脳みそ抜かれて女の子になって人類守るんだよ!   作:ハヤモ

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前書き
主人公が名前負けしとるなぁと。
……ここまで蛇足が多く展開もマンネリ化。なのでここから先を削除して、取り敢えずバッドエンドとしました
完結させず溜まってばかりの己の小説を少しでも減らそうと……それでも打ち切り感が半端ないと思いますが……
原作も謎が多く完結しておらず(執筆現在)、後付け設定や展開も増えていき、整合性を取るのが難しく感じたり。後々どうにでも出来るような曖昧な魔法のような謎テクノロジーや、増える一方で回収されるか怪しい伏線、風呂敷が広がり過ぎている感、ご都合主義感、作者自身のモチベ低下もあり切ろうかなと考えました……
ここまでお読みくださった方々を裏切る形となり申し訳ありません。再開したり、何処か別の作品等でお会い出来たらと思います


113.本当の裏切り者/死神

パーティが終わった。

アナキオールにアンチェンドが投薬された。

その後は経過観察の為に研究所へ移送される。

 

 

「作戦終了。 犠牲以上の価値があったと信じる」

「回収班を向かわせました。 戦闘部隊は直ちに撤収して下さい」

 

 

量産型ニケ、大破数百機。

死傷者隊員、数十名。

喪失兵器群、多数。

 

羅列も億劫な損害率。 それでも恐るべき敵を撃破した事実は兵から兵へ伝播し、士気高揚へ繋がった。

けれど大切なモノを失った者等は、虚無感に襲われ、またある者は恐怖で錯乱。 精神に深手を追って戦線に復帰出来ずにいる者もいる。

 

ツライもまた、其方側であった。

あの場の周囲にいた量産型より性能のある新機体、最新鋭機を与えられたにも関わらず、何も出来ず敵に尻を向けて敗走したのだ。

タイムリープし、英雄と会話し、己は特別だと勘違いしてきた。 言葉では折り合いを付けた風を装っていたが、脳みそは有頂天だったのだと分からされる。

だが遂に幻想は打ち砕かれた。 ストーム1との関係も区切られ、精神的支柱が揺らぐツライ。 その中でピナとの関係は、数少ない繋がりの1つである。

 

 

「……レッドシューズです。 あなたがツライさんですか?」

 

 

そんなツライに声を掛けるニケが1人。

壁に掛けられたリバースシューターや、円柱装置ライフベンダーが設置されたリペアセンターにて。 ピナの修理が終わるまで燻っていたツライに、レッドシューズが訪ねてきた。

 

 

「……そうや。 人類の希望様の1人が、ワイみたいな量産型に何用です?」

「あなたのお友達、ピナさんから聞きました。 脳が特殊なのだとか」

 

 

何故このタイミングで、そんな事を尋ねてくるのか。 怪しむべきだったが、ピナの名が出た事で聞く耳を持ってしまう。 懐疑心を持てと言うのは心身疲労したツライには酷な話である。

 

 

「……せや。 それがナニか?」

「私とお話しませんか? アナキオールの事もですし、研究者として興味があります。 何より大切な人が傷付いた時、寄り添える人がいない気持ちは心細いでしょう。 私もなんです。 だから……仮にでも落ち着くと思います」

 

 

そんな単刀直入な、言葉の裏。

けれど察せない。 追い込まれた脳は、都合の良い解釈をしてしまう。 きっとこの人もシンデレラが敵になりツライさんなのだと。 ピナはワイに配慮し、人を寄越したのだと。

 

 

「そうやな。 話そうか」

「はい。 ここでは何です、案内します。 お茶を出しますよ」

 

 

その時の妖艶な笑み、その先の赤い目。

俯いてクヨクヨする者には到底分からなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暗闇から目覚めると、見知らぬ天井やった。

手足は固定されて動かん。 首だけ動かして……次には目を疑った。

 

 

「…………は?」

 

 

機能が停止した、赤い目をした量産型のボディが、無造作に積まれて山となっている。

隣にはラプチャー。 ダルマにされて拘束されとるも、赤い光が輝き、侵食誘発装置は生きている。

 

 

「目覚めましたか?」

 

 

そして、異様な空間に響くレッドシューズの音。

どうなっとるん……!?

 

 

「なんやこれ……! 何処やここ!?」

「私が、侵食の研究をする場所です」

「なんやて!?」

 

 

という事は、周囲のコレは実験器具、犠牲者?

刹那、悪寒と恐怖が脳を支配する。

 

 

「あ、あんた……狂っとる! 優しそうなフリして、こんな、こんな事……! 量産型相手やからって、ナニしても許されると思っとるんかいな!?」

「別に特別扱いしてる訳ではありません。 私のボディも侵食を受けていますし、その過程を自ら記録してもいます。 それにアナキオールも」

「ナニを言うてんねん……?」

 

 

声が勝手に震える。

レッドシューズの足音が死神の音に聞こえる。

 

 

「シンデレラを侵食させたのは、この私です」

「は? そない馬鹿な! どうやって!」

 

 

理解したくない。 何もかも。

脳が全てを、本能が相手を否定する。

 

 

「最終調整の際、彼女に針を打ちました。 その時ですね。 すると、どうでしょう! あなた方量産型なんて相手にもならず、人類とラプチャーが合わさった圧倒的な力でEDFを、全てを薙ぎ払って見せました!」

 

 

頬と目を赤らめ、嬉しそうに語る彼女。

なんだ。 なんなんやコイツ!?

 

 

「な、なんで……どうして、そんな……」

「ラプチャーの力は圧倒的です。 打破する為には酷く険しい苦難が、努力が必要です。 ラプンツェルも言っていました……」

 

 

ラプンツェル? 知り合い?

V.C.T.繋がり? でも彼女はこんな真似……。

 

 

「ですが何故、こうは考えられないのでしょう。 ラプチャーとの共存を」

「ば、馬鹿な考えを……!」

 

 

殺戮してんやぞ、向こうは!

共存する気なんて夢の夢とちゃいますか!?

そんなワイの睨みも無視し、語ってくる。

 

 

「私はその道を模索しました。 その時に注目したのが侵食です。 最初はニケを停止させる程度のものでしたが、調べると……何と言う事でしょう。 コードは人間にも理解可能なものだったのです! これは啓示だと思いました!」

「狂っとる! 狂っとるでアンタ!!?」

 

 

ワイ、情けなく泣き叫ぶ。

ナニが啓示や、ふざけるな。 ラプチャーに利用されとるだけやないのソレ!?

 

 

「私はコードに手を加えました! それを野に放つと、ラプチャーは侵食を進化させ、ニケや人を攻撃するようになりました! もはやコードは解読出来ないモノになってしまいましたが、人とラプチャーが1つになれる事を証明する糸口が見えたのです!!」

 

 

一方的な思想の押し付け。 聞く耳を持たない。

いや押し付けすらない。 酔った自分語り。

てか、正史でマリアンがああなったのも!

100年前、コイツが馬鹿したからなんか!?

 

逃げなきゃ。 逃げなきゃ。 逃げなきゃ。

もがく。 もがく。 もがく。

チタンマター製なのか、びくともしない。

 

 

「アナキオールは、その象徴です! 私が育てたようなものです! 私が彼女の右腕となり、この考えを、侵食を布教します!」

 

 

赤い目を見開き、針を持って迫り来る。

ワイは叫び散らす。 恐怖と怨みのままに。

 

 

「本物の裏切り者があああッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




後書き
再開するかも知れませんし、しないかも知れません(曖昧
原作もどうなることか……鬱展開とか人気だと思いますが、なんか、よく分からない理屈で主人公とラピの間に娘?が生まれたりしたし……アンダーソンとリリスの話が出たり、リリスのボディがクイーン化?したり、思い入れの無いぽっと出の仙人が肩を並べて中途半端に活躍したりとか謎ニケとか増えたりアニスやネオンの話もありましたが、綺麗に謎を回収して完結なるのでしょうか……?
何にせよ、当作はここまでかも。悪足掻きすると、蛇足が増えて展開が広がらず、足踏みで終わりそうで。すみません
ご愛読ありがとうございました。中途半端で申し訳ありません。またどこかでお会い出来たら幸いです
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