ラモーヌさんとアルダンさんの姉妹の間に挟まれたメジロに転生してしまったお話   作:雅媛

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2 チーム りこちゃん♡ 結成

「たのもー!!」

「ひゃあああ!?」

 

 樫本さんのトレーナールームを強襲したところ、叫ばれました。

 トレーナールームの扉をウマ娘が蹴破るなんてよくあることだろうに、解せぬ。

 東条トレーナーのところとかルドルフとかシリウスさんが蹴破るから最近は扉なくなったんだぞ。

 

 部屋に入ると、女性のトレーナーさんが腰を抜かしていました。

 ウエーブな黒髪で、少し目が鋭い感じの美人さんです。

 どこかで見たことがあるような…… こう、前世の記憶的な何かで……

 そんなことを考えていると、一つ思い出しました。

 

「あー、リコちゃんか!!」

「は、はい!? 私が樫本理子ですが!?」

 

 思わず指をさしてしまいましたが、どうにか脳みそから記憶を絞り出しました。

 アオハル杯に出てきた、チームファーストのトレーナーにして徹底管理主義の理事長代理、見た目はクールで言っていることは過激、トレーナーとしての腕も抜群にいいのにそれ以外がへっぽこなフィジカルクソ雑魚ナメクジのリコちゃんだと思い出しました。

 ただ、アプリで出てきたときはトレーナーを挫折してURAに移籍して、そこから理事長代理として戻ってきたのでそこそこ年がいっていたためミソジドクシンオーなんて言われていましたが、今はまだトレーナーになりたてのピチピチの20歳前後ぐらいに見えます。

 

「……」

「ど、どうかしました?」

「いや、美人さんだなって」

 

 リコちゃんはボクの発言を聞いて真っ赤になりました。

 ウマ娘世界の登場人物、美人多くないですか? リコちゃんも普通に美人さんなんですが。正直黒髪の長身美女はかなり好みです。運命を感じちゃいますね!

 

「メジロ美人三姉妹のマーリンさんに言われるなんて光栄です」

「あれ、ボクのこと知ってるの?」

「史上初のティアラ三冠トレーナーを知らないトレーナーは居ないかと。テレビとかにもちょくちょく出ていますし」

 

 ボク自身が予想以上に有名人でした。

 

「そ、それで本日はどのようなご用件ですか? 生徒会ににらまれるような悪いこと何もしてないですよ…… というかメンバーだっていないのに……」

「いやいや、生徒会関係のお仕事じゃないよ!?」

「じゃあ何でしょうか」

「試しにボクと契約してくれないかなっていう逆スカウト」

「……え?」

 

 リコちゃんが固まりました。

 

 

 

「え、えっと、マーリンさんが私と契約したいってことですか? どうして? なぜですか? 明日私は死ぬんですか!?」

「死なない死なない。選んだ理由はあまり多くないんだけど……」

「メジロのトレーナーさんいますよね」

「そこから選ぶと多分大事件になるんだよね…… まず頼まれた相手は断れない。なんせボクもメジロの至宝の片割れだからね」

「まあ確かに……」

「で、他のメジロトレーナーと揉める。これでも結構メジロトレーナーの間では人気なんだよ」

「確かに、可愛いですからね」

 

 ほわほわと紅茶をいれるリコちゃんから紅茶を受け取る。

 リコちゃんの想像の中でのボクはおそらくトレーナーたちから可愛がられるウマ娘になっているんでしょう。

 実際はただの指導教官軍曹と新人隊員みたいな体育会系の上下関係でしかないですが。こんな関係ですから嫉妬が起きたり押し付け合いが起きたりしてもうカオスになること請け合いです。

 

「あと同期の奈瀬さんと可児さんと話してたらリコちゃんを勧められたっていうのが一番大きな理由かな」

「え、そうなんですか? でも私、まだ誰もスカウトできてないですが……」

 

 目の前でしょんぼりするリコちゃん。可愛いな、この人本当に。年取ってそれなりにしっかりしても担当ウマ娘たちが慕うのもわからなくもない。

 

「ちなみにボクと契約すると特典があります」

「特典、ですか?」

「こちら、東条トレーナーから教えてもらった最新のマシーントレーニング理論になります」

「!?」

 

 ノートを取り出すとリコちゃんの目の色が変わります。

 トレーナー同士の技術のやり取りは貸し借りになるものです。生徒会関連もありそこらじゅうで貸しを作って回ったボクの元にはいくつかこういうのがあります。

 これで目の色が変わらない人だとお願いしにくいですが、リコちゃんはそういうタイプではないようで安心しました。

 

「ちなみにこっちは黒沼トレーナーの最新坂路トレーニング理論」

「!!!」

「あとこれはボクの最新の体調管理とそのための食事メニューレシピ一式」

「……」

「契約したらどれも見せてあげられるんだけどなぁ……」

「……契約させてください」

 

 リコちゃん即落ちです。

 まあ有名どころの技術論、特に新人なら絶対見たいですもんね。

 ということで無事契約が成立しました。

 

「さて」

「……なんで隣に移動したんですか」

「あたまなでてー」

 

 ということで自分のトレーナーさんですから、早速甘えてみましょう。

 リコちゃん、横から抱き着くとすごい柔らかいです。姉さまやアルダンも柔らかくないわけじゃないんですが、無茶苦茶筋肉があるので、芯が凄まじく硬くて重いんですよね。こう、鉄の柱に綿を巻いたみたいな抱き心地なんです。

 でもリコちゃんふわふわふにゃふにゃなので、抱き着くととてもいい感じです。やばいですね。これだけでもトレーナー契約した価値がありました。これで頭なでなでまで加わるともう最強です。

 ふにゃふにゃしながら、今後について話します。

 

「で、メイクデビューはいつにしましょうか」

「ふにゃぁ……」

「……データを見る限り、すぐデビューしても問題なさそうです。東京の適当なレースをピックアップしますね」

「ごろごろ」

「……手頃なのはこのあたりのメイクデビューですが大丈夫ですか?」

「にゃぁん」

 

 全然なにも頭に入ってきませんが、まあ大丈夫でしょう。怪我をしないようにだけ注意するつもりですし。

 ひとまずボクはトレーナーになったリコちゃんに存分に甘えるのでした。ふわふわ……





【挿絵表示】

きっとまだ新卒ぐらいのリコちゃん

アプリのリコちゃんは
①トレーナーで担当を疲労骨折をさせた
②トレーナーを休業してURAへ
③URAから戻ってきて理事長代理&徹底管理主義
でしたが、このリコちゃんは①のしかも初期のころなのでふわふわです。
ちなみに①の疲労骨折事故はマーリンが意地でも起こさせないのでずっとふわふわです。

評価お気に入り・感想お待ちしております

適当にウマ娘についてしゃべるディスコードサーバー
https://discord.gg/92whXVTDUF
そこそこ前から動いているディスコード鯖です。
気になった方はお気軽にどうぞ

マーリンってどれくらいやれるんだろう(強さは下に行くほど強いです)(なお、参考にはしますが従うかはわかりません)

  • 史実通り未勝利で終わるよ
  • 何勝かしてオープンぐらいにはなれるよ
  • G1に出たり重賞に勝ったり
  • G1を1回ぐらいは勝てるよ
  • 姉妹ティアラ三冠
  • 凱旋門取って来いマーリン
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