ラモーヌさんとアルダンさんの姉妹の間に挟まれたメジロに転生してしまったお話 作:雅媛
パリで半月ほどシリウスさんと遊んでいたら、ラモーヌ姉さまがデブりました。
ついでになぜかマックイーンちゃんもデブりました。
「アルダン、なにがあったの?」
「マーリン姉さまがいなくて寂しくて暴食していました」
「とてもシンプルな理由だった…… というか姉さま、めんどくさい恋人みたいに1日1時間も電話しておいて寂しくて、はひどいと思います」
「だって寂しかったんだもの」
すねるラモーヌ姉さま可愛すぎ問題が発生しますが、デブっているのはどうにかしないといけません。結構増えてますしね。
「マックちゃんもダイエットする?」
「……しますわ」
「ドベちゃんとブラちゃんもやる?」
「……」
「ほわ~♪」
やりたそうにしているドーベルとブライトの幼女組も誘うことにします。まあ二人は減らす必要がないので一緒に遊ぶ感じですが。
「アルダンはどうする?」
「チヨノオーさんたちと海に遊びに行くのですいませんが」
「いいよ、楽しんできてね」
「……あの泥棒ネコ……」
「姉さま、その体型で水着は尊厳破壊だと思います」
「……」
いまだにチヨノオーさんを敵視しているラモーヌ姉さまですが、今の体型で海に行くのはさすがに無謀でしょう。アルダンもそれがわかって名前を出したはずです。
出かけるアルダンを恨めしそうに見るラモーヌ姉さまを置いて、ボクはメジロのトレーナーたちも集めるのでした。
ひとまずラモーヌ姉さまとメジロのトレーナーさんたちを並んで立たせます。
マックちゃんも痩せたい側ですが、別段悪いことをしているわけではないのでボクの隣にいます。
「ダイエット担当のメジロマーリン先任トレーナーである。話し掛けられた時以外口を開くな。何か言う前には前と後に“サー”と言え。分かったか。タヌキども」
「……マーリン、何に影響を受けたの?」
「ふざけるな! 何か言う前には前と後に“サー”と言え! 大声出せ!」
「……さー、いえっさー」
「声が小さい!!!」
ひとまず全員というか、メジロのトレーナーさんたちを叩き直す予定です。
体重がある程度増えるのはいいですが、限度があります。管理が甘すぎる、というよりティアラ二冠のラモーヌ姉さまに何も言えなかったのでしょうが……それじゃ三冠目に影響が出ることはわかっていたはずです。トレーナーとは何たるかを今一度叩き込まないとなりません。
基本ほめて伸ばす方針なボクがどうやって叩き直そうかと思いましたがシリウスさんから借りた鬼軍曹を参考にしてみることにしました。とはいえ子供たちの手前あまり汚い言葉も使えないのが難しいところですが。
「ボクはキビしいが公平だ。差別は許さん。ウマ娘もトレーナーも見下さん。すべて平等に価値がない!!! 分かったタヌキども!!」
「「「さー、いえっさー」」」
「声が小さい!!!」
「「「サー! イエッサー!!」」」
「ではまずランニング!!」
ひとまず軽く走ってみましょう。ウマ娘と人間の最高速度は下手すると倍以上差がありますが、ランニングになると実はそこまで差がありません。フルマラソンとか、そんなに速く走れないですからね。
幼女とマックちゃんを連れて走り出します。走っている間の歌が欲しくなりますが、何にしましょうかねぇ。
「ドベちゃん、何かいい歌ない?」
「……うまぴょい」
「うまぴょい伝説かぁ。じゃあうまぴょい伝説歌いながら走ろうか」
こうしてうまぴょい伝説を歌いながら走るウマ娘とトレーナーの集団が爆誕しました。完全に不審者ですが、年少組が楽しそうなので問題ありません。
メジロのトレーナーさんたちは目が死んでいますね。
「声が小さい!!」
「うまだっち!!」
「うー?」
「うまぴょい!!! うまぴょい!!!」
「うー?」
「すきだっち!!!」
「うー?」
「うまぴょい!!!」
「そこはうまぽいだ!!! 一周追加!!!!」
「さー、いえっさー!!!!」
なんか無駄に楽しくなってきてしまいました。
一周追加すると自分も走らないといけないので純粋につらいんですけどね……
厳しいメジロダイエットブートキャンプは一週間行われました。
延々と姉さまとメジロトレーナーに厳しく、年少組にやさしいキャンプです。
ドベちゃんやブラちゃん、マックちゃんが少しでも良いことをしたら大げさに褒めますしほめさせます。お前らトレーナーが褒めない育て方するからドベちゃんしゃべらなくなったんだからな!! まずお前らを泣いたり笑ったりできなくしてやる!!! 半分ぐらいは自分自身が受けた扱いに対する私怨です。
消耗していくトレーナーさんたちに比べ、ラモーヌ姉さまは結構飄々としていて、数日たったら完璧に慣れたようです。まあ普段からセルフでハードトレーニングしてますから、ボクが考えた程度の厳しさだと普段とそこまで変わらないのでしょう。
最近は楽しそうにうまぴょい伝説を歌い振り付けをしながらランニングしています。器用ですね姉さま…… 子供達には大変好評ですが。
終わるころにはラモーヌ姉さまも太目残りぐらいには減り、マックちゃんは急に縦に伸びて体ができてきました。
「体重がまた増えましたわ……」
「マックちゃんのそれは成長分だから下手に減らさない方がいいよ」
「でも完璧な体型を維持しないと……」
「今の方が可愛いって」
さらに減量をしようとするマックちゃんを止め、ドベちゃんとブラちゃんを可愛がる。最年少の二人も徐々に感情が出せるようになってきた気がします。
トレーナーさんたちは厳しいブートキャンプを乗り越えて、一皮むけた上、ちゃんとラモーヌ姉さまのことも止めてくれるようになりました。天下のメジロ家のトレーナーですからもともと能力はある人たちです。メジロ家内部の派閥争いなどでおかしくなっていましたが、今回のブートキャンプでちゃんと初心を思い出してくれたようです。
もう少したったらシリウスさんのためにまたパリに行く必要があります。
今度はデブらないことを祈るしかありませんが、きっとこの調子なら大丈夫でしょう。
そう信じていたのですが……
電話を1日2時間に増やしたのに、帰ってきたら姉さまはまたデブりました。
トレーナーさんたちは期待するような目でボクを見ています。変な扉を開けてしまったかとボクは後悔しました。
アニメSeason3みて新作始めました
そして、みんなの愛バになった ウマ娘キタサンブラック伝
https://syosetu.org/novel/335390/
こちらもよろしくお願いします。
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適当にウマ娘についてしゃべるディスコードサーバー
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そこそこ前から動いているディスコード鯖です。
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