ラモーヌさんとアルダンさんの姉妹の間に挟まれたメジロに転生してしまったお話   作:雅媛

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1話にならない短い話をまとめたお話です。
評判がいいのがあれば長い話になるかも


閑話 雑多な掌編集

 ~~~マーリンの毛色~~~

 

 マーリンは一つ気になったことがあった。

 

「そういえば姉さま」

「何、マーリン」

「ボクやアルダンの毛色って芦毛ですかね? 白毛ですかね?」

 

 マーリンもアルダンも髪も尻尾も真っ白である。銀髪ともいえる色だ。

 毛色としては何に分類されるかが疑問になったマーリンはラモーヌに尋ねたのだ。

 

「マーリンもアルダンも黒鹿毛よ」

「くろ、かげ……?」

 

 マーリンは理解できなかった。黒鹿毛というのは黒に近い茶色だ。

 マーリンもアルダンも髪の色が何色といわれたら白である。黒も茶色も含まれていない。

 

「ほら、でも白いじゃないですか。これ白毛とかいうんじゃないですかね」

「そうね、白いわね。でも黒鹿毛よ」

「??????」

 

 マーリンは理解できなかった。

 宇宙猫ならぬ宇宙マーリンになった。

 そして考えても考えても意味が解らないので。

 ──そのうちマーリンは 考えるのをやめた。

 

 

 

 ~~~北斗のマーリン~~~

 

 笹針というものがあります。

 秘孔を突くことで、様々な効果を得るものです。

 なんでか知りませんが、うちのメイドさんである安心沢さんがこの技術を習得しているので、教えてもらったものです。

 そして秘孔というと、北〇の拳を想起させました。

 

「ん~ 間違ったかなぁ?」

「ひぎゃああああああ!!」

 

 この秘孔を突くというのが結構難しくて、人によっても場所が微妙に変わるし、体調によっても場所が変わったりします。

 そして、失敗すると無茶苦茶痛いです。まあ痛いだけで、爆発したりはしないですが。でもとても痛いのでそう簡単にバシバシ打つわけにはいきません。

 

「あらマーリン。今日は笹針の練習中? 私にもやりなさいな」

 

 そして練習していると大体ラモーヌ姉さまが実験台に立候補してきます。

 あまり姉さまに痛い思いはさせたくないのですが、体にはいいし…… とおもいながら、しぶしぶ引き受けます。

 台の上にうつぶせになった姉さまの美容に良い秘孔に針を刺します。

 

「んっ♡♡」

 

 色っぽい声止めてくれませんかね、と内心で思います。どうやら今回はうまくいったようです。失敗するともう少し色っぽい声が大きくなります。脳内でウマぴょい伝説を流しながら、雑念を追い払います。

 

 姉さまは失敗しても怒ったりもしません。「この痛みが、生を実感させてくれる」とか、謎の感想を残して許してくれます。

 

「じゃあ次は私が……」

「……」(ぶすっ

「ひぎゃああああああ!!!」

 

 安心沢さんが姉さまに針を打とうとしたので、笹針をぶっ刺して止めます。一番痛いところにうまく当たったようです。

 姉さまはボクたちを不思議そうに見ていました。

 

 

 

 ~~~第一次妹大戦の顛末~~~

 

 それが始まったのは、パーマーさんがボクの後ろをついてくし始めた頃でした。

 マーリン’sブートキャンプの効果でその後も大会で好成績を残し始めたパーマーさんがボクを慕い、姉御という謎の呼び方で呼び始めたのですが、それを見たアルダンが「私が真の妹です!!」と謎の対抗心を燃やし始めたのがすべての元凶でした。

 

「どちらが妹にふさわしいか勝負です!!」

「いや別にどっちも妹で良くない?」

 

 アルダンが興奮して叫ぶのでボクは思わずツッコみましたが華麗にスルーされました。

 

「私は姉御と血はつながっていなくても、心は妹なんです!!」

「いやパーマーちゃん普通に従妹だよね」

 

 メジロ内での血縁は複雑で、血が直接つながってないウマ娘も少なくないですが、少なくともパーマーは祖母を同じにする従妹です。血、つながってますよ。

 でも僕のツッコミはやはり華麗にスルーされました。

 

「ということで姉さま!!」

「どちらが妹にふさわしいか決める勝負を決めてください姉御!!」

「キミたち仲いいね」

 

 このまま放置して変に暴走しても嫌なので何かさせたほうがいいでしょうが、勝負の内容が困ります。レースとかしたらいろいろ大変なことになりそうですし…… もうちょっと穏便なものがいいですね……

 

「そうだ、可愛さ対決にしよう」

「「可愛さ対決?」」

「妹にはかわいさが大事だからね。二人にかわいいアピールしてもらって、よりかわいい方が勝ちということで」

「良いでしょう」

「負けません!」

 

 穏便に終わりそうな内容を提案してどうにかこの場を乗り切ります。

 ですが、これがのちに大騒動となるとはボクはこの時はわかりませんでした。

 

 

 

 

「第一回メジロ妹選手権を始めます!! 司会はメジロライアンが務めさせていただきます!!」

「審査員は私、メジロラモーヌと」

「メジロデュレンがさせてもらうよ」

 

 何かとんでもないものが始まりました。

 なぜこうなったのか、ボクにはわかりません。

 ただ、真の妹を決める、という建前のせいで、ボクまで参加者にカウントされています。意味が、解らないよ……

 呆然とするボクを置いて、イベントは進行していきます。

 

「それぞれが妹力をアピールして一番妹力が高かった人が優勝です!! アピール時間は1分!! まずはメジロアルダンさんからお願いします」

「はい! 姉さまたちにフレッシュジュースを飲んでいただくために林檎を握りつぶします!! ふん!!!」

 

 かわいい掛け声とともに、林檎が圧縮されました。

 やべーですよ。声と外見はかわいいのに、やってることはパワーですよ。

 そうしてこぼれる林檎汁がコップにたまり、リンゴジュースが出来ました。

 

「さすがアルダン、素晴らしいわ」

「えへへ」

 

 何が素晴らしいのかまるでボクにはわからないですが、ラモーヌ姉さまがアルダンを褒めます。ラモーヌ姉さまはリンゴジュースを飲み干して満足そうでした。

 

「二番、メジロパーマーさん!」

「私はミソスープを作りました!」

 

 いや、みそ汁作るのはお嫁さんで妹じゃないでしょ。

 パーマーが出したみそ汁を一口ラモーヌ姉さまが飲みました。

 

「これ、出汁が入ってないんじゃないかしら」

「あれ、忘れてしまいました。てへ」

 

 てへってなんだ。でもかわいいな確かに。

 あざとさをいつの間に身に着けたんだパーマー。ボクは全く教えていないぞ。

 

「続いて三番、メジロマックイーンさん!」

「姉さまの隠しておいたアイスを食べます!」

「おいマックイーン! お前それだけはダメだろ!!」

 

 なぜか姉であるデュレンさんのカップアイスを食べ始めました。

 妹関係なくね? と思いますが姉のものを強奪するのも妹の特権とでもいうのでしょうか。

 デュレンさんとマックイーンさんの追いかけっこが始まりました。ある意味仲がいいですね。

 

「では最後、姉にして妹という究極生命体、メジロマーリンさん!!」

「いや、なにしろって……」

 

 流れでボクにも順番が回ってきましたが、ボクに妹的可愛さを求めるのは間違っているでしょう。でも何かアピールをしないといけないようです。仕方がありません。

 

「では、新しくできたウルトラロイヤルビタージュースのプレゼンを30秒でさせていただきます。まずは、あっ」

 

 新作のロイヤルビタージュースのプレゼンでもしようと新しい緑の瓶を取り出し、そして手を滑らせて落としました。地面に落ちたロイヤルビタージュースはなぜか爆発し、近くを通りかかっていたマックイーンのアイスを吹き飛ばしました。

 

 結局勝負はうやむやとなり、ボクはマックイーンとデュレンさんにアイスをおごる羽目になるのでした。




評価お気に入り・感想お待ちしております

マーリンちゃんの初めての担当は?

  • ライオン丸 シンボリルドルフ
  • 初めての シリウスシンボリ
  • お姉さま メジロラモーヌ
  • 妹 メジロアルダン
  • マックイーンの姉 メジロデュレン
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