脳みそ抜かれて女の子になって人類守るんだよ!   作:ハヤモ

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前書き
ネタバレ要素注意。 今更ですが……

ゲームにおけるシンデレラの修正話。
レッドシューズの歪んだ思想。
アニメの宇宙ステーション内ドンパチ。
そしてこれが……クイーン……なのか?
地獄の狂犬オスワルド、やっぱ良い奴。
現実では有志によるDOROな広告カー。
あとシンデレラのコラ画像トイレが悲壮感…
さても当作。シンデレラのように何処かへ失踪したい気持ちの中……
エイブとシンデレラの100年後に至るまでの経緯、他の第2世代型の行方……


111.集結地点

シンデレラことアナキオールの鎮圧作戦。

侵食を取り除くアンチェインドを撃ち込み、再び人類の制御下に置く試み。 その準備が進められている。

ゴッデス及び大破した第2世代型の修理と到着を待ち、彼女らを援護する量産型ニケや通常兵器群が集結しつつある。

 

 

 

待ち伏せポイントには様々な兵器が展開中。

 

山を蒸発させる極太レーザーを放つ大型兵器EMCがスタンバイ。 大型故、被弾面積が大きく隙も大きいので、多くの兵士らがカバーしなければならないが、命中すればかなりの損耗を与えられる筈だ。

 

その護衛にコンバットフレームの姿あり。

ここでは重武装のエイレンⅣ。 基本兵装の電磁レーザー砲を両腕にマウント。 誘導性能が高いエネルギー弾を発射するミラージュポッドを左肩に備え、右肩には大威力の粒子ビームキャノン砲を担いでいる。

何も光学兵器だ。 弾自体の重さによる機動性を損ない難く、それでいて高威力である。 遠近攻守攻防、汎用性も高い。

 

最新鋭にして傑作機と名高いバリアス戦車のTZ4-Sも居並んだ。 228にあったTZ3より主砲口径が大きく、140ミリ多目的高圧榴弾砲を装備。 初期型のTZ4、続く試作R型と同一口径。 ただし改修で攻撃力は上がり、他にも装甲、速度、グリップ力が底上げされている。 ミレニアム計画の流れで副武装に機銃も付けられ、火力が微増している。

 

数合わせでブラッカーアーリーミレニアムもいるが、弾道の素直さや、素直な操縦性は引けを取らず、特に老兵からは好かれている為に参戦している。

 

狙撃ビークルとして遠方にレールガンが陣取り、最新鋭のNuイプシロン電磁投射砲を搭載。 高い命中率と威力を誇り、強力な装甲目標にもダメージを与えられる期待が持てる。

 

浮遊能力のある相手なので、対空機関砲のKG6ケブラーもいる。 完成型であるYFより上位互換の最終完成型なYF-HV。 左右に装備するHV高射機関砲は旧モデルのV3と異なり貫通力があるのが特徴。

 

見た目が似ているが、更にスペックが図られたKG7ボルスBも配備された。 装備するのは高射炸薬砲。 貫通力は無いが、目標を爆破するパワーを見せる。

 

ネグリング自走ミサイルは、高速で飛行する相手ということで、収束誘導ミサイル砲に切り替わっている。 目標手前で分裂、数発の小型ミサイルとなる弾を発射するもので、これで命中率を上げる試みがされた。

 

ケブラー同様、見た目が似た別兵器であるトリニティ自走誘導波砲も配備されている。

そちらは実体弾ではなく、エネルギー弾の誘導粒子ビーム砲で、最大100体もの目標をロックオン出来るが、1体に対してはフルオート射撃も出来る為、火力が期待出来る。

 

 

 

勿論、ニケ含む随伴歩兵部隊も多数展開。

被害を避ける為に広く散開している。

空軍と海軍、衛星支援も取り付けたらしい。

 

EDFの本気度が伺えますわこりゃ。

それだけアナキオールは脅威やっちゃな。

1周目の悲劇データもあるなら尚更やろ。

 

 

 

「はえー、すっごい。 まだ戦力あるんやな」

「そうだね。 前より全然あるよ」

「なんなら余剰まである。 プロフェッサーからワイとピナ宛にプレゼントが届く程に。 アーク防衛線でも山分けに届いたが、今回はワイら専用、独占……!」

「うん。 それじゃ後で。 武運を祈るよ」

「ピナ、そっちもな」

 

 

参戦するワイらもそれぞれ動いた。

その先はエイレン型コンバットフレーム。

戦場の埃が無い、綺麗な蒼いボディ。 装備する光学兵器群は近未来的なカラーリングをも思わす。

 

存在そのものが兵器扱いでもあるニケにも支給されるとは。 前の世界線では考えられない贅沢だ。

なんでもコンバットフレームを扱える生身のパイロットより、空輸されてきた機体が上回った為らしい。 良く言えば資源の余裕。 悪く言えば余剰、予備も出撃させないといけない戦局。 何にせよ使える物は使うだけ。

 

逆にこうも考えられる。

正史より余裕がある当世界線では、ゴッデスによる軌道EVへの突入を敢行せず、先ず無力化を試みる戦力的余裕があるのだと。

ここでアナキオールを無力化出来れば、軌道EVへの突入が正史通りの展開になる事は避けられる筈。

そう願いつつ、ツライは支給されたコンバットフレーム、エイレンⅣの前に立っていた。

降着姿勢の機体は、主を静かに見つめている。

 

 

「機体が機体に乗る時代か。 合体ですよん」

「え? 旦那様はもう良いの? 浮気?」

「ガハッ!?」

 

 

ピナからの不意打ち通信にワイ、ツライさん。

吐き気を催す邪悪やろコレ……ッ!?

 

 

「もうやめてくれ! 傷を抉って塩擦るな!」

「ごめん。 でもストーム1、今頃どうしてるか気にならないの?」

「ならないと言えば嘘になる。 けどプロフェッサーがそうであったように、それぞれ頑張ってるトコなんやろ。 ワイらもそうするだけやで」

 

 

まだ脳みそ集め中なのか知らんがな。

 

口角を上げる間も、エイレンは腹部のコックピットハッチをプシュウと開放。 ツライを迎え入れた。

遠慮なく搭乗。 意外と広く感じるパイロットシートに座れば、自動で座席調整がされながらも閉まるハッチ。

訪れる闇も一瞬、起動音と共にコックピット全体がコンソールやメインカメラからの外部モニターの明かりで照らされる。

 

 

「起動シーケンスヨシ。 モニターヨシ。 武装ヨシ。 ダメコンパネル、オールグリーン……ああ、ちとデカパイが邪魔やね!?」

 

 

思わぬ場所で弊害を見つけてしまいツライさん。

手元が見難いんよ。 それでもニケ故か、視覚情報に割り込むような"勘"が直ぐ補助してくれる為、違和感は段々消えるものの。

 

 

「バージョンは……知らん数値や。 プロフェッサーらが提唱したミレニアム計画の産物やね」

 

 

ワイは慣れた手つきでパネル操作。

メインモニターの下側に表示される武装バリエーションやバージョンを確認、操縦桿をゆっくり倒し、ペダルを軽く踏んで心地を見る。

蒼き最新鋭機体は降着姿勢から立ち上がると、合戦の準備だと腕を動かし、肩のミラージュポッドの発射口が開き、いつでも戦える状態にしていく。

 

 

「ふぅん、動きが滑らかでエエやん。 前は最新鋭機でもこうはイカンかった」

 

 

座席下のマニュアルをおさらいすれば、前と違う点も確認出来た。 パイロットが任意で操作設定を弄る事が出来るようだ。

パイロットの負担を下げる為、コンバットモードの基本設定は全ての武装と腕が同一方向を向き続けている。 だが熟練者用や作業用にそれぞれ自由に動かすようにも出来るようになっていた。

早速パネルを叩いて弄れば、左右の腕が別々に動き、肩の武装も上下に動かせる。 その代わりにそれぞれ照準しなければならない。 玄人向けの設定だ。

 

 

「手足のように動かせる訳か。 流石にニケの様にはいかんが、火力と装甲はある。 使い様によっちゃ活躍出来るわな。 だからか、100年後も使われとる事に納得」

「私達の脳みそもね」

「酷使具合はブラック労働も顔負けやろな」

「君はお◯んこを旦那様に酷使されたかったろうに。 それが鬼畜眼鏡に弄られて新品同様に……」

 

 

隙あらばデスピナモード通信が……。

 

 

「やめれ! 思考転換しても知らんぞ!」

「でも真面目に考えても、凄いよね。 多少人格に影響はあったかも知れないけど、量産型の身で正常に稼働するなんて。 きっと普通ならあり得ないよ」

 

 

言われりゃそうやな。

スノホワと紅蓮は思考転換するし、記憶に関しては、この時代の事はあまり覚えていない。 ラプンツェルは記憶しているが、それも他の記憶を犠牲にしての事。

 

 

「ドロシー様みたいに、あまり変わらない事もあるんやない? 知らんけど」

「それか君の場合、男だからかな。 それかNIMPHが歪んでいるから? その影響を私も受けたのかな?」

「続きはプロフェッサーに聞いてくれ。 いやエイブの方が詳しいか。 第2世代を作った天才なんやろうから」

「レッドシューズ様も研究員なんだよね。 そちらに聞くのも手かも」

 

 

適当に受け流していると、増援反応を確認。

レーダー上は味方だ。 エブラ粒子が散布されているが、対策が施されているのか従来通りに使用できる。

其方に機体を向けると、武装装甲車両グレイブの兵員室から第2世代と護衛にレンジャー部隊まで降車していた。 戦闘服が少し見ない色をしている。 まさかストーム2か?

その後、運転席と助手席からプロフェッサーとエイブの研究員組が降りてくる。 2人とも仲良しなん? 浮気ですか? 違いますかそうですか。

 

 

「噂をすれば何とやら」

 

 

同時に作戦が近い事も告げられた気分。

フェアリーテールモデルがいる戦場とは、どうにも緊張しちまうもんで。

良くも悪くもな。 ここにストームもひとつまみなもんで、余計にツライさんや。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「プロフェッサー、感謝する」

 

 

現場に到着して早々、エイブは口にした。

プロフェッサーは首を傾げる。

 

 

「何の事だ」

「修理を手伝ってくれた事、私達を逮捕しに来たオスワルドを説得してくれた事だ。 直ったレッドシューズが政府に連絡を入れるとは……迂闊だった」

 

 

苦虫を噛み潰したような顔をするエイブ。

正史通りの展開を見せたようで、EDFの介入により穏便に済んだ。

 

 

「暴力を振るうと後始末、帳尻合わせが面倒になるからな。 EDFとしても政府とV.C.T.に負い目を作りたくない。 それと、あの場は私の権限だけでなくストーム2の存在も大きかった」

「ストーム2が?」

 

 

エイブらの護衛を続けるストーム2を見る。

体調の大尉を取り巻く部下3名。 数だけなら今の第2世代と同じではあるが……。

 

 

「そうだ。 先の大戦で得た軍階級、それ以上に英雄的地位。 上層部や司令官、取り巻く幕僚、現場で共に戦う兵士達からの人望は厚い。 その中にオスワルド達もいた。 ストーム1ほどの影響力は無いが、それでも強かった。 そういう事だ」

 

 

研究員のエイブ的には分かり難いが、そういうものかと一先ず納得する。

確かに、シンデレラの侵食経緯、報告に無いヘンゼルとグレーテルの件を攻め立てられた際、大尉が「待てオスワルド」と言えば直立不動、襟を正して返答していたし、その後も「勘違いだ」「EDF側で把握している」「本件は総司令部預かり」「口出し無用だ」と並べれば疑いもなく我々に謝罪、引き上げた。

その際、プロフェッサーが彼に耳打ち、何かを依頼している様にも見えたが、何だったのか。

 

一方、その光景を見た第2世代は、暫く空いた口が収まらなかったから、不具合が出たのかと心配すらした程だ。

最も……レッドシューズは何故か険しい顔だったが。 自分が呼んだ所為で揉め事に発展しかけた事を悔いているのだろうとは思うが。

 

 

「……威圧感、カリスマ、というヤツか?」

「そうだな。 見かけ上、書面上だけで物差しに出来ない事は数多くある……人もニケも、ラプチャーもな」

 

 

プロフェッサーの眼鏡が怪しく光る。

エイブからすれば身近なプロフェッサーの方が得体が知れないが。

 

 

「……さてもこの作戦、上手くいくと思うか? 自慢じゃ無いが、シンデレラは私の最高傑作だ。 本人の才能もある。 それを驕る事なく努力して研磨した戦闘技能。 加えて今やラプチャー側の力も足されているんだぞ」

「だろうな。 だからと放置は出来ない。 この作戦の為に防衛線の戦力を割き、空海軍の支援も取り付けた。 ストームもいる。 量産型ニケのツライとピナ達、何より第2世代がいる。 何とでもする。 そうでなければならないんだ」

 

 

歴史は変えられる。

それをプロフェッサーは知っている。

 

歴史の転換、特異点を見てきた。

先の大戦で、グラウコスを倒した時に証明され、他にも先手を打つ事で多くの人命を救い、人類を優勢に導いた。

 

今回もそうならねばならない。

 

 

「空軍より連絡! アナキオールの誘導に成功! 間も無く戦闘が始まります!」

「来たか! 各隊第1種戦闘配置!」

「状況を見て、ゴッデスが突入します!」

「第2世代は前へ! 他は援護だ!」

 

 

勝つのは歴史の修正力か。

それとも……。




後書き
更新常に未定
体調不良でツライさん。

シンデレラ……シテ…コロシテ…
レッドシューズ……キョウゾン…ステキ…
何とか救えないかと伏線を張りつつ。
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