ラモーヌさんとアルダンさんの姉妹の間に挟まれたメジロに転生してしまったお話   作:雅媛

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第二章 第一部 トレセン学園入学
1 トレセン学園入学


 いつ入学するかは迷っていましたが最終的にボクは飛び級してラモーヌ姉さまの同期として入学しました。

 筆記試験はかなり適当にやりましたがほぼ顔パスでした。トレーナー資格強すぎだろ…… 当然適当にやったせいで成績は真ん中ぐらいにしかならず、おばあさまに試験は真面目に受けるよう怒られたりもしましたが無事入学です。

 

 晴れてトレセン学園に入学し、新生活への期待に胸膨らませ…… なんてことは全くありません。結構な頻度で来てますからね、トレセン学園。トレーニング設備関連だけ見ればかなりマスターしちゃってますよ。

 なので入学式の会場までの道のりをラモーヌ姉さまやデュレンさんと別れても迷うことはないと思っていました。二人と一緒だとあの赤じゅうたんをまた歩く必要がありますからね。さすがにあの晒上げをもう一度やりたいとは思いません。

 そうしてボクは、トレセン学園内で迷いました。

 

 

 

 よくかんがえたら、ずっと幼女ポジションだったので一人で出歩いたことが皆無なんですよね。トレセン学園でも可児さんか奈瀬さんは絶対一緒にいたので、自分が方向音痴だということを今初めて知りました。

 しかし、ボクはなぜこんな森の中みたいな場所にいるのでしょうか。トレセン学園の中に森があるのでしょうか。当然森なのでほかに人もいないから誰かに道を聞くこともできません。困りながら足を進めていると、武士に出会いました。

 ウマ娘の武士です。雰囲気がとても武士なんです。制服着ていますが、派手な羽織を着ていますし、髪形もポニーテールにカンザシを刺していますし、こう、武士っぽいなと思いました。

 

「すまぬ」

「は、はい」

 

 話し方も武士でした。誰でしょうか。タイムスリップでもしてきたのでしょうか。

 話しかけられてボクは動揺しました。

 

「入学式の会場は、どこか知らぬか」

「……ボクも迷っているんです……」

 

 残念ながら、目の前の武士さんも迷子のようでした。

 迷子が一人から二人に増えただけで、何も状況が改善せずに二人で森の中をさまよいます。というか森が深すぎるしここ本当に東京? と思いながら二人で進んでいきます。

 

「そういえば、武士さんは新入生ですか?」

「武士? 私はアキツテイオーだ。新入生なのはそうだが。貴殿は?」

「ボクはメジロマーリンです。同じく新入生ですね」

 

 武士さんはアキツテイオーさんというらしいです。

 身長は170cmを超えていそうです。ボクの身長は今168cmまで伸びましたが、それよりも目線が上ですし…… デカいなぁ、という感想が浮かびます。さらに姿勢も良くて、目つきが鋭くて、アイシャドウまでしてるから威圧感がすごいです。

 

 あてもないまま二人で森をさまよっていたら、いつの間にか神社に到着していました。ちょうど社殿の後ろの森から飛び出てきた状態です。境内には人気がなく日中にもかかわらずとても静かでした。

 

「ここはどこだろうか?」

 

 キョロキョロするアキツテイオーさん。

 ボクは一つのうわさを思い出しました。

 

「ここは、伝説のウマ娘神社ですかね」

「伝説のウマ娘神社?」

「トレセン学園七不思議のひとつです。どこともない場所にある神社で、そこで願い事を言うと何でも一つだけ叶うとか」

 

 ボクも聞いただけですから真偽はわかりません。というか多分嘘だと思います。七不思議って言いながらボクが知る限り564個ぐらいありますから。誰かが適当に増やして言いふらしていると思います。

 

「なるほど。ひとまずお参りはしていこう。裏の森から境内に入るなんて、ただでさえ無礼なことをしているからな」

「わかりました」

 

 アキツテイオーさんに言われて社殿の正面に回ります。あまり大きくない社です。

 作法とかまるで分からないのですが、アキツテイオーさんは詳しいらしく、堂々と頭を下げました。慌ててボクもアキツテイオーさんに倣います。

 

「まず神様にあいさつとして頭を下げる。これが一礼だ」

「はい」

「次に神を拝む気持ちで頭を2回下げる。これが二拝」

「なるほど」

「そうしたら2回手を打ち鳴らせ。二拍手だ」

「ぱんぱん」

「最後に拝む気持ちで頭を1回下げる」

「わかりました」

「そしてお礼の気持ちを込めて一礼したら終わりだ」

「わかりました」

 

 アキツテイオーさんの解説に従い一通りの形式を行いました。

 願い事はどうしましょうかね。入学式の会場に時間通りに行けますように、と心の中で願います。

 二人でお参りをして、参道を下って境内の外に出たら校門近くに出ることができました。

 

「マーリンは何をお願いしたんだ?」

「入学式の時間に間に合いますように、ですね。アキツさんは? クラシック三冠とかですか?」

「知っている場所に出られるように、だ。レースの結果を神頼みするつもりはない」

「おー、かっこいい」

 

 校門横にいたたづなさんに本日二度目のご挨拶をして、人の流れに乗って無事ボクたちは入学式の会場に到着しました。

 ラモーヌ姉さまの入学生代表挨拶は、とてもラモーヌ姉さまでしたが、すでにルドルフの四字熟語試験紛いの挨拶に慣れた生徒たちからは特に苦情が出なかったようです。




トレセン学園七不思議 ウマ娘神社
トレセン学園からごくまれにウマ娘の神社に行けることがある。
なんでも願いをかなえてくれるといわれているが、現世とは違う位相に存在するので、下手な願いをすると永遠に神社から出てこられない

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マーリンちゃんの初めての担当は?

  • ライオン丸 シンボリルドルフ
  • 初めての シリウスシンボリ
  • お姉さま メジロラモーヌ
  • 妹 メジロアルダン
  • マックイーンの姉 メジロデュレン
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