ラモーヌさんとアルダンさんの姉妹の間に挟まれたメジロに転生してしまったお話   作:雅媛

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第五部 メジロ家のお話
13 名優姉妹と病弱三姉妹


 メジロのウマ娘、というのは多数います。

 ウマ娘に出てきた子もいれば出てこない子もいますし、血縁関係なんかも前世アプリなどでは明言されていませんでしたが結構複雑です。それによその家なんかも絡んできますからもうわけわからない状態です。

 まあ、そもそもボク自身ウマ娘に出てきてないですから、そこから訳が分からないわけですが。

 とはいえ、ゲームやアプリに出てくるウマ娘も何人かいます。ルドルフとシリウスさんなんかそうですし、メジロにも何人か聞き覚えのあるウマ娘がいます。

 

 例えば目の前で優雅に紅茶を飲んでいるメジロマックイーンさんなんかがそうです。

 アルダンより年下のマックイーンさんはまだ小学生にもかかわらず、こう、優雅なオーラがすごいです。ボクが同じことしてもあんなにはならないのに、何が違うのでしょう。

 そして、そんなマックイーンさんの膝によじ登ろうとしている小っちゃい鹿毛のウマ娘が、メジロデュレンさんで、マックイーンさんのお姉さんです。世代的にはラモーヌ姉さまと同年代なはずなんだけど…… とても小さくてかわいい人です。

 マックイーンさんが体格が良いので、対比になって余計小さく見えますね。

 

「姉さま、ちゃんとお茶飲みましょう」

「こっちのほうが楽しいって」

 

 そういってマックイーンさんの膝の上に座ってしまうデュレンさん。すごく自由です…… マックイーンさんも苦笑するだけですから、仲はいいんですけどね……

 あとアルダンはボクのほうを見ないでください。アルダンがいくら体格が良くても、ボクの体格でアルダンの膝の上は無理があります。ラモーヌ姉さまにお願いしなさい。

 アイコンタクトでそう送ると、アルダンはラモーヌ姉さまのほうを見始めましたが、ラモーヌ姉さまも黙殺しました。いやまあ、ラモーヌ姉さまも小柄ではないですからね。体格差的に膝の上に乗せるのは難しいでしょう。

 

「こんにちは、デュレンさん、マックイーンさん」

「こんにちは、ラモーヌさん、マーリンさん、アルダンさん」

 

 アルダンが座る前にさっさと席に着きます。下手すると椅子が足りなくて強制的に膝の上とかやり始めるかもしれません。アルダンだと椅子を壊しても実行しかねないです。ボクと姉さまの動きを見たアルダンは、しぶしぶボクの膝の上に座りました。なんでだ。アルダンデカいんだから膝の上に座られると何も見えないんですが。

 仕方ないから抱き着いているとマックイーンさんの笑い声が聞こえます。

 

「仲がいいですね」

「マックイーンさんにはかないませんよ」

 

 ボクの前世が知っているアニメやアプリでは、マックイーンさんのお姉さん、なんて出てきませんでした。悲劇的な何かみたいな話もありませんでしたし、おかしなことにはならないでしょう。仲が良いのは良いことです。多分。

 

「デュレン、ちゃんと入学準備はできているのかしら?」

「もう出来てるよ、うるさいなラモーヌは」

 

 デュレンさんはラモーヌ姉さまと同期ですからよく会話をしているのを見かけますが、あまり仲は良くなさそうです。意外と世話焼きだけど言葉足らずのラモーヌ姉さまと、自由奔放なデュレンさんは相性が悪そうですからしょうがないですけどね。

 今も、間近に迫ったトレセン学園入学について二人で話していますが、あまり話がかみ合っているようには見えません。

 というかマジでアルダンの髪とうなじしか見えません。顔を当てて匂いをかぐといい匂いがします。女子力高いですね。楚々と紅茶飲んでないでどいてくれないかなと思いますが、重戦車なアルダンを動かすのは並大抵のことではありません。

 

「私は重くないですよ、マーリン姉さま」

「いや、普通に重いよ、アルダン」

 

 別に太り気味ということではないので悪いわけではないですが、かなり体格がいいので、正直普通に重いです。特にお尻とか。筋肉ついてますからね。

 アルダンがしぶしぶどいたので、やっと体が物理的に軽くなりました。

 

「そういえば、マーリンさんは時々トレセン学園に行ってますよね。どういうところですか?」

「私も聞きたいかも」

 

 マックイーン姉妹にトレセン学園のことを聞かれて、ボクはちょっと戸惑います。

 確かにそこそこの頻度で行っていますが、あくまでトレーナーとして、でしかないですから学生とは明らかに見ているものが違うと思われます。

 とはいえ話せることはいくつかあったりもします。

 

「まず食堂のご飯が、とてもおいしい」

「メジロの食事よりですか?」

「好みは分かれるだろうけど、ボクは食堂のほうも結構好きだよ」

 

 メジロは専属コックがいるので基本おいしいのですが、食べるのはおばあ様などもいるので、結構味が上品なんですよね。

 だけど学園の食堂純粋に純学生向けなので、結構がっつりしたメニューが多いし、味付けもしっかり濃いめだったりします。成長期の学生にはあのがっつりした味の方が好きだろうことは間違いないでしょう。

 

「だからマーリンお姉さま、最近肥えたんですね」

「肥えたっていうなし」

 

 アルダンがボクのおなかを揉み始めます。トレセン学園での研究含め、結構ちゃんとトレーニングしていますからまだプニプニはしていません。ただ、体重増加が著しいのは確かです。今はまだ成長分と信じていますが、あまり食べすぎるとその言い訳も通じなくなるかもしれないですね。注意しないと。

 

「飯が美味いのはいいな」

「あとはトレーニング設備かな。メジロのも悪いとは言いませんが、学園にあるものは最新式なのも多いです。坂路なんかもあるし」

「坂路って坂道のコースでしたっけ」

「そうそう。まだ使ってる人は多くないけど、あれはいいよ」

 

 デュレンさんもマックイーンさんもボクの話を興味津々に聞いています。お二人の希望にかなったお話ができているなら、いいなと思いながらいろいろお話をしました。




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私服マーリンちゃん

【挿絵表示】

マーリンちゃんのトレセン学園の目標は?

  • 姉妹でティアラ三冠連覇
  • クラシック三冠もいいのでは?
  • メジロだし天皇賞を目指そう
  • あえてのスプリント路線
  • トレーナー業に専念しよう
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