っぽいですね。ウマ娘とも違う女性らしさです。マロいです。

 可児さんは、ジャージフル装備ですが、ジャージの上からでも筋肉がわかります。鍛えられてますね。ちょっと威圧感がすごいです。

 

「マーリンは何というか、おとなしい格好だな」

「そうですか?」

「いつもより圧倒的に露出が少ないだろ」

「たしかに」

 

 ボクは体操着のシャツにブルマですが、ブルマの下には黒タイツを履いています。サポーターとしての効果があるので、脚への負担を軽減する効果があるものです。比較的消耗品に近いので費用がそこそこ掛かるのが欠点ですが、その辺はメジロの財力に甘えています。

 そう考えると、普段は脚もへそも出ていますが、今は全部出ていませんから、露出はかなり少ないといえるでしょう。怪我への対策を考えただけなんですが。

 

 なんにしろさっそくトレーニングです。まずは芝コースを走ってみましょう。ジョギングからスタートです。

 

「掛け声はどうします?」

「まずなしでやってみねえか。あれの効果、いまいちわからん」

「じゃあ適当にボクが走りますからついてきてくださいね」

 

 先頭を適当な速度で走り始めると、二人が後ろをついてきます。まだ軽く流しているだけですから、後ろの二人もついてこれます。一周2000mを15分ぐらいかけて回りました。ウマ娘だと10分ぐらいで回ってくる距離ですが、二人に合わせればこれくらいでしょう。

 

「どうでした?」

「芝って走りにくいですね」

「蹄鉄つけると結構楽になりますよ。踏み込みやすくなりますし」

 

 正直走るだけならコンクリートとかのほうがよほど走りやすいんですよね。芝やダートは脚がめり込むので、硬く重い蹄鉄をたたきつけて踏み込みをしっかりしないと走れないですから。ジョギング程度の速度だとそれが如実に表れます。

 

「他人に合わせて走るときは掛け声が欲しくなるな。ペースがうまく合わねえ」

「ああ、なるほどそういうのもあるんですね」

 

 とれせーん、ふぁいおふぁいお、といった掛け声を使っているチームも多いですが、ボクは普段全く掛け声を使わないし、うちの姉妹も一切使っているのを見たことがありません。ただ、よく考えると、ボクたち姉妹は思い思い走り回っているので、他人に合わせるなんて一切していないですし、長年の仲良し姉妹なせいか、単純に息が合いやすいのもあるから必要ないのだと思います。

 複数管理する普通のチームなどでは役に立つ方法でしょう。

 学びを一つ得ながら、次のトレーニングにボクたちは向かいました。

 

 次にやるトレーニングは坂路トレーニングです。

 坂路コース自体最新鋭トレーニング施設らしく、最近できたばかりでまだ使用方法も決まっていないところです。全長は400mほどとあまり長くなく、斜度もそこまで急ではないです。人も少ないので、どうせだからこれも3人で走ってみましょう。

 

「じゃあみんな全力で走る感じでいいかな」

「物は試しだからな」

「私もそれで構いません」

 

 ということで人VSウマ娘の坂路レースが始まりました。

 とはいえ、さすがに本格化していないボクでも二人よりは速いです。これでもメジロのトレーニングは言われた程度はちゃんとやってますからね。ちなみにラモーヌ姉さまもアルダンも、言われた量の倍近くやってますから、差は開く一方です。努力は裏切らないんだなってはっきりわかります。

 とはいえこの走りにくいウッドチップコースをちゃんと走り切るあたり、二人ともちゃんと体を鍛えてるんですね。トレーナーは体力勝負なところありますし、鍛えるのは重要でしょう。

 3人とも上についたら、下りつつクールダウンです。

 

「脚への負荷に比して、負担は少なそうですね」

「なるほど、かなり厳しいトレーニングかと思ったが、効率的とも考えられると」

「時間的にもいいかもしれませんね」

「そうするとほかのトレーニングも考えたくなるね。登山とか」

 

 実体験した二人には激しいトレーニングという印象だけだったようですが、ボクとしては結構お勧めできる印象でした。平坦なコースよりかなり厳しいのはそうですが一方で時間も短く、怪我につながる脚の負担も平坦なコースとそう変わらないので、全体的に効率がよさそうです。ただ、このコースちょっと短いな、という不満がありました。トレーニングなら7,800mぐらいは欲しいです。

 そんな議論をしつつ、一通り回ったボクたちは、最後にプールに向かいました。

 

 

 

 さて、プールといえば水着です。とはいえトレーニングのためのものですから、学園指定のスクール水着を着ることになります。あれ、スパッツ型ですし、一応ユニセックスデザインなので、男性向けもあるんですよね。なので、大柄で筋肉質な可児さんも同じ水着です。筋肉水着は、同性ばかりしかいないトレセン学園の学生にとっては刺激が強いらしく、ほかのウマ娘達がチラチラ彼を見ています。ちなみにボクは堂々と見ていますし、何なら腹筋とか触りまくりです。

 奈瀬さんもスクール水着です。小柄でスマートですから、あまりおかしくはないと予想していましたが、やっぱり大人の女性なんだなというマロさを感じます。全体的に、こう、筋肉結構ついてますね、っていう感じのトレセン学園のウマ娘達とは違った、円熟したマロさがあるんですよね。奈瀬さん自身も結構鍛えているんだと思いますが…… ドキドキしてしまいますね。

 ちなみにボクのほうは普段とあまり変わりません。私服のほうがやっぱり露出が多い気がします。

 

 さて、何にしろ水泳トレーニングです。ひとまず一通りの泳法をそれぞれやって、どれが効果的か話します。

 

「平泳ぎは腰に負担がかかりますね。腰が強くない子は要注意そうです」

「犬かきも結構腰に来るな」

「クロールは、肩に負担がかかるね」

 

 気になったのは脚以外の負担です。泳ぎ方によっては肩や腰に負担がかかります。体幹がしっかりしていないと怪我にもつながりかねません。

 

「そうすると水の中を歩くのが一番では?」

「肺活量鍛えたいなら泳いだ方がいいだろう? 潜水は?」

「あまりよくないかと。無理して溺れたら危ないです」

 

 結局そんな感じで三人で議論しつつ、ああでもないこうでもないと一日中泳ぎ続けるのでした。




評価お気に入り・感想お待ちしております

体操着姿マーリン

【挿絵表示】

次はどんなお話にしようか(12話ぐらいから

  • 公式ちびっこレースに参加する三姉妹
  • 他のメジロとの交流
  • そろそろ学園編初めてもいいんじゃない?
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